チャイルド・オブ・ゴッド

チャイルド・オブ・ゴッド

2,200円 (税込)

11pt

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1960年代のテネシー。孤独で暴力的な若者レスター・バラードは、凄惨な連続殺人に手を染める。ピュリッツァー賞受賞作家が1973年に著した、死と暴力と性に彩られた問題作がついに邦訳!

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チャイルド・オブ・ゴッド のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年12月29日

    コーマック・マッカーシー 

    「チャイルド・オブ・ゴッド」(1973)
    「Suttree」   (1974)  初期三部作
    「ブラッド・メデリアン」 (1979)


    「すての美しい馬」 映画化
    「血と暴力に国」  映画化「ノーカントリー」として、アカデミー賞作品賞...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月25日

    まさに私が感じたことを、黒原敏行さんが訳者あとがきで簡潔に述べてくれている。⇒バラードの内面描写などはいっさいなく、まるで動物か昆虫の生態を観察するかのように行動を追っていくうちに、殺人、屍姦というおぞましい所業も含めて、これが人間なのだと深く納得させられてしまう。これはそんな恐ろしい、しかし不思議...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月31日

    とんでもない作品に出逢ったもんだ。この作品を読み進めていくうちに、ある映画の雰囲気にとても似ていると感じた。それは数年前に観たアメリカ映画『ノーカントリー』であった。この映画を観た時も鮮烈な印象を持ったのだが、この作品も文体にキレがあるし、途轍もなく理不尽な暴力性が表現されていてしかも、それが詩的に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月12日

    『チャイルド・オブ・ゴッド』。素晴らしかったわ。貧困層キチガイの日常。暴力、屍姦、女装、連続殺人…生まれ育った「土地」(自然)が己の世界そのもので、私たちが生きる「社会」という概念が端から無い。動物だけど、もっと心が(欲望に)弱い動物。

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    Posted by ブクログ 2017年08月02日

    国境三部作以降しか読んでなかったので、かなり驚いた。そこで主人公たちは、ひたすら謙虚に慎ましく生きるものとして描かれていたからだ。レスター・バラードは怖れ、毒付き、卑小な欲望に流され、涙を流し、生にしがみつく。ある意味、それらの主人公たちよりも人間らしいと言えるかもしれない。これはコーマック・マッカ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月10日

    とある連続殺人犯のお話。内面は描かず、動機は問わず、ただたんたんと田舎のうらさみしい土地にたったひとり小屋に住み着き(無断)、狩をし、まきを割って暖をとる、そして気ままに暴力を振るい、動揺やためらいもなく人を殺す。彼は結局彼自身が送った人生に相応するような無機質な最後を迎える。読み終わって後を引くの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月08日

    数年前から読みかけの『ブラッド・メリディアン』を一旦置いて手に取った。連続殺人犯の物語である。起伏も抑揚もない会話にまっすぐに胸を突かれる。絶対的な孤独のうちに世界のなかを彷徨うとき、世界はどのように立ち現れ、人間はどのような本性をあらわにするのか。 
    凄惨さをきっちりと描き出しつつ、文章の美しさと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月18日

    内容はおどろおどろしい暴力だが、薄物一枚かぶせた現実感のない世界の、解剖を眺めているような感覚がした。感情表現のないたんたんとした描写の中に、ときどきはっとするような景色が広がって、不思議な世界観だった。彼も人間だったのだろうか?理解しあえるのだろうか?

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    Posted by ブクログ 2013年11月06日

    正直言えば最高傑作であろうブラッドメリディアンや三部作の水準にまでは及んでいないが、それらの作品につながる圧倒的な暴力性と表現力は40年前のこの作品にして、すでにして完成されている

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    Posted by ブクログ 2013年09月07日

    怖い人のはずなんだけど、寂しさと哀しさが伝わってくる。
    何かとても純粋で綺麗な気もする。
    グロテスクなはずなんだが。

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