プロフィール

  • 作者名:山内マリコ(ヤマウチマリコ)
  • 性別:女性
  • 生年月日:1980年11月20日
  • 出身地:日本 / 富山県
  • 職業:小説家

大阪芸術大学芸術学部映像学科卒。2008年『十六歳はセックスの齢』で第7回R-18文学賞・読者賞を受賞。2012年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。

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作品一覧

  • すべてのことはメッセージ 小説ユーミン
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    1巻990円 (税込)
    日本最大の女性ポップスター、 松任谷由実=ユーミンの原点を描く ノンフィクション・ノベル 煌めく才能は、いかにして世に出たか 荒井由実デビューまでの軌跡 八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、 ミッション系の女子校生活を謳歌。 高度経済成長期の東京を自在に回遊し、才能を開花させ、 シンガーソングライターとして10代でデビューを飾った荒井由実。 のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる 煌めく才能は、いかにして世に出たか。 その原点と軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。 ◆松任谷由実さんから寄せられたメッセージ これはノンフィクションというより、ルポルタージュに近いかもしれない。 山内マリコさんの獰猛な取材力とインタビューに、記憶のボタンが次々とクリックされ、 私は幼少期を、青春を、サーフィンしまくった。目眩く楽しかった。 これは多くの人たちが好きなサクセスストーリーの真逆だから、全くシンパシーが得られなかったとしても仕方ない。 正に、”事実は小説よりも奇なり”。 ひとりの特異な少女が、50s、60s、そして70sの、 東京カルチャーとカウンターカルチャーに彩られ、特異なまま大人になってゆくお話。 山内さんの大いなる好奇心が、私自身もすっかり忘れていた愛を、思い出させてくれた。 こんな機会を与えていただけて、本当に良かったと思う。 つくづく私は、”ユーミン”以外のものにはなれなかったのだなあと、 覚悟とも諦めともつかない幸せな気持ちで、この小説を読み終えた。
  • きもの、どう着てる?――私の「スタイル」探訪記
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 ——序文より 着物は好きだけど、自分の趣味にいまいち自信がない。一本筋の通った、 これぞ自分の着物といえるようなスタイルには、まだ辿り着けていない。 そういう人は(私を含め!)、けっこう多いんじゃないでしょうか? (中略) 着物は着る人の、人柄や美意識をダダ漏れにします。 もっと大袈裟に言うなら、その人の本質、生き方まで表現してしまう。 まずは着る人ありき。 なにを考え、なにを好み、どう生きたいと思ったか、生きてきたか、なのです。 着物の季刊誌『七緒(ななお)』の人気連載が、ついに書籍化! スタイルある20人の着物好きに、作家の山内マリコさんがインタビュー。 自らを「着物迷子」と語る山内さんが、それぞれの着方・生き方から 見えてきた「らしい」スタイルについてエッセイで綴ります。 着こなしのスパイスとなる小物紹介や、 お手入れお直しといった着物との付き合い方のヒントも満載。 スタイルを探訪するうちに「着たい」気持ちもムズムズと刺激される。 私らしい着物選びの指針となるような、何度でも立ち帰りたくなる一冊です。 ※本書は『七緒』2020年秋号~2025年夏号の連載「あの人の着かた 生きかた 山内マリコのきものア・ラ・モード」をもとに、加筆・再編集したものです。 【著者紹介】 [著]山内 マリコ(やまうち・まりこ) 2012年『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎)で小説家デビュー。『あのこは貴族』『一心同体だった』(ともに集英社文庫)など著書多数。20代で着物と出会い、着つけ教室に通って師範資格を取得。母や祖母から引き継いだ昭和着物に、アンティークの帯揚げを合わせるのがマイスタイル。エッセイ集『きもの再入門』(KADOKAWA)に続き、季刊誌『七緒』の対談連載を再編集した本書が2冊目の着物本となる。 