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Posted by ブクログ
あの頃は親友だった、今はもう会うことのできない子達を何人も思い出した。
女性同士の友情をテーマに、10歳から40歳までを、各話で主人公を変えるリレー形式で描いた本作。前の話で最高潮に達した友情が、時間が経過した次の話ではあっさり下降していくのが現実的すぎる。ライフステージの変化とともに価値観がずれ、心が離れていくことは、避けられないけど寂しい。
だけど本作で描かれる友情のきらめきは、同じ形を保てなくなっても、あのときお互いが大切だったこと、一緒に過ごした時間が尊かったことに変わりはないのだと教えてくれる。これからも大切な人との別れや新たな出会いを繰り返して老いていく自分の人生で、どんな変化があっても大丈夫と思わせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
人生の節々に落としてきたときめきや諦めは今も手を伸ばせば拾える距離にあるのだと、そのどれもが私の欠片となる宝物なのだと思い出させてくれた。
特に青木さんのエピソードは自分の高校時代に感じていたシスターフッドが瞬間解凍されたように蘇ってきて泣いてしまった、純粋な友情の中にいた自分が好きだった、そのことを忘れていた。
今20歳なので25歳以降のエピソード怖すぎた。
閉塞的な田舎で生きる女性の緩やかな絶望と色彩を失い誰かのものになっていく人生を書くのが上手すぎる、その中で抗う姿に心打たれた。
リレー構造が女性の自由を求めて戦ってきた人々が世代を超えて渡してきたバトンのモチーフであると気付き見事だと感心した。
あの子は貴族、も買ってみた。映画が有名なのは知ってたけど最初に触れるのは原作で!って決めてたんだ、今がその時おんぷ(絵文字が使えない) 二章目あたりで私の好きな作家リストに山内まりこがダイブしてきたけどその中でも特に文章が上手いように感じる、構造も面白いし総合点が高い
Posted by ブクログ
女の子の友情ってすっごく濃厚でとっても呆気ない。
ちっちゃなことで共鳴して群れるくせに、ちっちゃなことで失望して嫌いになる。
環境が変わったり、好きな男ができたら、すっかり疎遠になる。
20代後半になった私もあの時あんな友達いたなぁってどこか懐かしくなる一冊だった。
数名の女の子たちの伝記のような短編集たち。
小学生の時花いちもんめで選ばれなくて悲しい気持ちになったり、中高生の時男子に選ばれず惨めな気持ちになって華やかな友達を妬んでしまったり、夢たくさんで大学に入ったのにルッキズムや男社会に失望しながら「こんなもんだ」って言い聞かせる日々も、サブカルにハマって自分が異質で特別だと思ってる痛々しさも、25歳超えて独身だと可哀想な目で見られる悲しさと怒り、30歳近くなって競争ばかりの社会から卒業して自分らしく生きることをみつける
きっと誰しも共感できる女の子の人生が描かれている。
今、35-45歳くらいの女性たちのお話を各時代ごとに描いているのだがでてくる固有名詞が話のリアリティさを助長させていて好きだった。
学生時代は、SPEEDのmy graduation、ビデオ屋、mixiオフ会、スタバ、ipod、クドカンのドラマ。
30代超えてからは、逃げ恥、Twitterのまとめトゥギャッター、アナ雪、コロナ。
特に、後半のアラサーの女性たちのお話は、ちょうどアラサーに差し掛かった私にはあまりにもリアルなお話ばかり。
見てくれを美しくすることばかり考え、常に何かの擬態で生きていたら30歳になって、自分を解放できるヨガに出会ってインストラクターなったり…
ラッキーで大手総合職で入れただけなのにバリバリ自分の力で稼げてる気になって、どんどん可愛げのない自分になって、独身なせいで地方転勤になって自分が思い上がってた事に気付かされたり…
男の人も自分と同じように愛情があると信じて、言葉の裏を深読みして恋愛至上主義になって搾取され、妊娠をしてから無料で奴隷のような生活をし自尊心を失ってく女性の末路…
セクシャル・ハラスメントとオバタリアンではじまった平成が、援助交際とドメスティック・バイオレンス、アラフォー、女子会、イクメンとマタハラ、そして#保育園落ちた日本死ねを経て、#MeTooと#KuTooで幕を閉じようとしている。
という最後の方の文章は印象的だったな。
女としての人生、楽しい事嬉しい事も沢山あるけど、傷つく事生きづらい事選択しなきゃいけない事も沢山あって迷走している私。
フェミニズム思想は苦手だけど、すごく今の私にフィットしてスルスル読めた。
なんやかんや女性として生まれて良かったな。
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