【感想・ネタバレ】一心同体だったのレビュー

あらすじ

体育で誰とペアになるか悩んだ小学校時代。親友への憧れと嫉妬で傷つけ合った中学時代。うちらが最強で最高だった高校時代。女であるが故に、なし崩しに夢を諦めた大学時代。仕事に結婚にコロナに子育てに翻弄される社会人以降の日々・・・・・・1990年から2020年。10歳から40歳。平成30年史を背景に、それぞれの年代を生きる女性たちの友情をバトンのようにロンド形式でつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。共感の声が続々! シスターフッド文学の最高傑作!!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

人生の節々に落としてきたときめきや諦めは今も手を伸ばせば拾える距離にあるのだと、そのどれもが私の欠片となる宝物なのだと思い出させてくれた。
特に青木さんのエピソードは自分の高校時代に感じていたシスターフッドが瞬間解凍されたように蘇ってきて泣いてしまった、純粋な友情の中にいた自分が好きだった、そのことを忘れていた。
今20歳なので25歳以降のエピソード怖すぎた。
閉塞的な田舎で生きる女性の緩やかな絶望と色彩を失い誰かのものになっていく人生を書くのが上手すぎる、その中で抗う姿に心打たれた。
リレー構造が女性の自由を求めて戦ってきた人々が世代を超えて渡してきたバトンのモチーフであると気付き見事だと感心した。
あの子は貴族、も買ってみた。映画が有名なのは知ってたけど最初に触れるのは原作で!って決めてたんだ、今がその時おんぷ(絵文字が使えない) 二章目あたりで私の好きな作家リストに山内まりこがダイブしてきたけどその中でも特に文章が上手いように感じる、構造も面白いし総合点が高い

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

女とは?女らしさとは?女同士とは?など同じ年代の女性として共感するものが多くスラスラ読んでしまった。
その当時の流行や社会の流れとか懐かしさいっぱいで楽しめた。
自分が幼い頃の友達関係を思い出し、成長し大人になり母親になった現在の交友関係を考えさせられ学びにもなった。
自分の娘にものびのび後悔しない人生を歩んでほしいと願いたい。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

女の子の友情ってすっごく濃厚でとっても呆気ない。
ちっちゃなことで共鳴して群れるくせに、ちっちゃなことで失望して嫌いになる。
環境が変わったり、好きな男ができたら、すっかり疎遠になる。
20代後半になった私もあの時あんな友達いたなぁってどこか懐かしくなる一冊だった。

数名の女の子たちの伝記のような短編集たち。

小学生の時花いちもんめで選ばれなくて悲しい気持ちになったり、中高生の時男子に選ばれず惨めな気持ちになって華やかな友達を妬んでしまったり、夢たくさんで大学に入ったのにルッキズムや男社会に失望しながら「こんなもんだ」って言い聞かせる日々も、サブカルにハマって自分が異質で特別だと思ってる痛々しさも、25歳超えて独身だと可哀想な目で見られる悲しさと怒り、30歳近くなって競争ばかりの社会から卒業して自分らしく生きることをみつける
きっと誰しも共感できる女の子の人生が描かれている。

今、35-45歳くらいの女性たちのお話を各時代ごとに描いているのだがでてくる固有名詞が話のリアリティさを助長させていて好きだった。
学生時代は、SPEEDのmy graduation、ビデオ屋、mixiオフ会、スタバ、ipod、クドカンのドラマ。
30代超えてからは、逃げ恥、Twitterのまとめトゥギャッター、アナ雪、コロナ。


特に、後半のアラサーの女性たちのお話は、ちょうどアラサーに差し掛かった私にはあまりにもリアルなお話ばかり。
見てくれを美しくすることばかり考え、常に何かの擬態で生きていたら30歳になって、自分を解放できるヨガに出会ってインストラクターなったり…
ラッキーで大手総合職で入れただけなのにバリバリ自分の力で稼げてる気になって、どんどん可愛げのない自分になって、独身なせいで地方転勤になって自分が思い上がってた事に気付かされたり…
男の人も自分と同じように愛情があると信じて、言葉の裏を深読みして恋愛至上主義になって搾取され、妊娠をしてから無料で奴隷のような生活をし自尊心を失ってく女性の末路…


