ほんのささやかなこと

ほんのささやかなこと

2,420円 (税込)

12pt

1985年、アイルランドの小さな町。寒さが厳しくなり石炭の販売に忙しいビル・ファーロングは、町が見て見ぬふりをしていた女子修道院の〝秘密″を目撃し――優しく静謐な文体で多くの読者に愛される現代アイルランド文学の旗手が贈る、史実に基づいた傑作中篇

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    160ページ
  • 電子版発売日
    2024年10月23日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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ほんのささやかなこと のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の近くに社会的の闇があることに気づいたとき、どのような行動をとるべきなのだろうか。
    果たして自分は、正しいコトができるのだろうか。『ほんのささやかなこと』を読んでそんなことを考えた。

    1985年のアイルランドの小さな町のクリスマスシーズンの数日間を描いた物語である。
    石炭と木炭商人のビル・ファ

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    1985年、アイルランドの小さな町
    クリスマスが近い十二月の話



    主人公の石炭販売店を営むビル・ファーロングには、妻と五人の娘がいる。
    これまで苦労も多かったが、今は何とかささやかで平穏な日々を手に入れている。
    ところが配達先の女子修道院で目にした光景をきっかけに、どうしようもなく心が動いてしま

    0
    2025年09月28日

    Posted by ブクログ

    この淡く優しくそして決して消えることのない光を放つ小説は、低く雲が垂れ込めた空の下厳しい冬を迎えたアイルランドのスモールタウンを舞台として、四十歳の節目が近くなった男が主人公だ。
    12月の第一日曜日から、クリスマスイヴまでの1か月足らずの間に、ビル・ファーロングの心が彷徨い、静かにそして大きく揺れ動

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    なんだろう。読み終えた時は、そこで終わるのという感じだったが、少しづつなんとも言えない気持ちになってきた。
    これからが大変になるのは目に見えるだけに、とても心に刺さる小説でした

    0
    2025年07月02日

    Posted by ブクログ

    とてもよかった。映画も楽しみ。『青い野を歩く』、「コット、はじまりの夏」、「マグダレンの祈り」にも触れたい。

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    どの社会も抱えているような暗部とそれに向き合う人間のあり方を、言葉少なでシンプルなストーリーに凝縮させて提示している。作品としての完成度がすごい。ただ訳文に日本語としてゴツゴツしている部分が散見されやや違和感があった。(有名な訳者のものなので、原文のテイストに合わせた意図的なものかもしれないが)。

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    『ウェクスフォード県のニューロスの町では、煙突が煙を吐きだし、それが薄く流れてもわもわと長くたなびき、埠頭のあたりで霧消する時季になると、じきに雨が降り、バロー川はスタウトビールほど黒く濁って水嵩を増した。町の人びとの大半はため息をつきながらこの悪天に耐えた』―『第一章』

    ふわふわと思考は漂ってゆ

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    世界の中に、このようなものの感じ方をする人間がいて、それを小説として世に出してくれて、極東の国で翻訳され、噛み締めることができる、という奇跡。

    さらに映画化もされ、来年公開されるという。
    昨年見た映画「コット、はじまりの夏」の原作者だと知って、膝を打った。いい映画だった。親からの愛を感じられない少

    1
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    かつてアイルランドにあった「ふしだらな娘」の収容所に閉じ込められた少女をみた主人公が……の話。

    アトウッドの「侍女の物語」とは違って、これは100%真実。
    最近も、この種の施設から乳幼児数百人の遺体が見つかったらしい。
    1996年まで実在していたそうで、私が最初の妊娠をした時にもあったんだと思うと

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    訳者の鴻巣友季子氏が好きなので手にとった。
    1985年のアイルランドで商売をする石炭商ビルが主人公。働き者の妻と5人の娘と苦しい家計ながら「真っ当に」暮らしている。善良で物欲に囚われないビルが配達に行った修道院で逃亡を図る少女と会う事で自らの出自や取り巻く環境に改めて想いを巡らす。史実に基いた中編小

    0
    2025年11月23日

ほんのささやかなこと の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    早川書房
  • ページ数
    160ページ
  • 電子版発売日
    2024年10月23日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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