ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。怒れる霊に長年蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、知人が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れたかに見えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名を名乗るこの女は、一体何者なのか?ノーベル賞受賞の契機となった著者の代表作。ピュリッツアー賞受賞。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
シーンの切り替わりが多く、読みにくい部分はあるが、後半は流れるように読める。 過去を背負いながら、これからをどのように生きるのか。過去との繋がり、現在の繋がり、その結節点にいることを強く感じた。 アメリカの歴史に興味を持つきっかけになった
白人にとって、奴隷は人じゃない。資産であり、労働力であり、獣だったんだな。本当に怖いな。 読むのに時間がかかった。構成やキャラ設定の緻密さにびっくりする。小説として面白い。奴隷制やアメリカ文化に親しみがあればさらに面白いと思う。
読むのきっついなぁと思いながら読んでいると、後半にかけてバーっと視界がひらける。そりゃノーベル賞取るわ。ものすごい才能だね。
奴隷制と云う忌まわしき差別を背景に描く愛と再生の物語。これはモリスンでなければ書けずまた彼女が書かなければならなかった小説。現在と過去が断片的に交錯する構成は見事だ。サブキャラに至るまで登場人物たちの個性が豊か。特に恋人との短い逢瀬のために往復34時間!の道程を歩き、自分の子を宿した彼女が奴隷主のも...続きを読むとから逃亡したことを思い笑いながら火炙りに処されるシックソウは少ない出番にも拘らず鮮烈な印象を残す。フォークナー「八月の光」と並び私の生涯ベストに挙げたい
読後しばらく放心。 マジックリアリズムをはらんだ世界観で描きあげる。 これは、この方法だったからこその迫力。奥行き。 アメリカという白人が跋扈する土地に染み込む名もなき黒人達の怨念、怨嗟。 その中で生をつなぐある家族の物語。 『地下鉄道』ともつながった。
これはすごかった。一文一文が読み流せない濃密さで、読むのに時間と体力が必要だった。私にとってこれまでで今年一番の作品かもしれない。なんかもう下手な感想書けません。母親の愛の裏表が濃密に刻まれていて、重く苦しいのに素晴らしすぎる。人種差別は、極端に聞こえるかもしれないけれど、これまで読んだ人種差別の物...続きを読む語のいくつかが、甘やかなロマンに仕立て直されていたのかと思わされるほど苛烈な物語だった。命の帰るところと生まれ来るところの闇。 あとがきにあるように、「見つめたくない、知りたくない、伝えたくない」と、「見つめなければならない、知らなければならない、伝えなければならない」のリフレイン。フラナガン「奥のほそ道」を読んだ時を思い出した。 母乳も血から作られるんだよな、と思ったり。 これ絶版になっているけど、モリスンを悼んでぜひとも重版をお願いしたい。
黒人女性初のノーベル文学賞を受賞し、ピュリッツァー賞も受賞しているトニ・モリスン氏の代表作。 ここに描かれるのは奴隷制度時代の黒人たちの過酷な環境とそれを端とした母娘の壮絶な過去の出来事。表題「beloved(最愛の)」は逆説的であり、視点や時制を目まぐるしく切り替えながら語る物語は敢えて読者を混乱...続きを読むさせ、その混乱は奴隷たちの記憶錯誤であり、自己の存在意義への投げかけにも通じる。本作品の根底には愛とアイデンティティがあり、モノや動物と同等の扱いを受けた彼彼女らの尊厳と平等の再生の物語である。 本書の訳者吉田氏のあとがきが大変よく、作品の理解を深めるため、モリスン氏への的確なインタビューを積極的に試みている。そのなかで、作中レフレインする「pass on」という言葉には「伝える」と「無視する/忘れる」の相反する意味が取り上げてれている。奴隷制度という失策に対して黒人の立場で、当事者としての忘れたい過去、継承者としての伝えるべき過去、両面の矛盾する、しかし両生する複雑な想いを言い表している言葉だと感じる。
語りたいと思いながらも同時に思い出したくない出来事。そのような経験をした者の右往左往する心情がとても丁寧に描かれていた。いざ語りを始めるとあるところまでは語ることができる。その場では語ることができた満足感を得るが、いざ夜に1人になってみた時、得体の知れない化け物が人々を襲う。 本作では回想...続きを読むが多く挿入されているが(それが大部分であり重要であるのだが)、その回想は積極的に語ろうとするものと、ふと嫌な記憶を思い出してしまう2点があるように思われた。 形式が断片的な語りであるため、ストーリーを追うのが割と大変だった。
アフリカ系アメリカ人作者による小説。 幽霊屋敷に住む母娘のもとに、昔の農場で同僚だった男、次いでビラヴドという娘が訪ねてきて、各人の過去の事情が徐々に明らかになっていく。 面白いけど、エピソードが重たい。
突発的に米国や欧州の文芸作品を読みたくなります。選択を誤ると途中放棄しちゃうことが多いんですが(苦笑) 非常に重厚な物語でした。 読み進めるのは 独特の修辞法や暗喩があって、正直ちょっとつらいところもあったですが、耐えながら進めて行くうちに様々な想念とかイメージが出来上がっていき、読み終わる頃には...続きを読む、筆者の作り上げた世界/メッセージが染み入る、そんな小説でした。 読み終わってから知りましたが、ノーベル文学賞を受賞していますね。他の作品も時々読んでみよう、、
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ビラヴド
新刊情報をお知らせします。
トニモリスン
吉田廸子
フォロー機能について
「ハヤカワepi文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
青い眼がほしい
暗闇に戯れて 白さと文学的想像力
試し読み
ジャズ
スーラ
ソロモンの歌
タール・ベイビー
パラダイス
ラヴ
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲ビラヴド ページトップヘ