荒井裕樹のレビュー一覧
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率直にいえば、簡単に読んでいいような本ではないと感じた。そして、感想を書くのがとても難しかった。
私は、本書は『短い言葉や伝わりやすい言葉が重視されがちな現代において、短くできない言葉が存在しないものとされることや、本来の意味が理解されず言葉が軽く扱われていることに対して警鐘を鳴らすもの』だと理解した。
著者は「被抑圧者の自己表現」を専門としていることもあり、各エピソードは障がい者に関する内容も多くなっている。
特に第七話『「お国の役」に立たなかった人』を読んでいて、現在も同様の状況になっているのではと恐怖を感じた。
この章では、戦時中、”お国の役に立た”ず迫害の対象となった障がい者たちが -
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p.3 日々の生活の場でも、その生活を作る政治の場でも、負の力に満ち満ちた言葉というか、人の心を削る言葉というか、とにかく「生きる」ということを楽にも楽しくもさせてくれないような言葉が増えて、言葉の役割や存在感が変わってしまったように思うのだ。
p.8 こうした議論の打ち切り方は「議論の際は根拠を示して丁寧に説明すること」と教室で叫び続けているぼく
からすれば「学生に見せられない議論」そのもので、教育に関わる者の一人として耐えがたいものがあった。
更にいえば、「〇〇と言ったことはない」といった発言や、いわゆる「ご飯論法」といった議論の仕方も、恩師から「学者の発言に時効はないからな」と教わ -
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感想さえもまとまらない
終話がとてもいい
荒井さんの「自分の言葉」がいちばんいい
まとまらない日々が愛おしくなる
生きるのに遠慮はいらないんだ
自分以外の誰かに対して硬直した像を押し付けることと、自分自身を堅苦しい像に閉じ込めることは表裏一体
そもそもその像って正しいの?
「自己責任」と言い捨てることで、他人の痛みへの想像力を削いでいく
速く慌ただしくなった社会で、膨大な出来事はどこか遠くで起きたことになる
人間の在り方とかを考える時間も取れてない
流れてしまう毎日
黙ることで逃げる
近くの人も思いやる余裕のある余裕がない
うわべだけの言葉
本当に大切なことは何か?
大切な人を思い -
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障害者とは何か? 障害者差別とは何か? ということを考える本。こうした問いに対して、「答え」を出すのではなく、これから差別に出会った時に、一つひとつの問題を考えるための「考え方」を書こうとする筆者の立場が素敵だった。
この本では、第一部で「障害とは何か?」「障害者とは誰か?」について、法律と制度、理論と理屈、社会的イメージの三つの点から考える。しかし、まさに「考える」のであって、最初にも言った通り、その結果、何かしらの答えが出るわけではない。
「歩く」という例では、全く立ち上がることもできない人から、車イスから普通のイスに座るくらいなら自分で歩ける人。杖があって、人混みでなければ歩ける人。膝 -
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タイトルとまえがきから、
政治家に顕著に見られる「日本語の乱れ」について
掘り下げる本なのかと思って読み始めた。
違った。
障害者の声、ハンセン病患者の声、
届かない弱者の声を取り上げた本だった。
といってもテーマが一貫しているわけではない。
少数派が声をあげることに意味があることを訴える部分、
これを読んだときは、ひとつ前に読んだトランスジェンダーに
共通することから、本が本を呼んだのかなあと思ったり。
でもそればかりではなかった。
「川の字に寝るって言うんだね」とぽつりとつぶやいた方から見える
らい病患者に対する親戚の冷たさ。いないことにするから、と。
相模原事件で私が持った違和感はこ -
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ネタバレ一言で言うとめちゃめちゃ考えさせられる本です。
健常者の意見を聞いたあとに反発した障がい者の意見を聞くと納得する反面、頭がぐちゃぐちゃになります。
あとがきで作者が述べていましたが、この本に障がい者差別にどう対応していくべきなのか答えは無いので結局自分で考えなければならない問題になります。
正直しんどいです。3日くらいこの問題について考えふけってしまいそう。
このような障がい者差別等の問題は様々な視点からの意見があり、一概に自分の個人的な意見や感想をこの場で安易に発言することはできないので興味ある人は是非ご自身で読んで欲しいと思います。 -
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ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的 -
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被抑圧者の自己表現。
もっと癒やされる『言葉』の話かと思って読み始めたら、最近の世にはびこる強い言葉(誰かの生きる気力を削ってしまうような)について考えるエッセイが詰まっていて、重たい読み口で驚いた。今、言葉がどんどん壊れてきている、ということをいろんなエピソードで伝えてくれる。障害者運動や差別、戦時中の話などもたくさん出てきて、他者を抑圧する圧力の話が続く。政治色も強め。
世の中と闘った運動家の方々の『言葉』はパワフルですごいんだけど、そちらはそちらで別の強さがあって当てられてしまうというか…(運動家の方々の言葉やエピソードがたくさん出てきます)。
言葉、めちゃくちゃパワー持ってるくせにすべ