山内マリコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじの『結婚して専業主婦となったが、家事能力はゼロ。こんなに嫌いな家事が一生続くだなんて…』が自分に当てはまりすぎていたので手に取った。
ひかりの見通しの甘さと本当に低い家事レベルが心配になるけれど懐かしくもあった。
『誰にも見せられない部分を解禁できる男の人との生活はとても楽しい』にも共感したし、早朝のひかりの魂の叫びの絶望感には胸が痛くなった。
でも私もこの絶望をやり過ごしながら生きていくんだよなと思った。
【お嬢さんたち気をつけて】は古風な口調から「昔の女学生さんのお話かな?」とイメージして読み進めたら突然の『まつ毛サロン』『KATE』でめちゃめちゃ現代で笑ってしまった。双子のようだった2人が住む場所が変わって血縁が絶たれたようにテイストが変わってしまうのもリアル。山内マリコさんの女の友情描写は身に覚えがありすぎて本当に面白い。 -
Posted by ブクログ
『GOAT』第4号(特集「食」)です。テーマが「食」だけに、部分的ににんじんやお茶を使用した特殊用紙を採用しているとのこと。巻末に紙の使用資材リストが掲載され、紙の使い分けへのこだわりが感じられます。
4号にもなって今更ですが、GOATには広告がありませんね。というか、紙や内容の企画・発想・実行等、様々なこだわりの熱量発信こそが広告になっている気もします。
若干、薄紅色の背景紙に濃いオレンジ色の文字の紙面があり、少々読みにくかったけど…(歳?)
毎回初読み作家さんの小説との出合いが刺激になりますが、今回は企画もの(エッセイ、対談)に惹かれる部分が多かった気がします。これまでのテーマ「愛」「悪」「美」と比べ、即物的で誰もが毎日経験している日常的なテーマだからでしょうか?
「わたしの偏食」(エッセイ11編)、角田光代さんの「たこ焼き修行中」など、リアルな実情が垣間見られて楽しかったです。食の嗜好や食への執着のみならず、食材や調味料にまで話が及び、個人差が大きい分多視点で、その切り口を楽しみました。
毎号チマチマ読んで、やっと4号に辿り着き(追いつき)ましたが、『GOAT meets』も2号まで出てるんですよね。もう、追いつきません…。 -
Posted by ブクログ
東京生まれでいいとこの子として大事に育てられた華子と地方の漁師の子として育ち大学で上京して東京で揉まれた美紀の対比が面白かった。
東京が地元でありそれ以外の土地を知らないって田舎出身の自分からすると逆に不幸なんじゃないかと思ってしまう。東京は確かに刺激的で面白そうだけどずっと住むには疲れそう。
テーマである階級社会も克明に描かれていて良かった。上流階級は同じ階級同士でコミュニティをつくりその他を知らないまま生きていく一方で美紀のように上京して生活する地方の人とは相容れない感じが東京という土地を表していてるのか。華子のように大事に育てられてもレールに引かれて生活してきたせいで自分を表現できず視野が狭くなり結婚もうまくいかない人は多いのか。
美紀と華子で青木幸一郎を取り合う形かなって思ってたけど都合のいい女扱いを自覚していた美紀があっさり引いてドロドロした感じには発展せず逆に読みやすかった。 -
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たくさんの女性が読みながら陽子さんに頷き、陽子さんと一緒に怒り、陽子さんを応援したくなるのではないでしょうか。
時代はまだまだ、やっと、転換期。
私の子供たちが成人する頃には男も女も呼吸しやすい日本であってほしい。
娘にも息子にも、自分で考え、勇気と自信を持って選択する力と、1人でも生活できる力をつけてもらいたいと思います。
こういう女が目覚めて立ち上がる話(闘うのではない。これまでにもう十分闘って、諦めや無のフェーズに入っているはずなので)を男の人はどう感じるんだろうと前から気になっているのですが、この連載はオレンジページなので、目に留まらなそうで残念です。
男は男でこうあるべきという価値観に縛られているのでしょうね。
妻や家族を養うのは嫌だとか、妻に養われたいとか、仕事より家のことをしたいとか、色々あると思うんですよね。
あまり表に出てこないですが、そういうのも堂々と言える世の中だといいなと思います。