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「差別はいけないこと」だというのは当たり前の感覚である。しかし、なにが差別かを考えだすと、その答えは曖昧なものになりがちだ。多様性が叫ばれる一方で、実際にはマイノリティへの不寛容な価値観が噴出するなか、あらためて障害者差別に向き合う必要がある。過去と現在をつなぎ、何が差別とされてきたのか、そして対していかに異議を唱えたか。その過程は人間の尊厳に迫ることになるだろう。
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Posted by ブクログ
これもまた、相模原事件を受けて書かれたものといえるだろう。最近、あの事件がどのようにとらえられていた/いるのかに興味があって関連する本を何冊か読んでいる。そんなことでこの本を読んだ。けれど、それ以前から著者の荒井さんの本は読みたい本リストにしばらくの間入っていたはず。
障害者に対する差別や偏見、社会の対応について、よどみなくときに厳しく明確に言葉を紡ぐことができる人として受け止めた。自分は一応、障害者じゃないほうでいながら障害者差別はいかんと思っているんだけど、ではなぜ障害者差別はいけないのかと問われたり、自分が矢面に立つような場面にもしなったら毅然とした態度をとる自信がいまいちない。それは自分が障害をもつ当事者ではないというところがひっかかっているんだと思う。そこを超える何かをつかまないといけないんだけど、この本や荒井さんにはそのための示唆が仕込まれているような気がした。
相模原事件を起こしたU氏などは障害者は生きる意味がないと思っているようだけど、では自分に生きる意味があるだろうか。少なくとも自分としては愛し合う人も支え合う人もいない自分って生きてる意味があるんだろうかって最近思っている。一方で、大好きな人がいる障害者はそれだけで生きてる意味があるんじゃないだろうか、なんてことをふと思ったり。
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