ニッケル・ボーイズ

ニッケル・ボーイズ

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

開催中のキャンペーン

1960年代アメリカ。アフリカ系アメリカ人の真面目な少年エルウッドは、無実の罪により少年院ニッケル校に送られる。しかし校内には信じがたい暴力や虐待が蔓延していた――。実在した少年院をモデルに描かれた長篇小説。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • タイトル
    :
    ニッケル・ボーイズ
  • タイトルID
    :
    873844
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ニッケル・ボーイズ のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『地下鉄道』でピューリッツァー賞フィクション部門含め様々な文学賞を総嘗めしたコルソン・ホワイトヘッドが、再びピューリッツァー賞フィクション部門を受賞した作品。
    『地下鉄道』が強烈な作品だったため、さすがに前作は超えられないんじゃ、と勝手に訝って発売から大分経ってから読んでしまったが、これも力強い傑作だった。
    黒人の差別の歴史はずっと続いているが、BLM運動が起きていた発売当時に読んでいたら、もっと印象深い読書体験になっただろうな、と少し後悔した。

    本書は実際に起きたドジアー校という更正施設での虐待事件をモチーフにしている。
    ニッケル校という少年の更生施設近くの土地から遺体が次々と発見される。
    かつてニッケル校に在籍したことのある主人公のエルウッドがニッケル校に送られるまで、送られてからの生活、そこから出るまでが描かれていく。のだが、後半のある部分で仕掛けが施されてる。その仕掛けがあまりにも辛くなるものだった。
    文学的に、こういう仕掛けは決して新しいものではないのだが、これが黒人の差別、その差別には黒人が自由になった時期よりも長い奴隷としての歴史、迫害、差別の歴史があるのだとわかっていると、この仕掛けにどういう意図があったのかが見えてくる。
    自分は、これは決して忘れないというバトンであるという気がした。

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    前作『地下鉄道』と比べて、地味な話だなと思い、読むのが遅くなったが、そうではなかった。ネタばれになるので書かないが『地下鉄道』と同じくらいか、リアリズムの分だけ本書の方がくるものがある。アメリカの人種差別問題がモチーフになっているがそれを超えて人間というものを問いかけてくる。

    0
    2021年05月09日

    Posted by ブクログ

    真面目に前向きに暮らしていた少年が、不運によって人種差別が色濃く漂う劣悪な少年院に放り込まれる。
    実話をベースにしたフィクション。
    だが、この物語のような話はいくらでも存在したのだろう。

    0
    2020年12月25日

    Posted by ブクログ

    『ニッケル・ボーイズ』コルソン・ホワイトヘッド著、藤井光訳(早川書房)エルウッドの人生から見える米国の構造的人種差別。実在した「エルウッド」たちの叫び。「究極の良識が、あらゆる人の心に息づいていると信頼すること」が公民権運動のメッセージ。(p.216)読んでいて身体が強張り震えた。#読書 #coltonwhitehead #翻訳 #藤井光

    0
    2020年12月07日

    Posted by ブクログ

    フロリダ州の実際の事件がモチーフにされており、プロットがあまり脚色されていないと思われるためリアリティが強く感じられるものの、「地下鉄道」と比べると展開の興奮は無い。長いと読むのが辛かったかもしれませんが短いので一気読みできました。

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    「正しいことをしなさいと人に言ったとしても、その人が正しいことをするようになるとは限らない」
    思った以上に読むのに時間がかかった。
    人名が多くて混乱しそうになったが、メモしながら読んだ。
    人種差別の横行していた時代、間違っていると自分が思っていることを貫くのは簡単ではないし、せつなかった。
    読んでよかった。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    エンタメ小説としておもしろかった。
    堅実であること、誠実であること、ひたむきであること。厳しい世の中で、自分の運命は変えられないかもしれないけれど、他人の運命をちょっと変えることはできるかもしれない。
    でも、事実を元にって考えると、人間とは本当に恐ろしい生き物だと思う。当時の黒人にとって、どれだけ白人が恐ろしかったか、白人をどれほど憎んだか、いくらたくさんの小説を読んでも、いくら当時のことを調べても、日本人に理解することは絶対に不可能だろう。

    0
    2026年01月23日

    Posted by ブクログ

    新たに大学で夢に向かって行こうとするエルウッドに差別という冤罪がおこる
    5セント(ニッケル)ぐらいの価値しかないと暴力により肯定され、人生を否定されてきたエルウッド
    キング牧師の言葉を胸に暴力でどん底な人生から自分を欺くのをやめてもう一度自分の人生を取り戻すために戦う
    エルウッドと共にニッケル校で親しくなったターナーと一緒に新たな人生に向かって生きていこうとするが…
    否定され続けた人がどうすれば人生を歩き直せるのかを知ることが出来る

    0
    2025年03月27日

    Posted by ブクログ

    いちど徹底的に尊厳を奪われた人間が自分の価値を取り戻すのがどれほど困難か。
    鞭の痛みがどれほどの苦痛を与えてその恐怖が思考に組み込まされるか、鞭打たれたことのない私達には絶対に想像できない。だがその想像を超えた痛みを植え付けられたニッケル・ボーイズを動かせたのは紛れもなくエルウッドの魂だった。蟹工船の森本がそうであったように。

    0
    2024年09月03日

    Posted by ブクログ

    著者の代表作『地下鉄道』は歴史改変小説という特殊なジャンルだった。そのためかなかなか世界観に馴染めず、先に実話を基にした本書から取り掛かることに。

    読むだけの充実感がある反面、重い…。目に見えない重しがのしかかってきているようで、読み終えた瞬間に思わず息を吐き出した。
    史実(それもつい最近明るみになった)とフィクション・過去と現在が巧妙に入り混じり、特に第三部からのストーリーの進め方には度肝を抜かれる。恐らく読後、一部の章を読み直さずにはいられなくなるだろう。
    『地下鉄道』よりこちらの方が自分の肌に合っているかも。

    「侮辱されるたびに野垂れ死にしそうな気分になっていたら、日々を生きていくことはできない」

    舞台は1960年代前半のフロリダ州。アフリカ系アメリカ人の聡明な学生エルウッドは祖母との2人暮らし。ある時大学進学に向けてのチャンスに恵まれるがそれも束の間、無実の罪でニッケル少年院に送られてしまう。
    少年院を出るには院内にて善行を積み、ポイントを稼いでいかねばならない。加えて、院内で横行する暴力や虐待に耐えてゆかねばならない。地獄のような日々の中、エルウッドはターナーという少年と出会い次第に友情が芽生えていくが…。

    「少年たちは、あの学校に潰されさえしなければ、いろいろな未来に進むことができた。[中略]彼らには平凡であるという単純な喜びすら与えられなかった」

    第一印象としては『ショーシャンクの空に』の少年院ver.っぽいと思ったが、精神が未成熟であるが故に彼らの恐怖がより身に染みて伝わってきた。(男同士の固い絆と収監された場所が「名ばかり更生施設」であることは共通していると思う) 用務員による壮絶な虐待により最悪の場合命を落とすことも少なくなかった。
    これは何と近年閉鎖したアメリカの男子学校がモデルで、本書に登場する独房や拷問部屋も実在していたという。
    本書では日常の一コマであるかのように描写されており、憤りよりもまず不気味さを覚えた。

    「みんなが目を背けているということは、みんなグルだということだ」

    学校の閉鎖に伴いようやく暴力・虐待の告発がされたというが、近年のヘイト事件を見る限りこうした問題は解決の兆しすら見えていない。差別意識はアメリカ国民の中にDNAとして刻まれている。更に差別された側には恐怖も刻まれる。
    エルウッドは元々公民権運動に関心のある学生で、序盤では黒人デモにも参加していた。しかしニッケルでの体験を経て、後半では白人に助けを求めるようになる。「究極の良識」が人々の心に刻まれていると信じ、望みを賭けたのだ。

    今思えば「外に味方がいるエルウッドだから踏み出せた」とも言える。
    でも人種を問わず世間の誰かが「おかしい」と共感してくれるだけで、その人の「究極の良識」を信じてみようと思えるのかもしれない。「自分には味方がいる」と思えれば、行動する勇気が湧いてくるのかもしれない。
    つまりは、まだまだ綺麗事を諦める時ではない。

    0
    2024年03月09日

ニッケル・ボーイズ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • タイトル
    :
    ニッケル・ボーイズ
  • タイトルID
    :
    873844
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年11月19日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す