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「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(解説・津村記久子)
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Posted by ブクログ
ラムジー一家とその仲間たちと、一緒に濃密な時間を過ごしている感じで読んだ。 第二部では、一家のうち3人が亡くなり、荒廃した空き家の様子が描かれている。特に家を切り盛りしていたこの小説の中心人物であるラムジー夫人を失うことは、読んでいる私にも辛かった。 第三部では、第一部から10年後、家は改修さ...続きを読むれ、残された人達がかつての生活を回想しながら、新たな人生を送っていることがわかる。絵描きのリリーが、自分の描く絵に迷いがあったのに、最後に自分のヴィジョンを発見する所が良かった。 灯台へと目指す舟で、残された3人の父と子がサンドイッチを食べるシーンも良かった。 「灯台」とは残された家族の再生の象徴なのかもしれない。
まるでなにかに呼ばれたかのように、リリーはあわててカンバスに向き直った。まぎれもなくここにある──自分の絵が。そう、緑や青をふんだんに使い、ラインを縦横に描きこみ、なにかを表現しようとしているものが。
今まで何度か挫折していたものの、コツさえ掴めばすんなりと読めてしまった。 そしてそれが癖になり、味わったことのない読書体験に様変わりして、物語に囚われてしまう。 ほとんどどこにも移動していないのに、随分と長く居座ってしまったこの感覚。 時間感覚や空間感覚までもがこの作品に掌握されてしまい、最後のペ...続きを読むージを読み終えると同時に「これが物語(小説)の力よ」と心臓を鷲掴みにして、その力の偉大さにひれ伏す。
十年の歳月を挟んで切り取られたある二日の情景。密度濃く描かれる一瞬一瞬の連なり、その思索や夢想が各人の中に降り積もり、人生を織り上げる。記憶は結晶のように固く残るが、肉体は儚く消えてゆく。時も人も、無常ゆえに永遠なのかもしれない。不思議な充足感が残った。 昨年新訳が出たということで読んでみた本作、実...続きを読むはこれがウルフ初体験。なぜ今まで手を出してなかったんだろう?というくらい好きなタイプの空気感だった。ドラマを追う展開も嫌いではないけど、思索や意識の流れに重きを置いた作品を読むのが好き。他のウルフ作品も読んでみたい。
登場人物たちの心の中や辺りを自在にたゆたっているような、不思議で素敵な感覚に包まれ今までにない新しい読み心地。 100年ほど前に書かれた小説だが、物語の世界へ入り込むとそこは現代的にまで感じられるというのが驚き。時々何かを失い、目に見えないものを積み重ねながら人は生きていく。深い思考の奥底へと沈ん...続きを読むでいくような、読んでいる間豊かな時間を過ごした。この先何度でも読み返したい。
Twitterで話題になっていたので購入。最初はなんか思ってた感じと違う!読みにくい!これ耐えられるかな?と思ってたけど、読み進めていくうちにどんどん夢中になっていった。 この本の1番の特徴は、色んな登場人物たちがその瞬間頭の中で考えている細かなことが、ほとんどそのまんまと感じられるほど正確に淡々...続きを読むと書き続けられていくところ。 ほんの一瞬の間にも周りにいる人間たちは各々全然違うことを考えているんだな、同じものを見ても目の前にいる人間と自分とでは全く違うことを考え、お互いに対しても常に何らかの印象を覚えているのだなと、色んな人たちの心の声を聴きながら、それぞれの脳内に瞬時にワープし続けながら考えた。登場人物と一緒に物思いに耽り、ある思考からまたある思考へと次々に別の世界へワープしつづけた、すごく豊かで濃厚な読書体験だった。ときどきマンガで人の心が全部読めちゃう設定のキャラとかいるけど、その能力を得た気分になれる感じ。 訳者あとがきにあった「この語り手は文章のスタイル、語彙、リズムなどを通して、人物の声帯模写ばかりか、一種の思考模写をおこなっているようにさえ見える」「文章のひとつひとつの後ろに、視点のゆらぎ、複数の人間の声または集合意識があり、それらが波動し響きあいながら全体のテクストを作り上げる」「本作のもつ曖昧性、半透明の包被に包まれて漂うことは、まさに読書の愉悦たりえる」はかなりこの小説での体験を言い得ていると思う、言語化すごいな。