文学は予言する(新潮選書)

文学は予言する(新潮選書)

1,760円 (税込)

8pt

4.6

トランプ政権誕生で再びブームとなったディストピア小説、ギリシャ神話から18世紀の「少女小説」まで共通する性加害の構造、英語一強主義を揺るがす最新の翻訳論――カズオ・イシグロ、アトウッドから村田沙耶香、多和田葉子まで、危機の時代を映し出す世界文学の最前線を、数々の名作を手がける翻訳家が読み解く。

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文学は予言する(新潮選書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「ディストピア」「ウーマンフッド」「他者」。
    著者がこれまで執筆した書評や時評から浮かび上がってきた三つの大きな主題。それを章タイトルとして意識しながら、大幅に加筆修正をほどこして新たに編まれたのが本書。紹介される作家や作品はカズオ・イシグロや小川洋子、川上美央子など元々大好きで既読のものも多くある

    0
    2024年04月24日

    Posted by ブクログ

    古今の名著と当時の社会を照らし合わせながら読み解き、その作品がのちに現実のものになった事例も指し示す。
    作家の想像力は、世界の行く末をも見通す。
    それはひとえに作品を生み出す過程で蓄積された広く深い知識見識の賜物なのだろう。
    またそれらを踏まえ、「物語」として後世に語り継がれるものを編み出す類まれな

    0
    2023年01月29日

    Posted by ブクログ

    ディストピア、シスターフッド、他者の視点からまとめられた文学論。
    散発的な印象はあるが、それがアクチュアルという意味でもあるのだ。
    文学、大事だな。
    この本のおかげで読みたい本がまた増えた。

    0
    2023年08月17日

    Posted by ブクログ

    朝日新聞その他でチラチラ読んでいた文章を、まとめて読めて有難い。自分が読んできた作品も、作品の位置が明らかにされ、このようにテーマごとに深めてもらったことで、共感や興味も広がったような気がする。
    未訳の、読みたい作品もたくさん。面白かった。

    0
    2023年02月02日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いや〜おもしろかった!

    課題図書として『侍女の物語』を読んでおいて正解だった。

    そもそも第一章の「ディストピア」が読みたくて買った本だったのだが、「翻訳」について書かれた部分が本当に勉強になった。蒙を啓かれるとはこのことかと。今まではなんとなく翻訳で読むというのは原文で読む体験に少しは劣るんだろ

    0
    2024年03月22日

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