成田龍一の作品一覧
「成田龍一」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!
-
作者をフォローする
- フォローするとこの作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
ユーザーレビュー
-
読書会の図書として読んだけど、とんでもなく深い内容だった。
これを高校生が勉強するのだとしたら、素晴らしいことだと思う。
シリーズ2冊目も楽しみ。
Posted by ブクログ
-
歴史について、歴史叙述というものについて考えさせられる、歴史というものの見方が変わる一冊でした。「むすびにかえて」は個人的に必読。
Posted by ブクログ
-
2022年から高校で「歴史総合」という新しい科目の授業は始まることを受けて、歴史家の先生方の議論をまとめたユニークな著書だ.課題図書に相当する本を選択して、それをベースに議論を進めるという形だが、文系の方々には違和感のないものらしいが、専門分野が違う先生方が盛り上がる議論を展開させていることに驚いた
...続きを読む.日本史と世界史を分けないで総合的に学んでいく方法は面白いと感じた.包括的な捉え方でなく、個人ベースの事実を基にした歴史の構築を目指しているのだと理解した.気になったキーワードは、複合革命論、鉱物依存型経済、門衛国家、りドレス運動、無限定性、植民地責任、アフラシア.
Posted by ブクログ
-
高校で「歴史総合」という科目が登場するということだ。その「歴史総合」なるモノを念頭に、「考える材料」というような内容のシリーズが出ているようで、本書はその一冊であるのだということだ。「高校の科目」というようなことになると、自身で直接に関与していたのは「余りにも昔」で最近の様子は余り判らない。それはそ
...続きを読むれとして、「歴史総合」という科目は本当に「これから」という代物であるようだ。
歴史上の様々な事実が示され「それを如何思う?」ということに関しては、そういう問いを投げかけられた人の数だけ回答案が在るように思うのだが、とりあえずそういうことを「科目」にして行くのが「歴史総合」というモノであるらしい。が、それはそれとして「“日本史”と現在の社会」という中で「論じられて然るべき何か」を考える材料を供するというのが、本書の内容で大きな位置を占めたのかもしれない。そういうことを思った。
現在、史越し漠然と「国」とでも言った場合、「一定の国土に多くの国民が住んで居て、或る程度統一的な統治機構が機能し…」という、所謂「国民国家」というような姿を思い浮かべるように思う。その「国民国家」の成立は、日本史の中では「明治維新」に求めるのが妥当なのであろう。本書では、その「明治維新」を色々な角度で論じて来た経過に触れている。前半の大きな部分がそれで占められている。
そうやって所謂「国民国家」としての「日本」が成立し、歩んでいた中、結局「近代化」、「大衆化」、「グローバル化」というようなことで現在に至る歩みを辿っている。そういうような歩みを論じているのが、本書の以降の各章である。
或いは、積み重ねながら得た知識を基に色々と考えてみるようなことが、何処かに越智座理にされていたのかもしれない。そこで「総合」なるモノが現れたという一面が在るのかもしれない。が、それはそれとして、「国民国家」たるモノが現れた後の「近代化」、「大衆化」、「グローバル化」というような、「大雑把に切り分けた歴史理解」というようなことには大いに共感した。
高校で「歴史総合」という科目が登場ということを前提に語っていて、そういう事柄に縁が薄い立場では、最初に「取っ付き難い…」と思った面は否定出来ない。が、所謂「近現代史」を「近代化」、「大衆化」、「グローバル化」というように大きく分けて語ってみるというような切り口には大いに共感出来る。
少し面白い一冊に出くわしたという感だ…
Posted by ブクログ
-
2022年4月から高校新科目「歴史総合」が始まる。これを契機に歴史の捉え方を歴史叙述を通して前近代から現代まで深めていくという試み。私が高校性の時は世界史・日本史と区分されていて、しかも古代から現代までを通時的に、個々のイベントを単に暗記していくという授業しかなく、一方そのころ日本or世界では?とい
...続きを読むう俯瞰したものはとか複合的な視点で読み解くなんてものはなかったな。さらにいうと、近代以降ってそんな重点置かれていなかった気がする。
通俗的に持っている印象とは異なる視点を提供してくれている、多面的な視点で過去から現代、未来を歴史学を通して想像する、そういった力が必要なのだな。
フランス革命や世界大戦を国家間の問題として取り扱うか、その時代に生きた市井の人々の視点から取り扱うかで同じテーマも異なる解釈がありうる。産業革命もイギリスと後進的な日本では成り立ちが異なるとか、一義的にこうなのだとは言い難いことを便宜的にひとまとめに覚えるし、そう教えられてきた。歴史を学ぶ根本的な意義について、考えされられますね。
Posted by ブクログ
成田龍一のレビューをもっと見る