成田龍一のレビュー一覧

  • 世界史の考え方

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    日本の戦時中に行ったこと
    それが良いことか悪いことか
    それは個人で解釈すべきで
    でも歴史的事実は教えていくこと

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    2022年11月20日
  • 世界史の考え方

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    読み込み中。この世界史を見る視点に目から鱗が。
    こう言った考え方で世界→ヨーロッパ特に西欧、
    アジア(特に中国、日本)、中東、アフリカ、アメリカ(北、中、南)を果たして見て来たか?一回で終わらせるのではなくもう一度読み返して見たい。
    今のユーラシア主義と専制国家ロシアや中国と西欧諸国との対立関係も見えて来そうだ。今までの分かったつもりでいたお勉強はなんだったのかと思わせられた一冊。

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    2022年10月11日
  • 世界史の考え方

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    高校の新科目「歴史総合」を見据え、5章にわたり、それぞれ古典的著作から最新の研究を踏まえた著作など3冊の歴史書を取り上げ、編者2人と各ゲスト研究者との対話形式で(近現代の)世界史の考え方について考察。
    歴史学や歴史教育について考えを深めさせてくれる良著だと感じたが、なかなかヘビーな内容で読み進めるのに苦労した。
    こういう歴史研究の動向や歴史学の考え方などを踏まえて高校の歴史教育ができれば理想的なのであろうが、現実はかなり厳しいのではないかと思った。高校生の頭がパンクすると思う。批判されがちだが、やはりある程度の暗記教育的な土台がなければ、このレベルの考察は困難ではないか。このレベルの議論は、大

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    2022年07月12日
  • 世界史の考え方

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    歴史総合に対応した実に画期的というかコペルニクス的衝撃的な威力。今までの歴史の味方(誤字ではない)にはなれない。

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    2022年06月18日
  • 世界史の考え方

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    新しく地歴の科目になる「歴史総合」を考えるための一冊ということらしい。
    この科目が定着するかどうかは疑わしいけど(たぶん失敗する)、この一冊はなかなかに面白い。今まで自分が受けてきた歴史教育とは明らかに異なるアプローチだ。ただここで展開される思考についていくには、けっこうな素養が必要だと思う。高校現場では扱いに苦労するだろうね。
    さっそくここで取り上げられたテキスト(岩波新書が多かったのでまずはジュニア新書から)を読むことにした。

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    2022年06月07日
  • 世界史の考え方

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    <目次>
    はじめに
    第1部  近代化の歴史像
     第1章  近世から近代への移行
     第2章  近代の構造・近代の展開
    第2部  国際秩序の変化と大衆化の歴史像
     第3章  帝国主義の展開
     第4章  20世紀と二つの世界大戦
    第3部  グローバル化の歴史像
     第5章  現代世界と私たち

    <内容>
    今年度から始まった高校の新しい学習指導要領。地歴公民科で新たに発足した『歴史総合』(本校も1年時の必履修科目です)。「主体的に考え、行動する」、その理念を実践するためのヒントを提案したシリーズ(全3巻)の第1巻。今までのんびりと”チョーク&トーク”の授業をしてきた身にすると、かなりハードルが高い。世界

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    2022年05月07日
  • 世界史の考え方

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    読書猿さんのおすすめで読み始めたが、対談型の歴史というスタイルに驚いた。複数人の視点が絡み合って重層を成していることもこの本の特徴だろう。
    またその対話を通じて「世界史の考え方」という書名に結びついているのがとても興味深い。

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    2022年04月28日
  • 世界史の考え方

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    話題のスケールは大きく、世界の細部への目配せはすごい、と思う。
    とはいえ、参考文献が岩波のものばかり、というのが、あまりといえばあまり。
    このシリーズは、歴史総合などといいつつ、彼らのフレーミングをインプリントしようとするものではないか、とも見られてしまうだろう。小川はともかく、成田は臭みがありすぎる。歴史の進行に対して、「本当はこうなるはずだったんだ。ああそれなのに、彼らのせいで・・」と言いたがっているのが透けて見えるような気もする。

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    2022年04月13日
  • イミダス 現代の視点2021

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    ネタバレ

    世の中のことにとても疎いので読んでよかった。


    印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」


    コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
    p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
    p17〜18 社会を民主的

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    2021年03月06日
  • 〈戦後文学〉の現在形

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    最新の本。Ⅰ期(1945〜70年),Ⅱ期(1971〜89年),Ⅲ期(1990〜2020年)に分けて,「戦後」というフレームを解体しながら,現在形を創出することを目指した本。そこには戦後のほかに,冷戦の崩壊,同時多発テロ,震災,新型コロナウイルス禍が含まれた上で語られている。

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    2020年12月12日
  • 戦後史入門

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    ただ学校で習ってきた”歴史”だったけど、私たちは聖徳太子が居る前提で習った。
    だが今聖徳太子はいなかったなど私たちが学んだ事とは違う歴史を現代の子は習っている。
    どういう事なのか理解できなかった。
    だが、この本を読んで日本史は一つではないことがわかる。
    その人その人の視点で歴史が変わる。
    聖徳太子が居ないと言われ始めたのもそういう事かと思った。
    戦後にはとても興味があったが、時代の渦にいた登場人物もたくさん出てきてその度にその時の作品も紹介していて分かりやすく作品も興味が湧く。
    中田敦彦が歴史を語るのは難しいとYouTubeで言っていたが確かに年表での出来事だけが歴史ではないため難しいなと感じ

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    2020年03月03日
  • 近現代日本史との対話【戦中・戦後―現在編】

