ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

小説・文芸
617円 (税込)

3pt

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    ここは退屈迎えに来て
  • タイトルID
    :
    259219
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • 映画化

    「ここは退屈迎えに来て」

    2018年10月19日公開
    出演:橋本愛、門脇麦、成田凌

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ここは退屈迎えに来て のユーザーレビュー

今自分が生きている場所と、そこからあまりにも遠い憧れの場所。
何かの主人公として生きていくにはあまりにも平凡な女の子たちが、
憧れとほど遠い現状を打破しようと、時に恋愛や性に走ろうとするものの、
うまく夢中になりきれず、でもその中で
もがいたりしながら生きていく連作短編集です。
彼女たちにとって、ふたつの場所をつなぐ存在が「椎名」というひとりの男。
エピソードによっては半端ないイケメンにも、
ごくごく平凡な、どこにでもいるバカな男子にも見える不思議な魅力が
登場人物、そして読者である私たちを惹きつけます。
時々、それぞれの短編でリンクしているところもあるので、
気づいてちょっと戻ったりするのも楽しいです。
クラスにひとりはいた、やたら輝いていて自信に満ち溢れていた同級生を思い出しながら
読んでみてはいかがでしょうか?

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    加藤千恵さんがYouTubeでおすすめしていた作品。

    なんでも揃っているけど、何もない。
    あの人に会えばこの「退屈」がなくなるのではないか、
    結婚すれば、都会に行けば、性行為を経験すれば....。
    何かを追い求めていく気持ちはとてもよくわかる。
    車の描写が多くて、
    免許を取ることが一種の「自立」であるという感覚が懐かしかった。

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    山内さん、あなたは何人分の人生を生きているの…
    細かい設定が本当にその人生を生きてきた証みたいだ。
    女の子ってやっぱり心のどこかで王子様を待っているのかな。自分を迎えにきてくれるだけでなく、面白い場所に連れて行ってくれる王子様。
    女の子達の渇望感は都会に住む私にとって感じたことのない思いだった。

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちほどの田舎に住んでいる訳では無いけれど、神奈川の、閉塞感のある街でわたしは十九年間生きている。かつて浴びせられた暴言と行動を無かったことにできるほど強くはなれなくって、愛憎混じる感情を地元に向けて抱えている。そんなわたしに気付きもしない小・中学校の同級生たちは今日も楽しく地元の人間と遊んでいる。当たり前に、限界を知って、その絶望から来る地獄に落ちなければ、自分の住む町への憎悪というものは生まれない。きっとわたしにも悪いところはあった、でも、どうしてこんなにもつらい思いをしなきゃあいけないの?時折、本当の自分を許容してくれる世界に飛び込まないと、頭がどうにかなりそうなのは今も変わらない。登場人物たちと同じように、外に、東京に、夢を見ている、環境を変えるだけですべてが変わるなんて、そんなことあるわけないのに。今日も、そしてこの先数年間、わたしは地元を嫌だ嫌だと言いつつそこから逃げ出すことは無いだろう。完全に新しい場所に身を置く体力も精神力もわたしは持ち合わせていない。いいないいなの繰り返し。でもそれでいいのかとも思う。完全に自分の存在を肯定してくれる場所なんて夢の中だけの話で、本当には存在しない。ちょっとした東京への憧れを持っている現状こそ一番に幸せな状態なのだと、わたしはこの十九年間で何となく知った。こうしてひとつずつ諦めていって、わたしたちは大人になるのだ。憧れに諦めをつけて、映画を観たり本を読んだりして、わたしは自分の中だけの桃源郷を作る。「ここは退屈迎えに来て」と、声にならない声で叫び続けながら。

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    都会に住む田舎出身者、都会に憧れる田舎者の感情がリアルに描かれていて、個人的に共感出来るポイントがかなりありました。特に、「都会の喧騒にごたまぜになれば、それなりに格好がついて見えた。」という一文には、自分と重なる部分がありました。パッとしない“自分”という存在を認めつつも、素直に認めきれない自分が確かにいて、そういうの全てひっくるめて、日々の満員電車や早歩きで行交う人々の中で、自分のちっぽけさ、惨めさが掻き消されていく感覚、それを思い出しました。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。
    手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち、東京で働いていたが、疲れて地方に引っ込んだ身分。それでもやっぱり東京の文化的環境の豊かさには今でも感謝をしていて、たまに東京に帰るたびにその凄さを再確認し、そしてあくまで東京をホームタウンだと思うようにしている。そして、「地方のダレた空気や、ヤンキーとファンシーが幅を利かす郊外文化を忌み嫌って」いる点では、カメラマンの須賀さんと近いのか。

