山内マリコのレビュー一覧
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何年か前に映画を観た。面白かった記憶があって、原作の存在を知り読んでみた。
僕自身、美紀と同じように田舎から大学進学を機に上京した人間で、重ねてしまう部分が多かった。
10年ほど東京に住んでいると、この街にいる"別の階級"の存在をたまに感じることがある。例えば街を歩いていて、急に静かな住宅街に入ったなと思ったら、都心にも関わらずとてつもない豪邸が建っていたりすると、高い塀に囲まれたその内部にどんな人間が住んでいるのか想像したりする。作中の中でも語られていたけど、彼らは彼らのコミュニティの中でのみ生きていて、一般人である僕らとは普通に生活していても交わることがない。そんなフィクションみたいな嘘みたいな生活を、本当に送っている人がいると思うと面白い。長い歴史に裏付けされた格みたいなものは、外から見るとすごく興味深くて好奇心をくすぐられる。
僕は1年ほど前から地元に戻って新しい生活を始めているけど、いまだに東京に未練がある。ずっとあの街に住んでいたかったという気持ちがある。ただ、東京での生活に苦しさを感じていたのも事実で、東京と地方とその両面を描く本作のテーマ、と山内さんの文章がスッと入ってきてあっという間に読み終えた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ毎号楽しみにしている、GOAT第4巻!
まだ全部読み終わっていないけど、特に好きな作品をピックアップして感想を残していきます。
1、宮島未奈『ようこ蘇!平安部』
一番最初に載っている小説が、宮島未奈さんの「ようこ蘇!平安部」(それいけ!平安部のスピンオフ作品)でテンションが上がりました。
それいけ!平安部は、主人公が1年生でしたが、今回は学年が1つ上がり、新入生が入ってきます。平安の食べ物、蘇(牛乳を煮詰めたチーズみたいなもの)を作ったり、この平安部の話はいくらでも続編が読みたい。
2、対談 山極壽一×平野紗季子『争わない食べ方をゴリラに学ぶ』
ホッブズの「万人の万人に対する闘争」(人間は結局、自然状態を受け入れると闘争が始まってしまう。だから統治する人間が必要)は、統治者が統治するための嘘っていうのが結構衝撃だった。
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とても読みやすく、最後まで夢中になって読めた一冊でした。
私自身、日頃からさまざまなことで悩んだり、誰かを羨ましく思ったりすることがあります。でも、上流階級に生まれ育った華子も、地方出身の美紀も、それぞれに満たされない思いや悩みを抱え、誰かを羨んで生きている姿を見て、「どんな環境にいても悩みはあるんだ」と感じ、心が少し穏やかになりました。ここ最近は特にメンタルがあまり良くなかったこともあり、この作品に出会えたことで少し救われた気がします。
一方で、読んでいて「私は上流階級の人たちとはきっと相容れないんだろうな」とも感じました。振り返ってみると、私の周りにも結局は自分と近い価値観や環境で育った人たちが集まっています。品のある人に憧れたこともありましたが、本当の品は表面的に身につけられるものではなく、生きてきた環境や積み重ねから自然と滲み出るものなのだと思いました。
だからこそ、無理に誰かの世界に憧れるよりも、自分らしさや自分の良さを大切にして、自分に合った環境で心地よく生きていくことが一番幸せなのだと感じました。 -
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ネタバレ年代ドンピシャとまではいかないまでも、ほぼ同じ時代を生きてきたので突き刺さる数々のエピソードたち。小学生女児の話でうちのタマ知りませんかやみんなのたぁぼうなど記憶の彼方にいたキャラが話題に上がっただけでとてつもない郷愁に見舞われた。
小学生のときの少しめんどくさい友情や思春期の頃のルッキズム、社会人になってから子を産むか否か、産んだ後の悩みに至るまで共感ばかり。
そして己のミソジニーとの和解という言葉が心に残った。確かに学生の頃は女って人間関係めんどくさいって思っていた時期があった。
