サラ・クロッサンの作品一覧

「サラ・クロッサン」の「タフィー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • タフィー
    4.1
    1巻2,310円 (税込)
    父さんの暴力から逃れ,家を飛びだしたアリソン.古い家の納屋に身を隠すが,家主のマーラという老女に見つかってしまう.認知症のマーラは,彼女を昔の友人・タフィーと間違えているようで――.孤独を抱えたふたりが出会い,思いがけない同居生活がはじまる.カーネギー賞作家が詩でつむぐ,友情と再生の物語.

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ユーザーレビュー

  • タフィー

    Posted by ブクログ

    実の父親から逃げて認知症のマーラの家に潜り込んだアリソン。
    そうやって文章にするとあるべき枠から飛び出した理解しがたい状況のように思えるけど果たしてそうだろうか。
    認知症でアリソンをタフィーと混同しながらも頼りにしていくマーラとマーラを気遣うアリソン。そしてケリーアン。
    血縁なんかよりよほど温かいと思える関係。
    血が繋がらなくても家族になれると信じたい。

    0
    2025年02月24日
  • タフィー

    Posted by ブクログ

    父の暴力から逃げた少女と、認知症を患う老女。孤独なふたりの出逢い築かれる関係。
    散文詩の形で紡がれる物語は、少女アリソンの心をあらわにして痛みが直接伝わってくる。ここに居ていいんだよというメッセージに、強く胸を打たれる。

    0
    2023年07月10日
  • タフィー

    Posted by ブクログ

    父親の暴力から逃れ、家を出たアリソン。逃げ込んだ家には認知症の老女、マーラが住んでいた。マーラはアリソンを昔の友人・タフィーと間違えており、不思議な同居生活が始まる。
    心に傷を持つ二人が、理解を深めながら生活するうち、次第に心の傷が癒されていく。
    散文詩の表現が、アリソンの心の機微をよく表している。

    0
    2025年01月28日
  • タフィー

    Posted by ブクログ

    横書きの散文詩を繋げ一つのストーリーにした興味深い作品です。
    作者はアイルランドのダブリン生まれ。2015年に発表した『わたしの全てのわたしたち』でカーネギー賞を受賞しました。

    主人公は、虐待を繰り返す父親の元から逃げ出した16歳の少女アリソン。表紙に描かれた彼女の眼差しと赤くただれた左頬を何度も見返す読書となりました。 

    母親は産後すぐに亡くなった。
    父親の恋人のケリーアンが出て行くと、アリソンへの暴力はさらに加速する…
    彼女の嫌な記憶が蘇るたびに、読む手が止まり息が苦しくなりました。

    認知症を患うマーラから「タフィー」と呼ばれ同居生活を始めたアリソン。
    父親にいつ見つかってしまうか、

    0
    2025年01月29日
  • タフィー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    散文詩形式で書かれた作品。読むのは難しくないのだが、読むのが辛かった。胸が苦しくなる内容。
    アリソンは支配的な父親の暴力から逃れるため、家を出るしかなかった。少し前に家を出た、父親の恋人を探したが、会えずに、古い家の納屋に潜り込む。家主は認知症のマーラ。マーラはアリソンの事をタフィーと呼び、部屋に招き入れた。
    アリソンの現在と父親との暮らしが交互に描かれ、マーラの過去も入り混じり、幻想的ですらある。しかし、次第に家族に問題を抱えている事がわかってくる。
    アリソンもマーラも言いたい事を我慢していた。孤独な二人は少しずつ歩み寄っていく。
    ギリギリの生活なのに、アリソンは悪い方へは流れないし、病んで

    0
    2025年01月21日

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