庭で雪だるまを作り、両親に見せようと室内へ呼びに入ったら両親が殺されていた。そして、父の身体に刺さった剣を抜き取り、私に向かって手を伸ばしてきたのは隣国・フィーリス王国の王子、レオン=ギルバートだった。逃げる私を追ってくるレオンに追い詰められ、足を引っかけて屋上から落ちて死んだ…はずの私、アクシア王
...続きを読む国の王女であるミラ。しかし、気づけば2ヶ月に戻っており、両親は健在で、何も知らない様子。フィーリス王国は、同盟を結んでいるアクシア王国にレオンとミラの婚約を申し入れてくるはずで、前回は断ったけれど、今回はあの悲惨な未来を回避するために受け入れて、Xデーまでに確実にレオンを殺して未来を変えてやる!という、今となっては1つのジャンルを作った感のある“死に戻り”ラブストーリー。
がんばってレオンを暗殺しようとするミラ、やたらとミラに甘くて距離が近いレオン。あーもうっ、レオンは私たちを殺すんじゃないの!?とドタバタするミラ視点でお話はまず進んでいきますが、少しずつ過去のあれこれが明らかになったり、登場人物が増えたりして、どうしても先が気になって読み進めてしまいました。根っからの悪人がほぼ出てこないのが、個人的には◎。そして、ミラが赤くなったり青くなったり右往左往したりする様子をぜひ楽しんでほしいです!
ブックライブ書店員