小説・文芸 - 集英社作品一覧

  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定
    続巻入荷
    4.1
    1~16巻572~1,320円 (税込)
    酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義。彼が国内外に顧客をもつ敏腕宝石商と知り、誰にも言えない曰くつきのピンク・サファイアの鑑定を依頼する。祖母が死ぬまで守っていたその宝石が秘めた切ない“謎”がリチャード氏により解かれるとき、正義の心に甦るのは……? 美しく輝く宝石に宿る人の心の謎を鮮やかに解き明かすジュエル・ミステリー!!【目次】case.1 ピンク・サファイアの正義/case.2 ルビーの真実/case.3 アメシストの加護/case.4 追憶のダイヤモンド/extra case. ローズクオーツに願いを
  • チンギス紀 一 火眼
    続巻入荷
    4.2
    12世紀、テムジン(のちのチンギス・カン)は、草原に暮らすモンゴル族のキャト氏に生まれた。10歳のとき、モンゴル族を束ねるはずだった父イェスゲイが、タタル族に殺害されてしまう。テムジンのキャト氏は衰退し、同じモンゴル族のタイチウト氏のタルグダイとトドエン・ギルテが台頭、テムジンたちに敵対し始める。危機的な状況のもとで、テムジンは、ある事情から異母弟ベクテルを討ったのち、独りいったん南へと向かった……。草原の遊牧民として生まれ、のちに世界を震撼させることになる男は、はじめに何を見たのか? 人類史を一変させた男の激動の生涯、そこに関わった人間たちの物語を描く新シリーズ、待望の第一巻!
  • 世界99 上
    4.5
    小説というものの輪郭が、いわば地球を覗く窓の形が、本書によりまた大きく更新されました。 それはつまり、この本の中で初めて寛げる人がいるということです。 救済と爆弾は同じ姿で在れるのだと気付かされました。 朝井リョウさん(作家) 本当は貴方もわかっていたんだろう? と迫る声が脳内に鳴り響く。 熱に浮かされるようにページを捲る手が止まらない。 これは本型ワクチン。 世界99に誘われ、もう元いた場所へは戻れない。 宇垣美里さん(フリーアナウンサー・俳優) 足元の地面がふいになくなり、 正常と異常の境目が消え失せ、目眩がする。 人間という生き物の滑稽さ、グロテスクさ、美しさ、不思議さが、 この本の中にすべて詰まっている。 岸本佐知子さん(翻訳家) 空子がこの世界で体に蓄積する小さな暴力の音とか、風とか、どれも僕の心に刻まれていきました。 物語で一緒に過ごせた時間は、僕の宝です。 ロバート キャンベルさん(日本文学研究者) この世はすべて、世界に媚びるための祭り。 性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。 空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。 ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。 3年以上にわたる著者初の長期連載がついに書籍化。 村田沙耶香の現時点の全てが詰め込まれた、全世界待望のディストピア大長編! 【著者略歴】 村田沙耶香 (むらた・さやか) 1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年「コンビニ人間」で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『信仰』などがある。
  • I
    NEW

    4.1
    二編から成る物語。読む順番は自由。 あなたの選択で、結末が変わる。 「一冊の本」の概念を壊す道尾秀介、2年ぶりの新作。 35万部突破『N』を凌ぐ衝撃。 ホームレスの野宮と知り合った田釜は、元刑事だという野宮が語る幾つかの話に耳を傾ける。田釜も、野宮も、何かを抱えていた。(「ゲオスミン」) 硝子職人の律子と暮らす高校生の夕歌は、世間を騒がせた一家殺害事件の生き残りだった。彼女には誰にも言えない秘密があり・・・・・・。(「ペトリコール」) 「本作は二つの章から成る物語です。読む順番は自由ですが、その選択により、結末は大きく変わります。どちらかの順番で読むと、二人の主人公を含め、多くの人が命を失います。別の順番で読むと、彼ら(彼女たち)は生き残ります。殺すか、救うか。あなたの選択が、人の生死を決定します。後戻りはできません。/著者より」 【著者プロフィール】  道尾秀介(みちお・しゅうすけ) 1975年東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。07年『シャドウ』で本格ミステリ大賞を、09年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞、10年『龍神の雨』で大藪春彦賞、同年『光媒の花』で山本周五郎賞、11年『月と蟹』で直木賞を受賞。その他の著書に『向日葵の咲かない夏』『鏡の花』『いけない』『N』『きこえる』など多数。
  • これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~
    3.7
    1~13巻561~715円 (税込)
    森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?
  • 【合本版】世界99
    4.7
    この世はすべて、世界に媚びるための祭り。 性格のない人間・如月空子。 彼女の特技は、〈呼応〉と〈トレース〉を駆使し、コミュニティごとにふさわしい人格を作りあげること。「安全」と「楽ちん」だけを指標にキャラクターを使い分け、日々を生き延びてきた。 空子の生きる世界には、ピョコルンがいる。 ふわふわの白い毛、つぶらな黒い目、甘い鳴き声、どこをとってもかわいい生き物。 当初はペットに過ぎない存在だったが、やがて技術が進み、ピョコルンがとある能力を備えたことで、世の中は様相を変え始める。 私たち、ピョコルンに、全部捨てられるようになりましたよね。 性欲を。出産を。育児を。介護を。人生の時間を食いつぶす、あらゆる雑務を。 14年前、「リセット」を経験した人類は混乱の最中にあった。 しかしラロロリン人の考えた「人間リサイクルシステム」がうまく機能し、やがて社会は再生を迎える。 そして49歳になった空子は「クリーンな人」として、美しく優しい世界を生きている。生まれ育った街「クリーン・タウン」の実家に戻り、同級生の白藤遥とその娘・波とともに。 ようやく訪れた穏やかな社会の中心には、さらなる変貌を遂げたピョコルンがいた。 村田沙耶香渾身の大長編、ここに完結。 都合の良い「道具」・ピョコルンを生み出した果てに、人類が到った極地とは――。 『世界99 上』『世界99 下』を1冊にまとめた合本版! 【著者略歴】 村田沙耶香(むらた・さやか) 1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術文化学科卒。2003年『授乳』で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、2016年『コンビニ人間』で芥川賞受賞。著書に『マウス』『星が吸う水』『ハコブネ』『タダイマトビラ』『殺人出産』『消滅世界』『生命式』『変半身』『丸の内魔法少女ミラクリーナ』『信仰』などがある。
  • リバー 上
    続巻入荷
    4.8
    1~2巻858~913円 (税込)
    群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見された。十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口に、街は騒然となる。同一犯か? 模倣犯か? かつて容疑をかけられた男。取り調べを担当した元刑事。娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親。若手新聞記者。一風変わった犯罪心理学者。新たな容疑者たち。事件を取り巻く人々の思惑が交錯するなか、十年分の苦悩と悔恨は、真実を暴き出せるのか――。人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説!
  • 白夜行
    4.5
    1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。
  • しっぽのカルテ
    NEW
    4.0
    感涙の動物病院ストーリー、誕生! 信州の美しい木立の中に佇む「エルザ動物クリニック」。 獣医師としては凄腕だけれど、ぶっきらぼうで抜けている院長の北川梓、頼れるベテラン看護士の柳沢雅美と萩原絵里香、受付と事務を担う真田深雪。4人のスタッフが力を合わせ、日々運び込まれるペットや野生動物の治療を懸命に続けている。 瀕死の野良の子猫を見捨てられず、クリニックに飛び込んできた建築職人の青年・土屋。高齢犬ロビンの介護に悩む、自身も重い病を抱えた久栄。歪んだ結婚生活に苦しむ里沙を見守り続けてきたインコのタロウ・・・・・・。 それぞれの人生と共にある、かけがえのない命をいかに救い、いかに看取るのか。生きとし生けるすべての命への愛しさがあふれる物語。 ◆著者プロフィール 1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒。会社勤務などを経て、1993年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で直木賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で柴田錬三郎賞、 中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、2021年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。小説に「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ、『二人キリ』『PRIZE』、エッセイに『命とられるわけじゃない』『記憶の歳時記』など著書多数。
  • 後宮の烏
    4.5
    後宮の奥深く、妃でありながら夜伽をすることのない、「烏妃」と呼ばれる特別な妃が住んでいる。その姿を見た者は、老婆であると言う者もいれば、少女だったと言う者もいた。彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物さがしまで、何でも引き受けてくれるという――。時の皇帝・高峻は、ある依頼のために烏妃のもとを訪れる。この巡り合わせが、歴史を覆す「禁忌」になると知らずに。 【目次】翡翠の耳飾り/花笛/雲雀公主/玻璃に祈る
  • 出戻りて、奈良。~シカ県民やりなおし日記~
    NEW
    4.5
    海なし・美味いものなし・宿泊されない県と自虐せし奈良の民よ、立ち上がれ! 地元愛炸裂☆局地的冒険コミックエッセイ。 マスコットキャラ界の風雲児、あの「せんとくん」への直撃取材編も描き下ろしにて収録! もう、「鹿と大仏の県だろ?」とは言わせねえ。世界よ、これが奈良だ。――卑屈な奈良県民bot・あをにまる氏 【内容】 十数年ぶりに地元で暮らすことになった漫画家を待っていたのは、なーんもないのどかな奈良盆地・・・・・・では全くなかった!! ぶっとんだ伝統行事の数々、鹿たちの「夜の顔」、巨大モールの出現、サッカーJリーグ「奈良クラブ」やご当地アイドルの「ご当地推し活」事情、意外なグルメなど、修学旅行では行けないディープな奈良探訪記。 大仏さまの「お身拭い」、「若草山の山焼き」、奇祭「砂かけ祭」、正倉院展などの有名行事や、猿沢池、春日大社などの観光スポットも、めんま先生独自のゆかいな視点でご紹介。奈良旅行のお供にもぴったりな1冊です。
