人生の指針となってくれる、童話・寓話のような本。
特に自分が進むべき道について迷ったり、思い悩んだりしているときに、この本を読むとそっと背中を押してもらえるんじゃないでしょうか。
とある読書垢の方の投稿で知り、とても読みたくなり手に取ってみました。
この本を紹介してくれてありがとうという言葉しかないです。出会えて良かった。
子供の頃に出会えてたら、少し違う人生になるんじゃないか?というレベルだと思います。
海外文学は名前が覚えられないから苦手という問題も、この作品には全くないです!なぜなら、主人公の名前(『老人と海』の主人公の老人の名前と一緒)が最初に一回出てくるだけで、それ以外は名前は全く全然出てきません!!それでこれだけの世界を表現するってすごいなぁと改めて思います。
そして好きな言葉が次から次から出てきて、でも面白くて読み進めたいから付箋貼る時間も惜しくて…結果、良いなと思った言葉のページの写真をバシャバシャ撮りながら読み進めていくという、他者から見ると素敵とは程遠い読書時間に。
ーしかし、羊はもっと重要なことを彼に教えてくれた。それはこの世には、誰もが理解する一つのことばがあるということだった。(中略)それは熱中するということばであり、愛と目的をもってものごとを達成するということばであり、信じていることや、望んでいることを追求するということばでもあった。ー
↑ここ大好きでした。
あとは、以下の点が特に私に響きました。
・本は学びとしては役に立たないことも大いにある、現場を見る方がよっぽど面白い
・「運命の相手」に出会った時に生まれる、説明を要さない「大いなることば」というものがある
・その「大いなることば」を語る愛の場合は、相手が運命を追求することを止めない
そして以下の作中の会話で、このキャプションで終わりたいです。
「夢を追求してゆくと、おまえが今までに得たものをすべて失うかもしれないと、心は恐れているのだ」
「それならば、なぜ、僕の心に耳を傾けなくてはならないのですか?」
「なぜならば、心を黙らせることはできないからだ。たとえおまえが心の言うことを聞かなかった振りをしても、それはおまえの中にいつもいて、おまえが人生や世界をどう考えているか、くり返し言い続けるものだ」
「たとえ、僕に反逆したとしても、聞かねばならないのですか?」
「反逆とは、思いがけずやって来るものだ。もしおまえが自分の心をよく知っていれば、心はおまえに反逆することはできない。なぜならば、おまえは心の夢と望みを知り、それにどう対処すればいいか、知っているからだ。おまえは自分の心から、決して逃げることはできない。だから、心が言わねばならいことを聞いた方がいい。そうすれば、不意の反逆を恐れずにすむ。」