山内マリコのレビュー一覧
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「陽子さん」という人は、もしかしたら自分自身かもしれないし、姉妹や母親、友人かもしれない。それだけこの日本にはありふれている「女性」の姿のように思う。
彼女が文句ばかりを言われながら褒められることなく日々こなしてきたこと、なんとか受け流してきた酷いことばは、それは確かにこの世界にあって、わたしも何度も何度も耳にしてきた。
側から見たら酷いと思えることも、陽子さんは当たり前だと思ってやり過ごしてきた。それでも、人との出会い、対話を通してこれまでの当たり前を揺るがされ、変化していく。
現実はそんなに上手くいかないかもな、とわたしの身近な現実に思いを馳せつつ、それでもこの物語のような作品が世の -
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GOAT 食
2026.07.30
好きなYoutuberさんがGOATの愛バージョンを読んでいて、気になったので最新刊の食バージョンを買ってみた。
作家さんによって、食というテーマの切り取り方や着目点・描写の仕方が全く違うことに気づけた。私だったら、食というテーマを与えられてホラーに繋げる自信はない。食といったら高校時代にお母さんが早起きして毎日おいしくて彩りもステキなお弁当を作ってくれたこと、それが勉強と部活の支えになったことが1番に思い浮かぶ。食といっても人によってほんっっとうにいろんな角度で見ることができるということは、裏返せば同じ価値観や考えを人々が共鳴させるのは難しいということ -
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生まれつき松濤に住む上流階級で箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。地方出身で猛勉強の末に慶應大学に入学し上京、しかし父親の失業で学費が続かず、夜の世界で働くも中退、自由に生きている美紀。すべて真逆の二人の女性が一人の男性(幸一郎)を巡り物語が展開してゆく。
華子は家柄のよい幸一郎と結婚するが、自分について興信所に調べさせたり、嫁いだ家の窮屈なしきたりや、政治家を目指す夫の姿に違和感を抱き、自分の意志で離婚を決意し、家を出る。
また美紀の半生を描く章では、慶應大学のキャンパス内で我が物顔で貴族のように振る舞う内部生たちを見てびっくりするシーンが印象深い。
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58歳の専業主婦・陽子さんの平穏な日常は、息子が連れてきた彼女・みやちゃんによって一変する。
夫に従順でひたすら家事をこなしてきた陽子にとって、みやちゃんの言動には驚かされるが、納得できると…。
結局、息子と結婚すると思っていたのにみやちゃんからお断りしたという内容に、今の時代はそうだよなぁと言わざるを得ない。
そんなふうに一人息子を甘やかしてきた自分に非があるのだとわかっていても…
今更なのである。
夫に対してもそうで…
遂には言ってしまった一言で…
あわや離婚かに思えたが…
夫の顔色をうかがい、黒子として徹してきた30年間を無駄にすることなく、上手く逆転させ、お互いに不満を持つ -
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前号より小説が特集のテーマに沿ったものが多い印象。エッセイでは角田光代のたこ焼き修行が面白かった。あとは腐れチーズ探しの旅とかチャーハンを箸で食べる話とか。
小説は途中で読むのやめたやつはなかったけどめちゃくちゃ面白い!ってなったやつは少なかったかも。前号のレンジが40〜100点とするなら今号のレンジは60〜90点ぐらい。
◎=めちゃくちゃ面白かった。長編も読みたい
◯=面白かった
△=頑張って読み切ったけど合わなかった/面白くなかった
以下ネタバレあり
△宮島未奈/ようこ蘇!平安部
成瀬はあまり好きになれなかったから挫折するかと思ったけどなんとか読み切れた。もとの作品読んでないとキャ