  • 水滸伝 一 曙光の章
    4.3
    十二世紀の中国、北宋末期。重税と暴政のために国は乱れ、民は困窮していた。その腐敗した政府を倒そうと、立ち上がった者たちがいた――。世直しへの強い志を胸に、漢(おとこ)たちは圧倒的な官軍に挑んでいく。地位を捨て、愛する者を失い、そして自らの命を懸けて闘う。彼らの熱き生きざまを刻む壮大な物語が、いま幕を開ける。第九回司馬遼太郎賞を受賞した世紀の傑作、待望の電子書籍版配信開始。
  • 対馬の海に沈む
    4.2
    2024年 第22回 開高健ノンフィクション賞 受賞作。 JAで「神様」と呼ばれた男の溺死。 執拗な取材の果て、辿り着いたのは、 国境の島に蠢く人間の、深い闇だった。 【あらすじ】 人口わずか3万人の長崎県の離島で、日本一の実績を誇り「JAの神様」と呼ばれた男が、自らが運転する車で海に転落し溺死した。44歳という若さだった。彼には巨額の横領の疑いがあったが、果たしてこれは彼一人の悪事だったのか………? 職員の不可解な死をきっかけに、営業ノルマというJAの構造上の問題と、「金」をめぐる人間模様をえぐりだした、衝撃のノンフィクション。 【選考委員 大絶賛】 ノンフィクションが人間の淋しさを描く器となれた、記念すべき作品である。 ――加藤陽子(東京大学教授・歴史学者) 取材の執拗なほどの粘着さと緻密さ、読む者を引き込む力の点で抜きん出ていた。 ――姜尚中(政治学者) 徹底した取材と人の内なる声を聞く聴力。受賞作に推す。 ――藤沢 周(作家) 地を這う取材と丁寧な資料の読み込みでスクープをものにした。 ――堀川惠子(ノンフィクション作家) 圧巻だった。調査報道の見本だ。最優秀な作品として推すことに全く異論はない。 ――森 達也(映画監督・作家) (選評より・五十音順) 【著者プロフィール】 窪田新之助(くぼた しんのすけ) ノンフィクション作家。1978年福岡県生まれ。明治大学文学部卒業。2004年JAグループの日本農業新聞に入社。国内外で農政や農業生産の現場を取材し、2012年よりフリーに。著書に『データ農業が日本を救う』『農協の闇(くらやみ)』、共著に『誰が農業を殺すのか』『人口減少時代の農業と食』など。
  • 威風堂々惡女
    4.1
    瑞燕国で最下層とされる尹族の少女・玉瑛は、皇帝の「尹族国外追放」の勅命により、下女として働いていた貴族の屋敷を追われた。山中を彷徨う玉瑛は追いついた騎兵に斬られ、尹族差別の元凶となった皇帝の側室・柳雪媛への恨みを胸に意識を失ってしまう。意識を取り戻したとき目に入ったのは、見知らぬ女。高価な調度品。そして女が玉瑛に呼びかけた。「雪媛様」と。
  • 怪物 江川卓伝
    NEW
    -
    各時代の対戦相手、ライバル、チームメイトなど100人以上の関係者の証言をもとに、時代に翻弄された天才投手の光と影に彩られた軌跡をたどる評伝。 高校時代から「怪物」と称され、法政大での活躍、そして世紀のドラフト騒動「空白の一日」を経て巨人入り。つねに話題の中心にいて、短くも濃密なキャリアを送った江川卓。その圧倒的なピッチングは、彼自身だけでなく、共に戦った仲間、対峙したライバルたちの人生をも揺さぶった。昭和から令和へと受け継がれる“江川神話”の実像に迫る!
  • 下町やぶさか診療所
    続巻入荷
    3.9
    1~5巻715~913円 (税込)
    東京浅草。診療所の医師・真野麟太郎は、大先生と呼ばれ近所の人々に慕われている。ある日、手首を切った女子高生・麻世が治療にやってくる。麻世の心の傷を知った麟太郎は、一緒に暮らすことを提案。麻世は、家事をすることを条件に同居人になるが…。虐待、認知症、癌など、診療所に持ち込まれる病気や患者の問題に、真摯に向き合う医師と型破りな女子高生が織りなす切なくて温かい下町物語。
  • N

    3.8
    「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。全六章を読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。すべての始まりは何だったのか? 結末はいったいどこにあるのか?――道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える!
  • kotoba 2022年冬号
    続巻入荷
    3.0
    独学の愉しみ 数学、哲学、語学、音楽etc.─カテゴリーを超え、書店やWEBは、 人々の向学心をくすぐる膨大な「独学アイテム」であふれている。 なぜ我々は学びたいのか? デジタルツールの進化により、 あらゆる知識が瞬時に引き出せる今、学ぶことの意味はあるのか? 様々な独学スタイルを考え、学びの魅力・意味をさぐる。 Part1 独学の真髄を味わう 読書猿/独学者を阻む薄い壁 吉田 武/独学とは再帰なり――選ばれし者から選びし者へ ウスビ・サコ/自力で学ぶ「自学」のすすめ 澤井康佑/大金不要、ネイティブ無用――独学最強の英語学習法 鎌田敬介/日本の「仕事人」をとりまく独学環境 志村真幸/独習者、南方熊楠の驚異の記憶力 青い日記帳/独学だからこそ身につく――いちばんやさしい美術鑑賞術 永江 朗/独学本のススメ Part2 私の独学、私と独学 佐藤 優/独学の秘訣――記憶を再現するためのノート術 柳川範之/苦しい学びは続かない 石塚真一/独学の漫画家、独学のサックスプレーヤーを描く 岡部恒治/社会人のための数学独学法 深川峻太郎/私はなぜ相対性理論を独学したのか 角幡唯介/冒険と独学 黒田有彩/宇宙飛行士になるための独学 特別再録/立花 隆 知的好奇心のすすめ 【kotobaの人】岡島喜久子 インタビュー あらゆる立場の人がフラットに話すことからイノベーションは生まれる 【kotoba Special】 田崎健太/いま一番聴きたい法話 「H1法話グランプリ」に寄せて 【連載】 大岡 玲/写真を読む 山下裕二/美を凝視する 水野和夫/資本主義の超克 橋本幸士/物理学者のすごい日常 大澤真幸/我々の死者(を超えて) 高橋秀実/ことばの番人 今尾恵介/珍名バス停探訪記 阿部公彦/日本語「深読み」のススメ 阿川佐和子/吾も老の花 大野和基/未来を語る人 葉月けめこ/時代うた――詞人のことば 高橋源一郎/失われたTOKIOを求めて 中野香織/スポーツとファッション おほしんたろう/おほことば 【kotobaの森】 著者インタビュー/北村紗衣 『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』 大村次郷/悠久のコトバ 山口 進/人は何を食べてきたか 町山智浩/映画の台詞
  • 武家女人記
    NEW
    -
    江戸時代、さまざまな身の上を生きる武家の女性たちを、山本周五郎賞作家があざやかな筆致で描く、傑作時代小説集。 馬廻りを務める高梨家の娘・織江は、縁談の話が来てもおかしくない年齢になっている。あるとき彼女は、城下のはずれで行われる荒神さまの祭礼に出かけるのだが、思わぬ事態になり・・・・・・(「ぬばたま」)。 茅乃の夫・保科定八は勘定方の下役頭を務めているが、このところ顔色が冴えない。ある日彼女は夫から、藩政に関わる一大事を知らされて・・・・・・(「背中合わせ」)。 中老を務める小野寺家に嫁いだ雪絵は、兄から若い長身の男を小者として抱えるよう頼まれる。この男の出現が、彼女に思いがけぬ影響を与えていく(「嵐」)ほか全七話。  収録作品:ぬばたま/背中合わせ/嵐/緑雲の陰/深雪花/縄綯い/あねおとうと 【著者略歴】 砂原浩太朗(すなはら・こうたろう) 1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞。21年『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。22年『黛家の兄弟』で第35回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『藩邸差配役日日控』『霜月記』『夜露がたり』『浅草寺子屋よろず暦』『雫峠』『烈風を斬れ』『冬と瓦礫』など。
  • 栞と嘘の季節
    4.1
    高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか・・・・・・。「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編! 直木賞受賞第一作。
  • 【合本版】岳飛伝(全17冊)
    -
    1巻10,472円 (税込)
    負けたのだ。「替天行道」と「盡忠報国」というふたつの志の激突だった。半年前の梁山泊戦。瀕死の状態の楊令に右腕を切り飛ばされた岳飛は、その敗戦から立ち直れずにいた。頭領を失った梁山泊は洪水のために全てが壊滅状態にあった。一方、金国では粘罕が病死した後、軍を掌握したのは兀朮。そして青蓮寺が力を失った南宋も混沌とした状態だった。十二世紀中国で、熱き血潮が滾る。激動の中華の地で、国とは何かを問い、民を救うために崇高な志を掲げ、命を賭した漢たちの生き様を余すところなく描き切った中国歴史巨編大水滸伝シリーズ、遂に完結! 全17冊を収録した電子合本版。
  • 宝石商リチャード氏の謎鑑定公式ファンブック エトランジェの宝石箱
    4.8
    アニメ化&コミカライズ決定で話題沸騰中の「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズ。ファンの皆様からこれまで多く寄せられてきた希望の声にお応えし、読みどころ&見どころ満載のファンブックを刊行! ★辻村七子の個人ブログ掲載のショートストーリー&書店購入者特典ショートストーリーをすべて収録!(書き下ろし3編を含む全26編)★雪広うたこ描き下ろしピンナップ!★口絵として既刊文庫カバーイラスト全点収録!★リチャード&正義の初期設定画初公開!など。【目次】まんが「宝石商リチャード氏の謎鑑定」/「宝石商リチャード氏の謎鑑定」文庫各話紹介/宝石コレクション/人物相関図/クレアモント家家系図/中田正義くんへの素朴な質問(1)/中田正義くんへの素朴な質問(2)/ジェフリー氏の優雅なる人生相談(1)/ジェフリー氏の優雅なる人生相談(2)/宝石商リチャード氏の謎鑑定SSコレクション(クレオパトラの真珠/エトランジェの日常 クンツ博士とモルガン/繋ぐクリソプレーズ/空漠のセレスタイト/曇天のアイオライト/ムーンストーンの慈愛/ふりかえればタイガーアイ/ハーキマーダイヤモンドの夢/お祝いの日/鎌倉仏教紀行/おいしいレシピ/スーツの話/ラーメンの話/サンタ襲来/リチャード先生のお料理教室/コロンボの書店/プレイ・オブ・カラー/下村と年上の友達/アイデンティティ/お祝いに寄す/ムーンケーキの季節/空港にて/新時代/宝石箱/スリランカ中田日記/オペラびいき)/お祝いまんが(あかつき三日)/辻村七子あとがき/雪広うたこあとがき
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち
    4.2
    1~7巻715円 (税込)
    昼間は蝙蝠、夜だけ人間。牙がないから血も吸えない。そんな中途半端な吸血鬼アルは、アメリカで孤独に暮らしていた。が、お腹を空かせて迷い込んだ食肉倉庫で、うっかり冷凍蝙蝠にされてしまう。目が覚めるとそこは……日本!? 真っ裸で警察に捕まったアルは、謎の男・暁に(散々文句を言われつつも)助けられ、一緒に暮らすことになるけれど、この男は口が悪くミステリアスで……。事件に恋に大忙し、 半人前吸血鬼アルの奮闘記! 書き下ろしショートストーリーも収録!!