セクシャル・ハラスメントとオバタリアンではじまった平成が、援助交際とドメスティック・バイオレンス、アラフォー、女子会、イクメンとマタハラ、そして#保育園落ちた日本死ねを経て、#MeTooと#KuTooで幕を閉じようとしている。
という最後の方の文章は印象的だったな。

女としての人生、楽しい事嬉しい事も沢山あるけど、傷つく事生きづらい事選択しなきゃいけない事も沢山あって迷走している私。
フェミニズム思想は苦手だけど、すごく今の私にフィットしてスルスル読めた。

なんやかんや女性として生まれて良かったな。

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

同じ年代の為、共感できる所が多くあった!
あの時私も友人関係でこんな感情になったなとか共感することも多かった。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

沖縄旅行中、新設テーマパークに炎天下、長時間並んでいた時から読み始めた。
そんな中でもグイグイ引き込まれ、女友達あるある、小中高+大学あるあるの連続で本当に面白かった。

正社員いいなぁ、でも結局何するにもお金はかかってプラマイゼロなんだ?!っていう新見地からの、最終章のフェミニズムで目から鱗が落ちる気持ち、そして最後の最後のサプライズ!

女って大変だけど、女同士頑張れる、でも頑張りすぎちゃいけない、と強く思った。

ちなみに個人的には友達がほぼいない人生だったので、頼れる女があまりいなくて1人でやってきたんだよなと思い、帰りの機内でちょっと泣きたくはなった。

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2025年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

◾️record memo

あの瞬間、あたしも、自分の顔が好きになった。好きになれた。可愛いとか可愛くないとか、人からさんざん言われて、切り刻まれてきた自分の顔が、北島の「好き」のひとことで救われたんだ。北島はあたしを、たったひとことで救ってくれたんだよ。

五分前を知らせる電話が鳴ると「やっぱシメはこれかな」って、SPEEDの『my graduation』を誰からともなく入れる。誰もSPEEDなんか別に好きじゃないのに、カラオケに来ると毎回必ず四人で歌った。
そういう、いつものカラオケ。いつものパターン。あの時間のかけがえのなさにいまごろ気づいて、一人で焦って、青くなってるよ、あたしは。

とにかく、女子グループに加わって、受け入れられて、超仲良しなんて、ほんと、中学時代のあたしには考えられないことだった。考えられないくらい幸せなことだった。四人で最後に撮ったプリクラを、あたしは自分にも女友達がいるんだっていう、たしかな証拠みたいにして生きるよ。それはすごく、あたしに自信をくれることだから。彼氏がいるより、女友達がいる方がすごいことだよ。これはまったく本当に!

誰か私に、あなたは悪くないよって言って。
私が犯した浅はかな間違いを取り返すチャンスをちょうだい。

------あ、なるほど、そういうことだったんだ。
瞬時に、あたしはすべてを悟った。
女は結婚してないと、こんなにバカにされるんだってことを。あたしって世間じゃここまで下等な生き物だったってことを。こういう、どうってことのない普通のおばさんたちが、誰かの妻ってだけで、どんだけ調子こいていたのかを。そうじゃない人をバカにすることで、いじましく自分たちの自尊心を守っているんだってことを。

あたしは留袖ではしゃぐ独身差別ババアを見ながら、無性に悲しい気持ちになっていた。男に傷つけられると怒りがわくけど、女に傷つけられると悲しくなる。この世はあたしが生きるには汚すぎる。

知らない街でもスタバの中は安定のシアトル感であたしたちをやさしく包む。喧騒にまぎれて、ふわふわした心地で。スタバで楽しくしていると、普通の女の子に上手に擬態できてる気がして、あたしはなんだか満たされる。

あたしは重度の音楽依存症だから、ちょっと外へ出かけるにも、CDウォークマンと愛聴盤をあれこれ収納している分厚いCDケースが手放せなかった。そのときどきの精神状態に合わせて、自分で自分に処方箋を出すみたいに、聴く音楽を選ぶ。ベル・アンド・セバスチャンで現実世界にシールドを張り、景気づけが必要なときはダフト・パンクでドーピング、感傷に浸りたいときはジェフ・バックリィの『ハレルヤ』に限る。