    直視したくない自分の感情を見せつけられる感覚はやはり思った通りで、あまり気分の良いものではないなと感じたり、あきらめの中で落ち着くべきところに落ち着いていく出演者たちに哀れみのような気持ちを持ったり、なんとも鬱屈した感覚で読み進んだ。それでも最後まで読み進められたのは、端々に描写される、平成前期のティーンエイジャーたちのファッションやテレビの話題が、まさに自分が通ってきたものだから。自分の思い出のイメージを投影し、まさに映画のように読むことができ、当時の確かに楽しかった思い出も同時に蘇えらせられたことで、不思議と嫌な感覚ではなかった。青春時代の思い出は、布団の中で叫びたくなるような恥ずかしいものも多い。その過去を呼び戻させられるのも、読む前は怖かったんだと思う。

    そう言った恥ずかしいもの、思い出したくないことを含めて、今の自分だと思えば、やっぱり退屈なのは田舎だからではなくて、これまでの自分が退屈なだけだ、ということなのかも。

    0
    2024年01月01日

    購入済み

    あの欲求のことと、純粋さのこと

    時々読んで、前の方は忘れてしまったけれど、
    ちょっと素敵で、でも平凡な椎名君が
    たしか女の子のアドバイスもあって
    前より硬い、真面目に取り組める職に就いたな
    と思い出す。だんだんセックスの話も多くなって
    興味もあった。こんなに簡単にしてしまうのか
    と思ったり、性欲とか冷めた気持ちとか
    のぞき見してる感じだった。
    ピッタリ気持ちが合うというのはなかった
    ように思う。
    その中で椎名君の妹は
    それとは無縁のようだったし、
    夢で一番輝いている椎名君を保存している
    女の子にとっての椎名君、そういう
    汚れてない気持ちも響いた。
    文化的に平凡な中で、特にそんなに取り柄がなく
    でも普通に輝いて、生きていくために
    それなりに取り組んでいたりして
    そういう中で、自分も感じるのと同じような
    気持ちがいろいろ書いてあって
    離れていて、また読み始めるというふうにして
    面白く感じながら読み終わりました。

    0
    2021年11月07日

    匿名

    購入済み

    面白かった!
    女性なら誰しもがどこかで共感できる内容で、特に婚活にあたっての話は、学生時代は結婚なんてしたくないと思っていたのに20後半にさしかかると結婚願望に支配されている、なんて思い当たることが多かったです
    結婚したいと焦りつつもこの気持ちはただの生理現象だよと吐き捨てる気持ち、分かるな~
    共感を楽しめる一冊でした

    0
    2020年06月22日

    Posted by ブクログ

    椎名くんってそんなに魅力的な人なのかな。
    なんて思いながら読んでいたけれど、椎名くんみたいな男の子がいたらきっと、私も好きになっちゃうんだろうなあ。笑

    椎名くん自身の心理描写が少ないから、あの時あの瞬間、彼がどんな事を考えていたのか分からなくて、どうしてこんな事をするのか掴めなくて、でもそんな事はぜんぜん重要じゃなくって、誰かの心に忘れられない思い出として残っているということ。
    自分の人生と彼の人生が少しだけ重なっていた瞬間。何もかもがキラキラして見えたあの日々と彼のこと。

    私も誰かにとっての椎名くんになれているのかな、そんな風に思った。

    0
    2026年07月01日

    Posted by ブクログ

    10年ほど前に読んだ時、その時すでにお話に出て来る女の子達よりずっと歳を重ねていたにも関わらず同族嫌悪な感じの「なんだかなぁ」…と読み終えた
    ふと、また読みたくなって2回目
    「なんだかなぁ」だった女の子達が「今は元気にやってるかしら?」なんて、懐かしく愛おしい
    自分の中の「なんだかなぁ」だった頃の自分も今では懐かしく愛おしい様に…
    そして私の(私にとっての)「椎名」も元気でやってるといいなぁなんて思いつつ(笑)

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    イオンモールを歩くくらいしか週末の暇の潰し方がわからないような田舎の、ロードサイドのスタバでこれを読んだ。
    田舎で生まれると、簡単に「ここではないどこか」=都会=東京or大阪みたいに、行くべき場所が明確なことはある意味恵まれているのかもなと思った。

    0
    2026年06月14日

ここは退屈迎えに来て の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎文庫
  • タイトル
    :
    ここは退屈迎えに来て
  • タイトルID
    :
    259219
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • 映画化

    「ここは退屈迎えに来て」

    2018年10月19日公開
    出演:橋本愛、門脇麦、成田凌

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