あらすじ
体育で誰とペアになるか悩んだ小学校時代。親友への憧れと嫉妬で傷つけ合った中学時代。うちらが最強で最高だった高校時代。女であるが故に、なし崩しに夢を諦めた大学時代。仕事に結婚にコロナに子育てに翻弄される社会人以降の日々・・・・・・1990年から2020年。10歳から40歳。平成30年史を背景に、それぞれの年代を生きる女性たちの友情をバトンのようにロンド形式でつなぐ、かけがえのない“私たち”の物語。共感の声が続々! シスターフッド文学の最高傑作!!
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Posted by ブクログ
1人の女性視点で書かれ続けるのではなく、前の章の主人公の女性とコンタクトした女性が次の章の主人公となる書き方。各主人公がそれぞれに喜怒哀楽をもち、それが高いレベルで言語化されることで、自分は男だが、女性特有の社会を感じることができた作品。
Posted by ブクログ
「小さい頃の2人ペアになってください。」という、誰もが一度は経験したことのある場面から始まる。物語を読み進めるにつれて、年齢を重ねるほど男性が優位になっていく社会や、男性にコントロールされることで大きな問題にはならないものの、どこか不安定な女性の暮らしが描かれていることに気づく。短期的に見れば、誰かに合わせることで楽に生きられるようにも思える。しかし、長期的に考えたとき、自分の意思ではなく誰かに合わせ続ける人生は、本当に幸せなのだろうかと考えさせられた。
特に印象に残ったのは、ヨガのシーンに出てくる「無理しないでください。人と比べないでください。これは競走ではありません」という言葉だった。家族や世間から「女の幸せとはこういうもの」という価値観を知らないうちに植え付けられることで、私たちは「あの子より綺麗」「あの子よりいい人生を送っている」と、つい人と比べてしまうのだと思う。
私はこれまで、マウンティングという行為をあまり好きではなく、女性の悪い癖のように考えていた。しかしこの作品を読んで、それも個人の性格だけではなく、選ばれることが良いものとされている社会の中で形成されたものなのかもしれないと気づいた。
人生は競走ではなく、自分にとって心地よいものを探し続け、その都度、自分自身で選択していくものなのだと思う。周囲から「選ばれている人」が一見すると優位に見えても、本当の幸せを手にするのは、自分で選び続けている人なのかもしれない。そんなことを考えさせてくれる終わり方が、とても印象的だった。
Posted by ブクログ
年代ドンピシャとまではいかないまでも、ほぼ同じ時代を生きてきたので突き刺さる数々のエピソードたち。小学生女児の話でうちのタマ知りませんかやみんなのたぁぼうなど記憶の彼方にいたキャラが話題に上がっただけでとてつもない郷愁に見舞われた。
小学生のときの少しめんどくさい友情や思春期の頃のルッキズム、社会人になってから子を産むか否か、産んだ後の悩みに至るまで共感ばかり。
そして己のミソジニーとの和解という言葉が心に残った。確かに学生の頃は女って人間関係めんどくさいって思っていた時期があった。
次世代の女の子たちのために呪いを一つでも解いていきたいな。
Posted by ブクログ
小説内に出てくる女の子達と全く同じ経験をしたわけではないのに、「わかる…女の子の友情ってこういうこと本当にあるよね…」と共感し過ぎて、途中読むのがしんどい時もありましたがとても面白かったです。覚えておきたいほど良いと思った文章がいくつかありましたが、その中でも母親が娘に『女子が嫌いって言うのは、自分のことを嫌いって言ってるようなことなんだよ。そんなふうに思っちゃダメ。』と注意している所で、凄くハッとしました。
自分の身の回りの女性だけでなく、男性にも是非読んでほしいと思った一冊です。
Posted by ブクログ
花いちもんめとか体育の時間のペアを組みましょうはすごく苦手だった。だって私も選ぶ側ではなく、選ばれる側だったから。
学生時代それぞれ楽しかったはずだけど、今でも繋がってる人って片手で数えられるくらい。
みんなどこに行ったのだろうか。
小学生の時はフルネームで親に紹介していたな。
女性は差別される側だと書かれていたけど、それでも自分の人生を諦めたくない。
仕事も頑張りたいし、子育ても頑張りたい。
登場人物がリレーのようにお話を紡いでいって、最後元に戻ってきたと分かった時はすごくすかっとした気持ちになった。
各年代で共感ポイント多すぎるし、年代や人によって書き方が違っているのももっと読みたいという気持ちになった。