平原の町

平原の町

小説・文芸
1,166円 (税込)

5pt

19歳になったジョン・グレイディ・コールは国境近くの牧場で働いていた。メキシコ人の幼い娼婦と激しい恋に落ちた彼は、愛馬や租父の遺品を売り払ってでも彼女と結婚しようと固く心に決めた。同僚のビリーは当初、ジョン・グレイディの計画に反対だった。だがやがて、その直情に負け、娼婦の身請けに力を貸す約束をする。運命の恋に突き進む若者の鮮烈な青春を、失われゆく西部を舞台に謳い上げる、国境三部作の完結篇。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    平原の町
  • タイトルID
    :
    1290934
  • ページ数
    :
    496ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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平原の町 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コーマック・マッカーシーの「平原の町」を読み終える。
    国境三部作「すべての美しい馬」「越境」そして「平原の町」。
    平原の町では、前に2作では交わることのなかったジョン・クレイディとビリー・バーハムがともに出てきて、読み手としてはとてもうれしくもあったが、その結末は辛いものとなる。
    哲学的でかつ人生の憂いを深く感じさせる小説だった。

    0
    2026年01月01日

    Posted by ブクログ

    国境3部作完結。
    ようやく読み終えたー。

    馬の主人公ジョングレイディと越境のビルが同じ牧場で働いている設定、というのにまずしびれる。
    ビルにとってジョングレイディは、弟のボイドと重なるところがあって、とても大切にしている。
    ほかの大人たちもジョングレイディを見守っているけれど、そんな時間は長くは続かない。

    1952年、街が大きくなって、馬と牛と共に生きてきたカウボーイが次第に行き場を失っていく時代が舞台。野生動物が追い詰められていく姿を見るようだ。

    ビルが人生を穏やかに閉じられそうでよかった←それは本当にはまだ分からないけれど。

    0
    2023年06月05日

    Posted by ブクログ

    国境三部作の完結編。『すべての美しい馬』のジョン・グレイディがふたたび登場し、『越境』のビリー・パーハムとともに物語を織り成す。前二作と比べると前半部分は退屈な感が否めないが、後半からぐっと物語は面白みを増す。
    本作品は純愛物語であり、マグダレーナに対するジョンの破滅的な愛の物語であり、エドゥアルドの歪んだ愛の物語でもある。理不尽かつ原初的な情感が漂うメキシコで過酷ながらも美しい情景を紡ぐ。エピローグのビリーの物語はやや意外(唐突感?)なものだが、アウトローの終わりを告げる物語として相応しいものかもしれない。荒々しくもロマンティックな時代の終焉に浸れる傑作の三部作であった。

    0
    2026年02月20日

    Posted by ブクログ

    コーマックマッカーシーの小説に出演することは不幸である。不幸困難にに痛めつけられる運命はあらかじめ定められていると語られる。それは小説の中の彼らの運命であり、小説そのものでもあり、また現実である。ため息が出るほど悪い方向へ進む顚末のかろうじての救いとなるのは、老人たちの哲学である。

    0
    2015年10月01日

    Posted by ブクログ

    マッカーシーの国境三部作の最後を飾る…とは知らず、
    越境を抜かしてこっちを先に読んでしまったことを後悔。

    ジョン・グレイディが前作に増して、
    悲しいほどまっすぐである。

    彼の作品はどうも序盤からとっつきにくいのだが、
    読みだすと止まらない。

    0
    2015年09月29日

    Posted by ブクログ

    ボーダー・トリロジー最終章。時代からはみ出た荒ぶる魂たちが、ピカレスクロマンの先に己の終着点を見つけて行く。大胆な省略法を活かした冒険の描出がとにかく格好いい。

    0
    2012年09月16日

    Posted by ブクログ

    ジョン・グレイディの恋は一途で情熱的で、だからこそ破滅のにおいしかしない。「すべての美しい馬」の時もそうだった。
    でも、それ故に悲しいほどに光り輝いて見えるのだろう。
    見守る立場のビリーは、彼にかつて亡くした弟の影を見ている。
    そんなビリーが、彷徨い続けた先に、落ち着く場所を見つけられたことに小さく安堵した。

    同じ国境三部作の、前二冊よりは会話文が多く、読みやすく感じた。
    そして二人の主人公の、それぞれの結末(それがどんな結末であれ)を確認できてよかったとも思う。

    0
    2010年11月03日

    Posted by ブクログ

    国境三部作の完結編。
    1作目『すべての美しい馬』の主人公ジョン・グレイディと2作目『越境』の主人公ビリーとが共演する。

    物語は、二人が同じ牧場に勤めているところから始まる。気のいいオーナーの元、多くのカウボーイ仲間に囲まれて、ジョン・グレイディもビリーも平穏な生活を手に入れたかと思わせる。
    しかし、彼らも仲間もどこか落ち着かない。本作でも三部作を通して描かれてきたテーマ、失われつつある西部がモチーフだからだ。彼ら自身、自分たちの生活はもう時代遅れになりつつあり長くは続かないだろうことを知っている。そこから生まれる何とも言えない悲哀が全体に漂っている。

    話の本筋は、ジョン・グレイディが惚れた女のために、ナイフでの決闘を挑み、命を落とすという、それ自身ある意味大時代的な筋書きである。
    徹頭徹尾、彼は前時代の人間であったのだ。

    主人公たちの生活は失われる運命にあった。三部作を通して共通していたのは、その哀愁を、全く大衆迎合的にではなく描ききっているところであり、個人的にはそこがこの三部作の魅力であるように思う。

    0
    2010年05月11日

    Posted by ブクログ

    ジョン・グレディは、「馬」のころにもまして
    厄介の種に対して熱く真っ直ぐに駆け出しすぎる
    喪失から再び彷徨いにいたるビリーは
    世界や運命や人間というものに巻き込まれる
    ジョン・グレディは、個人であり
    ビリーは、個人を取り巻く世界
    個人をつつむ運命と人間への問いかけだった。
    私は、ビリーでいたい。

    0
    2010年04月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「すべての美しい馬」のジョン・グレイディ・コール、「越境」のビリーが「平原の町」では同じ牧場で働いている。

    「越境」でのビリーは世捨て人のような、世界に背を向けようが何をしようが、お構いなし、という感じだったが、ここではジョンの兄貴分として、大人になっている。

    「すべての美しい馬」のジョンはどう生きるべきなのか、世界にもまだ淡い期待を持っていたように見えた。ここでもそれは変わらない。
    そしてジョンは娼婦に恋をする。意味を持つ世界を信じるジョンは娼婦に入れ込み、結婚を申し込む。

    ビリーをはじめ、誰もが諦めるようにジョンを説得するが、ジョンは聞かない。
    ジョンにはなんとかなる、という淡い期待がある。普通、これを”若さ”として描くのだろうが、マッカーシーは”狂ってる”若者として描く。

    やがて、娼婦は殺され、ジョンは死ぬ。
    これを単なる愛憎劇と見ることもできる。
    だが、生き方を変えられない、自分の物語に縛り付けられた人間の姿にも見える。

    過去も未来も、そして歴史の中でも、人は物語を作り続ける。
夢の中でも。
    それが人間なのかもしれない。
    だが、それを“生きている”と呼べるのかどうかはわからない。

    人は人の言葉でしか世界を語れない。
    それでも世界は動き続ける。

    0
    2026年04月29日

平原の町 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    平原の町
  • タイトルID
    :
    1290934
  • ページ数
    :
    496ページ
  • 電子版発売日
    :
    2023年01月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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