海外小説作品一覧

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  • 丘の家のジェーン(新潮文庫)
    4.3
    うららか街の古い大邸宅で、12歳のジェーンは重苦しい生活を送っていた。彼女には父がなかった。頑なな祖母と美しい母は、なぜかそのことに触れたがらない。しかし突然、父からの手紙が届いた。プリンス・エドワード島で一緒に夏を過そうという。こわごわ出かけた彼女は、美しい自然と素朴な人情、そして何より父の深い愛情に包まれ、丘の上の小さな家で目ざましく成長してゆく。
  • このやさしき大地
    4.3
    1932年、ミネソタ。教護院に暮らすオディは、ある日、暴力を振るう職員を殺してしまう。彼はおばに会うため、兄や親友、竜巻で母親を失ったばかりのエミーと施設から逃げ出し、一路カヌーでミシシッピ川を目指すが――。少年たちのひと夏の冒険と成長の物語。
  • ビラヴド
    4.3
    元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。怒れる霊に長年蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、知人が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れたかに見えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名を名乗るこの女は、一体何者なのか?ノーベル賞受賞の契機となった著者の代表作。ピュリッツアー賞受賞。
  • 写字室の旅/闇の中の男(新潮文庫)
    4.3
    奇妙な老人が奇妙な部屋にいる。彼は何者なのか、何をしているのか――。オースター作品に登場した人物が次々と現れる「写字室の旅」。ある男が目を覚ますとそこは9・11が起きなかった21世紀のアメリカ。代わりにアメリカ本土では内戦が起きている。闇の中から現れる物語が伝える真実。年間ベスト・ブックと絶賛された「闇の中の男」。傑作中編二作を合本。ここに新たな物語空間が立ち上がる。
  • 愚か者同盟
    4.3
    1960年代。さまざまな人種と階層の人間が行き交う混沌の街、ニューオーリンズ。 無職、肥満、哲学狂、傍若無人な怠け者にして、口達者なひねくれ者の30歳崖っぷち問題児イグネイシャスは、子煩悩な母アイリーンとふたりで郊外の小さな家で暮らしながら、どこに発表するというあてもない論文を、子供向けレポート用紙に書き散らしていた。 しかしある時、ふたりで街に出かけた帰り、母が自動車で他人の家に突っ込んで多額の借金をこさえ、その返済のため、イグネイシャスはしぶしぶ就活を始める。 イグネイシャスは、潰れかけのアパレル工場、次いで零細ホットドッグ移動販売業者で職を得るが、職場では仕事を放り出し、事務所をリボンで飾り付けつつ黒人たちの労働デモを扇動したり、ホットドッグをつまみ食いした挙句に声を掛けてきた怪しい男に屋台を押し付けて映画に出かけたりするなど、好き勝手やり放題。やがて今度は職場から放り出され、警察にも追われるようになったイグネイシャスは、一癖も二癖もある奇人変人たちを巻き込んだり巻き込まれたりしながら逃亡劇を繰り広げ、ニューオーリンズの街に大騒動を巻き起こす——!!! デヴィッド・ボウイも愛読した、全世界200万部超のロングセラー&1981年度ピュリツァー賞受賞作、J・スウィフト、W・ギャディス、J・ヘラー、D・F・ウォレスの系譜に連なる、アメリカカルト文学史上の伝説的傑作にして、奇人変人たちが暴走する、爆笑《労働ブラックコメディ》が、ついに邦訳!!! ☆全世界200万部超の大ベストセラー ☆1981年度ピュリツァー賞受賞作 ☆デヴィッド・ボウイが選ぶ100冊 A Confederacy of Dunces, 1980 ◎装画=塩井浩平 ◎装幀=山田英春

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  • その丘が黄金ならば
    4.3
    1巻2,970円 (税込)
    父が亡くなり、孤児になったサムとルーシー。二人は亡骸を埋葬する場所を探すため、広大な土地を彷徨う。それは、中国系移民の過去をめぐる壮大な旅の始まりだった──。ゴールドラッシュ以後の西部を舞台にしたブッカー賞候補作。オバマ元大統領が薦める一冊
  • 夢を売る百貨店 本日も完売御礼でございます
    4.3
    1巻1,738円 (税込)
    ★韓国国内でシリーズ累計110万部突破! ★SEVENTEENウォヌほか、スターたちも愛読! ここは、眠っているときにしか訪れることができない<ドルグート夢百貨店>。 どこかに存在するこの不思議な街の住人・ペニーは、そんな憧れの百貨店に就職したばかり。 店主ドルグート、個性豊かなマネージャーたち、作品を生み出す夢師、不思議な生き物ノクチルカや妖精たちに囲まれながら、さまざまな夢を買いにくる客たちと出会う。 気になるあの人の夢、家族の帰りを待ちわびる老犬がみる夢、繰り返す悪夢、夢追い人がみる夢、いまは亡き人との再会—— 「<夢>はこんなにもリアルなのに、自分の無意識が作り出した幻に過ぎないなんてホントなんだろうか」。 著者のそんなふとした疑問から生まれた、やさしい連作短編集。
  • ドリトル先生航海記
    4.3
    くつ屋の息子トミーはドリトル先生の助手になり 先生や動物たちと不思議な島を目指す そこは、地図に描けない、ただよいつづける島だった。 ※この本は1920年に始まったドリトル先生シリーズの100周年を記念してアメリカで刊行された、改訂新版(Centenary Edition) です。100年の時を経ても変わらないユーモアやわくわく感はそのままに、21世紀にふさわしい内容と、読みやすい完全新訳でお届けします。 ここが新しい! 100周年記念エディション: 新しい内容:差別的な表現・内容をあらためました。より純粋に物語を味わえます。 新しい訳:これまでの邦訳とはまったく違った文体で、楽しく読みやすい本です。 ※小学校3年生以上の漢字にルビがふってあります。
  • 転落・追放と王国(新潮文庫)
    4.3
    パリでの弁護士生活を捨て、暗い運河の町・アムステルダムに堕ちてきた男、クラマンス。彼の告白を通して、現代における「裁き」の是非を問う、『異邦人』『ペスト』に続くカミュ第三の小説『転落』。不条理な現実、孤独と連帯といったテーマを扱った六篇の物語からなる、最初で最後の短篇集『追放と王国』。なおも鋭利な現代性を孕む、カミュ晩年の二作を併録。
  • ダリア・ミッチェル博士の発見と異変 世界から数十億人が消えた日
    4.3
    ダリア・ミッチェル博士によって発見された謎のパルスコードは、高度な知性を持つ銀河系外の生命体が送信したものだった。 それは地球人のDNAをハッキングするコードであり、その結果、世界から数十億人が消失した。 パルスコードとは、いったいなんだったのか。 そして、消えたひとびとはどこへ行ったのか。 パルスコードの発見から5年。ジャーナリストのキース・トーマスが世界を変えた出来事の意味を明らかにする。 ミッチェル博士の私的な記録とアメリカ前大統領へのインタビューをはじめ、世界を変える現象に立ち向かった対策チームの機密記録、関係者へのインタビューをまとめた一冊が遂に刊行。 ファーストコンタクトをノンフィクション風に綴った、異色のモキュメンタリーSF。
  • ウォーターダンサー
    4.3
    19世紀中盤、アメリカ・ヴァージニア州。神秘的な力を持つ黒人奴隷のハイラムは、奴隷逃亡のネットワーク「地下鉄道」の活動に加わることで、自らが持つ力の意味とその秘密を知っていく。秘密を解く鍵は失われた母の記憶――。トニ・モリスンが「ボールドウィンの再来」と絶賛した、いま最も注目される作家による初長篇小説。
  • アルプスの少女ハイジ
    4.3
    両親を亡くしたハイジは、アルプスの山小屋で暮らす祖父のもとに預けられる。月の光が差す干し草の寝床、山羊たちとの触れ合いなど、山の生活を満喫するハイジだったが、ある日、足の不自由な令嬢の遊び相手を務めるため、下山して都会の裕福な家に住み込むことに……。これまで世界各国で翻訳され、その総売上部数は5000万部以上というスイス文学の傑作。味わい深いミュンガーの挿画も50点以上収録した完訳版!
