あのこは貴族

あのこは貴族

作者名 :
649円 (税込)

3pt

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作品内容

東京生まれの華子は、箱入り娘として何不自由なく育てられたが20代後半で恋人に振られ、焦ってお見合いを重ねた末にハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会う。一方、東京で働く美紀は地方生まれの上京組。猛勉強の末に慶應大学に入るも金欠で中退し、一時は夜の世界も経験した。腐れ縁の「幸一郎」とのダラダラした関係に悩み中。結婚をめぐる女たちの葛藤と解放を描く、渾身の長編小説。

  • 映画化

    「あのこは貴族」

    2021年2月26日公開
    出演:門脇麦、水原希子、高良健吾

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女同士の戦い?格差?この作品は、そんな言葉では表せません。

東京育ちで何不自由なく育てられた箱入り娘の華子と、富山から名門大学に入学し上京してきた美紀。世襲され固定された社会階層のなかで、幸一郎という1人の男性をめぐって彼女たちが自分の人生と向き合う、映画化もされた話題作です。

生まれや育ちに少なからず影響を受ける現代社会の私たち。異なる環境で育ってきた人と自分を比較して、何か違う…と感じたことはありますか?しかし、その「何か」を言葉にすることはできない。そんな、「誰も言葉にできないけれど目の前に確実にある普通」を作者は巧みに描いています。
1度読み始めたらページを捲る手が止まりませんので、ご注意くださいませ。

ブックライブ書店員

あのこは貴族 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月23日

    タイトル通り、東京の上流階級の暮らしを解像度高く描いた作品。地方から上京した自分にとっては、物語で出てくる神谷町や松濤に住む、代々の金持ちは縁遠い世界ではあるが、東京にある格差を改めて感じた。
    わたしの前職オフィスは六本木にあり県外から通勤するたびに、騒がしくて綺羅びやかな街だと思っていたが、六本木...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月13日

    慶應出身の私にはめちゃくちゃ面白かった
    これからも何度か読み返すだろうし、同じような小説があったら読んでみたい

    自分で言うのもなんだけど、内部生で世間知らずで育った私は美紀か華子で言うと華子で、でも同じ内部生でも私以上に華子で、華子の人生を思いっきり歩んでる人は本当に多くいて、みんな狭い世界で上手...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月30日

    さすが山内マリコさん。
    上流階級で箱入り娘として生きてきたせいで外の世界へ出て行こうとするもそのあまりの違いに戸惑ってばかりいた主人公が成長し最後には人として強くなっていく感じが見ていて気持ちよかった。
    映画も見たけどやっぱり小説のような良さを出すのはかなり難しいことなんだなと痛感した。

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    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    ちょっとドキッとする内容でした。

    東京出身者と上京組の差。貧富の差。
    既婚者と独身。
    自分の生きている世界は広いのか狭いのか…。
    特にアラサーにはなかなか刺さるものがあるのではないでしょうか?

    男女平等が掲げられている時代ではあるものの、やはり男女の差は色濃く残っているんだということを突きつけら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月19日

    山内マリコ作品に出てくる女性はみんなみんな幸せになってほしい

    相楽さんのバランス感覚が抜群にいいんじゃなかろうか
    一番羨ましいかも笑

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    Posted by ブクログ 2023年06月16日

    固有名詞が沢山出てくるのでイメージしやすい。全く違う階級の2人がハイスペ男の婚約者と浮気相手という立場で出会うけど、いがみ合うわけではないのがいい。映画も好き。どうでもいいことだけど上流階級の人でもお見合いの顔合わせでオーバカナル行くんだって思った。映画ではもっと高そうなレストランだった。どれくらい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月07日

     タイトルのわりに、格差社会とか、女同士のマウンティングとか、そういう内容ではない。作者の作風としては、誰も触れないけど、確実にそこにあるものに焦点が当てようとする点に特徴がおありのよう。
     本作の作者の意図としては、「世の中(東京)には、目に見えない階級があり、みんなそれに囚われて生きているが、実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月22日

    あちら側とこちら側。
    産まれながらにして決まっている世界(社会的階級)は、
    どちらも閉鎖的で安住しているといつの間にか淀んでいる。

    それぞれの世界の持ち場で、いかに自分を認め、
    枠を飛び越えた経験を重ね、納得のいく人生にしていくか。

    無い物を乞う人生よりも、
    在る物で生き抜く強さを持っていたいと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月10日

    都内庶民派としては華子寄りです。全くもって"貴族"ではないものの都内しか知らず、他で暮らす勇気もない掴みどころがなく靄がかかっていた自分に重ね合わせて共感しながら読む事ができました。都内を出てみたい願望があります。

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    購入済み

    共感

    かな 2021年03月26日

    とても共感した

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