荒井裕樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ一言で言うとめちゃめちゃ考えさせられる本です。
健常者の意見を聞いたあとに反発した障がい者の意見を聞くと納得する反面、頭がぐちゃぐちゃになります。
あとがきで作者が述べていましたが、この本に障がい者差別にどう対応していくべきなのか答えは無いので結局自分で考えなければならない問題になります。
正直しんどいです。3日くらいこの問題について考えふけってしまいそう。
このような障がい者差別等の問題は様々な視点からの意見があり、一概に自分の個人的な意見や感想をこの場で安易に発言することはできないので興味ある人は是非ご自身で読んで欲しいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的 -
Posted by ブクログ
被抑圧者の自己表現。
もっと癒やされる『言葉』の話かと思って読み始めたら、最近の世にはびこる強い言葉(誰かの生きる気力を削ってしまうような)について考えるエッセイが詰まっていて、重たい読み口で驚いた。今、言葉がどんどん壊れてきている、ということをいろんなエピソードで伝えてくれる。障害者運動や差別、戦時中の話などもたくさん出てきて、他者を抑圧する圧力の話が続く。政治色も強め。
世の中と闘った運動家の方々の『言葉』はパワフルですごいんだけど、そちらはそちらで別の強さがあって当てられてしまうというか…(運動家の方々の言葉やエピソードがたくさん出てきます)。
言葉、めちゃくちゃパワー持ってるくせにすべ -
Posted by ブクログ
刺激が強かった。。
この本は差別のある世界の要約本ではなく、一端を示している本だ。
一端というか三端、四端くらい示していた。
差別してる人ってだいたいが悪気なんてなくて、頼んでない善意を押し付けてきて、「これだけやってあげたんから」って当たり前のように相手の一線を越えてくるケース多くあると思う。
それを止めてもらうには「わかってもらう」アプローチをする必要があると思っていたけど、怒っていいんだよなと思った。
むしろちゃんと怒らないと相手は自分の想像の範囲内でしか解釈しなくて、いつまでたっても状況は変わらない。
本当に一人ひとり色んな事情を抱えていて、それを全て理解することなんてできないし