山内マリコのレビュー一覧

  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    「私たちは何を持っていて、何が欲しいのか?」

    目次にあった、最後の解説の一文
    わたしたちは、どうすれば幸せになれるのか。ずっと悩み続けるんだろうなっていう普遍的すぎる人生のテーマを問われる小説
    女同時のドロドロと思いきや、スパッとした気持ちいい女性の描かれ方、面白かった。
    結婚とか適齢期の女性とかがテーマになった小説を気づくと手にとって読んで、すごい面白いんだけどますます"結婚"が自分から遠のいていくのを感じる

    0
    2026年09月17日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    大人な恋が描かれてて、ちょっと読み入ってしまった。男に惑わされちゃうけど、自立して生きていこうとする姿が描かれていて、ちょっと背中を押される感じ。

    0
    2026年09月16日
  • ここは退屈迎えに来て

    Posted by ブクログ

    10年ほど前に読んだ時、その時すでにお話に出て来る女の子達よりずっと歳を重ねていたにも関わらず同族嫌悪な感じの「なんだかなぁ」…と読み終えた
    ふと、また読みたくなって2回目
    「なんだかなぁ」だった女の子達が「今は元気にやってるかしら?」なんて、懐かしく愛おしい
    自分の中の「なんだかなぁ」だった頃の自分も今では懐かしく愛おしい様に…
    そして私の(私にとっての)「椎名」も元気でやってるといいなぁなんて思いつつ(笑)

    0
    2026年09月16日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    東京生まれでいいとこの子として大事に育てられた華子と地方の漁師の子として育ち大学で上京して東京で揉まれた美紀の対比が面白かった。
    東京が地元でありそれ以外の土地を知らないって田舎出身の自分からすると逆に不幸なんじゃないかと思ってしまう。東京は確かに刺激的で面白そうだけどずっと住むには疲れそう。
    テーマである階級社会も克明に描かれていて良かった。上流階級は同じ階級同士でコミュニティをつくりその他を知らないまま生きていく一方で美紀のように上京して生活する地方の人とは相容れない感じが東京という土地を表していてるのか。華子のように大事に育てられてもレールに引かれて生活してきたせいで自分を表現できず視野が狭くなり結婚もうまくいかない人は多いのか。
    美紀と華子で青木幸一郎を取り合う形かなって思ってたけど都合のいい女扱いを自覚していた美紀があっさり引いてドロドロした感じには発展せず逆に読みやすかった。

    0
    2026年09月15日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    自分のことを嫌いになりたくないから、
    嫌いにさせないで、と思う。

    過去を否定することで、
    そのときの自分まで否定してしまう気がするから。

    あのときの選択も、感情も、間違いも、
    全部が今の自分につながっている。

    受け入れながら、進んでいく。

    0
    2026年09月15日
  • 陽子さんはお元気ですか?

    Posted by ブクログ

    たくさんの女性が読みながら陽子さんに頷き、陽子さんと一緒に怒り、陽子さんを応援したくなるのではないでしょうか。

    時代はまだまだ、やっと、転換期。
    私の子供たちが成人する頃には男も女も呼吸しやすい日本であってほしい。

    娘にも息子にも、自分で考え、勇気と自信を持って選択する力と、1人でも生活できる力をつけてもらいたいと思います。

    こういう女が目覚めて立ち上がる話(闘うのではない。これまでにもう十分闘って、諦めや無のフェーズに入っているはずなので)を男の人はどう感じるんだろうと前から気になっているのですが、この連載はオレンジページなので、目に留まらなそうで残念です。

    男は男でこうあるべきという価値観に縛られているのでしょうね。
    妻や家族を養うのは嫌だとか、妻に養われたいとか、仕事より家のことをしたいとか、色々あると思うんですよね。
    あまり表に出てこないですが、そういうのも堂々と言える世の中だといいなと思います。

    0
    2026年09月12日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    元カレをテーマに4人の作家によるアンソロジー。
    人気作家さんばかり、山内先生は初めましてですが、青山さんと一木さん目的でチョイスしました。

    青山美智子『姉ちゃん』
    今話題の俳優として注目の姉ちゃん。有名になると元カレも増えるらしい‥
    短編だけど青山さんらしい、キャラの魅力や暖かみのある感情の交差、独語の余韻も良き。

    一木けい『三月なんて前世』
    小麦アレルギーの主人公と米粉パン職人として成功した元カレとの思い出とは‥
    一木さんの言葉には艶が有りますよね。恋愛の始まりと終わり表現は秀逸。