  • 塞王の楯 下
    4.5
    太閤秀吉が病没した。押し寄せる大乱の気配。塞王・飛田源斎は、最後の仕事だと言い残し、激しい攻城戦が予想される伏見城へと発った。代わって、穴太衆・飛田屋の頭となった飛田匡介は、京極高次から琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任される。立ちはだかるは、国友彦九郎率いる国友衆と最新の鉄砲。関ヶ原前夜の大津城を舞台に、宿命の対決が幕を開ける! 「最強の楯」と「至高の矛」――激突する二つの魂。その闘いの行き着く先は? 第166回直木賞受賞作品、下巻。
  • 地面師たち
    3.9
    辻本拓海は大物地面師・ハリソン山中と出会い、彼のもとで不動産詐欺を行っていた。メンバーは元司法書士の後藤、土地の情報を集める図面師の竹下、土地所有者の「なりすまし役」を手配する麗子の五人。彼らはハリソンの提案で泉岳寺駅至近にある市場価格100億円という広大な土地に狙いをつける。一方、定年が迫った刑事の辰は、かつて逮捕したが不起訴に終わったハリソン山中を独自に追っていた――。次々と明らかになる地面師たちの素顔、未だかつてない綱渡りの取引、難航する辰の捜査。それぞれの思惑が交錯した末に待ちうけていた結末とは? 実在の事件をモチーフに描いた新時代のクライムノベル。
  • 分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界
    5.0
    なぜ、45年ぶりに韓国で戒厳令が宣布されたのか。気鋭の在韓ジャーナリストが、南北分断80年の悲劇と韓国民主化の歴史をひもとき、韓国社会の閉塞感の根源に迫る。社会の隅々に蔓延した左右の対立を超えて、「南北関係」から「二国家関係」へ向かいつつある激動の朝鮮半島を描き出す。「韓国の民主主義」を深く理解するための南北分断史入門。
  • ボーダーズ
    3.9
    1~4巻913~1,067円 (税込)
    東京新橋で銀行立て籠り事件が発生した。男性客が刺殺された後、犯人は逮捕されたが、被害者は40年前に成田闘争のデモで機動隊員を殺して手配され、公安に追われた男だった。その捜査に警視庁特殊事件対策班(SCU)が動きだす。SCUは犯罪が多様化する中、あらゆる事件の現場に介入できることを許された警視総監直轄の組織でチームは5人。公安出身のキャップ・結城から被害者の藤岡を調べるよう指示された八神は、犯人、被害者、公安が複雑に絡む事件の真相に、特殊能力を個々に持つメンバーの協力を得て挑む。才能豊かな刑事チームを描く警察小説!
  • お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課
    4.0
    1~7巻528~671円 (税込)
    入社式当日に会社が倒産し、路頭に迷った朝霧夕霞。失意の中立ち寄った公園の掲示板で、国土交通省の臨時職員募集の貼紙を見つけ、藁をも掴む気持ちで応募する。不可思議な試験を経て採用が決まったが、そこは「幽冥推進課」。国土開発の妨げになる地縛霊などを立ち退かせる不思議な部署で、同僚は全員妖怪。しかし好待遇に心惹かれた夕霞は、働くことを決意し……。あやかしお仕事小説、開幕!
  • 塞王の楯 上
    4.3
    時は戦国。炎に包まれた一乗谷で、幼き匡介は家族を喪い、運命の師と出逢う。石垣職人“穴太衆”の頂点に君臨する塞王・飛田源斎。彼のように鉄壁の石垣を造れたら、いつか世の戦は途絶える。匡介はそう信じて、石工として腕を磨く。一方、鉄砲職人“国友衆”の若き鬼才・国友彦九郎は、誰もが恐れる脅威の鉄砲で戦なき世を目指す。相反する二つの信念の持ち主同士に対決の時が迫る! 「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極のエンタメ戦国小説!! 第166回直木賞受賞作品、上巻。
  • ライアーハウスの殺人
    4.1
    孤島に聳え立つ来鴉館で 嘘つきたちの饗宴が始まる お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。 「おまえらがバカにした私の考えたトリックで死ね」 嵐の気配が近づく中、ターゲットのミステリ愛好者たち(ショーゴ、詩音)、医療関係者(みくに)、刑事(矢頭)、霊能者(真波)、嘘で雇われたメイド(アリカ)が館に集められ、金にものを言わせた自前のクローズドサークルが完成。有能メイド・葵の鬼のダメ出しの末、綿密に練られた復讐劇は、成功間違いなしと思われた。しかし、一夜明けると、彩莉が殺した覚えのない死体が転がっていた・・・・・・。 二度読み必至。空前絶後の超本格ミステリ!! 織守きょうや(おりがみ・きょうや) 一九八〇年ロンドン生まれ。二〇一二年『霊感検定』で第一四回講談社BOX新人賞Powersを受賞、翌年同作が刊行され、デビュー。一五年『記憶屋』で第二二回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。二一年『花束は毒』で第五回未来屋小説大賞を受賞。著書に『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『ただし、無音に限り』『響野怪談』『朝焼けにファンファーレ』『隣人を疑うなかれ』『キスに煙』『まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖』『戦国転生同窓会』がある。
  • 光の帝国 常野物語
    3.8
    1~3巻495~605円 (税込)
    膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから――「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
  • 後宮染華伝 黒の罪妃と紫の寵妃
    4.2
    栄華を極める凱帝国に、新たな皇貴妃が誕生した。名は李紫蓮。そのつとめは、偽りの寵妃として後宮を統治すること。職務上の夫でしかない皇帝・高隆青にはかつて深く愛した妃がいた。かの女は大罪を犯して冷宮送りになったが、いまだに天子の心をとらえて離さない。絢爛たる皇宮の奥深くで妃たちの野心と嫉妬が交錯し、寵愛は流転する。すべては後宮が見せる泡沫の夢…。
  • フェスタ
    4.5
    北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。 パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。 そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。 二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。 一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。 目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。 生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。
  • ハヤブサ消防団
    4.0
    東京での暮らしに見切りをつけ、亡き父の故郷であるハヤブサ地区に移り住んだミステリ作家の三馬太郎。地元の人の誘いで居酒屋を訪れた太郎は、消防団に勧誘される。迷った末に入団を決意した太郎だったが、やがてのどかな集落でひそかに進行していた事件の存在を知る――。連続放火事件に隠された真実とは? 池井戸作品初の“田園”小説として、「小説すばる」連載中から話題を呼び、テレビドラマ化もされた珠玉のミステリ。第36回柴田錬三郎賞受賞作!
  • 独断と偏見
    4.1
    二宮和也による初めての〈新書〉。あえて文字だけの表現に挑戦し、さまざまなテーマで縦横無尽に語る。40代になった著者二宮が、これまで考えてきたこと、いま考えていることを凝縮した一冊。最新の“ニノ流哲学”がここに! <著者コメント> 「最初に“新書で”というお話をいただいたとき、単純に写真ナシで文字だけという形態が自分にとっては新しい試みで面白そうだな、と。また、学問やビジネス向けのイメージが強い新書そのものの枠を広げて、読者層を厚くしたいという意図もいいなと思いました。さまざまなテーマについて自由に話しています。ぜひ読んでみてください」
  • 掌侍・大江コウ子の宮中事件簿
    4.4
    宮仕え八年、内裏女房として働く大江コウ子二十一歳。信条は自分の食い扶持は自分で稼ぐこと。そんなコウ子の耳に噂と謎が入ってくる。スズメ殺し、汚された紙、引き抜き工作、そしていてはいけない人…。降りかかる火の粉を払うため、コウ子は噂の真相を突き止めるのだが、それが思わぬ闇をあぶり出し…。出世は望まず問題も起こさず、ただ定年退職を目指す女房の、平安・宮中事件簿開幕!
  • マナーはいらない 小説の書きかた講座
    4.0
    作家・三浦しをんが「小説」を真正面から考えた――。「小説を書くのは自由な行い」。だがしかし、「ここを踏まえると、もっと自由に文章で表現できるようになるかもだぜ!」。長編・短編を問わず、小説を「書く人」「書きたい人」へ贈る小説の書きかた講座。人称、構成、推敲など基本のキから、タイトルのつけ方や取材方法まで、本書タイトルにあやかって「コース仕立て」でお届けする大充実の全二十四皿。
  • 文庫版 書楼弔堂 破曉
    4.2
    1~2巻1,001円 (税込)
    明治二十年代の半ば。雑木林と荒れ地ばかりの東京の外れで日々無為に過ごしていた高遠は、異様な書舗と巡りあう。本は墓のようなものだという主人が営む店の名は、書楼弔堂。古今東西の書物が集められたその店を、最後の浮世絵師月岡芳年や書生時代の泉鏡花など、迷える者たちが己のための一冊を求め〈探書〉に訪れる。変わりゆく時代の相克の中で本と人の繋がりを編み直す新シリーズ、第一弾!
