瀬名秀明の一覧
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ユーザーレビュー
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泣いてしまった、子供の頃に何度も見返して全部知っているはずなのに。
小説版のオリジナルの部分もさることながら、元々の映画自体にあった場面にすら自分が昔見たドラえもんには見つけられなかったことがたくさんあって、夢中になって最後まで読んでしまった。
頭の中ではアニメのドラえもんが自然に動いていて、セリフ
...続きを読むも当時の声で再現されて、とんでもなく解像度の上がった鉄人兵団を観た気がする。
もう一度映画を観たくなった。オリジナル版もだけどリメイク版も観たい。
Posted by ブクログ
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辻村深月さんの月面探索記を読んだ後なので
その違いに驚き
なんて重々しい、不安感が漂うドラえもんだろうか
鉄人兵団の襲撃前夜ののび太たちの各々の不安や怖さをものすごく感じた
まるで子ども向けじゃない
戦い、疲弊していく描写なんて、戦争をリアルに描いているようで読んでいて苦しかったです
Posted by ブクログ
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どのエピソードも漫画になっていても違和感がないくらいブラックジャックだった。
ぜひシリーズ化して欲しい。
Posted by ブクログ
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”神”の苦悩と決断
一部ご紹介します。
・「そうか...。そんなことになるとは思いもよらなかった。わしのつくったアムとイムはいい子なのに...。その子孫がな...」
「わしは母星の人間社会に絶望してこの星へやってきたが、人間そのものにはまだ希望を捨て去っていないつもりだったよ。
だからこうして、アムとイムをヒト型
...続きを読むとしてつくり上げたのに...」
「よろしい、アムとイムの頭脳を改造しよう」
「頭脳に植え付けた競争本能が強すぎたのかもしれん」
「他人より少しでも優れたものになろうという心だよ。みんなが競い合えば、それにつれて社会も発展してゆく。
ただし、ひとつ間違えると、自分の利益のためには他人を押しのけてでもという社会が生まれてくる」
「競争本能が間違った方向に進めば、弱い者を踏みつけにして、強い者だけが栄える、弱肉強食の世界になる。
わしの目指した天国とはほど遠いものだ」
「わしの母星は堕落したのだよ。わしの故郷は、ユートピアを目指し、そして腐敗した。
最初の内はよかった。高邁な理想が掲げられ、誰もが平等となり、富は公平に分配される星だった。
しかしいつからか人は向上心を失い、働かなくなった。皮肉なものだが、理想はときに人間を駄目にするのだ」
「天国というものは、つくるのではなく、つくられるものなのかもしれん。
ひとりひとりの思いやりによって、初めてつくられるものなのだろう」
「思いやりとは、単なる同情や共感だけではない、自分とは異なる立場の他者の気持ちを思い、人の幸せを願う心だ。
わしの設計は全てが間違っていたわけではないのだ。まだ道はある」
「他人を思いやる温かい心を...。改造を終えるまでなんとか身体が保てばよいが...」
mac
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博物館の楽しみ方
一部ご紹介します。
・博物館の歴史とは、見せ方の歴史に他ならない。いかに人に心地よく見せるか。いかに効果的に、わかりやすく、楽しく、面白く見せるか。いかにびっくりさせるか。一つの絵から、興味がわき、いろんなことが繋がる。この目に見えない繋がりが面白さを惹き起こす秘訣。
繋がりを示すのが見せ方。美
...続きを読む術品や遺物は世界でただ一つしかなくても、見せ方は人の数だけある。博物館も、学問も、小説も面白いと思えるのはそのためだ。
・物語を作る者は、一冊ごとに博士になるくらい調べなければならない。
・これまでたくさんの美術品や遺物が歴史の中で失われてきた。火事や地震、洪水。戦争や爆弾テロ。そうでなくても時間がたつと自然に物は壊れていく。絵は色褪せる。素材はひび割れる。どんなにすばらしいものも時間には勝てない。いつの時代でも復元の作業は困難なものだ。
もし、その失われたものが昔のミュージアムに展示されていたらどうだろう?
・人間というものは曖昧なものである。誰かに何かを伝えようとするとき、自分の記憶だけでは不十分なのだ。正確に言わなければならない部分を疎かにしたら、人に信用されないだろう。
自分の空想を書くときでさえ、過去の遺産から完全に自由になるわけではない。それ故、一文字書く毎に、昔の記憶を辿り、自分の記憶が曖昧な時には、誰かの記憶を利用する必要がある。
本を読み、旅行に出かけ、写真や絵を見たり音楽を聴いたりする。
・かつて博物学とは、目に見えるものすべてを分類し、それらに名前をつけることだった。
世界を文字で分類することだった。だが一方で、博物学者は言葉にならない情熱や感動、驚異を、絵や展示によって表そうとした。芸術家も然り。文字とそうでないものがせめぎ合う狭間、それがミュージアム。
・知りたいという欲求、確かめたいという欲求、表現したいという欲求。そのすべてがミュージアムにある。この世にある全ての物語は、ミュージアム。
・友達や家族と一緒に見ている時が、一番楽しいものだ。好きな人と一緒に、感想を話し合いながら、ときにはカフェで休んだり、ミュージアムショップで買い物したりしながら、くつろいだ気分で見て回るのが一番だ。
mac
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