山内マリコのレビュー一覧

  • あのこは貴族

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    映画が面白そうだったので小説で読んで見た。2人の女性の対比が鮮明だった。華子の生活は自分のものとは到底離れたもので、知らない世界の話のようだったが鮮明に書かれていて面白かった。美紀の生活については共感できる部分もありつつ、彼女の持つ適応能力や強さは物語の登場人物ながら憧れる部分もあった。

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    2025年11月03日
  • 一心同体だった

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    人生の節々に落としてきたときめきや諦めは今も手を伸ばせば拾える距離にあるのだと、そのどれもが私の欠片となる宝物なのだと思い出させてくれた。
    特に青木さんのエピソードは自分の高校時代に感じていたシスターフッドが瞬間解凍されたように蘇ってきて泣いてしまった、純粋な友情の中にいた自分が好きだった、そのことを忘れていた。
    今20歳なので25歳以降のエピソード怖すぎた。
    閉塞的な田舎で生きる女性の緩やかな絶望と色彩を失い誰かのものになっていく人生を書くのが上手すぎる、その中で抗う姿に心打たれた。
    リレー構造が女性の自由を求めて戦ってきた人々が世代を超えて渡してきたバトンのモチーフであると気付き見事だと感

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    2025年11月02日
  • 世界は団地でできている 映画のなかの集合住宅70年史

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    大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子

    何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
    面白かった。深かった。
    日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
    都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
    団地ができる。
    そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
    いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。

    夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
    もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
    女を縛る団地。
    団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。


    そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、

    大雑

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    2025年10月21日
  • あのこは貴族

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    良かった。

    女社会がこんなにも気持ちの良いコミュニケーションがちゃんと取れる場であるということ、"女"という存在を記号で見ている男たちは知らないでしょうね!なんて皮肉なことを思ってしまった。

    そしてこの作家の方の表現?言葉の調子?がなんだかとっても読みやすくて、するするするっと読み終わった。

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    2025年10月16日
  • 一心同体だった

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    女とは?女らしさとは?女同士とは?など同じ年代の女性として共感するものが多くスラスラ読んでしまった。
    その当時の流行や社会の流れとか懐かしさいっぱいで楽しめた。
    自分が幼い頃の友達関係を思い出し、成長し大人になり母親になった現在の交友関係を考えさせられ学びにもなった。
    自分の娘にものびのび後悔しない人生を歩んでほしいと願いたい。

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    2025年10月11日
  • 一心同体だった

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    女の子の友情ってすっごく濃厚でとっても呆気ない。
    ちっちゃなことで共鳴して群れるくせに、ちっちゃなことで失望して嫌いになる。
    環境が変わったり、好きな男ができたら、すっかり疎遠になる。
    20代後半になった私もあの時あんな友達いたなぁってどこか懐かしくなる一冊だった。

    数名の女の子たちの伝記のような短編集たち。

    小学生の時花いちもんめで選ばれなくて悲しい気持ちになったり、中高生の時男子に選ばれず惨めな気持ちになって華やかな友達を妬んでしまったり、夢たくさんで大学に入ったのにルッキズムや男社会に失望しながら「こんなもんだ」って言い聞かせる日々も、サブカルにハマって自分が異質で特別だと思ってる痛

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    2025年10月09日
  • 一心同体だった

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    同じ年代の為、共感できる所が多くあった!
    あの時私も友人関係でこんな感情になったなとか共感することも多かった。

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    2025年10月03日
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

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    Twitterで見かけて気になり購入。
    わたしも買い物が大好き(というか田舎&貧乏育ちの反動かも?)なので、タイトルの"お伊勢丹より愛をこめて"がどストライク。こんなに"読みたい!“と思う本には久しぶりに出会いました。

    ライトなエッセイなので数時間で読み終わるボリュームですが、一品一品に対する著者の情熱がすごいし、毎回素敵なお品なので同じページを何度も読み返したりすることもあり、じっくり数日にわたって読みました。

    著者の好みが被っているところもあれば、そうでないところもありますが、この本、人様のクローゼットを覗いているようでとても楽しい!女性なら、子供

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    2025年09月30日
  • あのこは貴族

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    1日で読破。生まれ、育ちはその人自身がどう頑張っても変えられないもの。その中でも自分のオールを見つけて、上手くなくても泳げる人間でいたい。

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    2025年09月25日
  • あのこは貴族

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    自由とは何か、ということを考えた。
    都会と田舎の世界の構造があまり変わらないことに美紀が気がついた瞬間が印象に残っている。
    本当の意味で対等でいられる関係って実はそんなにないのかもな…。

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    2025年09月21日
  • あのこは貴族

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    こういう話も大好きです。金持ちと庶民、共存は難しいですね。エリートと鈍行社員も同じ。階級社会と割り切って立場の違う責任を果たすべきなのか、ヤクザ政党のように貧乏人ファーストと叫んで社会秩序をぶち壊すべきなのか。答えはとっくに出ていると思います。1番みっともないのは下品な金持ち。ギャング気取りなのか田舎くさい帽子を被った頭の悪そうな口の曲がった爺さん。昔いじめられたことを根に持ち続けるあの貧困さが笑えます。それと精神が貧乏なのくせに必死になり上がろうと足掻く排外主義者も最悪です。