【目次抜粋】 ■春 吉田羊さん(俳優)と「ちゃんと着ない」話 柴田理恵さん(俳優)と受け継いだ着物の話 シーラ・クリフさん(着物研究家)と日本の着物史の話 朝吹真理子さん(作家)と江戸庶民の女の装いの話 京極夏彦さん(小説家)と男のおしゃれの話 ■夏 友近さん(芸人)と演歌歌手の着物の話 マドモアゼル・ユリアさん(DJ、着物スタイリスト)と今の時代に楽しむ着物の話 神田伯山さん(講談師)と好みの紋の話 近藤サトさん(ナレーター、フリーアナウンサー)と沖縄の織物の話 ロバート・キャンベルさん(日本文学研究者)と着物を着る喜びの話 ■秋 茂山逸平さん(能楽師 大蔵流狂言方)と市松柄の話 山本太郎さん(現代美術家)とモダンに着崩す話 石井妙子さん(ノンフィクション作家)と着つけは人を表す話 木村宗慎さん(茶道家)と茶人と着物の話 伊藤佐智子さん(ファッションクリエーター)と時代の空気をつくる話 ■冬 常盤貴子さん(俳優)と40代以降の着物選びの話 江木良彦さん(着物コーディネーター、衣裳デザイナー)と着つけの話 大原千鶴さん(料理研究家)と着物を活かす話 いとうせいこうさん(作家、クリエーター)と祭りと着物の話 馬場あき子さん(歌人)と90代のおしゃれの話
  • New Manual
    4.0
    1巻3,344円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これは文学×ファッションで起こす事件だ! 日本を代表する豪華執筆陣とカリスマ的ヴィンテージデニムブランドによる豪華アンソロジー。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史
    4.5
    戦後の住宅インフラを支えてきた団地。日本においても、戦後すぐは先進的な生活の象徴として、現代では20世紀へのノスタルジーの対象として、70年以上にわたってあらゆる世代の人びとがこの集合住宅に想いを託してきた。そうした時代の流れは団地が登場するフィクション=「団地作品」にも反映されている。 本書では15年にわたって団地作品について語るイベントを50回開催してきた集団=「団地団」が、団地作品の歴史を通覧。社会、風俗、家族、ジェンダー、創作などさまざまな観点から、戦後社会の変遷とフィクションの役割を考える。 【著者略歴】 団地団(だんちだん) 団地トークユニット。2010年結成。ライター・編集者の稲田豊史、写真家の大山顕、脚本家の佐藤大、漫画家の妹尾朝子(うめ)、ライター・編集者の速水健朗、小説家の山内マリコが中心メンバー。著書に『団地団 ベランダから見渡す映画論』(キネマ旬報社)。2025年3月12日から8月24日にかけて高島屋史料館TOKYO 4階展示室で「団地と映画――世界は団地でできている」を開催。
  • 一心同体だった
    4.4
    1巻913円 (税込)
    体育で誰とペアになるか悩んだ小学校時代。親友への憧れと嫉妬で傷つけ合った中学時代。うちらが最強で最高だった高校時代。女であるが故に、なし崩しに夢を諦めた大学時代。仕事に結婚にコロナに子育てに翻弄される社会人以降の日々・・・・・・1990年から2020年。10歳から40歳。平成30年史を背景に、それぞれの年代を生きる女性たちの友情をバトンのようにロンド形式でつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。共感の声が続々! シスターフッド文学の最高傑作!!
  • きもの再入門
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    二十代できものに恋をした。着付けの師範免状も持っている。 でもいつのまにか、自分できものを着るのが億劫に……。 そんな著者が一念発起。眠っていたきもの箪笥を開けてみた。 祖母のきもの、今っぽく着るには? どんな風に収納してる? 自分好み、どう選ぶ?  おしゃれ好き作家による、きもの探求【クエスト】エッセイ! シーラ・クリフさん(着物研究家)推薦!
  • マリリン・トールド・ミー
    3.7
    1巻1,870円 (税込)
    友達なし、恋人なし、お金なし。上京直後にコロナ禍に見舞われた大学生・瀬戸杏奈。孤独を募らせる彼女のもとに、ある夜、伝説の大女優から電話がかかってきて――。運命突破系青春小説!
  • 結婚とわたし
    3.9
    1巻880円 (税込)
    同棲生活を経て34歳で結婚した著者は、パートナーが家事を3倍にするモンスターなのに絶望し、家庭内男女平等をめざす。春闘を起こして家事分担を叫び、フェミニズム教育に励んだ果てに、夫と親友のような関係を築くことはできるのか? 結婚の欺瞞と幻想を打ち砕く、日記エッセイ5年分。単行本未収録&後日談を増補した完全版!