  • スクリーム
    4.3
    最新作にして最高到達点! 異常な手口で“口を閉ざされた”犠牲者たち―― 戦慄の連続殺人、再び。 ミステリー界の新女王が放つ、ノンストップ・スリラー。 〈ウィル・トレント〉シリーズ最新刊! ※カリン・スローター特設ウェブページはこちら。 https://www.harpercollins.co.jp/karinslaughter/ 刑務所内の暴動中に起きた殺人事件の捜査にあたるウィルは、服役中の男から犯人を教える代わりに8年前の連続強姦殺人事件を再捜査するよう取引を持ちかけられる。 不正捜査によって男を逮捕したという人物は声望の高い前グラント郡警察署長、ウィルもよく知る人物だった。 時を置かず当時と同じ異様な手口で傷つけられた女性の遺体が発見され――。 過去と現在の因縁が衝突する、シリーズ最高傑作! ■カリン・スローターの好評発売中既刊 〈グラント郡〉シリーズ 『開かれた瞳孔』 『ざわめく傷痕』 〈ウィル・トレント〉シリーズ 『ハンティング 上・下』 『サイレント 上・下』 『血のペナルティ』 『罪人のカルマ』 『ブラック&ホワイト』 『贖いのリミット』 『破滅のループ』 『スクリーム』 一話完結作品 『グッド・ドーター 上・下』 『彼女のかけら 上・下』 『プリティ・ガールズ 上・下』
  • 蜂の物語
    4.3
    果樹園の蜂の巣は、教理により厳重に管理される世界だった。その最下層の蜂として生を享けたフローラは、育児室の世話をし、花蜜を集めるうちに、女王にのみ許される神聖な母性を手にするが……実際の蜜蜂の生態をもとに、蜂の視点で描かれたディストピア文学
  • 短編回廊 アートから生まれた17の物語
    4.3
    その芸術はいま、語りはじめる――。 ゴッホ、ルノワール、葛飾北斎ら 美の巨匠に捧げる短編集。 名だたる作家17人による文豪ギャラリー第2弾! 作家ローレンス・ブロックは頭を悩ませていた――エドワード・ホッパーの絵から紡いだアンソロジー『短編画廊』の第2弾を計画しているのだが、いったい今度は誰の絵をモチーフにするべきか。思い悩んだ末、ブロックはある考えにたどり着く。何もひとりの画家でなくていい。今度は作家たちに、好きに名画を選んでもらおう。かくして、ジェフリー・ディーヴァーはラスコー洞窟壁画を。S・J・ローザンは葛飾北斎を。リー・チャイルドはルノワール、ジョイス・キャロル・オーツはバルテュス……といった具合に、今回も個性豊かなアートから物語が生まれ、新たなる〈芸術×文学〉の短編集が完成する。ここに文豪ギャラリー第2弾が幕を開けた――。 ○収録作品 「安全のためのルール」ジル・D・ブロック/田口俊樹 訳 「ピエール、ルシアン、そしてわたし」リー・チャイルド/小林宏明 訳 「扇を持つ娘」ニコラス・クリストファー/芹澤 恵 訳 「第三のパネル」マイクル・コナリー/古沢嘉通 訳 「意味深い発見」ジェフリー・ディーヴァー/池田真紀子 訳 「理髪師チャーリー」ジョー・R・ランズデール/鎌田三平 訳 「ジョージア・オキーフの花のあと」ゲイル・レヴィン/田口俊樹 訳 「アンプルダン」ウォーレン・ムーア/芹澤 恵 訳 「オレンジは苦悩、ブルーは狂気」デイヴィッド・マレル/浅倉久志 訳 「美しい日々」ジョイス・キャロル・オーツ/芹澤 恵 訳 「真実は井戸よりいでて人類を恥じ入らせる」トマス・プラック/田口俊樹 訳 「グレートウェーブ」S・J・ローザン/直良和美 訳 「考える人たち」クリスティン・K・ラッシュ/田口俊樹 訳 「ガス燈」ジョナサン・サントロファー/芹澤 恵 訳 「陽だまりの中の血」ジャスティン・スコット/田口俊樹 訳 「ビッグタウン」サラ・ワインマン/芹澤 恵 訳 「ダヴィデを探して」ローレンス・ブロック/田口俊樹 訳 ○収録アート一例 ※全18点をフルカラーで挿入 Cypresses―「糸杉」フィンセント・ファン・ゴッホ The Empire of Light―「光の帝国」ルネ・マグリット Greatwave―「神奈川沖浪裏」葛飾北斎 Bouquet of Chrysanthemums―「菊の花束」ピエール=オーギュスト・ルノワール The Thinker―「考える人」オーギュスト・ロダン David―「ダヴィデ像」ミケランジェロ・ブオナローティ
  • 女たちのニューヨーク
    4.3
    1940年、アメリカ。小さな町のお嬢様ヴィヴィアンは、大学を辞め、NYのショーの世界に飛び込んだ。華やかで刺激的な毎日。だが、それは突然終わる。彼女の過ちが、街中を騒がす醜聞になったのだ。恋人も友達も居場所も失い、彼女は初めて自分と向き合う
  • 夜

    4.3
    全仏ベストセラー第1位。 北欧で起きた奇怪な殺人事件。 それは悪夢の序章だった―― Netflixドラマ化&累計300万部突破の 絶賛ミステリー・シリーズ最新刊! ノルウェーの教会で女性の惨殺体が見つかった。 遺体にはオスロ警察の女性刑事シュステンの名を記したメモが残され、 被害者が勤めていた北海の石油プラットフォームから悪名高き連続殺人鬼 ジュリアン・ハルトマンのDNAが検出される。 彼の部屋にあった大量の隠し撮り写真の被写体が警部セルヴァズだと知った シュステンはフランスに合同捜査を申し入れるが、 それこそは底深き罠の入り口で――。
  • 闇のなかで口づけを
    4.3
    2017年ダフネ・ドゥ・モーリア賞受賞! ホットなサスペンスが話題! J・D・ロブの愛読者は、ザネッティに興味を持つことだろう。/ブックリスト(書評サイト) 心に傷を負って刑事を辞めたマルコムは、あるカルト教団への潜入捜査を打診される。教団の教祖が大規模なテロを計画しているらしい。教祖の妻になる予定だった女性ピッパがマルコムの隣に住んでいるというので、まずは彼女から情報を引き出そうと偶然を装って言葉を交わすが、ピッパは犯罪に関与するような女性とはとても思えなかった。そこでピッパの身の潔白を証明するため、捜査を引き受けるマルコム。互いに惹かれていくが、自分の身分も、なぜピッパに近づいたのかも明かせないマルコムは…… 原題:Hidden
  • ミステリアム
    値引きあり
    4.3
    少年とその犬の運命が重なったとき、 邪悪な“何か”が蠢きはじめる―― 不朽の名作『ウォッチャーズ』を継承する 巨匠クーンツの全米ベストセラー! 高機能自閉症で言葉を発した事のない11才の少年ウッディ。 IQ186の天才ハッカーでもある彼は、父の事故死の真相を密かに探っていた。 そんななか父が関連するハイテク企業の極秘研究所で爆破事故が発生、 ウッディのパソコンに不気味な文字が現れだす。 同じ頃、1頭のゴールデンレトリバーがかすかな声に導かれるように ウッディの元へ向かっていた。 邪悪な“何か”が同じ道を辿っているとも知らずに……。
  • わたしが鳥になる日
    4.3
    傷ついた心に響く希望に満ちた物語。   わたしは、鳥。翼は、ブルーだ。   その翼で飛んで自分の家を見つける。   ついにその時が来た。   あとは枝をけって飛びだせばいい。   わたしは空を飛ぶ。 主人公の少女デセンバーは、鳥が大好きで『鳥類完全ガイド』を丸暗記している。そして、自分も鳥で、背中から翼が生えてくると信じていた。ある日、動物保護センターで傷ついたノスリが自力で飛ぶ訓練をすることになる。 空を飛びたいと願う11歳の少女の悲しくも希望に満ちた感動物語。
  • 消失の惑星【ほし】
    4.3
    カムチャツカの街で幼い姉妹が行方不明になった。事件は半島中に影を落とす。2人の母親、目撃者、恋人に監視される大学生、自身も失踪した娘をもつ先住民の母親……女性たちの語りを通し、事件、そして日々の見えない暴力を描き出す、米国作家のデビュー長篇
  • 恋するアダム
    4.3
    独身男のチャーリーは、母親の遺産を使って最新型アンドロイドを購入した。名はアダム。どんな問題も瞬時に最適解を出すAI能力を利用して、チャーリーは上階に住む女子学生ミランダと恋仲になることに成功した。だが彼女は重大な過去を秘めており、アダムは彼女に恋心を抱きはじめる。人工知能時代の生命倫理を描く意欲作!