「ちはる、こんな縁もゆかりもないところによく住めるな」筒井麗子が言った。
「よく考えたらすごいことだよね。名前も変わって、知り合ってたった数年の人と知らない街に住むなんて。それってすっごい、人生の大冒険」
あたしは生まれてはじめて結婚をリアルに考え、そのとんでもなく乱暴なシステムに呆然となってる。
「冒険っていうか、ほとんど賭けじゃん。宝くじじゃん」
「賭けって、人生を決めるときにいちばんしちゃダメなやつでは?」

結婚かぁ。そこにたどり着くのは、いつのことだろう。ていうかそれって、絶対マストなことなんだろうか。あたしはただぼんやりと、好きなことをして生きていきたいとか、好きなことを仕事にしたいとか、素敵な感じになりたいとか、そういうあてのない欲望しか抱いたことがなかった。結婚なんてまともに考えたこともなかった。あたしが結婚してもいいと思えるのは、北島くらいだ。北島と結婚して、女ふたりで生きていいっていうなら、まあ、してもいいかな、結婚。

「卒業して環境変わると、ほんと縁って切れるじゃん。エスカレーター式の私立に行ったような子はさ、よくも悪くも世界狭くて、ほとんど変わらないメンツでつるみつづけるらしいけど。あたしみたいに公立行ったりしてるとさぁ、卒業後はほとんどバラバラだから。たまに集まってもお互い探り入れるみたいな近況報告するだけで、ちはるとも全然連絡とってなかった。はっきり言って、ほとんどちはるの存在忘れかけてたころに、いきなり招待状が来たんだよね。それって友達なのかなぁ?数合わせに声かけただけなんじゃないかなぁ。あたし正直もう、ちはるのこと全然わかんないんだよね。なんであんなキモい男を結婚相手に選んだのかも、もう訊けないし。本当にこんな微妙な田舎に一生住んでいいと思ってんのかなぁ。それってちはるの本心なのかなぁ。そんなこと考えたりもして、祝うに祝えないっつーか」

「なにそれ、ちはる、めっちゃさびしかったんじゃん。やりたいこと見つけて、結婚相手も見つけて、順調に生きてんのかと思ったら、めっちゃさびしいんじゃん。はーあ、なんだよ、うちらみんな超さびしいんじゃん。さびしいのになにやってんだよ。バカじゃないの……」

見た目だけはたしかに二十五歳、もしくはそれ以上。大人びてるし、落ち着いてる。けど、住むところもなくて人生あやふやで、人間として実際のレベルはやっと十九歳ってところだ。十九歳だったらまだ格好がついたのに。十九歳だったらよかったのに。

「信じられない!正社員なんて新卒でなきゃもうなれないかもしれないのに。まだ研修中なんでしょ!?客室清掃が終わったら次はフロントに行けるかもしれないんだし、もうちょっとつづけなさいよ!絶対つづけるべき!」
菱田さんはすごい剣幕で言う。
あなたは、自分のために怒ってくれている菱田さんを、うざいと思う。あなたは彼女の説得を無視する。ちょうどあなたが、お母さんの言うことをいつも無視するように。なぜってあなたは二十歳。あなたはとても若い。あなたの若さはときどき醜い。目も当てられないくらいに。

「正社員は正社員しか、結婚前提の恋愛対象に入れてないからね」
え、そうなんですか?という言葉を、あなたは飲み込む。
あなたはいつからか、玉の輿めいた上昇婚ストーリーを、心の奥底で信じている。誰かがあなたを見つけてくれると、なんの根拠もなく思い込んで生きている。経済力と包容力のある男らしい人が、あなたにひと目でぞっこんになって、なんでも言うことを聞いてくれて、幸せにしてくれると思っている。でもそれは、世界中の小さな女の子に吹き込まれたおとぎ話であって、現実には起こりえない。あなたには起こりえない。

------無理をしないで、人と比べないで、これは競争ではありません。
その言葉は、空腹に流し込んだホットミルクみたいに沁みる。あなたを芯からあたためる。

あなたは苦しい。あなたはつらい。けれどあなたは、その体を容れ物にして、これからも生きていかなくちゃならない。あなたはあなたとして、やっていかなくちゃいけない。あなたはあなたを、あなたのままで、愛するしかない。

