荒井裕樹の作品一覧
「荒井裕樹」の「生きていく絵 ──アートが人を〈癒す〉とき」「イミダス 現代の視点2021」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「荒井裕樹」の「生きていく絵 ──アートが人を〈癒す〉とき」「イミダス 現代の視点2021」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
障害、病、公害、育児、ジェンダー、差別、社会、言葉。正直なところ大学生の自分には、この本で綴られた言葉を真に理解することはできなかった。それも当然なのかもしれないと思う。この本にある言葉はどれも、社会の中で我が身を燃して戦い、全身全霊を生きて、生きて、生き抜いた人々の言葉だ。
まさに、要約しようもない人生が詰まっていた。自分はこの社会で生きながら、こうした人たちを見ずに生きてきたのだと痛感する。ただ、遠くから眺めているだけの人間にすぎない。このままでは、いけない。もっと声を聞きたい、言葉を知りたい。
文中で紹介された、脳性マヒの男性が読んだ詩が心に残っている。
『母よ 不具の息子を背負い
Posted by ブクログ
【目次】
まえがき:「言葉の壊れ」を悔しがる
第一話 正常に「狂う」こと
第二話 励ますことを諦めない
第三話 「希待」という態度
第四話 「負の感情」の処理費用
第五話 「地域」で生きたいわけじゃない
第六話 「相模原事件」が壊したもの
第七話 「お国の役」に立たなかった人
第八話 責任には「層」がある
第九話 「ムード」に消される声
第一〇話 一線を守る言葉
第一一話 「心の病」の「そもそも論」
第一二話 「生きた心地」が削られる
第一三話 「生きるに遠慮が要るものか」
第一四話 「黙らせ合い」の連鎖を断つ
第一五話 「評価されようと思うなよ」
第一六話 「川の字に寝るって言うんだね」
Posted by ブクログ
”「言葉が壊されてきた」と思う。
(中略)日々の生活の場でも、その生活を作る政治の場でも、負の力に満ちた言葉というか、人の心を削る言葉というか、とにかく「生きる」ということを楽にも楽しくもさせてくれないような言葉が増えて、言葉の役割や存在感が変わってしまったように思うのだ。”
”「言葉が壊される」というのは、ひとつには、人の尊厳を傷つけるような言葉が発せられること、そうした言葉が生活圏にまぎれ込んでいることへの怖れやためらいの感覚が薄くなってきた、ということだ。
(中略)
対話を一方的に打ち切ったり、説明を拒絶したり、責任をうやむやにしたり、対立をあおったりする言葉が、なんのためらいもなく発