山内マリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今は東京住みではないが、わたしも進学で上京した身なので、東京の上流階級出身者と地方出身者が出会う話なんて、めちゃくちゃ興味深いテーマ。えぐられそうで、逆に東京いる時は読めなかった。案の定一気読み。
読んでる間、華子の恵まれた暮らしや、「東京の人だと思ってた」を褒めるつもりで言うような東京至上主義な感じにイライラした。
完全に私怨だが、わたしが今住んでいる地方都市について「永住したいほど住みやすい」と言った時に「東京より?」と言ってきた東京以外住んだことのないあいつや、地方にはない本屋を知らなかったわたしに「信じられない!」と本好きじゃない人間を非難するように言ったあいつが頭に浮かんだ。
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Posted by ブクログ
これ私が書いたっけ?!?!と錯覚するほどの共感の嵐だった。
結婚して約1年、20代最後の歳というこのタイミングで読むことができてほんとうによかった。これからの人生のバイブルになること必至。
そうなんだよな~~結婚して幸せが2倍になるのはその通りなんだけど、人間がひとり増えることで、ストレスも必ずや発生する。それがどんなに好きな人であろうと避けられない。相手と衝突することを厭わず、ひとつひとつ丁寧に解決してきたマリコさんのことを尊敬する。
とはいえ重い雰囲気はまったくなく、友達とカフェで長々としゃべり続けるような気軽さで、読み物としても心から楽しめた。きっとチチモがいたことも夫婦関係にいい影響を -
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Posted by ブクログ
親の期待を背負って地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で大学の2年間を棒に振り、それでもゼミでマリリンモンローのセックスシンボルとしてのイメージと本人の実際の行動から紐解いたフェミニストアイコンとしての人物像を紐解く研究をしていく。
後半は主人公杏奈の研究内容と、現実の大学生活と行き来する形で書かれて、興味のある分野だったので、とても面白かった。
特に印象に残った描写を記録のために2つ
▪️新木流星に強くつっこまれ、瀬戸杏奈は首をすくめて照れたように誤魔化し笑いをした。おかげで場の空気は、ほのぼのと和らいだものになった。
それを見て松島瑛子(2人のゼミの先生)は、こんなことを思って -
Posted by ブクログ
人生の節々に落としてきたときめきや諦めは今も手を伸ばせば拾える距離にあるのだと、そのどれもが私の欠片となる宝物なのだと思い出させてくれた。
特に青木さんのエピソードは自分の高校時代に感じていたシスターフッドが瞬間解凍されたように蘇ってきて泣いてしまった、純粋な友情の中にいた自分が好きだった、そのことを忘れていた。
今20歳なので25歳以降のエピソード怖すぎた。
閉塞的な田舎で生きる女性の緩やかな絶望と色彩を失い誰かのものになっていく人生を書くのが上手すぎる、その中で抗う姿に心打たれた。
リレー構造が女性の自由を求めて戦ってきた人々が世代を超えて渡してきたバトンのモチーフであると気付き見事だと感 -
Posted by ブクログ
大山 顕 佐藤 大 速水 健朗 稲田 豊史 山内 マリコ 妹尾 朝子
何だか怪しいタイトルで期待してなかったんだけど、
面白かった。深かった。
日本の経済成長の歴史の縮図に、団地がある。
都市に人口が集中し、住まいが不足し、山を切り開き、
団地ができる。
そこに住むのは若い夫婦と子供が二人。
いまだにこの4人家族を標準家族と思っている人がいるのはこのせいか。
夫は仕事に出、妻は家を守る。団地を守る。
もて余す時間が「団地妻 昼下がりの情事」へと発展する。
女を縛る団地。
団地住まいの子はやばい、という言説も生まれる。
そして団地ができて50年、今や団地は独居老人の終の棲家、、、
大雑