あなたはずっとロングヘアーだったけど、実はショートの方が断然似合う。髪を切ってからの方が、あなたはあなたという感じがする。いままでずっと、誰かの擬態をしてたみたい。そう、あなたはずっと、擬態をしていたのだ。若くて、きれいな、女の。

無理をしないで。
自分とだけ向き合って。
人と比べないで。
これは競争ではありません。
こうして、あなたは三十歳になる。
三十歳になる。

ああ、まただと、私は思った。内定をもらったのを打ち明けたときと、同じ空気だ。別々の道を歩きはじめた時点では気づかなかった。無邪気に「お互いがんばろうね」なんて言っていた。だけど一年が経ち、二年が過ぎ、社会人三年目にもなると、ようやくわかってきた。私たちは取り返しがつかないくらい引き裂かれ、違う世界の住人になっていることに。それから、私たちがなにによって分断されているのかも。要するにお金だ。

私は、イヴがりんごを食べて知恵をつけてしまったみたいに、お金の稼ぎ方も、お金の使い方も、知ってしまったのだ。

ごはんに行くとするなら、相手はどのくらいの予算を考えているのか。一緒に旅行に行くなら一泊いくらくらいのイメージなのか。相手の"普通"と自分の"普通"をすり合わせなくちゃいけない。なにしろみんな、自分の思い描く"普通"しか、世の中にはないと思ってるから。

これまで自分の給料は、私の努力に見合った金額なんだ、私はそれだけの仕事をしているんだと疑ったことがなかった。けどそれは思い上がりも甚だしく、私の給料は、大島さんみたいな人をスポイルして、割増しされた結果であって、自分の力なんてまるっきり関係なかった。ただ本社に総合職で入れたから、いい給料を割り当てられてるだけ。ラッキーだっただけ。

結界に拒まれたみたいに、私はフードコートの中に入れない。立ちすくみ、呆気にとられて眺めつづける。子育て世代の親のなかに、おじいちゃんおばあちゃんがぽつぽつ交じり、三世代でテーブルを占拠していたりする。子孫繁栄!そんな古来のドメスティックな幸せを絵に描いたよう。同じ血を体に流す家族という集合体が、一斉に食事をし、腹を満たしている姿はなかなか強烈だった。

その美しきサークル・オブ・ライフは、この巨大なコミュニティからはじき出されている部外者の私にはいささかグロテスクに映った。たった一つしかない家族像の、圧倒的な正しさにくらくらする。

平凡な男だなぁ。こんな平凡な男が、職があって、家があって、妻があって、子がいるのか。二人目が生まれるのか。私はふと、ショッピングセンターにやって来るあの、同じ鋳型で鋳造されたみたいな、画一的な家族像を思い出した。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、ぼくわたし。みんなが同じ幸せに向かって、いっせいにカートを走らせてる。生活してる。なんだろうあの感じ。あの噎せ返るような濃い空気。圧倒的な血縁主義。遺伝子を次の世代につなげることへの剥き出しの執着と悦び。生きているのはなんのため?血を絶やさないため?その輪からぽつりぽつりとこぼれ落ちた人は、どこに行けばいいんだろう。私や大島さんみたいな人は。

またスタッフの子が妊娠で退職。赤ちゃん欲しかったんだねって訊くと、あっけらかんと、いやぁ〜彼氏をつなぎとめたくて必死で、と言われ、ああ、やっぱりそういう利己的な動機で子供つくる人もいっぱいいるんだよなって、ちょっとほっとする。

女の子たちはたまに、ぎょっとするほど身も蓋もないことを言う。貪欲で、生々しい。そのことを恥じる回路が切れてるみたいな、空恐ろしい生命力とたくましさ。見た目はみんな、ふにゃふにゃしてるけど。

義母は私のことを、人前では「お嫁ちゃん」と読んだ。お嫁ちゃん……。その言い方の、言葉にできない気持ち悪さ。

「嫁」は、その家でもっとも低い位置に置かれた、雑用係みたいなものだ。掃除婦であり、飯炊き女であり、洗濯女。あらゆることをタダでやる、便利な存在。
そしてなにより子供を二人か三人"産む機械"。ある種の人たちは、本当に素で、ナチュラルにそう思ってる。
十ヶ月間お腹の中で育てて、さらに生まれてから最低十八年、つきっきりで世話をする"育てる機械"でもある。

