荒井裕樹のレビュー一覧

  • まとまらない言葉を生きる
    2021年に読んだ本の中でとても印象に残った本。その後、原一男監督の映画を観ていく中で思い出し、リンクしていると感じた。
    優生思想とか少数の声が掬い取られずつしされていく世の中とか、なんか色々頭の中ぐるぐるしながら読んだ。
    また読み返そうと思う。
  • まとまらない言葉を生きる
    障害者差別の研究をする著書の視点から、現代において言葉が壊されていたり、むやみに簡略化されたりすることへの危惧を書いている。
    身近で考えると、インスタの情報系投稿とか、tiktokなど、短時間で気軽に「何も考えずに」楽しめるコンテンツが増えていることに対する違和感と似ていると思った。(もちろん、それ...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    「言葉が壊れてきた」
    こんなショッキングな出だしで始まるこの本は、何とまとめることがとてもできない。
    文学者たる著者が令和の日本を生きていくなかで感じる、違和感というか、嫌悪というか、不安やその他のざわざわ、もやもやする言葉について語っていく。
    本当に言葉が壊れている。生き難くする言葉が溢れている。...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    障害者、ハンセン病や公害患者、女性、生活保護受給者などのマイノリティへの差別について社会学的文学的な立場から書かれた本。
    事実から統計を取り出したりはほぼしておらず、エッセイに近い印象。

    著者も『まとまらない』言葉たちをなんとか章に分けて書いていたが、全体を通してメインテーマは『壊されていく言葉』...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    言葉ってなんだろう。

    人と話すことが多い仕事柄、色んな言葉に合う。

    丁寧な言葉、乱暴な言葉、稚拙な言葉。

    でも一つひとつが言葉なんだって思うと、良い言葉でなんだろうって思う。

    筆者が、「言葉が壊れてきたと思う」と主張しているが、同感だ。

    若者言葉等、色んな言葉が溢れ、時には目を背けたくなる...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    ※このレビューでは「障害」を「社会構造の側にある問題」と捉える考え方に沿い、「障害者」という表記をしています。


    昨今の社会的なトピックを目にするうちに個人的に学ぶ必要性を感じたことがあり手に取った本。

    障害者差別を問い直す、というタイトルだけれど、この本では「日本脳性マヒ者協会 青い芝の会」の...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    障害を持つ親族に囲まれて育ったため、半ば義務のように読み始めた。 

    障害者差別を中心に扱った本を読んだのは初めてだったが、入門書としてよかったと感じる。
    差別に対して当事者がどう捉え、抗議してきたのか整理することができるし、本書で引用される彼らの言葉を知ることで、私自身も今まで言葉にできなかった違...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    ☑︎心を病むのは抑圧に対する反逆として正常
    ☑︎「私」という小さな主語で考える
    ☑ ︎孤立しない・孤立させない
    ☑ 刻まれたおでんは、おでんじゃない
    ☑︎「正しい」「立派」「役に立つ」を疑う

    たくさんの素敵な言葉に出会えました!
  • 障害者差別を問いなおす
    日本の障害者運動をポイントを絞って振り返ることができる良書だ。また、70年代当時から指摘されてきた労働という概念、人間の定義を組み換えようとした運動は未だ達成されず、危うくは過去の過ちを繰り返す、これまで積み上げてきたものぶっ壊してしまう危機を伝えている。自分自身から変えていくことの必要性を痛感する...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    仮にマジョリティとは誰かについて、私なりに説明すれば、それは「葛藤を伴うことなく、自分のことを『大きい主語』でかたれる人』となるでしょう。つまり、「日本人」「社会」等々といった言葉で自分を指し示すことに違和感を覚えず、また他人からの異議申し立てを受けずに済む人のことです。
  • 障害者差別を問いなおす
    1957年に結成された脳性マヒ者たちの団体「青い芝の会」が障害者差別に対して打ち出した行動綱領「われらかく行動する」は1970年に発表されたが、当時としては非常に先進的なものだったことを本書は証明するものだ.障害者自身の人権を彼ら自身が考えている.健全者との対比で、障害者を次のように定義している."...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    差別について考える時、いつも浮かぶ私の実体験がある。
    昔、3歳の娘と手を繋いで歩いていた時、向かいから黒人の方が歩いて来てすれ違った。娘は明らかに顔をしかめて通りすがり際にその方を避けて、ウェッ だったか なんだったか 侮辱的な反応をした。

    私は ただただ ビックリして 落ち着いて娘と話ができる場...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    2021/12/11
    そうだよな…と思わせてくれる言葉が沢山。
    特に「自己責任」が溢れている世の中には著者と同じく異様な感覚を覚えてしまう。
    「自己責任」や「自助」は自身やごく親しい者との間で「自ら」認識・覚悟するものであって、第三者ましてや為政者・行政から言われる筋合いは全くない言葉、というか余計...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    一言で言うとめちゃめちゃ考えさせられる本です。
    健常者の意見を聞いたあとに反発した障がい者の意見を聞くと納得する反面、頭がぐちゃぐちゃになります。
    あとがきで作者が述べていましたが、この本に障がい者差別にどう対応していくべきなのか答えは無いので結局自分で考えなければならない問題になります。
    正直しん...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    ニュアンスて使いがちな「地域」とか、最近やたらと目につく「自己責任」とか「生きる価値」とか。これらの言葉の意味や使う人間の感情まで、丁寧に書いてくれている。日々の生活で自分一人ではそこまで考えが及ばないことを掘り下げて書いてくれていて、読んでいて「あーそうだよな」と納得したり、ドキッとさせられたりし...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    私が「生きる意味」について、第三者から説明を求められる筋合いはありません。社会に対してそれを論証しなければならない義務も負っていません。

    「言葉」には「受け止める人」が必要だ。「声を上げる人」にも「耳を傾ける人」が必要だ。

    死だけが不可逆なのである。生きて肌に温もりが残るあいだは改善可能性が、希...続きを読む
  • 障害者差別を問いなおす
    ☑︎障害と無縁でいられる人など存在しない
    ☑︎ 「生きる意味」の証明作業を要求することは暴力的な行為
    ☑︎「自分には何ができるのか」を「自分」を主語にして考える

    障害者差別という複雑で難しい問題について考えを深めることができました!
  • イミダス 現代の視点2021
    世の中のことにとても疎いので読んでよかった。


    印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」


    コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
    p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バー...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    SNS上には、人を侮辱したり、貶めたり、罵ったり、蔑んだりする言葉が溢れていて、わたしたちは日々、嫌でもそれを目にする。

    “たくさん「ある言葉」というのは目立つから、すぐに気がつきやすい。対して、「ない言葉」は見つけにくい。そもそも「ない」のだから、気がつきにくいのは当たり前だ。でも、そうした「...続きを読む
  • まとまらない言葉を生きる
    日常的に使う言葉についてハッとさせられる1冊。
    励ましの言葉とか、地域とか、軽率に使っている単語の意味を私はわかっているのだろうか、と考えさせられた。特に主語を大きくしてしまう「私たちは」はもっと慎重に使おう、気をつけよう、と感じた。
    内容はすごく良いのだが、作者が言葉に向き合ってなんとか誤解されな...続きを読む