ドルジェル伯の舞踏会

ドルジェル伯の舞踏会

924円 (税込)

4pt

4.2

青年貴族のフランシスは、社交界の花形ドルジェル伯爵夫妻に気に入られ、彼らと頻繁に過ごすようになる。気さくだが軽薄な伯爵と、そんな夫を敬愛する貞淑な妻マオ。フランシスはマオへの恋慕を抑えきれず……それぞれの体面の下で激しく揺れ動く心の動きを繊細に描きとった至高の恋愛小説。従来の訳はすべてコクトーらが修正を加えた「初版」の翻訳であったが、今回は作家の定めた最終形「批評校訂版」を底本とした初の翻訳。

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ドルジェル伯の舞踏会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    10年前に肉体の悪魔を読んだときから本書を読もうと決めていたが時間があいてしまった。やはり人間の心の解像度がバケモンすぎる…たった20年の生涯で、著者は一体どれほどの経験をしてきたのだろうか。
    本編に対して解説の文量が多いなと思ったが、読んで納得というか、これがあることで本書の魅力が倍増しているなと

    0
    2025年03月31日

    Posted by ブクログ

    でぇえ…本当に20歳(執筆している間は10代)でこれを書いたの、すごいな……自分が20歳の頃なんて思い出したくもないから比較はしたくない(できない)が…「早熟」なんて言葉では括れない才能な気がする…

    解説も読みごたえあって面白かった、何となくコクトーと仲良かったみたいなイメージしかなかったからもう

    0
    2020年08月24日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに素敵な小説に出会えました。
    登場人物の心理描写を1人の語り部が優れた洞察力でもって豊かに表している
    中でも三角関係という泥々な恋愛シーンは殆ど少なく、主人公は2人の夫婦を丸ごと愛しているように思える所から思いやりに溢れるシーンがたくさんあり、癒された。
    クライマックスのセリユーズ夫人にマオ

    0
    2020年05月09日

    Posted by ブクログ

    この小説において"誤解"は重要なキーワードになるのではないかと思った。
    他者への誤解、または自分自身の心の誤解。
    語り手の焦点が定まっていないため、全登場人物の内面を覗き見ることができるが、皆なんらかの誤解をしながら物語が進んでいく。
    一方で、自分自身の心を素直に読み取れている人

    0
    2022年04月29日

    Posted by ブクログ

    三年半ほど前、高校生のときに古書店で古い文庫を買って
    積んだまま読まずに〈引っ越し処分〉していたことを思い出し、
    反省しつつ光文社古典新訳文庫を購入。
    早熟・夭折の天才と言われるレーモン・ラディゲの(短めの)長編小説。

    1920年2月、パリ。
    高等遊民の一種である二十歳の青年フランソワ・ド・セリユ

    0
    2023年01月04日

    Posted by ブクログ

    20歳の若さで夭折したラディゲの死後に出版されたもの。これまで出回っていたものは生前、ラディゲが師と慕っていたジャン・コクトーらによってかなり手直しがされたものだったとのこと。こちらは、ラディゲが私家版として限定数で発行した本人の手による最終稿をもとに出版されている。ラストの解釈が難しいが、解説によ

    0
    2024年11月02日

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