いま、彼氏と一緒に住んでるけど、あんまり世話焼かないように気をつけてる。家賃だってちゃんと出してるし。とにかく自分から、すすんで奴隷にならないようにしてる。お母さんみたいに甲斐甲斐しく世話を焼いて、家庭的アピールして、結婚してもらおうなんて浅ましい考えはもうしない。

たとえば過度な恋愛至上主義が、どれだけ女性にとって有害かという指摘。私たちはロマンティック・ラブ・イデオロギーにずぶずぶと浸かって育ったけど、ああいう恋愛観から抜け出さないと、一生男から与えられる"幸せ"だけを指標にして生きていくことになる。

性被害に遭わないように空手を習わせたい。恋愛至上主義の罠に嵌らないようにシスターフッドの物語を読ませたい。女の子の人生には危険が多すぎて、その罠を回避させるために、なにをしてあげられるのか考え出すと、不安で眠れなくなる。涙がでる。

親がどれだけジェンダーステレオタイプをかわそうとしても、あらゆるところから、「女の子だねぇ」「女の子は女の子らしく」の価値観は、雨のように降りそそぐ。せめてその雨をしのげる傘くらいは用意してあげたいけれど。

女の子たち、怖がらずに、人に質問したいことがあれば訊いていいよ、踊りたかったら踊っていいよ、嫌なときは嫌って言いなさいね、まわりを気にしないで、好きな服を着ていいんだよ、愚痴ばかり言ってるのがいちばんつまらないよ、あなたは大丈夫、あなたならできるよ。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

・「女のあるある100連発」って感じで面白かった!けどちゃんと、あるあるの列挙に終わらずに物語に引き込んでいるのが最高に良かった
・東京 だけが女性の住みやすい場所になって良いのかという疑問
=(「逃亡するガール」の言葉を用いるなら)「逃亡先」が東京しかないって、あまりにも窮屈すぎないか

・ニコイチじゃない、友情のあり方ってどうすれば良いんだろう、親密な関係てありえないのかな??
・女友達はその子の人生にはすべてのっかれない(結婚制度という基盤をもつ夫の代わりにはなり得ないので)てやつ、そしたらどんな場合ならその子の人生にのっかれるのかな?例えばセクシュアリティが同じもの同士しか一緒に住めないのかなー

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2025年05月30日

Posted by ブクログ

『「選ばれる側から選ぶ側」へ廻ろう。』
女性だからこそ自立することの大切さ。女性ならではの嫌なところもいっぱい詰まってるけど、ハッとさせられる文章もたくさんあった。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

育休中で、ふと昔の友達を思い出す機会があり、そこで出会った本。物語を通して感じたのは女友達って実は自分が思っているよりドライなのかな〜ってこと。
大学生の頃は「男は一瞬、女友達は一生だよね!」なんて言って、友達と絆を確かめあったりしていたあの日々。その友達とは今はすっかり疎遠…

でも、本のラストにもあったが、女友達とはその時その時を一緒に乗り越えてきたって事実はある。それは忘れないし、忘れたくない。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

花いちもんめとか体育の時間のペアを組みましょうはすごく苦手だった。だって私も選ぶ側ではなく、選ばれる側だったから。
学生時代それぞれ楽しかったはずだけど、今でも繋がってる人って片手で数えられるくらい。
みんなどこに行ったのだろうか。
小学生の時はフルネームで親に紹介していたな。

女性は差別される側だと書かれていたけど、それでも自分の人生を諦めたくない。
仕事も頑張りたいし、子育ても頑張りたい。

登場人物がリレーのようにお話を紡いでいって、最後元に戻ってきたと分かった時はすごくすかっとした気持ちになった。

各年代で共感ポイント多すぎるし、年代や人によって書き方が違っているのももっと読みたいという気持ちになった。

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

私たち、なりたいものに全然なれなかった世代だからな、という思いに答えてくれてる感じ。
1980年代生まれの方に、刺さる内容で、心を整理してくれた。あんまりまとめすぎてないところが、自分の人生を投影できる余白がある感じがして、良かった。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