    町田そのこ『すべてはカーテンの中』
    元カレとキッパリ別れられずに、ズルズルとセフレの関係に。偶然出会った同級生は過去に事件を起こしていて‥
    町田さんらしく、クズ男の解像度が高くて、ぞわぞわする作品。終わりはそうくるかぁ‥

    山内マリコ『二つ年上』
    今まで元カレに流されて生きてきた主人公、別れを機に心機一転、着物ショップで働く‥
    読後の余韻も素敵で好きな作者かも。もう少し読みたかった。

    元カレがテーマと言う事で、結構ドロドロした物を想像していましたが、いい意味で裏切られました。
    男は元カノの事を引きずる事が多いですが、女性って結構バッサリというか、前向きなイメージなのかな?というのが各物語を読んだ感想です。サクッと読めて、おすすめです。

    0
    2026年09月12日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    「姉ちゃん/青山美智子」
    「三月なんて前世/一木けい」
    「すべてはカーテンの中/町田そのこ」
    「二つ年上/山内マリコ」

    元彼をテーマに描いた4話収録の短編集。

    大好きな作家さんが勢揃いで、ページを開く前から心が躍った。

    タイトル通り、元カレの名前なんて忘れて正解──そう思わせる男性ばかりが登場する。

    4人それぞれに不快な面があり、とりわけ一木さんと町田さんの描く元カレは、人間性そのものが受け入れがたい。

    一木作品のヒリつく痛み、町田作品の容赦ない展開が物語を際立たせる。

    恋愛って本当に難しい。
    そう実感させられる一冊だった。

    0
    2026年09月09日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    大好きな1冊。
    自分では絶対にない立場なのに、すごく共感できてしまうのが不思議な感覚でした。
    生きてきた境遇がその人の常識を作り上げるのは絶対。分かり合えない感覚があるのも間違いない。でも、同じ世界を生きている。寄り添える部分は必ずあるんだろうなと感じた。

    0
    2026年09月08日
  • 陽子さんはお元気ですか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近ごろ鏡を見る習慣がなくなった陽子さん。
    愛息子の洸太郎が巣立ってから、夫の和彦と二人暮らしである。
    ずっと専業主婦だった。それが今の時代では少々時代遅れであるとは思っている。
    息子が連れてきた「彼女」によって目から鱗の新しい考え方に触れる。
    自分は、家事に口うるさい夫にダメ出しをされないように、先回りしてこまめな掃除もした。まるで家事ロボット。

    陽子さんが再び鏡を見るようになったことに、まずは小さな喝采を送りたい。
    ここで「鏡を見る」というのは自分と向き合うことの象徴だろう。

    陽子さんは私より少し年下だ、多分。でも・・・男の子の親(母親)って、こんなにちょくちょくLINEを入れるんだ〜?と、ちょっと引く。
    息子が彼女を連れて来たら、結婚するものと思い込み、嫁という形で女の子を得ることができることに陽子は舞い上がる。
    そしてしつこく食事にいらっしゃいと誘い・・・
    これもどうかなあ〜

    その「息子の彼女」から聞いた胸の内。
    「夫」を改造するには時間がかかるのである。面倒なことには手を出さない、というのも一つの選択。
    夫も妻も、「この辺が落とし所」を見極めるのが大事。

    0
    2026年09月06日
  • パリ行ったことないの(フィガロブックス)

    Posted by ブクログ

    何か始めるにも今が1番若い、遅すぎる事はないと思わせてくれるお話だった。
    自分がしたいなと思ったことはしてみたらいいと思うけど、なかなか踏み出せない。人には勧めるのに。
    何かやってみようと思った。

    0
    2026年08月29日
  • 陽子さんはお元気ですか?

