吉田廸子の作品一覧

「吉田廸子」の「ビラヴド」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ビラヴド
    4.5
    1巻1,496円 (税込)
    元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。怒れる霊に長年蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、知人が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れたかに見えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名を名乗るこの女は、一体何者なのか?ノーベル賞受賞の契機となった著者の代表作。ピュリッツアー賞受賞。

ユーザーレビュー

  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    シーンの切り替わりが多く、読みにくい部分はあるが、後半は流れるように読める。

    過去を背負いながら、これからをどのように生きるのか。過去との繋がり、現在の繋がり、その結節点にいることを強く感じた。

    アメリカの歴史に興味を持つきっかけになった

    0
    2025年08月31日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み応え抜群の小説。一行一行をじっくり味わいながら読み進めるにふさわしい作品である。
    主人公は、奴隷として働かされていた農場から逃げ出してきた黒人たち。登場人物たちはそれぞれ、思い出したくない過去を抱えている。基本的には時系列で進むが、過去の出来事は彼らの回想の中で少しずつ明かされていく。

    主な登場人物は、4人の子を産んだセサ、その末子デンヴァー、セサと同じ農場で働いていたポールD、すでに亡くなっているセサの義母ベビー・サッグス、そしてデンヴァーの姉であり幼くして命を落としたビラヴドである。ほかにも、セサの夫ハーレ、奴隷仲間のシックソウ、逃亡を助けたスタンプ・ペイドとエラといった印象的な人物

    0
    2025年08月16日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    白人にとって、奴隷は人じゃない。資産であり、労働力であり、獣だったんだな。本当に怖いな。
    読むのに時間がかかった。構成やキャラ設定の緻密さにびっくりする。小説として面白い。奴隷制やアメリカ文化に親しみがあればさらに面白いと思う。

    0
    2025年07月26日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    読むのきっついなぁと思いながら読んでいると、後半にかけてバーっと視界がひらける。そりゃノーベル賞取るわ。ものすごい才能だね。

    0
    2025年07月05日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰にも話せない(話したくない)過去を持つセサとポールD、母親への気持ちが絶えず変化するデンヴァー、謎の存在のビラヴド、全ての登場人物の心理描写がとても丁寧だった。
    また、徐々に過去が明らかになっていく構成が見事で、とことん引き込まれてしまった。
    奴隷制度を扱う作品はたくさんあるけど、本作を唯一無二にしているのは、やはりビラヴドの存在だろう。幽霊なのか、何者なのか?最後の最後まで読み応え抜群だった。

    結局、誰しも過去を忘れることはできないけど、前を向いて生きていくしかない。そのためにも、まわりの人々と助け合っていく必要がある。
    まだまだ黒人差別が残るアメリカにおいて、もっと多くの人が本作を読ん

    0
    2025年05月01日

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