次世代の女の子たちのために呪いを一つでも解いていきたいな。 -
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「食」というテーマと、510円と言う安さに惹かれて購入したが、物凄い満足度だった。
様々な作家による「食」をテーマにした小説は、読み応えも十分でありながら、一作の長さがちょうど良く、サクサク読み進められる。
(今回特に印象に残ったのは、
前川知大「ゆんちゃん、お弁当」、
尾崎世界観「流血酒場ABOAB」、
小田雅久仁「GULA」、
青柳碧人「猫が大腸に棲みついた日」)
それ以外にも山口祐加×ダ・ヴィンチ・恐山による自炊レッスン、偏食にまつわるエッセイ、チベット文学研究者による腐れチーズの旅など…
文芸誌に収まらない、ライト層の好奇心も満たしてくれる、今この時代に新たなる文芸誌が誕生した事に感謝したくなる一冊だった。
デザイン性も高く、他の号も是非読んでみたくなった。
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悪いのは男なのに、どうしていつも女同士が喧嘩しなくちゃいけないのか。というテーマに関しては映画ではあまり強調はされてない。逸子が美紀に「女同士の義理」のたとえとして話す近松門左衛門の『心中天の網島』のくだりも映画で出てきたらよかったのに。美紀は、でも現実は女同士の義理を通すのは難しいという。なぜなら女同士が分断させられるように社会がつくられてるから。
時岡美紀は、幸一郎と華子の結婚披露宴に出席する!あまりに広い会場で前の方は主賓で埋まっているので、友人席にはオペラグラスよろしく双眼鏡がテーブルに置かれてる 笑
ドレスの苦しさの描写もよかった。
逆に映画にしかないシーン。美紀の部屋で華子が「ホッとする。ぜんぶ美紀さんのものだから」というところ。
「ジャズ好きですーっていう女の子って、たいてい前の彼氏の影響なんだよな」という決めつけ。
同窓会の時にきれいになった女の子にホテルの鍵をちらつかせて「誘ってるんやけど」という既婚男子が「こどももおるよ、こんなに正直な男めずらしいやろ」というと美紀が「ぜんぜん。よくいるタイプ。」と突き放すところ。 -
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今回の特集は「食」。
羊は安らかに草を食むのでしょうが、
表紙のゴートくんは、安らかにオニギリを食んでいます。ウマウマじゃなくてヤギヤギ。。焼きオニギリじゃなくて、ヤギおにぎりです♡
何より嬉しかったのは、平安部の面々に再会できたこと♡
栞ちゃんたち、2年生になりました♪
2巻が待たれます、平安部!
よろしくお願いします。
ゴートくんのしおりまで付いて、
今号も嬉しい510円!
このご時世に、本当に有難いことです。
きょうのお昼は、オニギリにします♡
[紹介文]
57万部突破!話題沸騰の新文芸誌、第4号
〇特集「食」
【小説】
宮島未奈 尾崎世界観 山内マリコ 市川沙央 梨 麻布競馬場 山口未桜 前川知大 小田雅久仁 佐久間由衣 芦沢央 上條一輝 真下みこと 方丈貴恵 青柳碧人 中西智佐乃 三木三奈 村雲菜月
【エッセイ】
角田光代 酒徒 吉川トリコ
【わたしの偏食 エッセイ】
伊藤亜和 井上咲楽 けんた食堂 ジェーン・スー 絶対に終電を逃さない女 生湯葉シホ 福徳秀介 穂村弘 吉田恵里香 ヨシダナギ
【食日記】
でか美ちゃん
【対談】
山極壽一×平野紗季子
藤原辰史×小林エリカ
【自炊レッスン】
山口祐加×ダ・ヴィンチ・恐山
【私のGOAT本】
宇多丸 宮部みゆき 山崎怜奈 米澤穂信
【文学賞】
第1回GO-mono長編文学賞 受賞作発表
選考委員長:加藤シゲアキ
【連載】
藤ヶ谷太輔
【ゴートアム短歌賞】
俵万智×岸田繁
【出せなかった手紙】
荒井良二
【ゴートくんがゆく!】
印刷博物館編 インタビュー:京極夏彦館長
【特集】『ファイア・ドーム』(辻村深月)
他豪華企画多数!
【編集担当からのおすすめ情報】
テーマの「食」にちなみ、にんじんを使った紙やお茶を使った紙を採用しています。ふろくに、切り抜いて使えるゴートくんのおべんとうしおりも!