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Posted by ブクログ 2023年12月15日
もともと『血と暴力の国』というタイトルで翻訳されていたものが改題、改訂、文庫化されたもの。
解説にもあるが、確かに改題後、つまり原題のほうが保安官ベルの独白が物語の間に挟まれることにより意図されることが明らかな感じがする。
犯罪者、というか、シュガーが特異過ぎてちょっと笑える。そして、事件が解決す...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月23日
名作。コーエン兄弟のアカデミー賞受賞作『ノーカントリー』の原作。映画をみてから原作を読んだけれど、映画には映画としての良さがあり、小説には小説の良さがある稀有な作品。映画ではシガーの無表情に殺戮を犯して行くシーンや、アメリカの荒野の印象が深く、またモスの妻の妙な可愛らしさが印象的だったけど、小説では...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月03日
追われる男、追う男、その跡をたどる男
雨と銃と血の匂いのする物語は、ストーリーの矛盾を回避しようともせず、ひたすら“何か”を描き続ける。
作者は、暴力と流血の中に、この世界と人の絶望を、独特の文章で綴る。
「できることが何もないなら、そもそもそれは問題ですらない」
そのことが、また、絶望につなが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月31日
荒野に放置された弾痕の残る車輛と複数の死体、多額の現金と麻薬を見つけたら、そのまま放置して警察に連絡するに限る。現金を持ち帰り、再度現場を訪れるようなことをすると、地の果てまで追われることになる。
冒頭から物語に引き込まれ、ストーリーや登場人物の行動、セリフに引っ張られ、終盤まで連れていかれる...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月16日
個人的に現代アメリカを代表する最も重要な作家の1人と考えているコーマック・マッカーシーの長編第9作。既に単行本時として翻訳されていたが、当時の『血と暴力の国』から改題され、原題と同じ『ノー・カントリー・フォー・オールド・メン』として今回、文庫化で復刊されたのが喜ばしい。
コーマック・マッカーシーと...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月11日
コーマック・マッカーシーの代表作である。
国境での麻薬取引が襲撃され麻薬と金(かね)の奪い合いが始まる。金を横取りするベトナム帰還兵、追いかけ回す密売集団、スタンガンのような特殊な武器を使う殺し屋の執拗で冷酷な追跡、それを捜査し追走する保安官・・・。
独特の表現で、今のことなのか過去のことなのか、状...続きを読む
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