灯台へ(新潮文庫)

灯台へ(新潮文庫)

「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(解説・津村記久子)

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灯台へ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     ラムジー一家とその仲間たちと、一緒に濃密な時間を過ごしている感じで読んだ。
     第二部では、一家のうち3人が亡くなり、荒廃した空き家の様子が描かれている。特に家を切り盛りしていたこの小説の中心人物であるラムジー夫人を失うことは、読んでいる私にも辛かった。
     第三部では、第一部から10年後、家は改修さ

    0
    2026年02月22日

    Posted by ブクログ

    まるでなにかに呼ばれたかのように、リリーはあわててカンバスに向き直った。まぎれもなくここにある──自分の絵が。そう、緑や青をふんだんに使い、ラインを縦横に描きこみ、なにかを表現しようとしているものが。

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    今まで何度か挫折していたものの、コツさえ掴めばすんなりと読めてしまった。
    そしてそれが癖になり、味わったことのない読書体験に様変わりして、物語に囚われてしまう。
    ほとんどどこにも移動していないのに、随分と長く居座ってしまったこの感覚。

    時間感覚や空間感覚までもがこの作品に掌握されてしまい、最後のペ

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    十年の歳月を挟んで切り取られたある二日の情景。密度濃く描かれる一瞬一瞬の連なり、その思索や夢想が各人の中に降り積もり、人生を織り上げる。記憶は結晶のように固く残るが、肉体は儚く消えてゆく。時も人も、無常ゆえに永遠なのかもしれない。不思議な充足感が残った。
    昨年新訳が出たということで読んでみた本作、実

    0
    2026年01月24日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちの心の中や辺りを自在にたゆたっているような、不思議で素敵な感覚に包まれ今までにない新しい読み心地。

    100年ほど前に書かれた小説だが、物語の世界へ入り込むとそこは現代的にまで感じられるというのが驚き。時々何かを失い、目に見えないものを積み重ねながら人は生きていく。深い思考の奥底へと沈ん

    0
    2026年01月04日

    Posted by ブクログ

    Twitterで話題になっていたので購入。最初はなんか思ってた感じと違う!読みにくい!これ耐えられるかな?と思ってたけど、読み進めていくうちにどんどん夢中になっていった。

    この本の1番の特徴は、色んな登場人物たちがその瞬間頭の中で考えている細かなことが、ほとんどそのまんまと感じられるほど正確に淡々

    0
    2026年01月06日

    Posted by ブクログ

    第一部は「明日晴れたら灯台に行こう」という母と子の会話から。別荘に集まって食事を楽しむ家族と友人の、たった一晩のやりとりで200ページを超えます。
    食事のシーンでのごく自然な会話、その奥でそれぞれが何を思っているかが全部!(ホントに全部)書き出されてます。
    会話の間で思考がぐるぐる、話を振られたら次

    0
    2025年12月24日

    Posted by ブクログ

    小説の技法?が斬新すぎて少しだけ難解に感じた。
    たった2日間の出来事に細かすぎる情景描写、心理描写、人間関係が詰め込まれていた。

    たいてい小説を読むと、ここが印象に残った!っていうシーンがあるんだけど、本作品にはそういうのがなくて作品全体を通じてぼんやりと印象深く、なんとなく古臭く、自分の子供時代

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    ジョイスやプルーストと並び称されるモダニズム作家の珠玉の名作。
    第1部と10年後の第3部はラムジー家の夏の別荘でのそれぞれの1日。それを結ぶ第2部は10年という2つの時間を家人が不在の中で語られる個人的な出来事や第一次大戦を交えた短いエピソードの中で深い悲しみとともに濃密に結びつける。
    主人公一家と

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    本当に凄い、人生ベストブックの一つ
    なんで凄いのかは言語化するのが難しいけど、結局自分は個人的・私的・内省的な作品が好きなんだなと
    あと「瞬間を永遠にする」という芸術観がめちゃ刺さる
    まだ何回も読み返すだろうな

    0
    2025年09月09日

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