黒原敏行の作品一覧
「黒原敏行」の「GB84」「すばらしい新世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「黒原敏行」の「GB84」「すばらしい新世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
物語は1949年から50年のアメリカテキサスとメキシコが舞台。
時代は戦争から平和な近代化を目指し、馬より化石燃料を必要とする流れの中、それでも馬を愛しカウボーイとして生きたい16歳の少年が、テキサスを離れメキシコでならまだカウボーイとして生きてゆけると信じ、もう一人の少年と旅に出る。
途中、年下の少年も加わり3人で旅をする。
メキシコで仕事にはありつけたが、少年の恋とメキシコ革命後に残る階級意識が少年たちの過酷な状況へと進んでいく。
さすがマッカーシーという作品で、ハッピーエンドで素敵な冒険でした、などという結末ではなく、時代変革期の脅威、人間の醜さ、そんな負の感情を抱きつつも、人間が根本
Posted by ブクログ
最後らへんすごくよかったなー。
冒頭は普通のクライムノベルっぽく、主人公がうっかり慈悲をみせてしまって狙われることになるのも、イイネ。
中盤では主人公の奥さんが丁寧に描かれるので、最後の無慈悲な悲劇が身に迫る。
最後らへんの保安官の独白がすごくよかった。小説の終わらせ方として大変クールでかっこいいし、職業人生を終わらせる決断に際しての心の動きとしてのリアリティーもある。夫婦で馬に乗って佇む絵図が静かで悲しくてイイネ。
アメリカ社会の非情な一面を克明に描き切っている。
悪役は自然現象のように描写されていて、それも含めて筆者はドラマとか心理とかではなく、アメリカという国家を書いたのではないかと思う
Posted by ブクログ
ブラッドメリディアンに続き、コーマックマッカーシー作品は2作目。ブラッドメリディアンはひたすら荒野が続き、人間がその背後に引っ込んでいるような世界観で読むのに難儀した記憶があったが、本作はジョン・グレイディ・コールという人間が全面に出ていて読みやすかった。
冒頭のろうそくの炎が揺れて戻る描写など、物事の詳細を書きまくる文章は、時間をかけて脳内に映像として再生させる事を強いてくる。また、それは主人公が出会う自然やゆきずりの人々を前景化させる。主人公だけを特別視しないというようにも言えるし、主人公に極めて近い位置にいるカメラから見ている超高精細な物語と考えると、ジョン・グレイディ・コールに寄り添
Posted by ブクログ
ディストピア小説に挑戦中で、これはジョージ・オーウェル『1984年』の次、2冊目に選んだもの。
『1984年』よりも古いのに、西暦2540年を描いているから?今の社会と比べる感覚で読めるのが良かった。コミカルでおもしろくて不気味!
家族、老い、苦痛、忍耐がない世界。「母親」が卑猥な意味になる世界(なぜなら人は母体ではなく瓶で作られるから。妊娠と出産は卑猥でグロテスクなものとされる)
「条件づけ」や「睡眠学習」によって管理下で育つ人々は、恋愛や特定の人への執着はせずフリーセックスを楽しむ。新しい清潔なものだけを好む。出自や身分に不満を抱かない。死を重大なことと捉えない。達成感や感動を機械的