ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
食事をしても子どもと会話しても本を読んでも映画を観ても旅に出かけても、すべて翻訳につながってしまう。翻訳家・鴻巣友季子が、その修業時代から今に至るまでを赤裸々かつ不思議に語ったエッセイ集。五感のすべてが、翻訳というフィルターを通して見える世界は、こんなにも深く奇妙でこんなにも楽しい。エッセイ集「やみくも」を大幅改編+増補した決定版。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
トピックはバラエティに富んでいて、文章は回りくどくなく、オチもあったりしてすごく良い。 わざとらしさのない、好きな感じの文章。
大変楽しく読ませていただきました。 言葉や発音についても考えさせられる。 言葉が発生するところが見られるという点で、子どもが欲しいなあと思った。
「やみくも」を全面組み替え、加筆訂正、そして新しいものをプラス。 ということで、「やみくも」を買った人でも、損はなし。 翻訳や言葉についてのあれこれを真摯に突き詰めるかと思うと、日常で出合った出来事にプチあっと驚く結末?があったり、思わぬ切り口での考察で「そうなのか」と発見させられたり、かと思うと...続きを読むちょっとしんみりしてみたり。 どのエッセイも中身がギュッと詰まって、「いずれの地もそれぞれ」に楽しい。 青山南さんといい岸本佐知子さんといい鴻巣さんといい、翻訳家の人はエッセイの巧い人が多い、と思う。 言葉とじっくり向き合っているせいなのか、独りであれこれ考えることが習慣になっているせいか。 鴻巣さんの場合は、発想のユニークさというよりも、言葉へのこだわり豊富さが、面白さを生んでいるようである。 「翻訳というのは、ひとことで言うと、〈解釈〉のことだ。」(P208)とするならば、鴻巣さんは世界をこういうふうに解釈しているのね、ということでもある。 しかしやっぱり、久世光彦の項が出色の出来、と思う。 「面白うてやがてかなしき」が、小説やエッセイの一つの理想だと思っているのだけれど、この久世さんの項がそれ。久世作品を喩えて、リキュールボンボンとは、なんとも見事。やっぱりこの項が一番好きだな。
『明治大正翻訳ワンダーランド』を読んで以来。 さすがだなあ、と思う。 翻訳者のエッセイなら、先ごろ岸本佐知子さんの作品を読んだ。 あれもとても面白かった。 岸本さんのサービス精神と、稀有のキャラクターのなせる文章だった。 こちらは、エッセイから伝わる著者の生活ぶりもすてきだが、翻訳者としての苦心...続きを読むや気配りなどが、より突っ込んで書かれている部分が印象に残る。 『風と共に去りぬ』の、「明日は明日の風が吹く」という名訳。 これは誰のものなのか。いつから流布したのか。 「スカーレットと江戸ことば」はこの事情を明らかにしていて、とても面白かった。 阿部知次の昭和十一年の抄訳にはじまり、数々の訳を見てもそれらしきものではない。 どうやら菊田一夫が舞台にかけたところがはじまりらしく、その舞台に立ってきた黒柳徹子の証言を得る。 それが、江戸っ子の流行りことばだった、とは。 こういう、深く深く、一つの言葉、表現にも意識を向けていくところが流石だ。
この本で初めて、鴻巣さんのことを知りました。今まで意識して読んだ、外国小説の翻訳者は、村上春樹さんを筆頭にみな男性でした。別に、男女は関係ないかも知れませんが、もしかしたら何か違いがあるのか知らん、とも考えます。今度、鴻巣訳の小説を何か読んでみたいです。
この方の文章、かなり好きです。 日常の描き方、言葉や文章の考察などおもしろく読んだ。 外国文学にほとんど触れてこなかったことが悔やまれる。
翻訳や日常にまつわるエッセイ。 表現がとても豊か。話の流れも上手い。 私もこんな文章が書けるようになりたい。
クッツェー『恥辱』を翻訳された鴻巣さんのエッセイ本。見慣れた世界名作文学の『嵐が丘』、『傲慢と偏見』、『ぼくを探しに』(シルヴァスタイン)、『風と共に去りぬ』、そこにいきなり『ロングテール』(クリス・アンダーソン)などなど、かつて読んだ本、見覚えのあるタイトルがぞろぞろ出てきて、そばで話を聞いている...続きを読むようなワクワクとした親近感が沸く。海外文学だけでなく、近代日本文学、文学者たちの翻訳の歴史まで追究して迷宮の森に入り込むようだ。 どう翻訳しようか著者が思い悩む英単語の例には難しい単語はなく、特に英語が身近ではない人にも分かりやすく読めるだろう。翻訳の話題だけではなく、意外と料理の話も多く、しかもかなり本格的でそそられる。スキーからカヌーの冒険、酒飲みの憂鬱から、ちょっぴりせつない娘との対話、悩ましい女心まで解き明かす。
翻訳家という生き方。 翻訳について、子どもについて、生活について、昔について。その職業を選んだ流れみたいなのが見えるエッセイが面白い。また翻訳の歴史が見える話も興味深い。「スカーレットと江戸ことば」あの明日は明日の風が吹くと訳したのは誰かについて。歴史を辿っていく謎解きが、個人の歴史と重なり合うと...続きを読むころが素晴らしかった。
くすっと笑える、文章のうまいエッセイが並ぶ。 同じ言葉をたくさん言い換えられたら、もっと表現の幅が広がりそう。 「レトリカ 言葉百科」を読み返したくなった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
全身翻訳家
新刊情報をお知らせします。
鴻巣友季子
フォロー機能について
「ちくま文庫」の最新刊一覧へ
「エッセイ・紀行」無料一覧へ
「エッセイ・紀行」ランキングの一覧へ
あずかりっ子
嵐が丘
試し読み
イエスの学校時代
英語と日本語、どうちがう?
NHK「100分de名著」ブックス マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ 世紀の大ベストセラーの誤解をとく
老いぼれを燃やせ
風と共に去りぬ 第1巻
風と共に去りぬ(第1巻~第5巻) 合本版
「鴻巣友季子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲全身翻訳家 ページトップヘ