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第一次大戦下のフランス。パリの学校に通う15歳の「僕」は、ある日、19歳の美しい人妻マルトと出会う。二人は年齢の差を超えて愛し合い、マルトの新居でともに過ごすようになる。やがてマルトの妊娠が判明したことから、二人の愛は破滅に向かって進んでいく……。早熟な少年の人妻への恋を、天才作家が悪魔的な筆致で描く20世紀心理小説の白眉、研ぎ澄まされた文体で甦った決定訳!
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Posted by ブクログ
解説に邦訳に悩むエピソードがあり、もう1つの候補の方が確かに意味合いは近い気がしたが、これは正解。数多の本の中で目を引く強い単語。組み合わせ。
そして本編とはギャップがあって、精神の魔王とでも言おうか。肉体の悪魔にそれが輪をかけていて、さらに強力な大魔王に仕上がっている。
硬く攻撃的で冷たい。恋を凝縮して無機質めいたものにした筆致は、その淡さ弱さは見せず洗練され、もはや爽快である。
若者の恋であるが、大人も愛に至るまでに類似の葛藤や愚かさに弄ばれることが大いにある。
人間の欲望は、高次なものと本能的なものが混在してできているのが面白い。
Posted by ブクログ
青い麦と違い、あまりにも自堕落なストーリー。こちらは16歳の少年と19歳の人妻の物語だけど、なかなか16歳少年が狂っている。まさにフランス文学!あまりにも面白くいつもや読まない巻末の解説を読んでしまった。
少年だけではなく、周りの家族もおかしくそんな馬鹿な!って思ったが、この物語、ほぼほぼラディゲの体験談そのものと知り二度びっくり。
人妻との禁断の恋というのは何もフランス文学だけでなく、日本でも甘美な色物としてよくある話なんだけども、主人公のへその曲がった性格がこの物語の主軸となり関係するすべての人間関係を狂った方向へ導いてしまった。エンタメ要素は少ないながら結末をワクワクしながら読めた。やっぱりたまには海外純文学を読まないとだめだなぁと思う。
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