短編連作集(ストーリーテラーが、友達→友達に次々とバトンが渡されていく)、初読の作家さん。作家さんは1980年生まれということで、同世代の読者にはもう1段面白く読めると思います。(さらっと入れてくる情報が懐かしく、当時の流行りのブラントやお店、社会現象など鮮やかに)
友だちって?というお話。当時私は言葉にしなかった、いや、できなかった心理描写も見事だし、そうだったんだと今更発見できたこともあれば、わかるなぁとウンウン頷きながらも読んでました。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

こんな子いたな〜自分もこう思っていたな〜
子供から大人まで一気に振り返るようで面白かった。

社会性、身だしなみ、恋愛、就職、結婚、妊娠、子育て。年代ごとに変わっていく悩み。
今だからこそ読んでよかったって思えるけど、改めて文で読むと女の子の心の成長って目まぐるしい。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

性別女とされる人たちが盛り沢山。
全部に思い当たる節がある。(自分がそうであるということではなく。)

話の紡ぎ方として、リレーが続いているのでどう終わるかと思ったら、ラストに鳥肌。

ただ、解説の人が苦手でマイナス1。
そうか、この本はフェミ扱いになるのか。

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

様々な年代の女の子・女性たちの友情と生き方がテーマ。その時々で熱中していたものや降りかかってくる問題が"あのころの私たち"的目線で描かれていてどこか懐かしい。

当時はあんなに仲良かったのに気付けば疎遠になっていたり、価値観や話が合わなくなったり。お互い自分の人生を歩んでいたら当然のことでもあるけど、いつから?どうして?と寂しくもある。

ライフイベントによって、男性よりも人生が大きく変わりやすいのが女性。ある一定の年齢になると女性たちは自分が差別される側であることに気づく(=若いうちは、母親やいろんな人が盾になって、肩代わりしてくれていた)。←ここは結構はっとした。


"親がどれだけジェンダーステレオをかわそうとしても、あらゆるところから、「女の子だねぇ」「女の子は女の子らしく」の価値観は、雨のように降りそそぐ。せめてその雨をしのげる傘くらいは用意してあげたいけれど。"

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

女の友情とかそういう本かと思いながら読んだ。
1章ごとに前の章に出てきてた人が出てくるけど主人公は変わり、話も変わる。
読んだ後で知ったけど、著者は同い年(早生まれなので学年は私が1つ上)だった。
どうりでわかりすぎるはずだ。
ただ、最終章はフェミニズム全開で食傷気味になった。
(そのつながりか富山つながりか、解説が上野千鶴子なのは驚いた)

私もフェミニズム思考寄りだと思うのでアレルギーがあるわけではないし、昨今のフェミニズムを貶めている何でもフェミを盾にしている似非フェミニストには腹が立ってるし、フェミニズム/ニストを嘲笑する風潮にはもっと腹が立っている。

しかし、地方だからとは言えこの本に書かれてることは古いと感じた。

地方はフェミ云々どころかもはや存続の危機。
女が生き残るには勉強して都会に来るしかない。
しんどいけど共働きで、家事育児を折半するしかない。

というのも専業主婦が不満の一因になってるのではと思うのだ。
私の母も一時期フェミに“かぶれて”たけど、今思うと単に日常の不平不満を「女だからだ」と責任転嫁してただけにすぎなかった。

同じように働いたら仕事の大変さもわかるし、稼いでない卑屈さもなくなるし、正々堂々と家事育児を配偶者に求められる。
そうなると変わって見えることがあるのでは、と母が正しくて父が悪いと思い込んでた私は思う。

ただ、それでもなお女性は働きにくく、家事育児負担は偏っており、保育園で熱を出した時にお母さんに連絡が来る社会ではある。
それらに是正を求めるのがこれからのフェミニズムであってほしいと思った。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

90年代後半生まれの私にとって、過去のことと、未来のこと。過去に自分だけが感じていたモヤモヤや寂しさが、当時私以外もみんな考えていたということを大人になってから色んな本を通して知る。その年代ごと色んな悩みがあって、私もこれからそうやって悩むんだろうなと思うけど、その中に友達との楽しいことが絶対あるはず、と前向きな気持ちになれた。

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2025年08月04日

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