吉田廸子の作品一覧

「吉田廸子」の「ビラヴド」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ビラヴド
    4.6
    1巻1,496円 (税込)
    元奴隷のセサとその娘は幽霊屋敷に暮らしていた。怒れる霊に長年蹂躙されてきたが、セサはそれが彼女の死んだ赤ん坊の復讐と信じ耐え続けた。やがて、知人が幽霊を追い払い、屋敷に平穏が訪れたかに見えた。しかし、謎の若い女「ビラヴド」の到来が、再び母娘を狂気の日々に追い込む。死んだ赤ん坊の墓碑銘と同じ名を名乗るこの女は、一体何者なのか?ノーベル賞受賞の契機となった著者の代表作。ピュリッツアー賞受賞。

ユーザーレビュー

  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    逃亡奴隷による子殺しという歴史上の実話をもとにした創作。黒人が白人に自由を奪われ、金銭で取り引きされ、暴力を振るわれていた時代に、トラウマを負うことなくして生き延びられなかった人々を描いている。そして、それは幽霊譚のかたちを取って語られていく。厳しい差別と抑圧の現実に傷ついた人々の心は強迫観念につきまとわれることなしには生きていけないのだ。しかし、これはたんに絶望的なだけの物語ではない。彼らが自らの恢復力によって時間をかけて負の体験と記憶から自分たち自身を解放し、魂を癒していく物語でもある。

    0
    2026年03月30日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    とっつきは悪いが読んでいるうちにだんだん引き込まれる小説。
    南北戦争前後の黒人社会の話。幽霊が絡む心霊的なものは苦手なのだけれど、それを越えて読ませる面白さがある。

    0
    2026年03月26日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    シーンの切り替わりが多く、読みにくい部分はあるが、後半は流れるように読める。

    過去を背負いながら、これからをどのように生きるのか。過去との繋がり、現在の繋がり、その結節点にいることを強く感じた。

    アメリカの歴史に興味を持つきっかけになった

    0
    2025年08月31日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み応え抜群の小説。一行一行をじっくり味わいながら読み進めるにふさわしい作品である。
    主人公は、奴隷として働かされていた農場から逃げ出してきた黒人たち。登場人物たちはそれぞれ、思い出したくない過去を抱えている。基本的には時系列で進むが、過去の出来事は彼らの回想の中で少しずつ明かされていく。

    主な登場人物は、4人の子を産んだセサ、その末子デンヴァー、セサと同じ農場で働いていたポールD、すでに亡くなっているセサの義母ベビー・サッグス、そしてデンヴァーの姉であり幼くして命を落としたビラヴドである。ほかにも、セサの夫ハーレ、奴隷仲間のシックソウ、逃亡を助けたスタンプ・ペイドとエラといった印象的な人物

    0
    2025年08月16日
  • ビラヴド

    Posted by ブクログ

    白人にとって、奴隷は人じゃない。資産であり、労働力であり、獣だったんだな。本当に怖いな。
    読むのに時間がかかった。構成やキャラ設定の緻密さにびっくりする。小説として面白い。奴隷制やアメリカ文化に親しみがあればさらに面白いと思う。

    0
    2025年07月26日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET