山内マリコのレビュー一覧
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【かわいい結婚】
けれどひかりは、もうまーくん以外の男の人と口をきいたりするのが面倒でならない。男の人の、こちらを査定するような冷たい視線や、下心と直結したわかりやすい態度に、いちいち小さく傷ついたりしたくないのだ。変な女と思われないように自主規制して振る舞う、窮屈で空虚な人間関係なんてまっぴら。
でも、まーくんの前でなら自由だ。だって結婚したし。
まーくんの前でだけ、ひかりはありのままの自分でいられるし、ありのままの自分でいることは気持ちのいいことだった。ありのままの自分とは、家事が苦手だったり、下品だったり、どうしようもなくくだらないことを言ってしまう自分のこと。そういう、誰にも見せられな -
Posted by ブクログ
ネタバレあるカップルの別れの理由、俺が逃してやる、ミュージシャンになってくれた方がよかった、ぼくは仕事ができない が特に好きだった。
彼氏名義で借りた家に、自分の持ち込んだ家電とか一切合切置いて出ていくの強すぎる。彼氏が嫌で別れたのかと思ったけど、世話する女とか結婚とか社会的意味が嫌になったのだった。そんな社会とか世間体から自由になった女はカッコ良すぎた。
男だってどこかしらグループには所属したい気持ちと相反する抜けたい気持ちがあって女と変わんないと思った。夢を追いたい、仕事以外の人生を充実させたい気持ちがあっても、男は仕事してなんぼみたいな考え方とか社会が鎮座してる。人生が仕事一色になってしまうのは -
Posted by ブクログ
ネタバレ◾️record memo
「女の子らしく」は女の子を縛る。それを広める勢力へのレジスタンスとして、深い反省と次の世代への希望を込めて、「自分らしく」の肩をどんどん持っていきたい。「女の子らしく」の呪いを解くことができるのは、「自分らしく」しかないのだから。
わたしはわたしのものだから。誰のものでもないんだから。
思春期以来ずっと悩みだった一重まぶたを隠さず、すっきりしたショートに髪を切った。気分はすごくよかった。やっと自分を取り戻せた。ううん、生まれてはじめて自分自身になれた感じ。
自分らしくあろうとするだけで、なにかと闘うことになる。男とも、女とも。
だけど親友とは、どこかのタイ -
Posted by ブクログ
3つのお話の短編集。さらさらっと読めて面白かったけど、やっぱり山内マリコさん。深い。フェミニズムやジェンダーにからめた問題提起を描いていて。
1話目の「かわいい結婚」。好きな人と結婚して専業主婦になったはいいけど、ぜんぜん家事ができない。女の人はみんなどうしていつの間に当たり前のように家事ができるようになるのか不思議に思う主人公ひかり。わかる。え、いつ習ったっけ?なんでみんなできるの?って私も思ったわ。そしてひかりは気づく。旦那さんのお世話をするってその人の分の家事をするってことだったのか、一生!?それが私の任務?!うわぁ騙されたぁ!とコミカルなんだけど、なんか真理を突いている。私、今でもた