フェミニズムに関わる本とそれで描かれるフェミニズム要素について、4名の方が書かれてるんだけど、どれも異なる視点で面白かったです。読めてよかった!
『侍女の物語』『誓願』は前から気になってたけどいっそう読みたくなったな〜。最悪な構造の中で異なる立ち位置にいる女性たちが描かれる物語、気になる‥‥。
...続きを読むあと私は身体が女性で同性パートナーがいて、それを割とカムアウトする方だけどこれって自分が男性だったらこんなにカムアできてただろうかと疑問に思っていて、それが上野千鶴子さんの文章で割と納得できて、読めてよかったな〜(ホモソーシャルにおいて獲得する価値のあるもの・消費するものが女性(性的に)で、その論理で行くと自分たちを消費される側と見なす同性愛者は弾かれるという論理)。
あと男性が真に認められたいのは女性ではなく男性、というのもなるほどと思った、この人のためなら死ねる、と男が命を賭けるのは大抵男性であると‥。
トロフィーワイフとかも出てきたけど、自分の彼女/妻とか誰かの彼女/妻をくさす男性たちの理屈が本当に分からなかったけど、ここで書かれたホモソーシャルの仕組みの理屈に載せるとなるほどとは思う‥それでいいんかとは思うが‥。
結構全体的に、「男性は」って主語で言いきられてたのはどきどきしちゃったけど‥まあその感覚は引き続き持っていこう‥。
加藤陽子さんの『伊藤野枝集』、上間陽子さんの『心的外傷と回復』も読んで痛ましく思いつつ、でもこういうアンソロジーだからこそ出会った内容で読めてよかったです。