山内マリコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
登場人物たちほどの田舎に住んでいる訳では無いけれど、神奈川の、閉塞感のある街でわたしは十九年間生きている。かつて浴びせられた暴言と行動を無かったことにできるほど強くはなれなくって、愛憎混じる感情を地元に向けて抱えている。そんなわたしに気付きもしない小・中学校の同級生たちは今日も楽しく地元の人間と遊んでいる。当たり前に、限界を知って、その絶望から来る地獄に落ちなければ、自分の住む町への憎悪というものは生まれない。きっとわたしにも悪いところはあった、でも、どうしてこんなにもつらい思いをしなきゃあいけないの?時折、本当の自分を許容してくれる世界に飛び込まないと、頭がどうにかなりそうなのは今も変わらな
-
Posted by ブクログ
買い物がしたくなる本。
試着の時は良くても改めて履くとなんか違うジーパンなど、読んでいてわかるわかる、という気持ちになる。
連載を文庫化しているため、一つの章が短く読みやすい。
よく旧Twitterなどで流れてくるwhat’s in my bagなどを見るのが好きな私にとっては、他人のお気に入りのものを背景も含めて知るのはとても楽しい。私自身が買って良かったものってなんだろうと思った。
年末ということもあり、断捨離しながら必要なものについて整理して書いていくのもよさそう。
気になって調べたが、ナオト・インティライミみたいな名前のランジェリーブランド「シュット!インティメイツ」は2024年 -
Posted by ブクログ
ネタバレ◾️record memo
いつか社会と折り合いをつけなきゃいけない日が来るかもしれないけど、できるだけ抗って生きてくれ。
30代からの買い物テーマ、値は張るけどいいものをちょっとずつ買い集めていくのは、とても楽しい。
この5000円はときめき代だ。
あれから3年、わたしは変わった。一日の大半をパソコンに向かって仕事する、働く女性になったのだ。
なぜ急にオーガニックに凝るようになったかというと、これはおそらく、原始的にできているわたしのヤワな体が、男性仕様のタフな社会に適応して働くうちに、自然を欲するようになったんじゃないかと分析している。たとえるなら、シベリアンハスキーや土佐犬向け -
Posted by ブクログ
読んで良かった…。
コロナ禍。時代も国も越えて、あのマリリン・モンローと電話で語り合う大学生の杏奈。セックス・シンボルにもなっているマリリンの本当の姿は?
ジェンダー社会論のゼミに所属する杏奈の日々を描きながら、マリリン・モンローという女性を通してフェミニズムについて描かれています。
物語を通して、男性優位社会での女性を取り巻く問題が浮き彫りになっていく。
ゼミでの議論シーンや杏奈の思考に、共感が止まらない!
コロナ禍の入学と学校生活、修論、就活。
不器用ながらも一歩一歩ゆっくり成長していく杏奈と、一緒にいるような感覚。
マリリン・モンローについて描写は、新鮮な気持ちで驚きとともに読みま -
Posted by ブクログ
結婚生活はとことん、相手との話し合い、お互いの価値観の違いを認め、時にぶつかりあい(?)、お互いの納得するやり方やペースを掴んで生活することの積み重ねなのだなぁと読んでいて思いました。持久走みたい。
お互いが日々気持ちよく過ごすために、気になることは伝え、どうしても我慢ならない時は思った方が具体的な行動に落とし込む、ただ押し付けにならないよう持ちつ持たれつの精神を常に胸の内に秘めておく必要はあると実感しました。
元々『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』から山内マリコさんの文章が大好きで、何度も何度も読み返していました。この本も何度も読み返す本になりそうです。 -
Posted by ブクログ
すべて全く同じ状況というわけではないけれど、本当に思い当たることがありすぎて、うんうん頷きながら読みました。
2人(と1匹)暮らし、男と女で、揉めないわけがない。
揉めて普通、考え方が違って当たり前、価値観だって擦り合わせていかなきゃならない。
そんなこと頭では分かっていても、彼と衝突する度に、「本当に彼でいいんだろうか…」なんて必要以上に深刻に考えてしまったりしていた。
でもこうやって、本当に本当に赤裸々なエッセイを読ませて貰えると、「やっぱりみんなこんなもんだよね」と思ってアッサリ受け入れられたりする。
なんて単純なわたし。
ただ不機嫌さで不満をあらわすのではなく、きっちり言葉で春闘を -
Posted by ブクログ
「あの子は貴族」や「ここは退屈迎えに来て」など映像化作品が増えつつある売れっ子作家、山内マリコさんの作品です。
舞台は地方都市の商店街、商店街の本屋の長女として生まれて地元の大学へ行き、市の職員になった主人公。
市の職員兼商店街で生まれ育ったものとして、国立大学の講師から商店街がなぜ衰退してしまったのかインタビューを受ける羽目に、、、
そこから、高校を中退して、東京で読モをしていた妹が商店街に戻ってきて、父親のいない子を帰省してすぐに出産。女の子には街子とつけて、商店街で育てていく。そんな中で商店街の復活を企て、大学や行政、地域を巻き込み様々な施策をとりあえずやっていきます。
自由に突っ走 -
Posted by ブクログ
映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。
手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち、東京で働いていたが、疲れて地方に引っ込んだ身分。それでもやっぱり東京の文化的環境の豊かさには今でも感謝をしていて、たまに東京に帰るたびにその凄さを再確認し、そしてあくまで東京をホームタウンだと思うようにしている。そして、「地方のダレた空気や、ヤンキーとファンシーが幅を利かす郊外文化を忌み嫌って」いる点では、カメラマン