ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

617円 (税込)

3pt

そばにいても離れていても、私の心はいつも君を呼んでいる--。都会からUターンした30歳、結婚相談所に駆け込む親友同士、売れ残りの男子としぶしぶ寝る23歳、処女喪失に奔走する女子高生……ありふれた地方都市で、どこまでも続く日常を生きる8人の女の子。居場所を求める繊細な心模様を、クールな筆致で鮮やかに描いた心潤う連作小説。

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  • 映画化

    「ここは退屈迎えに来て」

    2018年10月19日公開
    出演:橋本愛、門脇麦、成田凌

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ここは退屈迎えに来て のユーザーレビュー

今自分が生きている場所と、そこからあまりにも遠い憧れの場所。
何かの主人公として生きていくにはあまりにも平凡な女の子たちが、
憧れとほど遠い現状を打破しようと、時に恋愛や性に走ろうとするものの、
うまく夢中になりきれず、でもその中で
もがいたりしながら生きていく連作短編集です。
彼女たちにとって、ふたつの場所をつなぐ存在が「椎名」というひとりの男。
エピソードによっては半端ないイケメンにも、
ごくごく平凡な、どこにでもいるバカな男子にも見える不思議な魅力が
登場人物、そして読者である私たちを惹きつけます。
時々、それぞれの短編でリンクしているところもあるので、
気づいてちょっと戻ったりするのも楽しいです。
クラスにひとりはいた、やたら輝いていて自信に満ち溢れていた同級生を思い出しながら
読んでみてはいかがでしょうか?

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    山内さん、あなたは何人分の人生を生きているの…
    細かい設定が本当にその人生を生きてきた証みたいだ。
    女の子ってやっぱり心のどこかで王子様を待っているのかな。自分を迎えにきてくれるだけでなく、面白い場所に連れて行ってくれる王子様。
    女の子達の渇望感は都会に住む私にとって感じたことのない思いだった。

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    登場人物たちほどの田舎に住んでいる訳では無いけれど、神奈川の、閉塞感のある街でわたしは十九年間生きている。かつて浴びせられた暴言と行動を無かったことにできるほど強くはなれなくって、愛憎混じる感情を地元に向けて抱えている。そんなわたしに気付きもしない小・中学校の同級生たちは今日も楽しく地元の人間と遊ん

    0
    2025年03月30日

    Posted by ブクログ

    都会に住む田舎出身者、都会に憧れる田舎者の感情がリアルに描かれていて、個人的に共感出来るポイントがかなりありました。特に、「都会の喧騒にごたまぜになれば、それなりに格好がついて見えた。」という一文には、自分と重なる部分がありました。パッとしない“自分”という存在を認めつつも、素直に認めきれない自分が

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。
    手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち、東京で働いていたが

    0
    2024年01月01日

    購入済み

    あの欲求のことと、純粋さのこと

    時々読んで、前の方は忘れてしまったけれど、
    ちょっと素敵で、でも平凡な椎名君が
    たしか女の子のアドバイスもあって
    前より硬い、真面目に取り組める職に就いたな
    と思い出す。だんだんセックスの話も多くなって
    興味もあった。こんなに簡単にしてしまうのか
    と思ったり、性欲とか冷めた気持ちとか

    0
    2021年11月07日

    匿名

    購入済み

    面白かった!
    女性なら誰しもがどこかで共感できる内容で、特に婚活にあたっての話は、学生時代は結婚なんてしたくないと思っていたのに20後半にさしかかると結婚願望に支配されている、なんて思い当たることが多かったです
    結婚したいと焦りつつもこの気持ちはただの生理現象だよと吐き捨てる気持ち、分かるな~

    0
    2020年06月22日

    Posted by ブクログ

    ロードサイド小説、というものを意識して読んだことがなかったけれど、あまりの解像度の高さにグサグサ刺されながら読んだ。
    地元の、大きな国道に家電量販店やニトリやファミレスが並ぶあの光景が眼前に蘇る。

    少し車を走らせればなんでも揃っている、けれども退屈。じゃあ都会に行けば全てが叶うのかと言われればそう

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    8話の短編で各話主人公は違うが、同じ世界で登場人物達が繋がっている。1話進むごとに少しずつ過去に戻る構成が面白い。

    地方で育ち、都会に憧れて出ていった私には他人事と思えない話が多かった。

    「田舎が嫌いだけど、都会にも馴染めなかった」
    この人たちの居場所ってどこなんだろう。自分もどこかで諦めて地元

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    読みながら、なんでこの本に惹かれているのかなあって思った。好きなタイプのものでもないけど、読み進める手は止まらない。解説を読んで納得した。『居場所や役割を実感しきれずに「ここではないどこか」を夢見たくなる人』あぁ、わたしだなあ。って。夢から覚めた気分だった。

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    地方出身というテーマが通底する短編集。
    年代と地方出身なのが自分も一緒で、わかるわかるというとこが多かった。
    一方自分は地方から出たままの身なので、地元に戻ったらこんな感じだよなというのも想像でだけどよくわかり。
    自分にとって目新しいテーマで面白かった。「地方都市のタラ・リピンスキー」が好きだった。

    0
    2025年01月19日

ここは退屈迎えに来て の詳細情報

  • 映画化

    「ここは退屈迎えに来て」

    2018年10月19日公開
    出演:橋本愛、門脇麦、成田凌

閲覧環境

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