  • 走れ、走って逃げろ
    4.3
    1942年,ポーランド.ユダヤ人強制居住区で家族と生き別れになった少年スルリックは,壁の外に脱出したとき,まだ八歳だった.農村と森を放浪する生活は過酷そのもの.片腕と過去の記憶を失いながらも,少年は知恵と力をつくし,嵐の月日を生きぬく.実話にもとづく勇気と感動の物語.映画「ふたつの名前を持つ少年」原作.

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  • 真夜中のキス
    4.3
    リサ・マリー・ライスの真夜中シリーズ、待望の長編第10弾! やっと見つけた最愛の人を失うわけにはいかない。 何者かに命を狙われるITスペシャリストと警護についた元陸軍レンジャー。 陰謀渦巻く中で芽生えた愛は、魔の手から逃れられるのか!? 元NSA職員のデータ解析士ホープは、両親の死をきっかけに友人にDNA鑑定を依頼。ところが、その友人が何者かに殺され彼女自身も命を狙われるようになる。 親友であるASI社のIT責任者フェリシティに助けを求めると、元陸軍レンジャーで刑事のルークが警護担当者として現れる。 二人でホープの過去をたどり始めるが、数十年前の事件がさらに大きな陰謀となって彼女を追い詰めていく。 ホープの遺伝子に隠された秘密とは? 彼女の命を狙う敵とは実の父なのか? 大人気シリーズ第十弾!
  • みずうみ/三色すみれ/人形使いのポーレ
    4.3
    将来結婚するものと考えていた幼なじみとの初恋とその後日を回想する「みずうみ」。継母と前妻の娘との心の揺れを描く「三色すみれ」。旅芸人一座との出会いと別れ、そして大人になって思いがけず再会する「人形使いのポーレ」。若き日の甘く切ない経験を繊細な心理描写で綴った傑作3篇。
  • かくれ家のアンネ・フランク
    4.3
    明るく好奇心いっぱいの女の子アンネは,13歳のある日,家族でかくれひそんで暮らすことになります.外は戦争,でもアンネの心のなかはいつも自由でした.喜びや怒り,夢や恋の悩みを,アンネは親友に打ち明けるように日記帳につづります.戦争の時代に生きるとは.アンネが暮らしたオランダのジャーナリストによる伝記物語.

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  • ニッケル・ボーイズ
    4.3
    1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選
    4.3
    イスラエルと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。 驚くなかれ、「イスラエルという国家は、本質的にサイエンス・フィクションの国」(「イスラエルSFの歴史について」)なのだ。 豊穣なるイスラエルSFの世界へようこそ。 エルサレムを死神が闊歩(かっぽ)したり(「エルサレムの死神」)、 進化した巨大ネズミに大学生とぽんこつロボットが挑んだり(「シュテルン=ゲルラッハのネズミ)、 テルアビブではUFOが降りてきてロバが話し出すこともある(「ろくでもない秋」)。 あなたは、天の光が消えた空を見つめる少年(「星々の狩人」)や 悩めるテレパス(「完璧な娘」)とも出逢うだろう。 アレキサンドリア図書館(「アレキサンドリアを焼く」)に足を踏み入れ、 無慈悲な神によって支配されている世界を覗くだろう(「信心者たち」)。 未知なる星々のまばゆいばかりの輝きをあなたは目にする。 その光はあなたの心を捉えて放さないはずだ――。 ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史をも含む、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。 【収録内容一覧】 まえがき ロバート・シルヴァーバーグ 「オレンジ畑の香り」(“The Smell of Orange Groves”)ラヴィ・ティドハー/小川隆 訳 「スロー族」(“The Slows”)ガイル・ハエヴェン/山田順子 訳 「アレキサンドリアを焼く」(“Burn Alexandria”)ケレン・ランズマン/山田順子 訳 「完璧な娘」(“The Perfect Girl”)ガイ・ハソン/中村融 訳 「星々の狩人」(“Hunter of Star”)ナヴァ・セメル/市田泉 訳 「信心者たち」(“The Believers”)ニル・ヤニヴ/山岸真 訳 「可能性世界」(“Possibilities”)エヤル・テレル/山岸真 訳 「鏡」(“In the Mirror”)ロテム・バルヒン/安野玲 訳 「シュテルン=ゲルラッハのネズミ」(“The Stern-Gerlach Mice”)モルデハイ・サソン/中村融 訳 「夜の似合う場所」(“A Good Place for the Night”)サヴィヨン・リーブレヒト/安野玲 訳 「エルサレムの死神」(“Death in Jerusalem”)エレナ・ゴメル/市田泉 訳 「白いカーテン」(“White Curtain”)ペサハ(パヴェル)・エマヌエル/山岸 真 訳 「男の夢」(“A Man’s Dream”)ヤエル・フルマン/市田泉 訳 「二分早く」(“Two Minutes Too Early”)グル・ショムロン/山岸真 訳 「ろくでもない秋」(“My Crappy Autumn”)ニタイ・ペレツ/植草昌実 訳 「立ち去らなくては」(“They Had to Move”)シモン・アダフ/植草昌実 訳 イスラエルSFの歴史 シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム
  • 小公子(新潮文庫)
    4.3
    アメリカに生まれた少年・セドリックは、大好きな母や周囲の人々の細やかな愛情に包まれ幸せに暮らしていたが、名も知らぬ貴族の祖父の跡継ぎになるためイギリスへ渡ることとなった。祖父は意地悪で傲慢で、アメリカという国を嫌っていたが、セドリックの純真さに心動かされ、次第に変化していく。だがそこへ真の跡取りを名乗る者が現れて――。川端康成の名訳でよみがえる児童文学の傑作。(解説・鴻巣友希子)
  • 白の闇
    4.3
    突然の失明が巻き起こす未曾有の事態。「ミルク色の海」が感染し、善意と悪意の狭間で人間の価値が試される。ノーベル賞作家が「真に恐ろしい暴力的な状況」に挑み、世界を震撼させた傑作。
  • 家なき子(上)(新潮文庫)
    4.3
    優しくぼくを見つめる、母と思っていたその人は母ではなかった。ぼくは捨て子だったのだ……。家を追われた8歳の少年レミは、謎の老旅芸人ヴィターリスの一座に加わり、芸をする動物たちとともに巡業の旅に出発する。大都会から炭鉱町まで、時に厳しい荒野を渡り、吹雪を耐え、川を越え――レミは真の幸福を求めて旅を続ける。時代を超えて読み継がれるフランスの児童文学の傑作を完訳!