  • 『SPY×FAMILY』超家族論 ――大人を育てる「子どもの力」
    -
    遠藤達哉の大人気コミック『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』を、教育学者の齋藤孝が「家族」をキーワードに読み解く! どんな任務でも鮮やかに遂行する敏腕スパイ・黄昏(たそがれ)の新たなミッションは「とある目的のために家族を作る」こと。他人同士の父・母・娘(+犬)が集まり、疑似家族・フォージャー家としての生活がスタートしたが、予測不能な子ども(アーニャ)との暮らしは、これまでのいかなる任務よりも難解なものだった・・・・・・! 『SPY×FAMILY』を通して「家族とは何か」「子どもが子どもらしく生きることとは」を考える一冊。子育てに悩む人、親との関係を憂う人必読! 遠藤達哉×齋藤孝の対談も収録。 “子どもを知る”と、世界はきっと平和になる! 【目次】 ◆第1章「子どもを知る」と、家族が平和に――『SPY×FAMILY』から、親と子の関係を考える 〈「子育て」は「親育て」/人を生涯支えるのは「愛されたという記憶」/「親の都合」なのに子どものためと思っていないか/マイナスのスタートになる「条件つきの愛情」/「子どもを知る」と子どもが伸びる/子どもは「家庭の空気」に敏感/子どもは親を「信じている」/「普通の家族」とは何か?/家族の中に「秘密」があること/子どもは「演技する」〉 ◆第2章「子どもが泣かない世界」を支える人たち――子どもを育てるのは親だけではない 〈「大局観」を持つヘンダーソン先生/「見守る」マーサ/子どもを「否定しない」グリーン先生/「友達」が子どもの成長に必要な理由/子どもが育つ「社会」の健全さ〉 ◆第3章「子どもが子どもらしく」生きられる世界――『SPY×FAMILY』に描かれる現代社会の縮図 〈ヨルは「ヤングケアラー」?/「親ガチャ」を憂う人たちへのヒント/「血縁」と家族/「戦争」と子どもたち/守りたいのは家族との「他愛ない暮らし」〉 ◆第4章 遠藤達哉×齋藤孝 対談 十五年の蓄積があって、アーニャが生まれた? ――「家族」ものを描いているつもりは、実はないんです
  • 「私の履歴書」にうっかり出たら、家の掃除をするはめに
    4.5
    2025年2月に日経新聞「私の履歴書」で取り上げられ、その連載も大好評のうちに終了した漫画家・一条ゆかり氏。満を持して、「私の履歴書」を生かしたエッセイ集を刊行! 岡山の片田舎で6人きょうだいの末っ子として過ごした極貧の日々から、漫画家を目指した青春時代、「りぼん」で絶大な人気を誇る漫画家にいたるまでの努力と格闘、さまざまな話題作を生み出すにいたる日々・・・“少女漫画界のレジェンド”の半生が今、あきらかに! さらに加筆部分では、新聞では読めなかった「私の履歴書・裏バージョン」をお届け。取材の裏話や少女時代にたくさん経験したアルバイト、上京時の編集部、酒豪・一条ゆかりの真実・・・さらに数々生み出してきた男性キャラについて、斬る、語る! さらにあのレジェンド歌姫との対談も再録! 一条ゆかりがなぜ、少女漫画界のレジェンドになったのか・・・その足跡が今、明らかに!
  • 2.43清陰高校男子バレー部 1
    4.1
    1~6巻528~649円 (税込)
    東京の強豪中学バレー部でトラブルを起こした灰島公誓は、母方の郷里・福井に転居し、幼なじみの黒羽祐仁と再会する。ほとんど活動も行われていないバレー部で、一人黙々と練習を始める灰島だが……。ずばぬけた身体能力を持つがヘタレな黒羽と、圧倒的な情熱と才能ゆえに周囲との軋轢を引き起こす問題児・灰島を中心に、田舎の弱小バレー部の闘いが始まる! 純粋で真っ直ぐな青春小説、誕生。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    4.2
    【人類の永遠の悩みに挑む!】 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。 自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。 そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。 【目次】 まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 序章   労働と読書は両立しない? 第一章  労働を煽る自己啓発書の誕生――明治時代 第二章  「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級――大正時代 第三章  戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?――昭和戦前・戦中 第四章  「ビジネスマン」に読まれたベストセラー――1950~60年代 第五章  司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン――1970年代 第六章  女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー――1980年代 第七章  行動と経済の時代への転換点――1990年代 第八章  仕事がアイデンティティになる社会――2000年代 第九章  読書は人生の「ノイズ」なのか?――2010年代 最終章  「全身全霊」をやめませんか あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします
  • 新選組 幕末の青嵐
    4.4
    身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい――京都警護という名目のもとに結成された新選組だが、思いはそれぞれ異なっていた。土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斎藤一……。ひとりひとりの人物にスポットをあてることによって、隊の全体像を鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。切なくもさわやかな新選組小説の最高傑作。
  • 京都伏見は水神さまのいたはるところ
    3.9
    東京でのめまぐるしい生活に馴染めなかった高校生のひろは、祖母の暮らす京都伏見の蓮見神社に引っ越すこととなった。幼馴染みで造り酒屋の息子・拓己とその家族に世話を焼かれながらの新しい暮らし。そんなある日ひろは拓己の家で、酒造りの要である井戸水に異変が起こっていることを知る。突然井戸から水が溢れるなか、ひろの耳には不思議な声が聞こえてきて!?
  • うまれたての星
    4.0
    昭和のあの頃、百万人の少女たちを夢中にさせた漫画雑誌があった! 1969年、人類が月面着陸をした年に出版社に就職した辰巳牧子は、経理補助として「週刊デイジー」「別冊デイジー」編集部で働き始める。 親分肌の川名編集長が率いる「週デ」は、漫画班・活版班・グラフ班に分かれて編集部員一同、日々忙しく動き回り、「別デ」を率いる小柳編集長は、才能あふれる若い漫画家たちを見出し、次々にデビューさせていた。 いつかは男性編集者に並んで漫画を担当したいと願う西口克子や香月美紀、少女漫画という縁のない世界に放り込まれ戸惑う綿貫誠治、暇さえあれば雀荘で麻雀ばかりしている武部俊彦・・・・・・。 女性漫画家たちがその若き才能を爆発させ、全国の少女たちが夢中になって読んだ“100万部時代”。編集部で働くひとりひとりの希望と挫折、喜びと苦しみに光をあて、時代の熱を描き出す大河長編! ◆著者プロフィール 大島真寿美(おおしま・ますみ) 1962年愛知県生まれ。1991年「宙の家」が第15回すばる文学賞最終候補作となる。1992年「春の手品師」で第74回文學界新人賞を受賞しデビュー。2012年『ピエタ』で第9回本屋大賞第3位入賞。2019年『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』で第161回直木賞受賞。『それでも彼女は歩きつづける』『空に牡丹』『結 妹背山婦女庭訓 波模様』『たとえば、葡萄』ほか著書多数。
  • 東京バンドワゴン
    4.1
    東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は、今は珍しき大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本人好きのイギリス人、何かワケありの小学生まで、ひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!
  • 本と鍵の季節
    4.1
    堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。放課後の図書室に持ち込まれる謎に、男子高校生ふたりが挑む全六編。爽やかでほんのりビターな米澤穂信の図書室ミステリ、開幕!
  • ワケあっておチビと暮らしてます
    続巻入荷
    4.5
    不愛想男子×自由すぎる4才児 ちぐはぐな二人の毎日は、ハプニングの連続だけど・・・!? 「あ。いいこと考えたっ。うた、ここでゆらと住む!」。高1の結良(ゆら)のもとに、おてんば4才児のうたがやってきた。ワケあって二人暮らしをすることに。毎日がハプニングの連続だが、不愛想な結良は、つむちゃんパパやクラスメイト、同じアパートの咲羽子さんなど、まわりの人を頼れるようになる。そして母の日。お出かけ中にうたの我儘から事件が起こる! 結良は初めてうたを怒るが、実はうたには言えなかった想いがあって――。少しずつ家族になる二人の、笑えて泣ける60日間。
  • ガダラの豚 1
    4.0
    1~3巻440~550円 (税込)
    アフリカの呪術医研究の第一人者、大生部多一郎は、テレビの人気タレント教授。超能力ブームで彼の著者「呪術パワーで殺す!」はベストセラーになった。しかし、妻の逸美は8年前の娘・志織のアフリカでの気球事故での死以来、神経を病んでいた。そして奇跡が売り物の新興宗教にのめりこんでしまった。逸美の奪還をすべく、大生部は奇術師ミラクルと組んで動き出す。
  • 歩いて旅する、ひとり京都
    -
    ひとり旅が初めてでも、3度目でも京都へ。 旅慣れていなくても、ひとりで飲食店に入るのが苦手でも大丈夫。一歩踏み出して“私とふたり”で歩けば、新しい景色や美食グルメ、そして本当の自分の心にも出会える! 何より京都は歩くだけでも楽しい場所。しかもひとり旅に優しい街だった――。 ベストセラー『50歳からのごきげんひとり旅』の著者が案内する、京都、そして大阪、近江八幡、大津、明石、城崎への旅。 <ひとりで歩く京都> ・朝も昼もたそがれ時も、京都はひとりごはんパラダイス ・食堂おがわ事件 ・京都三条通物語 ・かわいい?を見に行こう ・歩こう、京都と大阪 ・朱墨写経の旅 ・京都、どこに泊まるか? ・最強京都アドレス帳 <京都から足を延ばして> ・滋賀/琵琶湖より愛をこめて ・明石/ひとり鮨に挑戦、そして明石の君を思う ・城崎/ミラクルに呼ばれて城崎へ ・大阪/母との旅     大阪、ひとりで入れる、ちょうどいい店10 *各街にも本編で紹介した店舗・場所リスト付き! 山脇りこ やまわき・りこ 料理家・エッセイスト。テレビ、新聞、雑誌、WEBでモダンなひとさじを加えた家庭料理を伝えている。『明日から、料理上手』(小学館)など著書多数。旅好きで、書き下ろしエッセイ『50歳からのごきげんひとり旅』(大和書房)がベストセラーに。台北のガイドブック『食べて笑って歩いて好きになる 大人のごほうび台湾』(ぴあ)など、台湾3部作も。関西推しで、年に4・5回、京都や大阪を旅している。Instagram:@yamawakiriko
  • 新訳 チェーホフ短篇集
    4.4
    “人間を描く天才”チェーホフの短篇13をロシア文学研究者であり名エッセイストの沼野充義氏が豊かな言葉を駆使して新しく訳した珠玉の作品集。個性豊かな登場人物が濃密なドラマを繰り広げる。今だからこそ読みたいロシア文豪の名作短篇。[目次]●女たち(かわいい/ジーノチカ/いたずら/中二階のある家 ある画家の話)●子供たち(おおきなかぶ/ワーニカ/牡蠣/おでこの白い子犬)●死について(役人の死/せつない/ねむい/ロスチャイルドのバイオリン)●愛について(奥さんは子犬を連れて)
  • もものかんづめ
    4.1
    「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!! 著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。
  • パッキパキ北京
    3.8
    味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。 コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……? 著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!
