黒原敏行の作品一覧
「黒原敏行」の「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」「ナイルに死す〔新訳版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「黒原敏行」の「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」「ナイルに死す〔新訳版〕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ディストピア小説に挑戦中で、これはジョージ・オーウェル『1984年』の次、2冊目に選んだもの。
『1984年』よりも古いのに、西暦2540年を描いているから?今の社会と比べる感覚で読めるのが良かった。コミカルでおもしろくて不気味!
家族、老い、苦痛、忍耐がない世界。「母親」が卑猥な意味になる世界(なぜなら人は母体ではなく瓶で作られるから。妊娠と出産は卑猥でグロテスクなものとされる)
「条件づけ」や「睡眠学習」によって管理下で育つ人々は、恋愛や特定の人への執着はせずフリーセックスを楽しむ。新しい清潔なものだけを好む。出自や身分に不満を抱かない。死を重大なことと捉えない。達成感や感動を機械的
Posted by ブクログ
マッカーシーのピュリッツアー賞受賞作。終末の地球を歩く父と子の姿を、悲しみに満ちているが乾いた筆致で描いた。人類は自ら招いた恐怖と絶望を超えられるのかと、少年を通して語りかける。感動作。
父親と少年が、何もかも燃え尽きた地表を南に向かって歩いている。
理由は 訳者あとがきから
舞台はおそらく近未来のアメリカで、核戦争かなにかが原因で世界は破滅している。空は常に分厚い雲に覆われ、太陽は姿を現さず、どんどん寒くなっていく、地表には灰が積もり植物は枯死し、動物の姿を見ることはほとんどない。生き残った人々は飢え、無政府状態の中で凄惨な戦いを続けている。そんな死に満ちた暗澹たる終末世界を、父親と幼い息
Posted by ブクログ
残酷な事件の裏に漂う哀感。コーマック・マッカーシーの世界を読む。
「チャイルド・オブ・ゴッド」は初期作品(1973年)だか、映画化によって2013年に邦訳された。
アメリカ、アパラチア山脈にある貧困部落で、母は男と逃げ、父は自殺した。身寄りがなくなったレスター・バラードが育った小屋を含め周りの土地まで、税金滞納で競売にかけられるところから始まる。
住処をなくした彼は、破れ小屋を見つけ、孤独な自給自走の生活が始まる。それが7~10歳のころ。
粗野で粗暴で村人にも馴染まなかったが、車で森に入ってきた若者のカップルを見つけて殺し、それから連続殺人が始まる。
妹に対する近親相姦から、殺した女を
Posted by ブクログ
少年たちの旅の中で、美しい馬が旅に寄り添い慰め、より美しく輝いている。 全米図書賞。 全米書評家協会賞受賞作。
コーマック・マッカーシーの世界はグロテスクで残酷だ。が、国境三部作といわれる第一作のこれは、ストーリー性が豊かでエンタメ小説の趣もあり読みやすかった。
故郷のテキサスからメキシコに不法入国するいきさつや、つねに寄り添っている馬、行動を共にする友人も、少年というより未成年、未成熟な年頃の、精いっぱい運命に向かう姿が痛々しくもありどことなく危うい。
16歳の少年の(アメリカだからもう充分大人だけれど)青春、成長譚だ。
コーマックのドライで区切りの少ない独特の筆は、ユニークではあるが読み