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    2025年09月11日
  • あのこは貴族

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    温室から飛び出して、自分の人生を歩み始める女性のお話⋯なんだけど、日本が支配階層によって動かされていることとか、女性に期待されていることの気持ち悪さとかミソジニーとか、そういう日本社会の現実も併せて考えることができた。まったく違う環境で生き、分かり合えないように一見見えても、「女」であることでの生きづらを自覚したとき、そこに絆が生まれるんだよなぁ⋯

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    2025年09月09日
  • 結婚とわたし

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    友達にも、ここまで旦那さんの愚痴を言えないのに、正々堂々と、愚痴をたくさん言えていて、なんだかすっきりする

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    2025年09月08日
  • あのこは貴族

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    ネタバレ

    2025.8.8
    ああ、日本は格差社会なんかじゃなくて、昔からずっと変わらず、階級社会だったんだ。
    上京してきた人と東京出身の人は、良くも悪くも生まれながら持ってるものが違うと思う。自分も華子と同じような環境で生きているので、知らず知らずのうちに自分の常識を誰かに押し付けていたり、誰かを押し潰していたのかもしれないと思うと怖かった。
    育ちの良さと幅広い経験を裏打ちされた、堂々たる振る舞い。無傷な感じは、人を蹴落とそうとする気持ちなど抱く子必要のない世界で生きた証のよう。
    客観的に見た華子はあまり美しくないのかもしれない。本能に生きる人間らしさ、自由に飛び立てる強い女性がとても美しいものだと強

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    2025年09月01日
  • ここは退屈迎えに来て

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    山内さん、あなたは何人分の人生を生きているの…
    細かい設定が本当にその人生を生きてきた証みたいだ。
    女の子ってやっぱり心のどこかで王子様を待っているのかな。自分を迎えにきてくれるだけでなく、面白い場所に連れて行ってくれる王子様。
    女の子達の渇望感は都会に住む私にとって感じたことのない思いだった。

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    2025年09月01日
  • 一心同体だった

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    沖縄旅行中、新設テーマパークに炎天下、長時間並んでいた時から読み始めた。
    そんな中でもグイグイ引き込まれ、女友達あるある、小中高+大学あるあるの連続で本当に面白かった。

    正社員いいなぁ、でも結局何するにもお金はかかってプラマイゼロなんだ?!っていう新見地からの、最終章のフェミニズムで目から鱗が落ちる気持ち、そして最後の最後のサプライズ!

    女って大変だけど、女同士頑張れる、でも頑張りすぎちゃいけない、と強く思った。

    ちなみに個人的には友達がほぼいない人生だったので、頼れる女があまりいなくて1人でやってきたんだよなと思い、帰りの機内でちょっと泣きたくはなった。

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    2025年08月08日
  • あのこは貴族

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    とても面白くて、一気読みした。

    地方出身には絶対に知り得ない、そんな世界があるんだ、と興味津々だった。
    例えば、同じく慶應大学に入ったとしても、見えてる世界も生きている環境も、全く違うんだ…と、不思議な気持ちになった。

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    2025年07月29日
  • 一心同体だった

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    ネタバレ

    ◾️record memo

    あの瞬間、あたしも、自分の顔が好きになった。好きになれた。可愛いとか可愛くないとか、人からさんざん言われて、切り刻まれてきた自分の顔が、北島の「好き」のひとことで救われたんだ。北島はあたしを、たったひとことで救ってくれたんだよ。

    五分前を知らせる電話が鳴ると「やっぱシメはこれかな」って、SPEEDの『my graduation』を誰からともなく入れる。誰もSPEEDなんか別に好きじゃないのに、カラオケに来ると毎回必ず四人で歌った。
    そういう、いつものカラオケ。いつものパターン。あの時間のかけがえのなさにいまごろ気づいて、一人で焦って、青くなってるよ、あたしは。

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    2025年07月21日
  • あのこは貴族

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    エーッ
    オモシローーー!! 
    というのがまず、思ったこと笑。

    ページを捲る手が止まらず、どんどん読み進められた。
    何でだろう、全然自分と境遇が似ているとかでもないんだけれども、「本当に日本の松濤辺りにこういう世界が広がっているのかも」と思うとワクワクしながら読めた。
    次元が違いすぎて、色んな「当たり前」に
    へぇ〜っ、ほぉ〜っ、みたいな(笑)

    山内マリコさんの他の作品も気になりました。

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    2025年07月20日
  • 選んだ孤独はよい孤独

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    「男」「女」の文脈の感想多すぎて、うるさいなぁ〜ってなってしまった。読みやすいし、面白い本だったのに。

    男子は街から出ない
    おれが逃してやる

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    2025年07月13日