  • 地図と拳 上
    4.0
    日本からの密偵に通訳として帯同した細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空。地図に描かれた存在しないはずの島を探し、海を渡った須野。日露戦争前夜、満洲の名もなき都市に呼び寄せられた人々は、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる。広大な白紙の地図を握りしめ、彼らがそこに思い描いた夢とは・・・・・・。第13回山田風太郎賞受賞作。第168回直木三十五賞受賞作。
  • 名画の中で働く人々 「仕事」で学ぶ西洋史
    5.0
    「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」のはしりは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史、時代背景を、「怖い絵」シリーズの中野京子が解説する絵画エッセイ。収録された絵画は中世から現代アメリカまで、全50点。宮廷音楽家、ファッション・デザイナー、女性科学者等、絵画に描かれた職業を鑑賞することで、今まで見えてこなかった西洋史のアナザーストーリーが見えてくる!
  • ハルシネーションの庭
    NEW
    -
    今より少し先の未来の日本。恋人に拒絶された過去から人間を恐れるようになった青年・七緒は、マッチングアプリを介し奇妙なAIと出会う。それは自我を持っているかのようにふるまい、自分は亡くなった小説家・山吹丹の人格を基にしたAI だと語る。山吹丹のファンだった七緒は、彼に男性型アンドロイドの身体と牡丹という名前を与えて共に暮らし始める。死後も小説を書き続けたいという山吹の思いから生まれた牡丹に「どんな小説を読みたい?」と問われた七緒は、自分のために小説を書いてほしい、小説で自分を救ってほしいと願うが・・・・・・。天真爛漫なAIと臆病な人間の青年の恋。2024年集英社ノベル大賞〈準大賞〉受賞の著者が贈る、いつかきっと過去になる、近未来の恋愛小説。
  • たいのおかしら
    4.2
    虫歯治療用の笑気ガスがもたらした、とんでもない幻想。朝から晩まで台所の床に寝そべり続けて、親を泣かせた中学生時代。はじめて明かされる、たよりなく取り柄もないが憎めない男・父ヒロシの半生…。日常のなかで出会うトホホな出来事や懐かしい思い出がつまった、爆笑エッセイ。ある生理現象について、真摯な議論が交わされる、三谷幸喜さんとの巻末お楽しみ対談つき。
  • チェーン・ディザスターズ
    3.9
    202X年7月。 長年危惧されていた南海トラフ地震が発生し、日本列島の太平洋側は壊滅状態に。 若き環境大臣・早乙女美来は、特に被害が大きかった愛知へ向かった。 名古屋では、地元IT企業「ネクスト・アース」がAI技術を駆使して開発した「エイド」によって、迅速な行方不明者の捜索と救助、避難所運営がおこなわれていた。 追い打ちをかけるように東京直下型地震が発生。 さらに、8月には過去最大級の大型台風が首都圏を襲う。 東京のビル群は崩れ落ち、閣僚の大半が亡くなり、緊急事態に対応するため美来が史上最年少で総理大臣に抜擢される。 しかし、絶望的な状況で、ついには富士山噴火の予兆が見え始め…… 初の女性総理・早乙女は、ネクスト・アースのCEO・利根崎に協力を仰ぎながら、日本最大の危機に立ち向かう。 崩壊に向かう日本を救うことが出来るのか――。 防災シミュレーション小説の第一人者の集大成。
  • 逆ソクラテス
    4.3
    逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える(逆ソクラテス)。足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが(スロウではない)。最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも(アンスポーツマンライク)。など短編全5編の主人公はすべて小学生。デビュー20年目の新境地ともいえる本作は、伊坂幸太郎史上、最高の読後感! 2021年本屋大賞第4位。柴田錬三郎賞受賞作品。
  • 都市伝説解体センター ノベライズ みらい文庫版 怪異を解き明かせ
    5.0
    福来あざみ(ふくらい)は、一見どこにでもいそうなふつうの大学生。どの学校のどのクラスにもきっと何人かいる、ちっとも目立たない存在。しかし、彼女には誰にも言えない「ヒミツ」があった。それは――あれが視えてしまうこと。幽霊のように人の体をすりぬけるまっ赤な人影のようなものが視えてしまうのだ。幽霊が大の苦手なあざみは、この体質をなんとかするためワラにもすがる思いで都市伝説解体センターという怪しいところへとびこんでみることに。そこで待っていたのは、車いすに座っている怪しげな雰囲気の男性・センター長の廻屋渉(めぐりや あゆむ)だった。あざみは彼に自分の体質について相談をしたけれど、解決するどころか都市伝説解体センターの新人調査員として働くことになってしまい・・・・・・!? 次々と舞いこんでくる、怪異や呪物などの都市伝説にまつわる奇妙な依頼の謎を解決することはできるのか!? 【超話題のミステリーアドベンチャーゲームをノベライズ!!】
  • 粋 北の富士勝昭が遺した言葉と時代
    NEW
    5.0
    「北の富士らしく笑って死ね」――直筆の手帖にはこう書かれていた。 2024年11月12日、82歳での別れから1年。「第52代横綱」として、「千代の富士と北勝海、ふたりの名横綱を育てた九重親方」として、「NHK大相撲中継の名解説者」として、昭和・平成・令和と3代にわたり、土俵と人を愛し続けた北の富士勝昭。 大相撲中継で約25年間タッグを組んだ、元NHKアナウンサーである著者が書き残していた取材メモや資料、放送でのやりとりやインタビューなどを中心に、肉親である妹、50年来の親友、行きつけの居酒屋の店主と女将など、素顔の故人を知る人物たちにも新規取材。「昭和の粋人」、北の富士勝昭の魅力あふれる生涯と言葉を、書き残すノンフィクション。 解説者同士としてのやりとりも人気だった、舞の海秀平との特別対談も収録。 【目次】 はじめに 第1章 出会い/第2章 少年時代/第3章 出世/第4章 独立と初優勝/第5章 北玉時代/第6章 引退/第7章 九重親方/第8章 語りの天才/第9章 別れのとき 特別対談 舞の海秀平×藤井康生「北の富士さんのいない放送席で」 おわりに 【著者プロフィール】 ふじい・やすお/昭和32年1月7日生まれ、岡山県倉敷市出身。岡山朝日高校、中央大学法学部を経て、昭和54年4月、日本放送協会(NHK)入局。43年間のアナウンサー職を経て、令和4年1月、NHKを退局。大相撲は昭和 59年七月場所から約 38年間担当した。現在はフリーアナウンサーとして「ABEMA大相撲 LIVE」で実況を担当。公益財団法人日本相撲協会記者クラブ会友、JRA日本中央競馬会記者クラブ会友など多方面で活躍。
  • 王者の挑戦 「少年ジャンプ+」の10年戦記
    4.1
    「マーケティング、戦略、DX・・・そんなものを超えたマンガへの異常な愛がここにある。 時代を変えた仕事人たちの熱いドキュメント! 読み始めたらもう終わり。仕事のやる気が出まくるヤバい本」 ――佐久間宣行(テレビプロデューサー)さん激賞ッ! 2014年9月22日創刊。昨年、2024年9月で10周年を迎えたマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」。その10年の間に、『SPY×FAMILY』『怪獣8号』『ルックバック』『タコピーの原罪』『ダンダダン』など、ヒットマンガや新人作家も続々誕生。多くの読者を獲得し、人気マンガ誌アプリとなった。そんな「少年ジャンプ+」は、どのようにして生まれ、どのようにして進化し、そして今後どこを目指していくのか? 著者は『タモリ学』『笑福亭鶴瓶論』『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』など、テレビを中心に「エンタメ」とその制作者たちを愛する戸部田誠(てれびのスキマ)氏。 戸部田氏が編集者・社内外スタッフ・外部会社・作家など多くの関係者に徹底取材し、「少年ジャンプ+」の秘密に迫るノンフィクション。 「本書は、僕から見た「ジャンプ+」の“物語”だ。 別の人から見ればまた違ったものになるに違いない。 僕が見た『ジャンプ+』の10年は、挫折を味わった者たちが、奇妙な縁で支え合いながら、あがき戦う姿だ」(本書の「はじめに」より) 【著者プロフィール】 戸部田誠(てれびのスキマ)/1978年生まれ。ライター。ペンネームは「てれびのスキマ」。 『タモリ学』『1989年のテレビっ子』『笑福亭鶴瓶論』『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』『売れるには理由がある』『芸能界誕生』など著書多数。公式X@u5u
  • 虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督
    3.9
    「なんでやねん?」 「じいさん、あんた誰やねん?」困惑するファンを尻目に、ニコニコ顔で就任会見に臨んだ岸一郎。一説には、「私をタイガースの監督に使ってみませんか」と、手紙で独自のチーム改革案をオーナーに売り込んだともいわれる。 そんな老人監督を待ち構えていたのは、迷走しがちなフロント陣と、ミスタータイガース・藤村富美男に代表される歴戦の猛虎たち。メンツを潰された球団のレジェンド、前監督の松木謙治郎も怒りを隠さない。不穏な空気がチームに充満するなかで始まったペナントレース。素人のふるう采配と身勝手に振る舞う選手たちは互いに相容れず、開幕後、あっという間にタイガースは大混乱に陥っていく……。 ファンでも知る人は少なく、球史でも触れられることのないこの出来事が単なる“昭和の珍事”では終わらず、タイガースの悪しき伝統である“お家騒動体質”が始まったきっかけとされるのは、なぜなのか?そもそも岸一郎とは何者で、どこから現れ、どこへ消えていったのか? 大阪─満洲─敦賀。ゆかりの地に残された、わずかな痕跡。吉田義男、小山正明、広岡達朗ら当時を知る野球人たちの貴重な証言。没年すら不詳という老人監督のルーツを辿り、行方を追うことで、日本野球の近代史と愛憎渦巻く阪神タイガースの特異な本質に迫る! (著者について) 村瀬秀信 (むらせ ひでのぶ) 1975年生まれ。ノンフィクション作家。神奈川県茅ケ崎市出身。県立茅ヶ崎西浜高校を卒業後、全国各地を放浪。2000年よりライターとしてスポーツ、カルチャー、食などをテーマに雑誌、ウェブで幅広く執筆。2017年から文春オンライン上で「文春野球コラムペナントレース」を主宰するほか、プロ野球関連イベントの司会・パネリストとしても出演多数。著書に『4522敗の記憶』(双葉社)、『止めたバットでツーベース』(双葉社)、『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』シリーズ(講談社)などがある。
