スーラ

スーラ

小説・文芸
792円 (税込)

3pt

4.1

ボトム(どん底)と呼ばれる丘の上で育った黒人の少女、奔放なスーラと大人しいネル。正反対の性格を持つゆえに、少女たちは固い友情で結ばれた。二人で犯した許されざる罪でさえ、隠し続けられるほどの絆。だが時が経ち、ネルの結婚式の日を迎えると、なぜかスーラは町を去ってしまう。十年後に二人は再会を果たすものの、その友情は……。黒人社会の光と影を、女性たちの成長とともに描く、ノーベル賞作家初期の傑作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    スーラ
  • タイトルID
    :
    1216103
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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スーラ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    オハイオ州の小さな町、メダリオンが舞台の物語、二部構成、主人公のスーラピース、ネルライトの友情を描く。第一部はネルが結婚する1927年まで、第二部はスーラがメダリオンに戻ってくる1937年から始まる。社会常識的な生き方をするネルと、自由奔放に生きるスーラの対照的な性格のもととなる母、祖母の背景を含め話は展開される。ネルの夫を寝取って、棄ててしまうことからスーラと疎遠になってしまうが、スーラが亡くなる間際ネルは最期に会いに行くが、お互いが理解し合えないまま家を出る。スーラの埋葬式の後、仲のよい友達だったことに気づき号泣する。登場人物が何をもたらしてるのか、また一読するだけでは解読できない深い後味を残す作品です。

    0
    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

     トニ・モリスンは非常に読みにくい。主語と述語がかみ合っていなかったり、目的語がなかったりで意味がとれないところも少なくない。ストーリーも追いづらい。それなのに、読む者の胸に何かを残すことができる。一流の作家だと思う。読後感はジブリ映画を見た後に近いものがある。

     スーラは常人の社会規範とはズレた感覚の持ち主である。友人を守るため、自分の指を切り落とすことも辞さない一方、友人の夫を寝取ることも厭わない。スーラが老いた祖母を追い出し、奔放に振舞うのを見ると、町の住人は急に自分の不道徳を顧みて良識を持つようになる。自分はスーラ的ではないと証明するように。

     スーラは自分の思い通りに振舞っているようで、そこに本人の強い意思は感じられない。町の人々から蛇蝎のように嫌われ蔑まれているが、あくまで客体なのである。スーラ本人も何を求めているのか分からない。正邪を気にも留めない彼女は人々が何かを投影する存在なのだと思う。

     スーラが死ぬと、町はそわそわした怒りっぽい雰囲気に包まれる。皆が共通して怒りや侮蔑を向けられるものを失ったからだ。スーラをスーラとして受け入れてきた少女時代の唯一の友人ネルはスーラが死んでから何年も後に失ったものに気付く。

     解釈の余地がかなりあり、難しい(モリスンの作の中では本書は読みやすい方らしい)が、ネルは共同体の化身で、スーラは逸脱の化身なのかなと思った。共同体は社会通念とその陰たる逸脱を内包している。陰があるから陽もあったわけだが、陰が消えたため陽もなくなってしまった。黒人社会は悪をありのままに受け入れ、穏やかに安定してしていたのにそうではなくなってきた一瞬を描いていると読めた。意味や解釈が重層的で深みのある作品だった。

    読書会とかで取り上げたら面白いのではと思った。

    0
    2023年08月06日

    Posted by ブクログ

    土埃舞う黒人の少女たちの友情。
    大人になることでのそれぞれの歩みと生まれる軋轢。

    力強くも最後に感じる寂しさと人間の優しさ。

    フォークナーの香り。

    0
    2013年01月16日

    Posted by ブクログ

    トニ・モリスンを読むといつも凄い、と圧倒されるんだけれど、どうしてもしっくりこない。
    内容がではなくて、書き方が。
    「ビラヴド」「青い眼がほしい」も読んだのだけど、そのときもそう思ってしまった。
    アメリカ黒人の社会、歴史人間をこれほど描ける人は他にいないと思うのだが、感心はするが夢中にはなれない。
    相性が悪いのかな。

    0
    2012年07月09日

    Posted by ブクログ

    1919~1965年 オハイオ州
    ボトムで育った黒人の少女、奔放なスーラとおとなしいネルの友情を描く、ノーベル賞作家の初期傑作。

    0
    2010年01月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フォークナーのヨクナパトーファ・サーガに通じるものを感じた。善悪がテーマであり、スーラがいわゆる悪女のキャラクターである。スーラは背徳、性的放縦、裏切りに生きるけれど、それらを反省して悪だと考えることはせずに、その果てに自分が何かに、誰かに愛されている、誰かとの友情が成り立つと実感できると考えている。いわゆる毒母に育てられると、自己肯定感が低く、愛情に飢えた子に育つ。そうなるに当たっては、社会的に差別された黒人の貧困、野蛮も当然関係しているのだろう。

    0
    2025年01月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何が書いてあるのかさっぱり分からんけど面白い!

    でも時々、これは私も考えたことあるけどそのことやろかって分かる所もある

    女たちは職を失うのを恐れているだけ
    ほんそれ

    沈黙が降りた。だが、ネルはその沈黙をみたす義務は感じなかった。
    こうなりたいんよ

    結局1人で生きてくことはできないんだよね
    病気になった時は自分以外の連絡先を書かないといけない
    それがなければ他人の手を借りないといけない
    今までだって、自分1人で生きてきたと思ってるのよね
    返さなければ、自分も1人で死ぬことになるよ、と自分に言い聞かせたい

    訳者後書き読んでやっと話の意味が分かった!
    こんな難しい話英語で読んで理解してなおかつそれを日本語で翻訳して日本人が理解できるようにするってえぐいな

    0
    2025年03月25日

スーラ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    スーラ
  • タイトルID
    :
    1216103
  • ページ数
    :
    288ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年09月14日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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