  • ロビンソン・クルーソー(新潮文庫)
    4.3
    一六三二年、英国に生れた船乗りロビンソンは、難破して絶海の孤島に漂着した。ここから二十八年に及ぶ無人島生活が始まった――。不屈の精神で鳥や亀を獲り、野生の山羊を飼い慣らしてバターやチーズを作り、パンまでこしらえてしまう。ところが驚天動地の事態が……。めげない男ロビンソンを通して人間の真の強さを描き、世界中に勇気と感動を与えてきた、冒険文学の金字塔。待望の新訳。
  • ヒヒは語らず
    値引きあり
    4.3
    現役警察官が放った圧倒的リアリティに屈服せよ!かわいそうな猿…死んだ姉の謎の言葉が意味するものは――?ストックホルムの暗黒=アンダーグラウンドでうごめく、罪と性。 姉はなぜ死んだのか――その答えを探るべく、アマンダは警察官になった。麻薬依存とレイプ被害の果てに、“猿”にまつわる不可解な言葉と日記を遺して自殺した姉。早急な調査打ち切りの裏には何が? アマンダは素性を隠し、担当捜査官マグヌスの愛人となる。さらに、姉を悪の道に引き込んだ元恋人アドナンに接近するが、そこには想像を超える真相が……。北欧最旬の作家が放つ警察小説!
  • 昏き目の暗殺者 上
    4.3
    1945年、妹のローラは車ごと橋から転落して死んだ。あれは本当に事故だったのだろうか? 年老い孤独に暮らす姉アイリスは、釦工業で財をなした町いちばんの名家だった家族の歴史と姉妹の来し方を振り返っていく……。ローラの手になる小説『昏き目の暗殺者』、次々と亡くなっていく親族たちの死亡記事、そして老女の回想が織りなすある一族の波瀾の歴史。稀代の物語作家が圧倒的想像力で描くブッカー賞、ハメット賞受賞作。
  • ドルジェル伯の舞踏会
    4.3
    青年貴族のフランシスは、社交界の花形ドルジェル伯爵夫妻に気に入られ、彼らと頻繁に過ごすようになる。気さくだが軽薄な伯爵と、そんな夫を敬愛する貞淑な妻マオ。フランシスはマオへの恋慕を抑えきれず……それぞれの体面の下で激しく揺れ動く心の動きを繊細に描きとった至高の恋愛小説。従来の訳はすべてコクトーらが修正を加えた「初版」の翻訳であったが、今回は作家の定めた最終形「批評校訂版」を底本とした初の翻訳。
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録
    4.3
    〈マン・ブッカー賞受賞作〉一九七六年十二月のボブ・マーリー暗殺未遂事件。襲撃犯は何者なのか――今も真相が明かされず、米国の陰謀すら囁かれる事件をもとにした長篇小説。ギャング、政治家、記者、CIA、亡霊など七十人が織りなす、公には語られない歴史
  • わたしは英国王に給仕した
    4.3
    中欧文学巨匠の奇想天外な語りが炸裂する、悲しくも可笑しいシュールな大傑作。ナチス占領から共産主義へと移行するチェコを舞台に、給仕人から百万長者に出世した主人公の波瀾の人生を描き出す。映画化。
  • Xと云う患者 龍之介幻想
    4.3
    あの文豪の生涯と作品を織りまぜて、リシャッフルし、夢見直して、12の妖しい、美しいピースに仕立てた本。それだけで十分すごいが、さらにこの日本語版は、原文の独特のリズムを緻密に再現し、等しく妖美な作品を再創造している。奇跡のような一冊。 ――柴田元幸 本書を読む者は 必ずや二度三度と 芥川の文学的狂気に侵される。 イギリス暗黒文学の旗手が、芥川龍之介の生涯を恐るべきヴィジョンと魔術的な語りを通じて幻想文学として語り直す。 芥川龍之介。東方と西方の物語と伝承と信仰に魅せられた男。そのなかで静かに渦を巻く不安。それがページから少しずつ滲み出す。 半透明の歯車が帝都を襲った震災の瓦礫の彼方にうごめき、頽廃の上海の川面には死んだ犬が浮き沈み、長崎には切支丹の影が落ち、己が生み出した虚構の分身が動き出し、そして漱石がロンドンでの怪異を語る。河童。ポオ。堀川保吉。ドッペルゲンゲル。鴉。マリア像。歯車。羅生門、藪の中、蜘蛛の糸、西方の人――キリスト。私のキリスト。 ジェイ・ルービン訳の芥川作品をピース自身の呪術的な語りとコラージュし/マッシュアップし/リミックスして生み出した幻想と不安のタペストリーを、コーマック・マッカーシーやリチャード・パワーズらを手がけた黒原敏行が芥川自身の文章と精密によりあわせて完成させた日本語版。芥川と幻想ノワールの結合として、原語版以上の衝撃をもって読者を眩惑する。 災厄と文学、狂気と詩情、日本文学と英国文学、現代文学と近代文学、現実と幻覚……すべての境界をおぼろに融かしてゆく文学と翻訳のはなれわざ。
  • ディビジョン ブロークンドーン
    4.3
    トム・クランシー原案の人気アクションRPGシリーズ『ディビジョン』&『ディビジョン2』 ――ふたつをつなぐ公式オリジナル小説 <あらすじ> ニューヨーク市で発生したバイオテロが世界を震撼させた<ブラックフライデー>から数ヶ月後――。 パンデミックの傷跡が生々しく残るアメリカにも春が訪れていた。 人々は復興の道を歩き出そうとしていたが、政府機関の機能は停止したまま。 インフラの復旧も目途もたっていなかった。 秩序さえも失われたこの状況を好機と見る“捕食者”たちは、人々に芽生えはじめた希望を、ときにその命さえも奪っていく。 いつの時代も民衆は無力だ。 だが、無慈悲に振りまかれる悪意から人々を守り、手を差し伸べる者たちがいる。 治安維持の切り札として、力なき者たちの楯となる特殊機関「ディビジョン」だ。 アウレリオ・ディアスはそのメンバーのひとりであり、あらゆる任務を忠実に遂行してきた優秀なエージェントだ。 彼はいま、ひとりの男を追っている。 課せられた任務を放棄し、不可解な行動を繰り返す、かつてディアスの同僚だった男を……。 一方、ディビジョンを裏切ったアイク・ロンソンは、民間人のエイプリル・ケーラーを追っていた。 彼女は夫の死の真相と、彼が研究していたワクチンの存在を確かめようとミシガンを目指していた。 エイプリルのもとにアイクが、やがてアウレリオもたどり着き、三人の運命が交錯する。 そしてアウレリオは、アイクがディビジョンに背を向けた本当の理由――アメリカそのものを崩壊へと導く陰謀の存在を知ることになる。 ウイルスが引き起こした悪夢は、まだ終わっていなかった。 世界を震撼させたバイオテロから数ヶ月後――新たな国家転覆計画が始まろうとしていた! ●特典 入手困難な武器スキン「アウレリオ」のダウンロードコードが付属。 ※文庫版のみの特典となります。あらかじめご了承ください。 ●著者 アレックス・アーヴァイン ALEX IRVINE オリジナル小説“Buyout”“The Narrows”をはじめ、『トランスフォーマー』『パシフィック・リム』等の公式ノベライズを執筆し、数々の賞を受賞。 他に、『アヴェンジャーズ』『ウォーキング・デッド』等の公式本も手がけている。 ゲーム「ディビジョン」の世界観を現実のものとしたメタ小説“THE DIVISION:New York Collapse(ディビジョン:ニューヨーク崩壊)”は多くのファンを獲得し、ベストセラーとなった。 ●訳者略歴 北川由子 Yuko Kitagawa 翻訳家。英国ニューカッスル大学修士課程修了。 得意なゲームはアーケードゲームとレースゲーム。 主な訳書に、『亡霊は砂塵に消えた ステルス機特殊部隊777チェイス』『不可解の国のアリッサ』『ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 上・下』『マインクラフト はじまりの島』(すべて小社刊)などがある。
  • 白痴1
    4.3
    人は彼を、愛情をこめて「白痴」と呼ぶ……。純粋無垢のかたまりムイシキン侯爵、絶世の美人ナスターシヤと強烈な野生びとロゴージンが繰りひろげる三角関係。世界文学の王者ドストエフスキーの最高の「恋愛小説」。亀山郁夫の音楽性ゆたかな新訳が、このハイスピードの物語を演出します!
