成田龍一のレビュー一覧

  • 世界史の考え方
    読書会の図書として読んだけど、とんでもなく深い内容だった。
    これを高校生が勉強するのだとしたら、素晴らしいことだと思う。
    シリーズ2冊目も楽しみ。
  • 歴史像を伝える 「歴史叙述」と「歴史実践」
    歴史について、歴史叙述というものについて考えさせられる、歴史というものの見方が変わる一冊でした。「むすびにかえて」は個人的に必読。
  • 世界史の考え方
    2022年から高校で「歴史総合」という新しい科目の授業は始まることを受けて、歴史家の先生方の議論をまとめたユニークな著書だ.課題図書に相当する本を選択して、それをベースに議論を進めるという形だが、文系の方々には違和感のないものらしいが、専門分野が違う先生方が盛り上がる議論を展開させていることに驚いた...続きを読む
  • 歴史像を伝える 「歴史叙述」と「歴史実践」
    高校で「歴史総合」という科目が登場するということだ。その「歴史総合」なるモノを念頭に、「考える材料」というような内容のシリーズが出ているようで、本書はその一冊であるのだということだ。「高校の科目」というようなことになると、自身で直接に関与していたのは「余りにも昔」で最近の様子は余り判らない。それはそ...続きを読む
  • 世界史の考え方
    2022年4月から高校新科目「歴史総合」が始まる。これを契機に歴史の捉え方を歴史叙述を通して前近代から現代まで深めていくという試み。私が高校性の時は世界史・日本史と区分されていて、しかも古代から現代までを通時的に、個々のイベントを単に暗記していくという授業しかなく、一方そのころ日本or世界では?とい...続きを読む
  • 世界史の考え方
    日本史と世界史を共に学ぶ歴史総合を考える上で重要な一冊。世界史の中の日本というものを考えるうえで概念などが分かりやすく書かれている。世界史をほぼ学ばなかったわたしにも理解ができる内容。ある意味、これをもとに授業を展開することや、副読本として生徒に購入させるというスタイルをとっても良さそうな内容。
  • 戦後史入門
    なぜ歴史は歴史と言われるのか、その年代項目は重要とされているのか、そう考えるきっかけになる良書だと思った。
  • 近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去
    近現代の「日本」をどう捉まえるか、ということは時代や思想的立ち位置などによっても変わるだろうが、戦後の歴史学会の基本的な潮流をおさえた好著だと言える。
    巻末にあげられている参考文献の数々は、とりもなおさず、これから近現代日本史を学ぼうとする人の基礎基本的な書籍のリファレンスとなっている。
  • 世界史の考え方
    歴史総合を教えるにあたって、教員としての素養を身に付けるための入門書、第一弾。

    対話形式なので、読みやすい。
  • 世界史の考え方
    非常に内容の濃い本だと思った。ただ、序盤が少し読みにくいかもしれない。
    歴史総合を教える立場なら、この本を読んでから授業するのと、読まないで授業するのとでは意識や視点の面で大違いだと思われる。
    近年の歴史研究の動向がよく分かった。
  • ドリトライ 1
  • 世界史の考え方
    面白かった。シリーズらしいので他のも読もうと思う。アジア太平洋戦争を民族ではなく人種の問題だと語ったあたりがこういう考えもあるのかと思った。
  • 世界史の考え方
    日本の戦時中に行ったこと
    それが良いことか悪いことか
    それは個人で解釈すべきで
    でも歴史的事実は教えていくこと
  • 世界史の考え方
    読み込み中。この世界史を見る視点に目から鱗が。
    こう言った考え方で世界→ヨーロッパ特に西欧、
    アジア(特に中国、日本)、中東、アフリカ、アメリカ(北、中、南)を果たして見て来たか?一回で終わらせるのではなくもう一度読み返して見たい。
    今のユーラシア主義と専制国家ロシアや中国と西欧諸国との対立関係も見...続きを読む
  • 世界史の考え方
    高校の新科目「歴史総合」を見据え、5章にわたり、それぞれ古典的著作から最新の研究を踏まえた著作など3冊の歴史書を取り上げ、編者2人と各ゲスト研究者との対話形式で(近現代の)世界史の考え方について考察。
    歴史学や歴史教育について考えを深めさせてくれる良著だと感じたが、なかなかヘビーな内容で読み進めるの...続きを読む
  • 世界史の考え方
    歴史総合に対応した実に画期的というかコペルニクス的衝撃的な威力。今までの歴史の味方(誤字ではない)にはなれない。
  • 世界史の考え方
    新しく地歴の科目になる「歴史総合」を考えるための一冊ということらしい。
    この科目が定着するかどうかは疑わしいけど(たぶん失敗する)、この一冊はなかなかに面白い。今まで自分が受けてきた歴史教育とは明らかに異なるアプローチだ。ただここで展開される思考についていくには、けっこうな素養が必要だと思う。高校現...続きを読む
  • 世界史の考え方
    <目次>
    はじめに
    第1部  近代化の歴史像
     第1章  近世から近代への移行
     第2章  近代の構造・近代の展開
    第2部  国際秩序の変化と大衆化の歴史像
     第3章  帝国主義の展開
     第4章  20世紀と二つの世界大戦
    第3部  グローバル化の歴史像
     第5章  現代世界と私たち

    <内容>
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  • 世界史の考え方
    読書猿さんのおすすめで読み始めたが、対談型の歴史というスタイルに驚いた。複数人の視点が絡み合って重層を成していることもこの本の特徴だろう。
    またその対話を通じて「世界史の考え方」という書名に結びついているのがとても興味深い。
  • 世界史の考え方
    話題のスケールは大きく、世界の細部への目配せはすごい、と思う。
    とはいえ、参考文献が岩波のものばかり、というのが、あまりといえばあまり。
    このシリーズは、歴史総合などといいつつ、彼らのフレーミングをインプリントしようとするものではないか、とも見られてしまうだろう。小川はともかく、成田は臭みがありすぎ...続きを読む