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    <目次>
    第3部 恐慌と戦争
     第2章  日中戦争と米英との開戦
     第3章  敗戦と占領
    第4部 現代社会の形成と展開
     第1章  サンフランシスコ体制
     第2章  経済大国と「六八年」の運動
     第3章  1980年代の日本
    第5部 <いま>の光景
    おわりに

    <内容>
    一人で近現代史をまとめた本の後編。通史として、通常と違う切れ目(サンフランシスコ講和条約まで戦争中、とか)に示唆を受けた。思想的な部分とか、庶民の考えや行動まで目配りをしているので、いろいろと勉強になった。 

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    2019年07月01日
  • 近現代日本史との対話【戦中・戦後―現在編】

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    777冊目
    戦争から現在(東日本大震災)まで。

    戦争によって、今の日本とアジアとの関係が定まったという印象があります。戦時中は戦争のために国民を総動員して、戦後は経済に国民を総動員して経済大国にかけ上がる。また、自由主義連合の一員としてアメリカとの関係構築。特に沖縄の基地問題への対象など、戦後を詳細に見ることで知るきっかけになりました。

    ふたつの大震災は、世代的にも特に生々しく思うところがありました。ifはないですが、原発事故がなかったら、今より生きやすい世の中だったような気もします。

    多くの先人たちの努力、良い悪いも含めて見ると、日本の歴史も1日にしてならずですね。

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    2019年03月29日
  • 近現代日本史との対話【幕末・維新―戦前編】

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    ネタバレ

    <目次>
    第1部  国民国家の形成
     第1章  幕末・維新(1853~1877)
     第2章  民権と憲法(1877~1894)
    第2部  帝国主義への展開
     第3章  日清・日露の時代(1894~1910)
     第4章  デモクラシーと「改造」(1905~1930)
    第3部  恐慌と戦争
     第5章  恐慌と事変(1930年前後)

    <内容>
    近現代の通史であるが、「政治」とか「経済」とかをたどるのではなく、「システムとそのもとでの人々の経験」をベースとする通史である。したがって、”厚い”(新書で465ページ)。これは前半で、後半も同じくらい厚い。そして、読んでいてよくわかる。語られることは、著者

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    2019年03月28日
  • 近現代日本史との対話【幕末・維新―戦前編】

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    幕末から第二次世界大戦前の日本の歴史。アジアの一国でしかなかった日本が明治維新、日清日露戦争を経てヨーロッパの列強に肩を並べていく。歴史では1925年に普通選挙とありましたが、そこに辿り着くまでに困難な道があったこと。また農村と都市部では経済格差があったこと。植民地を獲得していくなかで、帝国主義の元で郡部が暴走していく過程など。ちなみに大日本帝国憲法が日本の本国のみにしか適用されていなかったことをはじめてしりました。

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    2019年03月18日
  • 戦後史入門

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    歴史とは何か。多面的なものの見方を示す4章以降の女性に視点から、在日朝鮮人の目から、沖縄の目から などが学ぶところ多い。

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    2019年01月27日
  • 戦後史入門

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    大学の学部を選ぶ際に読むべしと息子に紹介された本を親が読む。「歴史とは何か」「歴史は記憶をまとめたもの、まとめ方、まとめた時代によって視点が変わる」「歴史の幅」など当たり前だけど分かり易く丁寧に描かれていて日常的な人間関係にも活用できる考え方。冷戦が終わった1989年。湾岸戦争が1991年から。冷戦終わってすかさず中東問題が浮き出てくる歴史の動きを実感して震える

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    2018年12月13日
  • 近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去

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    戦後、今日まで、近現代日本史がどのように描かれ、修正されてきたかをたどっている。
    本書のベースとなる考え方は、歴史(像)というのは、永遠不変のものではなく、その時々の歴史家の問題意識により書き換えられるものであるというものだ。その考え方の本質は、本書で引用されている、「歴史とは(……)現在と過去との尽きぬことを知らぬ対話」というE・H・カーの『歴史とは何か』の一節に端的に表されている。私もこのような歴史の見方には賛同する。このような歴史の考え方を示す歴史哲学の本は数多あるが、それを近現代日本史という長いスパンで実際の歴史学の成果をたどることで実際に示しているところに本書の特色がある。
    本書では

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    2014年01月26日
  • 近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去

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    ネタバレ

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     敗戦後に再出発した歴史学研究は、「社会経済史」をベースにしていました。それが、一九六〇年頃からは「民衆」の観点を強調するようになりました。これが第一の変化です。さらに一九八〇年頃に「社会史」が強く提唱されるようになります。これが第二の変化です。
     大胆に言えば、この二つのパラダイム・シフトを受けた近現代日本史は、時代によって三つの見方--第一期の社会経済史をベースにした見方、第二期の民衆の観点を入れた見方、第三期の社会史研究を取り入れた見方があると言えます。
        --成田龍一『近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去』中公新書、2012年、iv頁。

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    成田

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    2012年07月16日
  • 近現代日本史と歴史学 書き替えられてきた過去

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    いささか扇情的な副題(書き替えられてきた過去)と帯の惹句(歴史は書き替えられるー)にも拘わらず、内容は至極まっとうな「史学史」。近現代日本史の叙述が時の政治・社会状況の影響を強く受けてこなかったと考える方がナイーブに過ぎるのであって、その意味では「当たり前」のお話しである。

    しかし、そのことを整理し、わかりやすく叙述することは難しい。言うまでもなく、史学史自体が時の政治・社会状況の影響を、また強く受けざるを得ないからだ。その点、本書はマルクス主義の影響が強かった社会経済史、民衆史、社会史といった視角を軸に各時代の歴史叙述がどう変遷してきたかを手堅く描き出している。

    もっとも、経済史の立場か

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    2012年03月19日