    Posted by ブクログ

    陽子さんとは少し世代は違うけど、「あー、こんな感じだった」と思いつつ読んだ。
    徐々に変わりつつある世の中だけど、本当に変化するのは世代交代したときなのだろうと思う。

    0
    2026年08月27日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    お嬢様が、大衆居酒屋で関西弁浴びて面食らうのがおもしろい。同じくらいの生活水準のクローズな世界で生きるとストレス少ないよね。

    0
    2026年08月26日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    次が気になりどんどん読み進めたけれど、自分にはよくわからない話だった。
    東京のお嬢様であっても、地方から出てきて東京で生きられるようになった女の人であっても、女の人は男に頼らず地に足をつけて生きていけばよい!という話? いや、それではオチが簡単すぎか。この話の流れをそのまま受け入れるなら、女の人にとって結婚は残念なもので終わってしまう。
    男側の青木幸一郎はお坊ちゃまで、本当にそうなのかは知らないけれど、イメージ通りのお坊ちゃまの行動。こちらの行動も庶民の自分にはわからなかった。幸一郎は「好かれて悪い気がする人はいない王子様」で、自分はそうではない。
    と言うことで、自分にはよくわからない話だった。次が気になり読み進めた気分を0.5足して、★3.5。

    0
    2026年08月26日
  • マリリン・トールド・ミー

    Posted by ブクログ

    コロナの学生と、マリリンモンロー、なぜこの組み合わせにしたんだろう?全体的にスルスルと読めた

    私は女性だけど、フェミニズムの本質を正しく理解できてるのかわからないし、距離感ってとても難しい。
    女性だから悔しいこともあったけど、
    女性だからこその幸せもたくさんある。

    #metooを題材とした映画があったのを思い出したので見てみることにした!

    0
    2026年08月23日
  • あのこは貴族

    Posted by ブクログ

    東京で、上流の世界しか知らない華子の視点。気品ある綺麗な世界の描写が美しく感じて、一気読み。
    最終章へ行き着くまでの伏線や過程が欲しかったけれど、そこまでは、きっとこういう世界あるよね。と、庶民は面白く読みました。

    0
    2026年08月15日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    『姉ちゃん』青山美智子
    有名俳優になった"姉ちゃん"との話。青山美智子さんらしい言葉と、優しい雰囲気が素敵な話。
    「あの頃の私を知っていて、愛してくれた人って、すごく特別なポジションなんだよね。」

    『三月なんて前世』一木けい
    「人生をあらすじにされるって厭なものだね」
    元カレが、自分をきっかけに米粉パン職人になったことを知る。自分との出会いをプラスの経験に変えられるの嫌だなと思った。出会わなければ良かったと思われている方がいい。いい経験にするなよ。

    『すべてはカーテンの中』町田そのこ
    「恋人って、カーテンの中の関係なんだよね。」
    本当にそうだと思う。周りは好きなように解釈するけれど、本人たちにしか分からないことばかり。そしてそれらは、人には説明できても理解は不可能。

    『二つ年上』山内マリコ
    二つ年上の恋人に頼り切って、道を整備してもらうことが当たり前になっていたことに気づく。対等な立場でいること、そうでないと長くは続かないこと、わかるなぁと思った。

    0
    2026年08月16日
  • 元カレの名前なんて忘れた

    Posted by ブクログ

    現在進行形のアチアチな恋愛ではなくすでに鎮火され、思い出(黒歴史)BOXに納めされているような。そんな感じ。

    0
    2026年08月13日
  • 陽子さんはお元気ですか?

    Posted by ブクログ

    58歳の陽子さん、読んでると腹立たしいほど世界観が昭和だと思うのに、実際の自分を振り返ると根本には同じような考え方があるとわかり愕然とした。ちゃんと今の時代にアップデートしてると思ってたのに。夫に汚れを指摘されるうちに、事前に見つけサッときれいにしておく、それらは掃除というより生活に組み込まれている、わかるなあ。嫌な夫だと思うけどその夫と暮らすでなく『養ってもらっている』と感じてしまう、そう育ってきた、環境を思うと次世代には引き継いでほしくないと強く思う。

    0
    2026年08月06日
  • 陽子さんはお元気ですか?

    Posted by ブクログ

    「陽子さん」という人は、もしかしたら自分自身かもしれないし、姉妹や母親、友人かもしれない。それだけこの日本にはありふれている「女性」の姿のように思う。

    彼女が文句ばかりを言われながら褒められることなく日々こなしてきたこと、なんとか受け流してきた酷いことばは、それは確かにこの世界にあって、わたしも何度も何度も耳にしてきた。

    側から見たら酷いと思えることも、陽子さんは当たり前だと思ってやり過ごしてきた。それでも、人との出会い、対話を通してこれまでの当たり前を揺るがされ、変化していく。

    現実はそんなに上手くいかないかもな、とわたしの身近な現実に思いを馳せつつ、それでもこの物語のような作品が世の中に増えていくことはとても素敵なことだと思うし、多くの人に読まれて欲しい。とても読みやすい作品だった。

    0
    2026年08月04日