  • 長い冬 ローラ物語1
    4.3
    ローラたちの一家が住む大草原の小さな町を厳しい冬が襲う―大自然と闘うアメリカ開拓期の生活がいきいきと描かれる。

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  • 太陽を抱く月(上)
    4.3
    キム・スヒョン(『ドリームハイ』)、ハン・ガイン(『赤と黒』)、チョン・イル(『私の期限は49 日』)らスターたちを主演に、韓国にてドラマ化され最高視聴率46.1%を獲得したファンタジー宮廷ロマンス時代劇、ドラマ『太陽を抱く月』の原作小説!! 若き皇太子フォンは、ヨヌと出会い恋におちる。朝鮮王朝の権力闘争の中でフォンは、ようやくヨヌを皇太子妃に迎えることになる。だが喜びもつかの間、直前にヨヌがこの世を去ってしまう。憔悴し、何年もヨヌを忘れられないフォンは、やがて謎の巫女に出会う……。宮廷を巻き込んだ一世一代のラヴ・ロマンスが、芳醇なミステリの中で香しく立ちのぼる!!
  • 何があってもおかしくない
    4.3
    生まれ育った田舎町を離れて、都会で作家として名をなしたルーシー・バートン。17年ぶりに帰郷することになった彼女と、その周囲の人々を描いた短篇9篇を収録。卓越した短篇集に与えられるストーリー賞を受賞した、ピュリッツァー賞作家ストラウトの最新作!
  • 八月の光
    4.3
    お腹の子の父親を追って旅する女、肌は白いが黒人の血を引いているという労働者、支離滅裂な言動から辞職を余儀なくされた牧師……近代化の波が押し寄せる米国南部の町ジェファソンで、過去に呪われたように生きる人々の生は、一連の壮絶な事件へと収斂していく。ノーベル賞受賞作家の代表的作品。20世紀アメリカ文学の傑作!
  • 戦う操縦士
    4.3
    ドイツ軍の電撃的侵攻の前に敗走を重ね、機能不全に陥ったフランス軍。危険だがもはや無益に等しい偵察飛行任務を命じられた「私」は、路上に溢れる避難民を眼下に目撃し、高空での肉体的苦痛や対空砲火に晒されるうち、人間と文明への《信条》を抱くに至る。著者の戦争体験に基づく小説。
  • 王子と乞食
    4.3
    ふとしたことから乞食のトムは宮殿の王子となり、ほんものの王子はトムのぼろ服を着たまま街へほうり出される。そこで二人が見たものは? 知ったことは? そしてどんな目にあったか? これはユーモア作家マーク・トウェーンの傑作で、哄笑と微苦笑と涙のうちに、読者をふしぎな楽しさに導いてゆく力をもっている。

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  • 若草物語
    4.3
    メグ、ジョー、ベス、エイミー。感性豊かで個性的な四姉妹と、南北戦争に従軍する父親に代わり家を守る堅実な母親との、1年間の物語。隣家のローレンス氏や少年ローリーらとの交流を通し、少女たちは大人に近づいていく。ティーンエイジャーの日常を生き生きと描く。150年の間、世界中の女子が夢中で読んできた、今も全世界で愛されるベストセラーを、鮮度抜群の新訳で贈る。
  • ノーラ・ウェブスター
    4.3
    夫を突然亡くしたアイルランドの専業主婦、ノーラ、四十六歳。子供たちを抱え、二十年ぶりに元の職場に再就職したノーラが、同僚の嫌がらせにもめげず、娘たち息子たちとぶつかりながらも、ゆっくりと自己を立て直し、生きる歓びを発見していくさまを丹念に描く。アイルランドを代表する作家が自身の母を投影した自伝的小説。
  • デーミアン
    4.3
    些細な嘘をついたために不良に強請られていたエーミール。だが転校してきたデーミアンと仲良くなるや、不良は近づきもしなくなる。デーミアンの謎めいた人柄と思想に影響されたエーミールは、やがて真の自己を求めて深く苦悩するようになる。少年の魂の遍歴と成長を見事に描き、世界中で“悩める若者たち”に読み継がれる青春小説。
  • 通い猫アルフィーとジョージ
    4.3
    今度は2匹で、奇跡を起こす。 大ヒットハートフル猫物語、最新刊! 仔猫の登場で、新コンビ誕生!? 通い猫としての暮らしを謳歌し、幸せな毎日を送るアルフィー。だが人生には別れが付き物で、ある日アルフィーにも突然の別れが訪れることに――以来すっかり落ちこむアルフィーを元気づけようと、飼い主の一人がなんと仔猫をもらってきた! 思いがけない仔猫の登場に、どうしていいかわからないアルフィーだが……。またも問題続出の町を、今度は2匹で救えるか!? ハートフル猫物語第3弾。
  • 異形の愛
    4.3
    巡業サーカスの団長の父と母、天才アザラシ少年の兄、美しいシャム双子の姉、超能力をもつ弟、そして平凡なわたし。やがて来る崩壊の日。これからわが家の話をしよう……伝説の名作、復活。
  • オー・ヘンリー傑作選
    4.3
    絶妙のプロット、独特のユーモアとペーソス。この短篇の名手(一八六二―一九一〇)は、時代と国境をこえて今も読者の心を把えつづけている。それはしかし、単に秀抜な小説作法の故ではないであろう。彼の作品には、この世の辛酸を十分になめた生活者の、ずしりと重い体験がどこかで反響しているからである。傑作二○篇をえらんだ。

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  • 幸せなひとりぼっち
    4.3
    妻を少し前に亡くし、仕事も早期退職を勧告され、孤独に暮らす59歳のオーヴェ。近所に越してきた明るいイラン人女性パルヴァネと喧嘩をくりかえすうちに、少しずつ彼の人生が明らかになっていく……。スウェーデンで80万部、全世界で250万部突破。全世界で笑いと涙を生んだ名作が待望の邦訳。
  • マルテの手記
    4.3
    青年作家マルテをパリの町の厳しい孤独と貧しさのどん底におき、生と死の不安に苦しむその精神体験を綴る詩人リルケの魂の告白。
  • 通い猫アルフィーのはつ恋
    4.3
    この地球は、愛と猫で回っている。ハートフル猫物語、待望の第2弾! 飼い主を亡くした悲しみを経て、エドガー・ロードで“通い猫”として暮らすようになったアルフィー。ある日、空き家だった48番地に新しい家族が越してきた。だが何かから隠れるように人目を避ける一家の不審な様子に、近隣住民はざわつきだす。アルフィーはその一家と、彼らが飼う心閉ざした白猫のことが気になり……。悩める者のため1匹の猫が立ちあがる!? 全英絶賛ハートフル猫物語、第2弾。
  • みずうみ
    4.3
    故郷を離れている間に友人と結婚した恋人に、美しい湖のほとりで再会したラインハルトは、過ぎ去った青春が戻らないことを知って去ってゆく。――若き日の恋人に寄せるはかない老人の思いを綴る『みずうみ』。併録の『ヴェローニカ』は、死の予感のはしる美しい人妻の痛ましい恋を、『大学時代』は、貧しい美貌の少女の可憐な反逆を描く。いずれも詩情あふれる美しい恋物語である。
  • クレーヴの奥方
    4.3
    フランス宮廷に完璧な美を備えた女性が現れた。彼女は恋を知らぬままクレーヴ公の求婚に応じ人妻となるが、舞踏会で出会った輝くばかりの貴公子ヌムール公に心ときめく。夫への敬愛と初めて知った恋心。葛藤の日々に耐えられなくなった夫人は、あろうことかその恋心を夫に告白してしまうのだった……。あえて貞淑であり続けようとした女性心理を描いた、フランス心理小説の嚆矢を清新な新訳で贈る。
  • 冬の物語
    4.3