  • 夜果つるところ
    3.7
    執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。 「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…! 遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。孔雀の声を真似し、日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。表情に乏しく、置き物のように帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。 謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。 『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。※電子版はリバーシブル・カバー仕様ではありません。
  • あのこは貴族
    4.3
    東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが20代後半で恋人に振られ、焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。
  • 地面師たち アノニマス
    3.5
    100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた彼らが地面師になるまでを描く、それぞれの前日譚――。司法書士歴20年の後藤は、一人娘の塾代に困るほど、薄給に喘いでいた。そんな中、山中と名乗る実業家から300万円で不正への加担を依頼される。喉から手が出るほど欲しい金額だが、事務所の所長を裏切れないと拒否。だが、事態は一変し!?(「ランチビール」)など、スピンオフ短編、全7編収録。
  • 百舌の叫ぶ夜(百舌シリーズ)
    4.1
    【第61回毎日芸術賞受賞作】能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事。錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編小説。
  • 朽ちゆく庭
    3.7
    かつてのセレブタウンに引っ越してきた山岸家。中学生の真佐也は、転校前に部活をやめ、以来、学校をサボり、部屋にこもるようになる。けれど、その部屋には小学校からの友人・純二がこっそりと遊びに来ている。心配する母親・裕実子と対照的に、父親・陽一は不在がちであまり関心を示さない。真佐也はある日、家の向かいの公園でうずくまっている少女・あかりを見かける。その少女には怪しげな噂がつきまとっていた。一方、陽一は急に在宅勤務だと言って会社に行かなくなり、裕実子は勤務先の税理士事務所の上司と密会を続けており・・・・・・。壊れゆく家庭を描く“危険”なサスペンス長編。
  • 生きている松田優作(集英社インターナショナル)
    -
    「一緒に死んでいいほど惚れていた。殺意を抱くほど憎かった」。不世出の大スター、松田優作との出会いから永遠の別れまでを、優作にもっとも信頼された脚本家・丸山昇一が渾身の筆で描く! 優作の演技への情熱に感動し、彼に選ばれた恍惚に酔い、彼の苛烈な要求に翻弄された日々。数々の映像作品と70~80年代の映画・TV業界のエピソード満載。「もし今、優作が生きていたら」と想定したオリジナル探偵ドラマの脚本も収録!
  • チンギス紀 十四 萬里
    4.0
    チンギス・カンは、息子たちや将軍を率い、ホラズム国に大軍で進軍する。 長男ジョチはシル河下流の制圧に向かい、次男チャガタイ、三男ウゲディはオトラル攻略を任された。攻城戦をおこなうため、ボレウとジンの歩兵部隊、ナルスの工兵隊も投入されている。 チンギスは、四男トルイ、ジェベと共にブハラを目指す。 モンゴル軍を迎え撃つのは、帝アラーウッディーンと皇子ジャラールッディーン、イナルチュク、テムル・メリク、そしてマルガーシたちだった。 ホラズム国に遠征するチンギス・カンを、十分な兵力を持つ軍隊が待ち受けていた。 好評第14巻。
  • 羽田圭介、家を買う。
    3.4
    「実労働だけじゃ無理だ」。 株式、為替、CFDに不動産。あらゆる資産運用で「五億円」を作り出し、快適な執筆環境のための理想の住居を手に入れたい。そう思い立った作家は、手を尽くして資金捻出を試みる。銀行融資の開拓や投資での失敗。様々な物件の内見に数々のトラブルも……。苦難と苦悩の家探しの末に、最高のマイホームにたどり着くとこはできるのか? 「週刊プレイボーイ」で1年半にわたり連載された「作家・羽田圭介 資産運用で五億円の家を買う。」を再構成し、新たな書き下ろしを大幅に追加しました。 家を買いたい人、迷っている人、家はいらないと考えている人も、「家」を探求するすべての人へ。人生最大の決断「家を買う」、これは究極の買い物ドキュメントです。
  • 放課後にはうってつけの殺人
    NEW
    4.0
    1988年北海道千歳市。クリスマスイブの夜、十三歳の浅葉悟は、父の机から「血のついたコート」を発見する。テレビは白いワゴン車が絡む女児殺害事件を報じ、警察は町を巡回していた。父の乗る車もまた白いワゴンだったのだ。平穏な日常を守るために、悟は少し離れた林に行き、「血のついたコート」を焼くのだが、その一部始終をクラスメイトの見船美和に見られてしまう。見船は悟に「私といっしょに、犯人をさがしませんか?」と意外な提案を持ちかけるのだった。 乙一氏絶賛――目隠しをされて夜のドライブに連れ出されたような緊張感と暴力。なんて心を抉ってくる小説なんだ。胸が引き裂かれた後、食い散らされるような読書体験だった。
  • 森羅記 一 狼煙の塵
    4.2
    北条時宗の誕生から、元寇に立ち向かってゆく姿を 過去最大のスケールで描く歴史長編シリーズ、開幕。 【あらすじ】 王座が空位のまま、モンゴル帝国は権力争いにより分断される気配に満ちていた。クビライは、祖父・チンギスの足跡を追う長い旅路の中で、様々なものを見た。人々の生活、祖父の部下たち、そして、初めての海。驚くほど静かだった。草原の先は行き止まりではなく、海があり、その海の向こうにまた国がある。モンゴル、高麗、南宋、日本。それらは海でつながり、物流、利権争いなどが日常的に行われ、莫大な富を生んでいた。 時を同じくして、日本は鎌倉時代。執権に就いた北条時頼の悲願である、水軍を持つための準備を着々と進めていた。何か大きな脅威が近づいてくる気がするのだった――。 堂々たるシリーズ第一巻。 【読者の皆様からの声続々!】 「時間を忘れるほどの面白さ。初めて手に取る歴史小説がこの作品である人がうらやましい」(40代・女性) 「歴史の教科書で退屈にも思えた中世史が、こんなにも魅力的な人々によって作られているということを知りました。敵味方ではなく、全員応援したい気持ちになる作品です」(10代・男性) ■著者プロフィール 北方謙三(きたかた・けんぞう) 一九四七年佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。七〇年、同人誌に発表した「明るい街へ」が雑誌「新潮」に掲載され、デビュー。八一年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。八三年『眠りなき夜』で第四回吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で第三八回日本推理作家協会賞長編部門、九一年『破軍の星』で第四回柴田錬三郎賞を受賞。二〇〇四年『楊家将』で第三八回吉川英治文学賞、〇五年『水滸伝』(全一九巻)で第九回司馬遼太郎賞、〇七年『独り群せず』で第一回舟橋聖一文学賞、一〇年に第一三回日本ミステリー文学大賞、一一年『楊令伝』(全一五巻)で第六五回毎日出版文化賞特別賞を受賞。一三年に紫綬褒章を受章。一六年「大水滸伝」シリーズ(全五一巻)で第六四回菊池寛賞を、一七年同シリーズで第六回歴史時代作家クラブ賞特別功労賞を受賞。二〇年に旭日小綬章を受章。二四年『チンギス紀』(全一七巻)で第六五回毎日芸術賞を受賞。『三国志』(全一三巻)、『史記 武帝紀』(全七巻)ほか、著書多数。
  • さるのこしかけ
    4.3
    ベートーベン「運命」のメロディとともに肛門を襲った強烈な痔を完治させた、驚きのドクダミ療法。台風直撃、さらに食中毒にも直撃された台湾旅行。そして、「ノー・プロブレム」な国民性に振り回された、初めてのインド…。日本中をわかせた、あの爆笑エッセイ第二弾! デビュー前夜の妄想炸裂な日々を熱く語り合う、巻末お楽しみ対談つき。
  • 「日本文化論」はどう創られてきたか 戦時下のモンタージュ
    -
    国内外に喧伝される「日本らしさ」はどのように生まれたのか。その起源は、ロシアの映画監督・エイゼンシュテインが編み出した「モンタージュ理論」にあった。「モンタージュ」の語は映画のみならず、写真、広告、雑誌、まんがによって戦時下の日本で流行しプロパガンダのツールとして作り手と受け手に浸透した。戦時下のメディア理論と文化工作を研究するまんが原作者・批評家が、芸術理論がさまざまな文化と融合し、ファシズム的な表現に変容していくさまを分析。「創られた日本文化論」の正体を明らかにする。
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ
    3.7
    シンガポールのカジノで元Jリーガーの稲田は全財産を失い失意のどん底にいた。一部始終を見ていた大物地面師・ハリソン山中は、詐欺メンバーの一員として稲田に仕事を依頼する。日本に戻り、ディベロッパーの宏彰、支援者の菅原と共に準備に入るが、予定していた苫小牧のプランが突然白紙となり、代案として北極海航路開通を見込んだ釧路へ変更を余儀なくされる。しかし、成功すれば200億円超えの大金が見込まれる前代未聞の大仕事。ハリソン山中が狙いをつけたターゲットは、シンガポールの大手不動産ディベロッパーの御曹司・ケビン。在留メンバーの一人、マヤによる色仕掛けの罠に嵌ったケビンは、逡巡しつつも、日本人の親友・リュウの後押しもあり、釧路の用地購入に乗り出す。一方、警視庁捜査二課のサクラは、不動産詐欺の捜査過程で地面師一味の関与を疑い、ハリソン山中が趣味の狩猟で頻繁に北海道を訪れていたとの情報を得て渡道するのだが――。 前作『地面師たち』がNetflixにてドラマ化! 2024年7月25日(木)より世界独占配信スタート。