まさに「声」という表現がぴったりだと感じるほど、読んでいる間は登場人物たちの声が頭の中で鳴り響いていたように思う。そしてだからこそこの作品を翻訳することがどれだけ難しかったか、またそのためにある意味訳者の「読み」の痕跡が見える、訳者を介した作品になってしまっているということが書かれていたのも面白かった。 そこまででもだいぶ楽しめたけど、すごいのが第二部。一転して情景描写のオンパレードになって、その前までずっと頭の中を占めていた人間たちの声が一掃され、巡っていく季節と朽ちていくお屋敷が淡々と描写されてゆく。役者が去ったあとの舞台をじっくり眺めているような感覚。そしてそこに淡々とナレーションのようにさし挟まれる登場人物たちの行く末。まさに無慈悲にも時はゆくのだと実感させられ、ゾッとした。第一部でのみんなの声が、うるささが本当に恋しくなった。けどあえて戻って読むことはしなかった。 現代の感覚からは少し間抜けにすら思える彼らのこだわりやプライド、色んな階級や環境や属性の人々の関係性やエピソードがある一つの場所のみを舞台に描かれているところ、永遠だと思えた美しいバランスが気がついたらもう戻れないほどに崩れてしまっているというこの世界の脆さと不可逆性、美しく気高いだけでなく不完全なところもありながら、どうしても魅力的に映ってしまう奥さんの存在…などすごく桜の園を彷彿とさせた作品でもあった。これを舞台化しても絶対面白いだろうなぁ(すごく難しいだろうけど)。
第一部は「明日晴れたら灯台に行こう」という母と子の会話から。別荘に集まって食事を楽しむ家族と友人の、たった一晩のやりとりで200ページを超えます。 食事のシーンでのごく自然な会話、その奥でそれぞれが何を思っているかが全部!(ホントに全部)書き出されてます。 会話の間で思考がぐるぐる、話を振られたら次...続きを読むはそこからぐるぐる…(「意識の流れ」というらしい) すなわち腹の中までお見通しなので、登場人物のキャラがハッキリ。海外文学あるある「この人なんだっけ」が起こりにくくありがたい。 そして忘れた頃に、まーだ灯台の話してる! 第二部はその日の真夜中。ロウソクを消してから〜朝起きる頃にはダダダッと10年の時が過ぎ。走馬灯すぎて二度見(読み直)してしまう。別荘が荒廃していく描写に突然差し込まれる、驚きの出来事の数々。 第三部では、10年の間に様変わりした別荘に家族と友人が再び集い、今度こそ灯台へ。 舟に乗る親子・別荘から見送る友人。またも思考の渦はぐるぐる、想いは馳せられまくり、今はもういない人の影までちらちらと。 解説で、ヴァージニア・ウルフの生涯と、彼女にとっての「灯台へ」が自身の夏の思い出と重なっていることを知ってからのもう一度、おかわり第三部。 登場人物それぞれの何かがほどけたようなラスト。彼女がこう締めた事が、読み終わった後もズーンときます。 読んでよかった〜 そして、鴻巣友季子さん訳の作品ももっと読んでみたくなりました。
小説の技法?が斬新すぎて少しだけ難解に感じた。 たった2日間の出来事に細かすぎる情景描写、心理描写、人間関係が詰め込まれていた。 たいてい小説を読むと、ここが印象に残った!っていうシーンがあるんだけど、本作品にはそういうのがなくて作品全体を通じてぼんやりと印象深く、なんとなく古臭く、自分の子供時代...続きを読むをふわっと思い出すような、なんとも言えない読後感があった。 小説の翻訳本っていのも初めてだったし、これからも少しずつ色んな作品を手に取って、その良さに触れられるといいな〜
ジョイスやプルーストと並び称されるモダニズム作家の珠玉の名作。 第1部と10年後の第3部はラムジー家の夏の別荘でのそれぞれの1日。それを結ぶ第2部は10年という2つの時間を家人が不在の中で語られる個人的な出来事や第一次大戦を交えた短いエピソードの中で深い悲しみとともに濃密に結びつける。 主人公一家と...続きを読むその知人たちの移り変わる心模様を木々や風、海や芝などと時間の流れに合わせて淡々としながらも豊かに表現された言葉の数々に心が揺り動かされ、いつのまにか心の片隅にじんわりと残る不思議な作品。 舞台となったスカイ島のスコッチウイスキー、タリスカーとともに愉しんだ一冊。
本当に凄い、人生ベストブックの一つ なんで凄いのかは言語化するのが難しいけど、結局自分は個人的・私的・内省的な作品が好きなんだなと あと「瞬間を永遠にする」という芸術観がめちゃ刺さる まだ何回も読み返すだろうな
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