暗闇に戯れて 白さと文学的想像力

暗闇に戯れて 白さと文学的想像力

990円 (税込)

4pt

4.7

現代アメリカ文学を牽引し,その構図を一変させた稀有の作家による,革新的な批評の書.ウィラ・キャザー『サファイラと奴隷娘』,ポー,トウェイン,ヘミングウェイらの作品を通じて,アメリカ文学史の根底に「白人男性を中心とした思考」があることを明るみに出し,構造を鮮やかに分析すると共に,その限界を指摘する.

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暗闇に戯れて 白さと文学的想像力 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    そうか、わたしはアフリカ系の人が書いた本を読んだことがないんだ。
    いままで意識していなかったけど、本書を読み進めるうちに気がついた。

    「奴隷たちの心や想像力や振る舞いに目を向ける学問には価値がある。けれども、主人たちの心や想像力や振る舞いに人種のイデオロギーがどんな影響を与えたかを見ようとする本気

    0
    2024年06月17日

    Posted by ブクログ

    フォークナーの「アブサロム  アブサロム!」を読み、彼を敬愛し、習った作家群にいるトニ、モリスンを久しぶりに手に取りたくなった。

    そこで「ビラヴド」「青い眼が欲しい」を立て続けに・・たまたま 返却に行った際、返却棚にあったこれをチョイス。
    薄いと思った私を小ばかにされそうなほどの難解さ。
    読み下す

    0
    2024年03月06日

    Posted by ブクログ

    タイトルから小説と思っていたが、評論であった。大学での授業をもとにして議論を進めたと書かれている。様々な小説、ヘミングウェーの小説の問題点も指摘している。アメリカ文学を卒論で扱うときには必須の本であろう。解説が1/4以上を占めているし、本文も140ページしかないので、解説から読むのもいいと思われる。

    0
    2023年10月19日

    Posted by ブクログ

    都甲先生が訳していたので。
    ブロティーガンやブコウスキーを読んだ時からの何となくの直感だけど、アメリカ人の抱える悲しみは絶対日本人のそれに通底するところがある。
    被差別階級を非人間的な存在として苦しみから逃れるとか、いやもっと言語的なレベルで…
    本編もよかったけど、先生の解説だけでもかなり読む価値が

    0
    2024年10月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やさしく持論を説明してくれることはなく、非常に難解なので、訳者解説にたいへん助けられる。しかし、モリスンは「アフリカニズム」「ロマンス」などのことばを使って難解な理論を提示するに終わらせず、テクスト読解を実践するそれを読むと、読者はモリスンの言いたいことが具体的に理解できるようになる。すなわち、白人

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学の講義を元にしたもの。なので専門的で分かりにくい。だが言わんとするところは今となっては当然と思われること、アメリカの移住者の自由のために黒人は作られたのだ。
    訳者の解説が丁寧でかなり理解の助けになった。

    0
    2023年11月28日

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