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戦火の中で彼らはしたたかに生き抜いた――大都会から国境ぞいの田舎のおばあちゃんの家に疎開した双子の天才少年。人間の醜さ、哀しさ、世の不条理――非情な現実に出あうたびに、彼らはそれをノートに克明に記す。独創的な手法と衝撃的な内容で全世界に感動と絶賛の嵐を巻き起した女性亡命作家のデビュー作。
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Posted by ブクログ
あぁ……余韻がすごいかも。 全部で六十二からなる章での構成。 その文体は、 双子ちゃんの作文のような… 日記のような… 各章のタイトルがなかなか秀逸で… 長くても2〜3頁だからすぐに読めちゃう。 そのひとつひとつが『悪童日記』 淡々と書いてあるの。 良いことも悪いことも。 好きも嫌いも。 あっ...続きを読む…でも決して嘘はついてなくって… だからかなぁ なんか怖いの。 ぼくらは「大きな町」からやって来た。 って、子供らしさ満々でしょ。 なんか読むの楽しみ♪ だったんだけど… えっ?の連続。 ズル賢いのレベルじゃなくって… でもね、優しいところもあるの。 頭が良くって…大人をも論破しちゃうみたいな。 はぁ…うまく伝えれない 「きちんと伝えてください。 あなたの説明じゃわかりません。」 って言われそう…。 へへ とにかく…とても深いお話でした♪
衝撃! この本の構成はなんだ!? 初めての感覚。 まさに人の日記を覗き見している感覚で読んでいる楽しさ。 ストーリーも独特で素晴らしすぎた。
感想で言いたい事全て解説で言及されていて何を言っても引用になってしまうのですが、まず凄く好みの文体でした。淡白な文だなと思いながら読んでいたら、これは双子の作文だと解説にあって、偶にしか無い心情描写や重い題材の割に爽やかに映るのは双子が見た事実のみ読んでいるからか〜!と理解した途端遠かった双子が急に...続きを読む近くに感じるという面白い体験をした。 心情描写が少ない分双子の残虐性、合理性が目立つけれど決して無情な人間という訳ではなく、喜怒哀楽を感じる普通の人間が戦争が日常に溶け込んだ環境で生き残るべくそれらを克服する過程において形成されていったものと思うと虚しくて、そして文章の淡白さが益々虚しさに拍車をかけるというか……。元々双子にはそういう才能があり、人間として欠落した部分があったように思うのですが、それでも双子が自分達の信条にのみ従いどんな手段も厭わない生き方を確立させた背景には戦争があり、潜在的素質があった為になるべくしてなったとかでは無く責任の所在は戦争にある事が作中一貫して書いてあったように感じ、作者の戦争に対する思いと直接繋がれる好きなポイントでした。 難しくないのですらすら読めるけれど、読後は考え込んでしまうし、共感できる人物が皆無でも物語って楽しめるんだと思った作品でした。
兎っ子がなんとなく共感できて辛い。きっといい子なんだろうな。愛されて育っていたらふつうの女の子になれたと思う。
何者にも支配を受けないとは、こうも幾度も自身で選択し、道を切り拓かなくてはいけないものかと。 あらゆる価値観が戦争で壊された後、残された自分と半身を磨き上げていくしかない。磨き上げ方だって自分で決める。 2人でひとつ、完璧だった彼らがああいう選択を選んだのはより世界を広げるためか?
2人の少年による作文の形式をとった日記です。 本文中にも書かれている通り、徹底して客観的な視点、事実が羅列されています。だからこそ感じる無機質感の中に、強制されない感情を抱かせてくれます。 ただただ戦争を代表とした外的要因に振り回されるだけと思いきや、その中で強く健気に生き延びる「ぼくら」の姿。甘...続きを読むえがちな自分の心に強く刺さるものがありました。
「主観を一切まじえずに書かれた本がある」と勧めてもらったのがこの本だ。 僕らは悲しい気持ちになった。とは言わず 僕らは涙を流した。と客観的事実のみで構成される。 不思議な本だった。 双子の主観から捉えた世界なのに、主観的な表現がひとつもない。 双子の目に映る世界の追体験ができるが、感情は全て委ねら...続きを読むれる。 漠然と、何か他のものにも応用が効くんじゃないかと感じた。 日本語版タイトルは『悪童日記』だが、原書は『大きなノートブック』とでもいうのが近いらしい。 日本語版のタイトルの掴みは素晴らしいものであるが、読み終わると原書タイトルが、当然ではあるのだが、最も本書を言い表していると感じられる。
双子の不条理な現実の受け止め方が興味深かった。一つ一つ徹底的に練習して自分のものにしていく彼らには悲壮感がない。過酷な生活に押し潰されることなく、冷静に、時に冷酷に生きていく。 双子の『紙と鉛筆とノートを買う』の交渉、『恐喝』のゆすりは秀逸だった。 最後は、え?という驚愕とその余韻の中で、続きの...続きを読む2作もぜひ読みたいと思った。
貧しい中でたくましく暮らす双子。東ヨーロッパ特有?の殺伐とした雰囲気。 最後がまたすごいエピソード。あの後どうなったんだろう?
「ぼくら」の冷徹さが超かっこいい!だけど優しくてさらにかっこいい! 優しい時は、その人の自立を信じているからこその優しさがある。 自分たちに厳しいのもすごい。 賢いのがかっこいい。
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