  • 選んだ孤独はよい孤独
    3.6
    1巻748円 (税込)
    地元から出ないアラサー、女子が怖い高校生、仕事が出来ないあの先輩……“男らしさ”に馴染めない男たちの生きづらさに寄り添った、切なさとおかしみと共感に満ちた作品集。
  • あたしたちよくやってる
    3.9
    1巻700円 (税込)
    「〝女の子らしく〟の呪いを解くことができるのは、〝自分らしく〟しかないのだから」(「ライク・ア・ガール」より)。だけど世の中、自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。年齢、結婚、ファッション、女ともだち――いつの間にか自分を縛っている女性たちの日々の葛藤を、短編とスケッチ、そしてエッセイで思索する34編。
  • あのこは貴族
    4.3
    1巻649円 (税込)
    東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが20代後半で恋人に振られ、焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。
  • メガネと放蕩娘
    4.2
    1巻781円 (税込)
    地元大好き! 寂れた商店街に活気を取り戻せ! 老舗書店のしっかり者長女のもとに十年ぶりに破天荒な妹が突然現れて!? アラサー姉妹の奮闘と成長を描く“まちづくり”エンタメ。 ※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    雑誌やSNSに載ってる素敵なあの子に、キリキリしちゃうあなたに――大事なのは、他人が自分をどう思っているかじゃなくて、自分が自分をどう思っているか。自分で自分を「いいね!」と思える、それがなにより最高で、最強。おしゃれも雑誌も大好きな著者が、あの頃の自分に、そして心の中に「女の子」を持つ全女性に向けて贈るエッセイ。それは誰のためのファッションか/インフルエンサーにはなれなくても/他。
  • 東京23話
    3.7
    1巻704円 (税込)
    学級委員タイプの千代田区が、ザ・ビートルズが来日した時の思い出を振り返ったり、女子高生風の渋谷区が、恋文横丁の甘酸っぱい成り立ちを語ったり……。 東京23区それぞれが、自身の歴史や街の様子、そこで生まれた悲喜こもごものドラマを「自分語り」する、思わずくすりとさせられたり、ほろりとさせられたりする小説集。
  • 2030年の旅
    3.5
    1巻594円 (税込)
    東京オリンピックからさらに十年後。仕事は、恋愛は、科学は、そしてこの国はどのように変わっているのだろう。空間を超えて他人と認知を共有できる新技術「RR」。意識上で集った三人が奇妙な事件に挑む「逍遙」(恩田陸)など八つの短編を収録。それぞれジャンルの異なる豪華作家陣が紡ぎだす、日本の明るい未来!
  • かわいい結婚
    3.6
    1巻649円 (税込)
    「かわいい結婚」…「結婚ってなんなんだ?」という疑問から生まれた作品。結婚して仕事をやめ、専業主婦になった29歳のひかり。しかし、家事能力はゼロ。当然、部屋は散らかり放題。もちろん食事も作れない。夫とは仲良しだけど、こんなに家事が延々と続くなんて……。 騙された!わたし騙された!騙されてた! 結婚生活のリアルをコミカル&ブラックに描く。ほか「悪夢じゃなかった?」「お嬢さんたち気をつけて」二篇収録。
  • 皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!
    3.7
    1巻1,018円 (税込)
    結婚って、超ハッピー? それとも、地獄? 男と女の果てなき心理戦を痛快レポート! アラサー期に恋愛モードを迎え、 「同棲→結婚」のパターンをたどった 人気女子作家の超個人的実況レポートで 男と女の真実がまるわかり! ・男がいると家事は3倍? ・男手問題は同棲で解決する? ・猫と暮らす女の弱点は? ・女が本当に欲しいものは? ・「男は大型犬」説の真実とは? ・・・etc. 婚前男女の9割が気づかない 男の実態、女の言い分が満載。 結婚を考える女子必読! 既婚女子には共感指数MAX!
  • さみしくなったら名前を呼んで
    3.7
    1巻596円 (税込)
    さみしいとか悲しいとか切ないとか、そんなのを感じる心のひだが、全部なくなればいいのに――。ブスと呼ばれ続けた女、年上男に翻弄される女子高生、未来を夢見て踊り続ける14歳、田舎に帰省して親友と再会した女。「何者でもない」ことに懊悩しながらも「何者にもなれる」と思って、ひたむきにあがき続ける女性を描いた、胸が締め付けられる短編集。
