国語教師

国語教師

2,200円 (税込)

11pt

※この作品には販売期限があります。2024年11月30日を過ぎると販売を終了致します。

十六年ぶりに偶然再会した、元恋人同士の男女。ふたりはかつてのように物語を創作して披露し合う。作家のクサヴァーは、自らの祖父をモデルにした一代記を語った。国語教師のマティルダは、若い男を軟禁する女の話を語った。しかしこの戯れこそが、あの暗い過去の事件へふたりを誘ってゆく…。物語に魅了された彼らの人生を問う、ドイツ推理作家協会賞受賞作。

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国語教師 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月29日

    16年振りに再会した元恋人の作家と国語教師
    二人の会話と回想に加え、作中でお互いが披露する物語を通じて、二人の過去と現在を行ったり来たりする。

    帯にミステリーとあったが、所謂「探偵、刑事」物ではなく、すれ違った愛する二人のやり取りで進むストーリーが新鮮だった。

    表現が合ってるか分かりませんが、文...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月19日

    2014年、ドイツ語圏のミステリー賞フリードリヒ・グラウザー賞受賞。
    2020年ミステリが読みたい、海外編4位。

    偶然(?)再会した元恋人同士の54歳の男女の話です。
    二人は1980年の19歳の大学での出会いから十六年間の交際を続けますが、国語教師となった女性マティルダが、強く子供を望むのに対し、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年08月26日

    オーストリア・ミステリー。クサヴァー・ザントは作家。生徒とのワークショップに招かれる。派遣先の担当教師はマティルダ・カミンスキーだった。実は二人は昔同棲していた。しかし16年前にクサヴァーは突然マティルダのもとを去っており、その事を彼女はかなり深く根に持っている。彼女のもとを去った後彼は金持ちと結婚...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月30日

    16年の交際を経て破綻した国語教師の女性とかつての人気作家の男。2人が共に過ごしたのと同じ16年の空白を経て、男の許に創作ワークショップへの参加依頼が届く。彼が訪れることになった学校の担当者はかつての恋人だった……。なんとべたな展開だと思わせるが、次々に暴かれる2人の関係はとてもそんな甘いものではな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月07日

     多層的なテクストの重奏を楽しむのかと思ったら、そこは存外シンブルだった。そのような実験的な作品ではなく、また、ミステリーでもなく、ラブストーリーだった。

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    Posted by ブクログ 2020年03月27日

    これは傑作!
    16年ぶりに再開した元恋人の作家と国語教師。交わすメール、会話だけのやりとり、ふたりが互いに語り聞かせる物語、そして過去の追憶など、時系列と文章作法をさまざまに織り交ぜながら話が進むうち、明らかになる事件とその真相。
    筋書きは最終的ににはちょっと甘酸っぱいんだけど、さまざまな文体を駆使...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月12日

    別れた昔の恋人と再会し、過去と現在について語り合っていくうちに、未解決のある事件をめぐる闇が明らかになっていく。典型的なクズ男と不幸体質みたいな女の組み合わせがしんどい。が、Eメールの文面、警察の事情聴取、恋人同士が互いに語り合う「小説」の内容など、様々な文章スタイルを駆使して過去と現在をいったりき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月10日

    現実(ストーリーの中での)なのか、想像の物語なのか、二人のやりとりが、スリリングでよかった。
    最後のハッピーエンド気味のエピローグも良かったなあ。映画化はしにくそう。

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    Posted by ブクログ 2019年12月31日

    かつて強烈に愛し合った作家と国語教師の再会。
    2人のメールのやり取り、再会してからの会話、それぞれの視点からの回想シーン、さらには二人が作る作品の世界、これらがミラージュのように重なって複雑ながら情感豊かな世界を作り上げる。

    作家の子供の誘拐という事件軸はあるものの、真相当てという意味でのサスペン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月14日

    「生徒と作家の出会い」というワークショップで国語教師のマティルダの学校に、若いころ一緒に住んでいた作家のクサヴァーが来ることになる。16年ぶりに会う二人は、昔よくやっていたようにお互いに考えたストーリーを聞かせ合う。懐かしい一時は、徐々にお互いの過去へと踏み込んでいく。

    現在の二人のメールのやり取...続きを読む

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