    北欧の春は華やかに押し寄せ、美しい夏が駆け抜けると、長く厳しい冬がひたすらつづく。ナチス・ドイツ占領下にあった冬の時代、デンマークの人びとの生の営みを、大自然のなかに灯された命の輝きとして描きだす。『アフリカの日々』の作家が物語る力を存分に発揮した作品集。〈イサク・ディネセン生誕一三〇周年〉
  • 贋作
    4.3
    トム・リプリーは天才画家の贋物事業に手を染めていたが、その秘密が発覚しかける。トムは画家に変装して事態を乗り越えようとするが……名作『太陽がいっぱい』に続くリプリー・シリーズ第二弾。
  • 眠りなき狙撃者
    4.3
    引退を決意した殺し屋に襲いかかる組織の罠、そしてかつての敵――「一行たりとも読み飛ばせない」ほどのストイックなまでに簡潔な文体による、静かなる感情の崩壊速度。マンシェットの最高傑作。
  • レ・ミゼラブル(一)
    4.3
    1~5巻737~979円 (税込)
    わずか一片のパンを盗んだために、19年間の監獄生活を送ることになった男、ジャン・ヴァルジャンの生涯。19世紀前半、革命と政変で動揺するフランス社会と民衆の生活を背景に、キリスト教的な真実の愛を描いた叙事詩的な大長編小説。本書はその第一部「ファンチーヌ」。ある司教の教えのもとに改心したジャンは、マドレーヌと名のって巨富と名声を得、市長にまで登りつめたが……。
  • ある島の可能性
    4.3
    辛口コメディアンのダニエルはカルト教団に遺伝子を託す。2000年後ユーモアや性愛の失われた世界で生き続けるネオ・ヒューマンたち。現代と未来が交互に語られるSF的長篇。
  • 小公女
    4.3
    暗い冬の日、ひとりの少女が父親と霧の立ちこめるロンドンの寄宿制女学校にたどり着いた。少女セーラは最愛の父親と離れることを悲しむが、校長のミス・ミンチンは裕福な子女の入学を手放しで喜ぶ。ある日、父親が全財産を失い亡くなったという知らせが入る。孤児となったセーラは、召使いとしてこき使われるようになるが……。苦境に負けない少女を描く永遠の名作、待望の新訳!
  • THE MIDAS CODE 呪われた黄金の手 上
    4.3
    ◎アルキメデスの写本に秘められた、歴史上最も価値のある宝とは? 〈ミダス王の黄金〉伝説に大胆な解釈で切り込む!◎触ったもの全てを黄金に変える能力を持つとされていた〈ミダス王〉。果たして、それ事実か、単なる伝説なのか? アルキメデスの写本、アンティキティラ島の機械……人智を超えた2000年前のパズルを紐解き、刻一刻と迫る最悪の事態を、果たして彼らは回避することができるのか!?◎「最後の1ページまで息をつかせない! 」――『マギの聖骨』〈シグマフォース・シリーズ〉の全米ベストセラー作家、ジェームズ・ロリンズが絶賛した『THE ARK 失われたノアの方舟』で鮮烈デビューを飾ったボイド・モリソン。〈タイラー・ロックの冒険〉シリーズ、待望の第2弾!
  • 密林の夢
    4.3
    製薬会社の研究員マリーナ・シンは、ブラジルへの出張を命じられる。生殖医療に革命を起こすとされる新薬の開発状況を確かめ、また、現地で病に倒れた同僚の死の詳細を知るためだ。気が進まないながらブラジルのマナウスに飛んだマリーナは、アマゾンの奥地にある極秘研究施設に赴く。そして、昔の指導教授スウェンソン博士との再会をきっかけに、熱気と謎に満ちた密林のなかで、過去の挫折や後悔と向き合うことになるが――『ベル・カント』のオレンジ賞受賞作家による、驚異と希望の物語。
  • 悪童日記
    4.3
    戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。
  • 11日間
    4.3
    同時多発テロをきっかけに兵士になることを決めたサラの一人息子、ジェイソン。優秀な特殊部隊員となった彼は、最後と決めた任務のさなか、行方不明になってしまう。 息子の安否の情報をひたすら待つ母のサラ。彼女が年の離れた謎めいた男デイビッドと恋におち、若くして生んだのがジェイソンだった。物静かで強い青年に育った彼はいま、どこにいるのだろうか。アメリカが生み出した戦争文学の新しい傑作。
  • 陶淵明 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    値引きあり
    4.3
    自然と酒を愛し、日常生活の喜びや苦しみをこまやかに描く一方、「死」に対して揺れ動く自分の心を詠んだ田園詩人。「帰去来辞」や「桃花源記」ほかひとつ一つの詩を丁寧に味わい、詩人の心にふれる。
  • アルケミスト 夢を旅した少年
    4.3
    羊使いのサンチャゴは、彼を待つ宝が隠されているという夢を信じ、アフリカの砂漠を越えピラミッドを目指す。様々な出会いと別れを経験し、少年は人生の知恵を学んでゆく――。
  • 猛き戦士のベッドで
    4.3
    貴族令嬢なのに父から小間使いの如く扱われていたブロンウィン。結婚話など皆無の日々を送る彼女はある日心惹かれる男性に出逢う。だがその彼は父の仇敵領主の息子だった。

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  • 史記 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    値引きあり
    4.3
    前漢武帝の時代に司馬遷が書いた『史記』が一冊でわかる入門書。項羽と劉邦の攻防が始まる「鴻門の会」や、悲劇的な英雄の生涯など、強烈な個性を持った人物たちがいきいきと描かれた名場面に心を躍らせる。
  • オリーブも含めて
    4.3
    イタリア北部コモ湖畔の風光明媚な田舎町ベッラーノで、老婆の死体が発見された。その死に特に不審な点はないが、この出来事がベッラーノの人々の生活に少しずつ影響を及ぼしていく。 次から次へと新たな展開が巻き起こり、数多くの出来事が絡み合って、大きなうねりを形作っていく、どこか不思議で、なぜだか妙に可笑しいストーリー。 著者は、コモ湖畔のベッラーノ生まれ(本書の舞台)で、ミラノ国立大学医学部を卒業後、故郷で医者の仕事に従事しながら作家デビュー。 一九九六年度にピエロ・キアラ文学賞、ニ〇〇六年度にバンカレッラ賞、ニ〇〇八年度にはイタリア・ヘミングウェイ賞を受賞している。
  • となりのブラックガール
    4.2
    若手編集アシスタントのネラはNYの老舗出版社で唯一の黒人女性。人種問題に無理解な職場に疲れていたある日、同世代の黒人女性が入社してくる。ネラは親交を深めようとするが、そこには大きな陰謀が──ダークな皮肉冴えわたる新世代のBLM小説。解説/渡辺志保
  • 遠い声、遠い部屋
    4.2
    新鮮な言語感覚と幻想に満ちた華麗な文体で構成された本作は、1948年に刊行されるやいなや、アメリカ中で大きな波紋を呼び起こした。父親を探してアメリカ南部の小さな町を訪れたジョエル少年の、近づきつつある大人の世界に怯え屈折する心理と、脆くもうつろいやすい感情とを描いた半自伝的なデビュー長編。
  • ノー・カントリー・フォー・オールド・メン
    4.2
    コーエン兄弟監督映画「ノーカントリー」原作 ヴェトナム帰還兵モスがメキシコ国境付近で発見した死体と大金が、更なる殺戮を呼ぶ。〈国境三部作〉後の衝撃作。解説/佐藤究
  • 月まで行こう
    4.2
    大手製菓会社勤務のタへ、ウンサン、チソン。20代後半、独身、経済的余裕がなくワンルームで一人暮らし、と共通点が多い。ある時、ウンサンが仮想通貨投資を始め、面白いように儲かるという。当初懐疑的だったタへとチソンも投資を始め、3人は通貨価格のアップダウンに一喜一憂しながら、自らの人生を見つめていくことになるが――厳しい時代を生きる若者たちの、切実ながらも逞しい姿を描いた韓国の“ハイパーリアリズム”小説。