  • 『アズミ・ハルコは行方不明』映画公開記念 無敵女子対談「女の子、Yeah~~☆☆!!!!」
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    【『アズミ・ハルコは行方不明』映画化記念】 小説家山内マリコがいちばん会いたかった人は、Podcastの大人気番組「バイリンガルニュース」のMami。 1980年富山県に生まれ、18歳までの青春を過ごし、大阪、京都を経て東京へ辿り着いた小説家の山内マリコ。 1986年東京都生まれ、東京に暮らしながら言語も文化もインターナショナルな環境で育ったMami。 初対面の上に、共通点を見つけることにも苦労しそうな二人のようですが、すぐに打ちとけ、特に後半は恋愛観、セックス観、ジェンダー論、どんな男がいい男??など話題は尽きることなく盛り上がる一方! 読むだけで元気になれる、無敵女子対談をどうぞお楽しみ下さい。 豪華特典として、小説『アズミ・ハルコは行方不明』の試し読み増量版も収録しています。
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて
    3.9
    1巻794円 (税込)
    沖縄で買ったやちむん、大人のときめきパジャマ、ギャルっぽくない下着、ちょっと高価な傘…… 欲しいものがいっぱい! 女子垂涎のお買い物本 週刊文春の人気連載「お伊勢丹より愛をこめて」が書き下ろしを追加して一冊に! 山内さんが選ぶ「長く愛せるもの」が満載です。
  • アズミ・ハルコは行方不明
    3.6
    1巻564円 (税込)
    地方のキャバクラで働く愛菜は、同級生のユキオと再会。ユキオは意気投合した学と共にストリートアートに夢中だ。三人は、一ヶ月前から行方不明になっている安曇春子を、グラフィティを使って遊び半分で捜し始める。男性を襲う謎のグループ、通称“少女ギャング団”も横行する街で、彼女はどこに消えたのか? 現代女性の心を勇気づける快作。
  • ラブソングに飽きたら
    3.3
    1巻679円 (税込)
    まだ恋を知らない少女、昔の彼と偶然再会した人妻、彼氏に浮気されたOL、婚約破棄された女……。彼女たちが下した決断と新たな一歩とは? 実らなかった恋、伝えられなかった言葉、人には言えない秘密。誰もが持っている、決して忘れられない“あのとき”が、ここにある。ラブソングより心に沁みる、人気女性作家8名が奏でる珠玉の恋愛小説集。
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)
    3.7
    1巻1,760円 (税込)
    FIGARO japonの読者だけど、パリに行ったことないの……。 『フィガロジャポン』連載の人気連作短編小説に、最終章(第13話)を加筆して書籍化! 地方や郊外に住む「普通の女の子」たちによる、パリへの憧れが紡がれる小説。 大学院まで出たのに思うような職に就けていないあゆこは、2008年のFIGARO japonの映画特集でどうしても見たい映画を見つけた。 その映画を見るために、自分の人生を変えるために、パリへの第一歩が「普通の女の子」たちを変える。
  • 走っても走ってもあたしまだ十四歳
    -
    1巻110円 (税込)
    小学6年生のマユコは、163センチの身長のせいでクラスでは巨人扱い、すごく生きづらい。年をごまかして中学生グループに交じり、一緒にダンスする時間が心の拠りどころ。ある夜も家を抜け出し踊りに行こうとしたら、売れない作家のマリコ叔母さんが何故かついてきちゃった――。歯がゆい日常を変えたくて、たった一つのアクションに託す、踊る十四歳の祈りとは。 本作品は、山内マリコ短編小説集『さみしくなったら名前を呼んで』のうちの1編を電子化したものです。
  • ここは退屈迎えに来て
    3.9
    1巻617円 (税込)
    そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。
  • In your dreams.
    2.0
    1巻220円 (税込)
    高校に入学してから、1人また1人と、クラスの女の子が処女でなくなっていく。高1の夏休みが終わると、だいたい3割の女子の処女膜は破られ、どこかのシーツを血で汚していた。だけどあたしと薫ちゃんは、2学期がはじまっても生娘のまま。ふたりとも早生まれだから15歳。15歳じゃちょっと早すぎるし、17歳だと分かりやすすぎ、それよりあとだと遅すぎる。「16になったら、やろう」。あたしたちは立ち上がった。第7回R-18文学賞読者賞受賞作。