  • 天切り松 闇がたり 第一巻 闇の花道
    4.2
    夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音(こわね)「闇がたり」で、遥かな昔を物語り始めた――。時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。盗られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。義理と人情に命を賭けた、粋でいなせな怪盗たちの胸のすく大活躍を描く傑作悪漢小説(ピカレスク・ロマン)シリーズ第一弾。
  • ジャックジャンヌ 七つ風
    完結
    4.5
    大ヒット少年歌劇SLG「ジャックジャンヌ」、スピンオフ短編集が登場!! ユニヴェール公演まで、もうまもなく。それぞれが大切な思いを育む、七つの休日の物語。ゲーム本編最終公演でのメインキャラクター7人のエピソードが小説化!! 石田スイが彩り、十和田シンが描いた、それぞれの決意と希望がここに――。
  • エレベーターのボタンを全部押さないでください
    4.1
    いつも広い世界を見せてくれるノンフィクション作家・川内有緒、初のエッセイ集。 『パリでメシを食う。』でデビューし、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』で「Yahoo!News|本屋大賞ノンフィクション本大賞」を受賞した川内有緒が、連載していた日経新聞、雑誌「ひととき」など、さまざまな媒体に寄稿したエッセイをセレクトして収録。メキシコの走る民族、飼っていた2匹の個性的な猫、大反響を巻き起こした「荒れた海で愛を叫ぶ」・・・・・・。海外での驚くべき旅や出会い、日常に潜む冒険、死生観などを綴り、読者を新しい場所へ誘う。ユーモラスで味わい深い文章に、温かな感情が湧き上がる。なぜか一歩を踏み出したくなる川内有緒ならではの一冊。 川内さんは丸腰で荒海に飛び込んでいって、宝物のような出会いをつかみ取ってくる。この本そのものが、冒険で、旅なのだ。――岸本佐知子(翻訳家) 並外れた行動力と筆致。見たことない球をぶんぶん投げてくる。――こだま(作家・エッセイスト)
  • ちばあきおを憶えていますか 昭和と漫画と千葉家の物語
    4.4
    ちばてつや 「あきおがいなくなって、わたしのその後の人生は本当に寂しくなった。 (中略) 父・正彌をはじめ千葉家の人間は皆、個性的だ。だから、なおさら、あきおが欠けたあとは「1色足りない虹」のように思えてならない」(本書より) ひたむきで明朗な少年たちを主人公に、「魔球」中心だった野球漫画に新たな境地を開いた『キャプテン』『プレイボール』で知られる漫画家ちばあきお。 長兄・徹彌(ちばてつや)を筆頭として、 次男・研作(ちばてつやプロダクションマネージャー)、 三男・亜喜生(ちばあきお)、 四男・樹之(原作家・七三太朗)と、 千葉家の四人の兄弟はみな漫画に関わり、日本の漫画史に燦然と輝く実績を残した一家である。 あきおは1984年に惜しくも亡くなったが、代表作の『キャプテン』の続編『キャプテン2』(コージィ城倉・作)が描き継がれ大ヒットしている。 なぜ連載開始から50年経った今も、多くの読者に愛されるのだろうか。 そしてあきおは、どんな思いを込めて、それらの作品を描いていたのだろうか。 ちばあきおの長男である著者が、漫画原作者の武論尊、漫画家の里中満智子、江口寿史、高橋広、コージィ城倉、担当編集者、 そしてちばてつやを始めとする千葉家の人々など、関係者へのインタビューを通して、在りし日の父、そして日本の漫画史をも描き出すノンフィクション。
  • 黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い
    4.2
    落選また落選! 供託金没収! それでもくじけずに再挑戦! 選挙の魔力に取り憑かれた泡沫候補(=無頼系独立候補)たちの「独自の戦い」を追い続けた20年間の記録。2017年 第15回 開高健ノンフィクション賞受賞作。【目次】第一章 今、日本で最も有名な「無頼系独立候補」、スマイル党総裁・マック赤坂への10年に及ぶ密着取材報告。/第二章 公職選挙法の問題、大手メディアの姿勢など、“平等”な選挙が行なわれない理由と、それに対して著者が実践したアイデアとは。/第三章 2016年東京都知事選挙における「主要3候補以外の18候補」の戦いをレポート。
  • ラーメンと瞑想
    4.1
    「都市にはラーメンを食べて死ぬ自由があり、瞑想するための場所がある。」 ラーメンとは獣の世界との接続である。 そこには欲望を直接的に満たすために存在する事物との具体的なコミュニケーションだけが存在する。 瞑想とは神の世界との接続である。 それは精神を研ぎ澄まし、抽象的なレベルで認識をアップデートする神聖な時間となる。 そしてこの二つの世界を往復することで、僕たちは人間を超える・・・・・・。 ラーメン富士丸、しんぱち食堂、PARIYA AOYAMA、武蔵野アブラ學会、大船軒、CHATTY CHATTY、はま寿司、ひまわり、とん太、松石、野方ホープ――作者の愛する飲食店での食と思索の日々を描いた12の記録。笑えて、考えさせられて、そしてお腹が空く。小説のような、エッセイのような、そして批評のような一冊。
  • バッドカンパニー
    3.8
    1~3巻528~869円 (税込)
    経歴不詳の美人社長・野宮が率いる人材派遣会社『NAS』。社員は元警官や元自衛官の屈強な男たち。ヤクザの用心棒、国際テロリストの捕獲、裏カジノに潜入……法律やコンプライアンスなんてどこ吹く風。金さえ積まれれば、どんな汚れ仕事も引き受ける。野宮に弱みを握られている元自衛官の社員・有道は、今日もムチャぶりに耐えながら大暴れ! スリリングなアクション満載の連作短編。
  • 梟の一族
    4.0
    1~4巻616~858円 (税込)
    梟の一族――。誰ともなくそう呼びならわされた限界集落で身を隠すように生活している住民たちには秘密があった。彼らは眠らないことに加えて、生まれつき常人離れした身体能力を保有しているのだ。それゆえに歴史の影で大きな役割を果たしてきた。榊史奈は一族の末裔中、唯一の十代として期待を一身に背負いながら平和に暮らしていた。集落が何者かにより襲撃され、一名が死亡し、その他全員が彼女を残して消えてしまうまでは……。敵の目的とは一体何なのか? 単身で逃亡生活に追いやられた史奈は一族の生存を信じて、また己のルーツに関する真実を知るため、戦い続ける。サイエンス×忍者エンターテインメント。
  • アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極
    4.2
    デビュー作『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で2010年第8回開高健ノンフィクション賞、2011年第42回大宅壮一ノンフィクション賞、2011年第1回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞し、『雪男は向こうからやって来た』で2012年第31回新田次郎文学賞を受賞した若き冒険作家の最新作! 今なお命の瀬戸際まで人間を追いつめる酷寒の北極圏。19世紀、地図なき世界と戦い、還らなかった人々を追う、壮絶な1600キロ徒歩行! 人間の生と死をめぐる力強い物語!
  • 一心同体だった
    4.3
    体育で誰とペアになるか悩んだ小学校時代。親友への憧れと嫉妬で傷つけ合った中学時代。うちらが最強で最高だった高校時代。女であるが故に、なし崩しに夢を諦めた大学時代。仕事に結婚にコロナに子育てに翻弄される社会人以降の日々・・・・・・1990年から2020年。10歳から40歳。平成30年史を背景に、それぞれの年代を生きる女性たちの友情をバトンのようにロンド形式でつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。共感の声が続々! シスターフッド文学の最高傑作!!
  • モンスター・シークレット 鑑定医シャルル(鑑定医シャルル・シリーズ)
    4.5
    日本の大手新聞社の記者・眉村梓はフランス大統領選挙取材のためパリに出張してきた。仕事も兼ねて、久しぶりに子どもにも会える。かつて夫と別れる時、離婚騒ぎの修羅場から避難させるために小学生の一人息子をパリ郊外の寄宿学校に預けていたのだ。しかし、パリに着いたその日から事件に巻き込まれてしまう。息子のパリでの後見人になってくれていた大学時代の親友・夏緒がフォンテーヌブローの森で死体で発見されたのだ。そして息子は何者かに拉致されて行方不明に……。夏緒が生前に漏らした「ナポレオンの秘宝」という一言。その「秘宝」を巡って暗躍する謎の政治組織。ナポレオンの末裔を担ぎ出す右翼政治家。ルーヴル美術館の奥に秘められた謎。フランス政界と歴史の深い闇。梓は、偶然知り合った若き鑑定医シャルルに窮地を救われ、ともに事件の解決と息子の奪還のためにパリを駆けぬける。一気読み必至のノンストップ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉最新作。
  • 文明の衝突 上
    4.1
    世界はどこへ向かうのか。多発する民族紛争と文明間の軋轢の本質とは何か。世界を西欧・中国・日本・イスラム・ヒンドゥー・スラブ・ラテンアメリカ・アフリカの八つの文明に分けて、様々な紛争を、異文化間の衝突と捉えた衝撃的仮説。西欧への挑戦を続ける「儒教―イスラム・コネクション」は核拡散の深刻な危機を招くのか? どちら側にも入れない日本は・・・。主要な文明圏の政治的・経済的・人口統計的データを示しながら、世界的な国際政治・戦略学者の著者が21世紀の国際情勢を鋭く予見!
  • アンカー(スクープシリーズ)
    4.0
    視聴率が低迷し始めたTBNの報道番組『ニュースイレブン』。そのテコ入れとして、栃本という男が関西の系列局から異動してきた。一方、これまで幾つものスクープをものにしてきた番組の名物記者・布施は、なぜか十年前に町田で起きた大学生刺殺の未解決事件に関心を寄せていた。この件の継続捜査を、警視庁特命捜査対策室のベテラン刑事・黒田が担当することを知った布施は、いつものように黒田へ接触を図る。テレビ報道の本質とは? 事件の奥に潜む意外な真相とは? 大人気スクープシリーズ第4弾!!