  • ブラッド・メリディアン あるいは西部の夕陽の赤
    4.2
    19世紀半ばのアメリカ。14歳で家出した少年は、放浪の末にインディアン討伐隊に加わった。異形の大男ホールデン判事とともに、一行は荒野をわたり、暴虐の限りをつくす旅をつづけるが。美しく情け容赦のない世界と、そこで生きる人々の生と死を冷徹な筆致で描き上げたマッカーシー初期の代表作
  • ザ・ロード
    4.2
    空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして――。世界は本当に終わってしまったのか? 現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。
  • 女たちの沈黙
    4.2
    リュルネソスの王妃ブリセイスは、敗戦後、奴隷となった。その主は、家族と同胞を滅ぼした英雄アキレウス。彼女に与えられた選択肢は、服従か死か。だが、彼女が選んだのは――。英国の戦争文学の旗手が、黙殺されてきた女たちの声で『イリアス』を語り直す。
  • グレイス・イヤー 少女たちの聖域
    4.2
    16歳の少女たちの生死をかけた通過儀礼がいま、はじまる ガーナー郡に住む16歳のすべての少女は、危険な魔力を持つとされ、森の奥のキャンプへ一年間追放される。少女ティアニーが、謎に包まれた通過儀礼〈グレイス・イヤー〉でのサバイバルの果てに見た真実。『侍女の物語』×『蠅の王』のポスト・ディストピア小説
  • ガルシア=マルケス中短篇傑作選
    4.2
    「大佐に手紙は来ない」「純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語」など、世界文学最高峰が創りだした永遠の物語。著者の多面的な魅力を凝縮した新訳アンソロジー。
  • スーラ
    4.2
    ボトム(どん底)と呼ばれる丘の上で育った黒人の少女、奔放なスーラと大人しいネル。正反対の性格を持つゆえに、少女たちは固い友情で結ばれた。二人で犯した許されざる罪でさえ、隠し続けられるほどの絆。だが時が経ち、ネルの結婚式の日を迎えると、なぜかスーラは町を去ってしまう。十年後に二人は再会を果たすものの、その友情は……。黒人社会の光と影を、女性たちの成長とともに描く、ノーベル賞作家初期の傑作。
  • 青い眼がほしい
    4.2
    誰よりも青い眼にしてください、と黒人の少女ピコーラは祈った。そうしたら、みんなが私を愛してくれるかもしれないから……人間としての価値や美しさは白人の世界にのみ見出され、そこに属さない黒人は存在意義も認められていない。白人が定めた価値観を痛烈に問いただす、ノーベル賞作家の鮮烈なデビュー作。
  • タフィー
    4.2
    父さんの暴力から逃れ,家を飛びだしたアリソン.古い家の納屋に身を隠すが,家主のマーラという老女に見つかってしまう.認知症のマーラは,彼女を昔の友人・タフィーと間違えているようで――.孤独を抱えたふたりが出会い,思いがけない同居生活がはじまる.カーネギー賞作家が詩でつむぐ,友情と再生の物語.

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  • 異邦人(新潮文庫)
    4.2
    母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、理性や人間性の不合理を追求したカミュの代表作。(解説・白井浩司)
  • クイーンズ・ギャンビット(新潮文庫)
    4.2
    孤児院で育った少女ベス。用務員にチェスを習い天賦の才を開花させた彼女は、やがてウィートリー夫人に引き取られ、各地の大会で強豪プレイヤーを相手に次々優勝、男性優位のチェス界で頭角を現す。孤児院で与えられた安定剤と、アルコールへの依存とも闘いながら、ベスはついにソ連の大会で最強の敵ボルゴフに挑む――。世界的な大ヒットドラマの原作となった、天才少女の孤高の挑戦を描く長編。
  • わたしはイザベル
    4.2
    イザベルは母親からいつも「うそつき」だと言われ,虐げられてきた.成長してからも自分が正しく振る舞っているのかわからない.生きるための苦闘を続けるイザベルがやがて見出したのは,両親から否定されつづけた言葉の才能だった.繊細な心理描写をまじえ,ティーンエイジャーの自立と「毒親」からの決別を描く成長小説.

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  • 赤と白とロイヤルブルー
    4.2
    2019年goodreadsベスト・ロマンス賞第1位 王子との恋を描く全米ベストセラー! 真実の愛は、ときに奪い取るもの―― アメリカ大統領の息子と英国の王子が恋に落ちたなら…… アメリカ初の女性大統領の長男アレックスは、英国のフィリップ王子のロイヤル・ウエディングへの参列を前に憂鬱だった。フィリップの弟ヘンリーとアレックスは、女性誌に載る回数を競うライバル同士だと言われるが、いつも冷淡なヘンリーがアレックスは苦手だ。その夜の晩餐会でも、冷ややかな態度をとる王子の肩に思わず手をかけた次の瞬間、一緒にウエディング・ケーキの上に倒れ込んでしまった。米英戦争勃発かと世間は大騒ぎになり、二人は全世界に向けて仲のよさをアピールすることになるが…… 原題:Red, White & Royal Blue
  • 少年は世界をのみこむ
    4.2
    全豪50万部突破 オーストラリアABIA 年間大賞受賞作 壊れた家族。ろくでもない毎日。 それでも少年は、 濁った日常のなかに色彩を探しつづける―― 危うさと眩さが織りまざる少年期を色彩豊かに描いた、 34カ国展開のベストセラー小説。 1980年代ブリスベン郊外。少年イーライは犯罪と暴力はびこる小さな町に暮らしている。母親は薬に溺れ、母に薬を教えた麻薬の売人が父親代わり。本当の父の顔はもう覚えていない。兄はある時から言葉を発しなくなり、時おり予言めいた言葉をその人差し指で宙に綴る。唯一の“まともな大人”は元脱獄犯として悪名高いスリムで、親友であるこの老人に人生の真髄を教わりながら、イーライはいつしか“世界を変えることのできる”ジャーナリストになりたいと夢見るように。だがある日、町を牛耳る悪の手が、彼から大事な人を奪っていき――。 世界34カ国展開。「2019年オーストラリアで一番売れた小説」がついに日本上陸。 *ABIA賞 大賞ほか4部門制覇 *インディ・ブック・アワーズ2019ブック・オブ・ザ・イヤー受賞 *MUD Literary Prize 2019金賞受賞 *New South Wales Premier's Literary Awards読者投票部門・新人部門受賞
  • 猿の罰
    4.2
    予測不能の完結編! 見ざる、言わざる、聞かざる――四番目の猿、最後の“死の裁き”。 「父よ、お許しください」 各地で発見される“祈る死体”の意味とは。 シカゴの街を震撼させる連続殺人鬼〈四猿〉と、事件を追う刑事ポーター。ふたりが昔知り合いだったと匂わす写真が発見され、捜査本部は騒然となる。訳がわからぬまま勾留され追いつめられるポーターをよそに、各地で次々と見つかる「父よ、お許しください」と懺悔の句が添えられた“祈る死体”。それは四猿による最後の裁きの始まりだった―― すべての謎が解けるとき、その結末に驚愕する。怒涛の完結編!
