作品一覧 2022/09/29更新 イミダス 現代の視点2021 試し読み フォロー カメラを持て、町へ出よう 「観察映画」論(集英社インターナショナル) 試し読み フォロー 精神病とモザイク -タブーの世界にカメラを向ける 試し読み フォロー 撤退論 試し読み フォロー 転換期を生きるきみたちへ 試し読み フォロー なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか 試し読み フォロー なぜ僕は瞑想するのか ヴィパッサナー瞑想体験記 試し読み フォロー ポストコロナ期を生きるきみたちへ 試し読み フォロー 1~8件目 / 8件<<<1・・・・・・・・・>>> 想田和弘の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 現在のシステムの潮流でのカタストロフィの生じる前の方向転換を撤退論としている。 コモンの再生と撤退ということで、斎藤幸平が、『資本主義から撤退して里山に行くだけでは不十分。何故ならそのままでは、資本主義が里山を含めた環境を破壊するから。』と言っていたところに納得。彼はだからこそ資本主義は止めなければ...続きを読むならないという。当方はまだ、サステナビリティは社会という形での対応が必要と思っている。戦争、技術進化などに対応する上で、経済を止め切ることはできないと思うため。 撤退とは、単に行くか戻るかの二者択一を意味しない。そのような二者択一を自分に迫っている世界観とは、全く異なる世界観へのパラダイムシフトを意味しているということである。 難しいと考えているシステムの転換は、現代のシステムの思考の中て考えているから。 そのためには、イメージから先に変われ。かえ?とは、目標わ着地点をへんこうすることではなく、現在流通している思考や、言葉遣いそのものを変えるということに他ならない。 Posted by ブクログ 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 「まえがき」の内田樹の文章の衝撃たるや。 21世紀末には、総務省の中位推定で、日本の人口は4700万人に。7000万人も減るという。 そして、この事実を国は知ってはいるが、「このシナリオを国民に対して開示する気がない」にっちもさっちもいかなくなってから、我々に、さて、「日本は沈みつつありますが、生き...続きを読む延びる手立てはもうこれしかありませんと手の内を明かす」だろうと。 その時には「強者にすべての資源を集中し、弱者は見捨てる」というシナリオは出来上がっている…。 そうだろうと思う。そうなのだ。たぶんもう出来上がっているのだ。我々庶民はうかうかしてこれからだまされるのだ。 この「まえがき」と白井聡と平田オリザの論考が、特に優れている。この三箇所だけで、この本は⭐️5つだ。 白井聡はあまりにもハッキリとこの本で、誰もがそうではないか?と薄々気づいていたことを明らかにした。「われわれは根本問題の所在をはっきりと認める必要がある。日本の政治が見るも無惨な状態にあるのは、官僚機構が、あるいは政界が劣化しているからだというよりも、そうした堕落を許すどころか、腐敗堕落した勢力をわざわざ選択し、それに権力を与えている有権者の無知と堕落のためだ、という事実が正面から認められなければならない」 とうとう言ってしまった(笑) ここを読んだ時間が寝る前だったので、その日は寝付くことができなかった…。白井さん! 平田オリザの指摘も示唆に富む。 西洋のリアリズムを情緒、感傷的に読み変える日本文化。 この甘美な情緒が産むものは何か。 せめてソフトランディングできたら、と願う。 兪炳匡の「プランB 」が少しでも実現できたらと思うが、この国はできないだろうな…。 兪さんの指摘、「著者が懸念するのは、現在の日本で生まれ育った人が、欧米諸国に留学ないし就職する際に、『基本的人権の尊重は建前であり、本音では揶揄・否定しても構わない』との言動をとりかねない」こと、さらに、「個人を評価する時に、日本では、仕事をする能力と倫理観・価値観を『足し算』によって評価」するが、「欧米での評価方法は、『掛け算』ですので、差別発言がある限り、高い研究実績を乗じても0以下になり」、「特定の大学だけでなく欧米の大学・政府組織・企業から永久に追放されます」は重く受け止めた。 つい最近、映画人をはじめとする文化人のセクハラに関して、その作品までも追放するのか、という発言が、なんと新聞にまで登場したことが思い出される。 言論人でさえ、足し算に疑問すら持たず、掛け算の発想すらない、その程度の知性が新聞をつくる国なのだなと思う。 今回の「撤退」に関するアンソロジーは、しみじみ読んでよかったと思うが、しみじみ悲しくもなる。 Posted by ブクログ 撤退論 内田樹 / 堀田新五郎 / 斎藤幸平 / 白井聡 / 中田考 / 岩田健太郎 / 青木真兵 / 後藤正文 / 想田和弘 / 渡邉格 / 渡邉麻里子 / 平田オリザ / 仲野徹 / 三砂ちづる / 兪炳匡 / 平川克美 涙あり、衝撃あり。15通りのメガネをかけさせてくれる、とても有意義な一冊。 一人ひとりの論考をじっくり味わいたい、でも面白すぎるし文章の量も程良いのでもう1人読みたい、もしくはこの人の別の著書を早く読みたい、そんな気持ちになった。 新しい時代がそこまで来ている、そんな予感がしてくる。 Posted by ブクログ ポストコロナ期を生きるきみたちへ 内田樹 / 斎藤幸平 / 青木真兵 / えらいてんちょう / 後藤正文 / 白井聡 / 岩田健太郎 / 雨宮処凛 / 増田聡 / 平田オリザ / 想田和弘 / 俞炳匡 / 山崎雅弘 / 三砂ちづる / 仲野徹 / 中田考 / 釈徹宗 / 池田清彦 / 平川克美 / 鷲田清一 内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。 本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけている...続きを読むのかが,気になる。 新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当たり前であり,過疎であるわたしの地域で影響を受けたのは「年に一番密になる地元のお祭」ぐらいだ。 指導者たちは,巨大な経済システムの中で,無駄を省くことを第一条件として進めてきたことのツケが,あまりにも大きかったことにやっと気づいたのだろうか。もっとも,10年前の東日本大震災の津波による原発事故のときにも気づいたはずだったのだが…それが,いつのまにか,どっかへいってしまっていた。今回,また,違う形で自然が教えてくれたんだが。 内田さんがいうように,今後の社会は決して楽観的に過ごせるわけではないだろう。高齢化率や出生率などを見ても,その大変さがよく分かる。 じゃあ,今後はだれがどんな社会を作ってくれるのか…いや,君が作っていくんだよ,それは君がやりたいことを選んでやっていくんだよ…というメッセージが,少しだけ勇気を与えてくれる。 60代のお爺ちゃんは,孫たちの世代に何を残せるのだろう。まだわたしにできることはたくさんありそうだ。 Posted by ブクログ 転換期を生きるきみたちへ 内田樹 / 岡田憲治 / 小田嶋隆 / 加藤典洋 / 白井聡 / 想田和弘 / 高橋源一郎 / 仲野徹 / 平川克美 / 山崎雅弘 / 鷲田清一 数年前に1度読んだが、内容を忘れてしまったので再読。 様々な立場の方々が、先の見えない転換期にあたり、中高生に向けて「根元的に物事を考える」ために書かれた本。 刺さるメッセージはたくさんあったが、特に刺さったのは「13歳のハードワーク」だった。 たしかに「夢=職業」にしてる人が圧倒的だなー、と思っ...続きを読むた。 Posted by ブクログ 想田和弘のレビューをもっと見る