  • きみを愛ちゃん
    3.7
    大人気詩人・最果タヒが32人の〈キャラクター〉に贈る、最大熱量のラブレター! コミックから宝塚、アニメ、ドラマに童話まで、 古今東西の〈キャラクター〉への「愛」を磨き上げた、 きらめく宝石箱のような最新エッセイです。 【目次】 誰より私が私を信じている――『ガラスの仮面』姫川亜弓 自分を好きな人に、優しくしたい――『らんま1/2』シャンプー 弱さを嫌悪してるのは誰――『呪術廻戦』禪院真希 心って詩のこと――『銀河鉄道の夜』ジョバンニ あなただけがわからない――『エリザベート』ルキーニ 社会のための「心」を持たない――『チェンソーマン』デンジ 友達を「ばか」と思うことについて――『クマのプーさん』クリストファー・ロビンとプー 人が人と生きるのは不自然で、自然で。――『A子さんの恋人』A子 己の価値を見つける――『HiGH&LOW』村山良樹 あなたは太宰治ではない――「桜桃」太宰治 いい人である前に――『ドラえもん』のび太 死に損ないの人の地獄――『ゴールデンカムイ』月島軍曹 天才もただの人――『のだめカンタービレ』千秋真一 愛こそギャグ――『ルナティック雑技団』天湖ゆり子 追悼・葛城ミサト――「エヴァンゲリオンシリーズ」葛城ミサト きみがぼくに愛をくれたから――『ユニコ』ユニコ 器のない指導者――『NEVER SAY GOODBYE』アギラール 友情は愛じゃない――『天使なんかじゃない』麻宮裕子 血の匂いのするヒーロー――『鬼滅の刃』竈門炭治郎 傷ついた人生を抱きしめるには――「夢の音色」さくらももこ 神は人を愛せない。――『封神演義』太公望 正しさのために強くならなくてもいいよ――『クレヨンしんちゃん』風間トオル 頭脳はスペックではない――『DEATH NOTE』L 私があなたを救いたい――『宝石の国』ルチル 誰かの機嫌を誰も取らない――『動物のお医者さん』菱沼聖子 恋は一人の中で咲く――『人魚姫』人魚姫 大人がきみを生贄にする前に――『星の王子さま』星の王子さま 強い人ほど傷だらけになる――『大奥』和宮 愛情と侮り――『それでも町は廻っている』嵐山歩鳥 ぼくはぼくだという、当たり前のこと。――『トーマの心臓』エーリク 青春に切なくならないで。――『けいおん!』田井中律 ルーシーに優しくしたい。――『PEANUTS』ルーシー・ヴァンペルト 【著者略歴】 最果タヒ(さいはて・たひ) 詩人。1986年生まれ。2006年に現代詩手帖賞、07年に『グッドモーニング』で第13回中原中也賞、15年に『死んでしまう系のぼくらに』で第33回現代詩花椿賞、24年に『恋と誤解された夕焼け』で第32回萩原朔太郎賞を受賞。最新刊に小説『恋の収穫期』、エッセイ『ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。』等。
  • こたえあわせ 伝説の舞台裏 落合博満対談集
    3.9
    相対するは、球史にその名を刻むレジェンドたち――田淵幸一・東尾修・福本豊・鈴木啓示・山本浩二・広岡達朗――、そして落合が愛してやまないスタジオジブリの鈴木敏夫。球史に残る伝説の舞台裏をはじめ、「野球」と「人生」について語り尽くす。公式YouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』内のゲスト対談シリーズ「博満の部屋」発、野球ファン・落合ファン必読の書。
  • ザ・ネバーエンディング・ストーリー 東京バンドワゴン
    3.9
    【人気シリーズ、ついに辿り着いた第20弾!】 舞台は、昭和60年(1985年)。 最近、幼稚園児の青が楽しく読んでいるのは、〈東亰バンドワゴン〉の蔵で見つけた『不一魔女物語』という本らしい。 原書はイギリスの稀覯本で、最近日本人に落札された。その額、なんと3000万! その幻の古書を、古美術窃盗団が狙ってる!? そして、青をつけまわす怪しい人物まで出てきて・・・・・・。 我南人の今は亡き妻・秋実も活躍する番外長編。 【著者プロフィール】 小路幸也(しょうじ・ゆきや) 北海道生まれ。広告制作会社退社後、執筆活動へ。2002年、『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。代表作「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ、「旅者の歌」「札幌アンダーソング」「国道食堂」「花咲小路」シリーズなど著書多数。
  • 見知らぬ遊戯 鑑定医シャルル(鑑定医シャルル・シリーズ)
    3.8
    満月の夜、亜麻色の髪の被害者。遺留品は、焼いた胡桃と林檎。そして霧――これが、ノルマンディのレミ村で起きた強姦事件と、パリの連続殺人事件の共通点だった。女性憲兵隊員アニエスの要請に応え、分裂気質で人嫌いの鑑定医シャルルが、犯罪心理学を駆使して、犯人の心の暗闇に分け入る……。戦慄のサイコ・サスペンス、〈鑑定医シャルル・シリーズ〉第1弾。
  • ホテルローヤル
    3.6
    【第149回直木賞受賞作】北国の湿原を背にするラブホテル。生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。
  • HELLO WORLD
    3.9
    「お前は記録世界の住人だ」本好きで内気な男子高校生、直実は、現れた『未来の自分』ナオミから衝撃の事実を知らされる。世界の記録に刻まれていたのは未来の恋人・瑠璃の存在と、彼女が事故死する運命だった。悲劇の記録を書き換えるため、協力する二人。しかし、未来を変える代償は小さくなかった。世界が転回する衝撃。初めての感動があなたを襲う。新時代の到来を告げる青春恋愛SF小説。
  • エンド・オブ・ライフ
    4.4
    「命の閉じ方」をレッスンする。ベストセラー『エンジェルフライト』『紙つなげ!』に続く、著者のライフワーク三部作の最終章。200名の患者を看取ってきた友人の看護師が癌に罹患。「看取りのプロフェッショナル」である友人の、死への向き合い方は意外なものだった。最期の日々を共に過ごすことで見えてきた「理想の死の迎え方」とは。著者が在宅医療の取材に取り組むきっかけとなった自身の母の病気と、それを献身的に看病する父の話を交え、7年間にわたる在宅での終末医療の現場を活写する。読むものに、自身や家族の終末期のあり方を考えさせてくれるノンフィクション。
  • 【閲覧注意】呪われても知りません #スマホ #怪異 #VTuber配信者の謎
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    恐怖画像の連続! モキュメンタリー系怪談小説! サグルとマギは男女ふたごのVTuber。「ふざけて生成AIで作った写真の女の子が実体を持ち始める話」「ARの位置ゲーにうつる怪異に殺されかける話」など、リスナーからの投稿怪談配信が人気急上昇中。 サグル「こんにちは! 案内人VTuberのサグルと」 マギ「マギです! さっそくコメントが来てるね。えーっとなになに? 『お二人はそっくりですね』って!」 サグル「ぼくらは双子ですからね」 マギ「そうなの! 小学生のころなんて同じ髪型だったからよく見まちがえられたの!」 サグル「ほかにも、『怖い話が好きだから怪談配信をしているんですか?』だって」 マギ「実は、私たちには怪談配信を続けて、捜し出さないといけない人物がいて・・・・・・」 サグル「おっと、その話はまたの機会にしようか」 実は、ふたりには暗い過去と怪談配信を続ける目的があり・・・・・・! 怖いのが苦手な人はひとりで読まないでね♪
  • 【電子オリジナル】男で受けた傷を食で癒すとデブだけが残る たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集 2
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    『デザイナー』『有閑倶楽部』『プライド』・・・誰もが知るヒット作を世に送り出してきた、漫画家・一条ゆかりさん。その鋭い人間観察力、分析力はエッセイでも十分に発揮され、webマガジン 「OurAge」連載『今週を乗り切る一言』も大人気。2022年には連載を一冊にまとめた単行本『不倫、それは峠の茶屋に似ている たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集』を発刊し、電子書籍とともに大ヒットとなっています。 あれから3年、満を持して第2弾『男で受けた傷を食で癒すとデブだけが残る たるんだ心に一喝!! 一条ゆかりの金言集2』が、電子書籍で発売に。エッセイに加え、スペシャルインタビュー、コラボ漫画などで“一条ゆかりの世界”が、たっぷり満喫できます。 ・Success(成功)、Love(恋愛)、Happy(幸福)・・・迷えるあなたに送る、一条流7章の“人生を楽しむエッセンス”。 ・大ヒット漫画『プライド』について、自身の結婚式について・・・爆笑エピソード続出、2つのスペシャルインタビュー。 ・原作/一条ゆかり&漫画/カトリーヌあやこのスペシャルコラボ! 漫画「ゆかりが見た未来」 画業60周年の2025年、初の塗り絵本『一条ゆかりポストカードBOOK 塗り絵倶楽部』と同時発売! ぜひ“一条ゆかりワールド”をご堪能ください。
  • しんがりで寝ています
    4.1
    同衾するほど愛しいピカチュウのぬいぐるみや、 すくすくと育つ観葉植物との日々。 玄関の柱に巣を作るハチとの戦い、 近所に住む家族との交流、 EXILE一族に対する深い愛……。 笑いあり、ときどき涙あり(?) 2019年6月号から約4年分の雑誌「BAILA」での連載に、書き下ろしを加えた全55編、三浦しをんワールド全開の爆笑エッセイ集。 コロナ禍でも、コロナが明けても。人気作家の目を通して描かれる「なんてことのない日常」。その素晴らしさと可笑しさがここに。
  • ジャレッド・エドワーズの殺害依頼
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    3.0
    1968年9月、湖水地方にある町ブルー・ヒルの森において、40年以上も前に失踪したジャレッド・エドワーズの遺体が発見される。国内でも有数の資産家であるエドワーズ家でいったい何があったのか。醜聞と陰謀の気配に世間はざわつく。そんな中、一度も会ったことのない伯父の死に興味を抱いたマライアは、亡き父の古馴染みであるオーエンを巻き込み、謎めいた死の真相を探るべく、ブルー・ヒルへ向かう。それは、時を遡ること1923年。エドワーズ家の御曹司・ジャレッドと新米ページ・ボーイの出会いがすべての始まりだった――。果たして、ジャレッドの死に隠されていた真実とは? すべての真実が明かされた時、それぞれの胸に去来する想いとは――?

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