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ユーザーレビュー

  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    映画が面白そうだったので小説で読んで見た。2人の女性の対比が鮮明だった。華子の生活は自分のものとは到底離れたもので、知らない世界の話のようだったが鮮明に書かれていて面白かった。美紀の生活については共感できる部分もありつつ、彼女の持つ適応能力や強さは物語の登場人物ながら憧れる部分もあった。

    0
    2025年11月03日
  • 一心同体だった

    Posted by ブクログ

    人生の節々に落としてきたときめきや諦めは今も手を伸ばせば拾える距離にあるのだと、そのどれもが私の欠片となる宝物なのだと思い出させてくれた。
    特に青木さんのエピソードは自分の高校時代に感じていたシスターフッドが瞬間解凍されたように蘇ってきて泣いてしまった、純粋な友情の中にいた自分が好きだった、そのことを忘れていた。
    今20歳なので25歳以降のエピソード怖すぎた。
    閉塞的な田舎で生きる女性の緩やかな絶望と色彩を失い誰かのものになっていく人生を書くのが上手すぎる、その中で抗う姿に心打たれた。
    リレー構造が女性の自由を求めて戦ってきた人々が世代を超えて渡してきたバトンのモチーフであると気付き見事だと感

    0
    2025年11月02日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

    Posted by ブクログ

    大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子

    何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
    面白かった。深かった。
    日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
    都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
    団地ができる。
    そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
    いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。

    夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
    もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
    女を縛る団地。
    団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。


    そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、

    大雑

    0
    2025年10月21日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    良かった。

    女社会がこんなにも気持ちの良いコミュニケーションがちゃんと取れる場であるということ、"女"という存在を記号で見ている男たちは知らないでしょうね!なんて皮肉なことを思ってしまった。

    そしてこの作家の方の表現?言葉の調子?がなんだかとっても読みやすくて、するするするっと読み終わった。

    0
    2025年10月16日
  • 一心同体だった

    Posted by ブクログ

    女とは?女らしさとは?女同士とは?など同じ年代の女性として共感するものが多くスラスラ読んでしまった。
    その当時の流行や社会の流れとか懐かしさいっぱいで楽しめた。
    自分が幼い頃の友達関係を思い出し、成長し大人になり母親になった現在の交友関係を考えさせられ学びにもなった。
    自分の娘にものびのび後悔しない人生を歩んでほしいと願いたい。

    0
    2025年10月11日

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