  • レイラの最後の10分38秒
    4.2
    1990年、トルコ。イスタンブルの路地裏にあるごみ箱の中で、娼婦が息絶えようとしていた。死後も続く10分38秒間の意識の中で、彼女は、5人の友人とひとりの最愛の人と過ごした日々を思い出す。居場所のない街の片隅でみつけた、汚れなき瞬間を映し出した物語
  • ある奴隷少女に起こった出来事(新潮文庫)
    4.2
    好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることを――。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は忘れ去られる。しかし126年後、実話と証明されるやいなや米国でベストセラーに。人間の残虐性に不屈の精神で抗い続け、現代を遥かに凌ぐ〈格差〉の闇を打ち破った究極の魂の物語。
  • 彼女たちの部屋
    4.2
    現代、パリ。大きな挫折のあと、弁護士のソレーヌはある保護施設で代書人のボランティアをはじめた。「女性会館」というその施設には、暴力や貧困、差別のせいで住居を追われた人々が暮らしている。自分とはまるで異なる境遇にいる居住者たちの思いがけない依頼に、ソレーヌは戸惑った。それでも、一人ひとりと話して、手紙を綴るなかで、ソレーヌと居住者たちの人生は交わっていく。ここで自分の役割を見つけたと思った矢先、事件は起きた。約100年前、パリ。救世軍のブランシュは街中の貧困と闘っていた。路頭に迷うすべての女性と子供が身を寄せられる施設をつくる――彼女の計画は、ついに政治家・財界人も動かしつつあったが……。実在する保護施設と創設者を題材に、時代を超える女性たちの連帯を描く、『三つ編み』の著者による長篇小説。
  • 人狼ゲーム/デスゲームの運営人
    4.2
    原作&コミカライズシリーズ累計150万部突破 〈人狼ゲーム〉シリーズ最新作! ついに“人狼ゲーム”の裏側=“運営人”が明かされる…!? もし、ゲームを運営する〝監視人〟が参加者に恋をしたら? 疑心暗鬼が表裏で展開、果たしてゲームの行方は――? ◎【人狼ゲーム】とは? ヨーロッパ発祥の伝統的パーティゲームとその亜種の総称。 1)村の中には村人に扮した人狼が混ざっている。 2)人狼は夜になると一人ずつ村人を殺す。 3)昼は全員で相談し、人狼だと思う相手を多数決で一人選び、処刑する。 4)人狼を全滅させた場合、村人側の勝利。村人側の人数が人狼以下になった場合、人狼側の勝利。 〈プレイヤー〉 人狼 ………毎晩、ひとりを選んで襲撃する。 村人 ………特別な能力はない。人狼の全滅を目指す。 予言者 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼か否かがわかる。 用心棒 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼に襲撃された場合、守れる。 霊媒師 ……村人側。毎晩、直前に処刑された者が人狼か否かがわかる。 〈あらすじ〉 命がけの人狼ゲーム――。参加者はネット上や「拉致」によって集められ、勝敗は富裕層による非合法な賭博の対象となっている。 その現場で「運営人」のひとりとして働く正宗は、いつものように参加者を運び、機材のチェックを行い、そして――絶望した。 参加者の中に、自分が過去に家庭教師バイトとして教えたことのある女子高生、夏目柚月が含まれていたからだ。 彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい――。 そう考えた正宗は同僚の運営人・琥太郎の助言を得つつ、参加者全員の役職や人狼の襲撃先、「つくべき嘘」といったアドバイスを必死で柚月に伝えようとしていく。 「ほかの運営人や観客に気づかれてはならない」という究極の制限の下、チートで「特定の参加者」を勝利に導くことは可能なのか? 著者について 川上 亮 Ryo Kawakami 『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。 『ラヴ☆アタック!』で第1回角川エンタテインメントNEXT賞を受賞。 執筆活動のほか、カードゲーム『キャット&チョコレート』シリーズ等の制作も行う。www.cosaic.co.jp
  • 嗤う猿
    4.2
    四猿殺人鬼、再び。 消えた四猿を追う刑事と、シカゴを震撼させる新たな連続殺人―― そして待ち受ける驚愕のラスト! 「見ざる、聞かざる、言わざる」になぞらえ猟奇殺人を繰り返した“四猿”が忽然と姿をくらましてから4カ月――シカゴを震撼させる新たな事件が発生した。公園の池で凍った少女の死体が発見されたのだが、体には拷問の形跡や不可解な点が多々見られ、その奇怪な手口に世間は“四猿の再来”と騒ぎ立てる。一方、四猿を長年追う刑事ポーターは独自の捜査を進めていくなか、ある違和感に気づき……。 ジェフリー・ディーヴァーやジャック・ケッチャムら大御所作家がこぞって絶賛する、スリラー界の新星。『悪の猿』に続くシリーズ第2弾!
  • 開かれた瞳孔
    4.2
    ミステリー界の新女王カリン・スローター、幻のデビュー作!十字に刻まれ、惨殺された女性。異常な犯人の魔の手が検死官サラに迫る――。「どうして私はこれを読まなかったのか」北上次郎(本書解説より) 小さな町のレストランのトイレで、大学教授の女性が腹部を十字に切り裂かれて殺害された。偶然にも第一発見者となった検死官サラは、迷いのない切創と異様な暴行の痕に戦慄を覚える。しかも犯人は被害者の習慣を熟知した人物――この町に暮らす顔見知りに違いない。捜査が難航するなか、第二の事件が発生。犯人の影はサラに忍び寄っていた……。MWA賞受賞作家の原点、震撼サスペンス!
  • 国語教師
    4.2
    十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い過去の事件へふたりを誘ってゆく…。物語に魅了された彼らの人生を問う、ドイツ推理作家協会賞受賞作。
  • 11月に去りし者
    値引きあり
    4.2
    1963年、世紀の暗殺事件の秘密に近づきすぎた悪党(ギャング)がいた―― ハメット賞受賞作。 1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていた――MWA賞受賞作家の話題作。
  • ペット・セマタリー(上)
    4.2
    2019年、リメイク版映画が公開! 競争社会を逃れてメイン州の田舎に越してきた医師一家を襲う怪異。モダン・ホラーの第一人者が“死者のよみがえり”のテーマに真っ向から挑んだ、恐ろしくも哀切な家族愛の物語。
  • 鷹の王
    4.2
    ネイト・ロマノウスキはこぶしにハヤブサを止まらせ、きびしい表情で北側からヤナギの茂みに向かっていた。このあと生きものが死ぬ運命にある――ジョーピケットシリーズ最新作

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