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画家の作品をそっくり再現するAIが現れた。科学倫理の研究者である水戸絵里は「盗作」ではないかと開発者に迫るが、晩年の画家の作品はAIが描いたものだったという衝撃の事実が明かされる――。再現なく創造し続けるAIこそ真の芸術家であり、無為な日々を過ごすことを選ぶ人間の方こそロボット的ではないか……。絵画や小説、将棋を通じて知性と生命の本質を問い、近未来を幻視する短編集。(解説・ドミニク・チェン)
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Posted by ブクログ
AI(Artificial Intelligence)人工知能が進歩した先にどんな社会が到来するのか?このAIの定義を私は明確に語ることができていないのですが、私なりの理解でいうと、「機会が人間の知能を持ったように振る舞えるもの」となります。 機械学習、ディープラーニングと言われるように、機会が自ら...続きを読む学びを深めることができる存在であります。 絵画、小説など、ある作家の作風を機械が学び極めると、あたかもその作家が創造した絵画や小説を生み出せるのかもしれない。その作品は、著作権を侵害したとえるのか?本書は、4つの短編集であります。テーマは進化したAIが存在している社会での出来事です。チェスや将棋、囲碁の世界ではAIが人間に勝利している世界のお話です。近未来のSF小説でした。読み応えありました。
読み始めはちょっととっつきにくいかなって思ったが読み進めるにつれ面白くなっていった。 ちょっと先の世界を垣間見たような感じでリアリティあり。
AIと人間の未来を見つめる物語。人が人である所以は何なのか。人間らしさとは何なのか。人ができることはどこまでで、AIができることはどこまでなのか。それが融合した未来はどんなものになるのか。 瀬名さんが語る未来の物語はいつも繊細で優しい。ナイーブすぎるし、好意的すぎるし、共感や理解ばかりではないけれど...続きを読む、やっぱりその優しさの先に共存の未来があってほしいと願わずにはいられない。 でも現実には、技術を実用的に進化させるのは戦争や欲望だったりすることが本当に悲しい。 これを読んだ今、もしかしたら人間こそが元々は誰かが作ったただの有機ロボットだったのかもしれないと思いはじめた。
AIの人間的な部分と人間のロボット的な部分。どこからどこまでが人間性と言えるのか、真正面から向き合う四篇の短編集。死という概念がないのに将棋で投了できるAIの美しい人間性。芸術や小説を創作するAIと人間の共存共栄は果たして現実となるのか。無意識に突き動かされて日々の日常を送る人間と人の感動する脳波を...続きを読む数値化し完璧な作品を生み出すAI。どちらが人間的なのか、読んでいてわからなくなった。
2020年2月に刊行されていた、瀬名秀明さんの小説の最新刊である。文庫化されているのを見かけ、手に取った。タイトルからして相変わらず小難しそうだが、読んでみるとすいすいと読める。いい意味で裏切られた印象を受けた。 一時期はロボット分野に傾倒していた瀬名さんだが、本作のテーマはAI(Artifi...続きを読むcial Intelligence)、人工知能である。全4編に描かれたAIの実力は、決して遠い未来の話とは思えない。AIという言葉は、現代社会でも人口に膾炙しているのだから。 『負ける』。チェスや将棋において、人間対AIの対戦は実際に行われたが、今では聞かなくなった。藤井聡太ら現役棋士がAIで研究する時代。それでも人間同士の対局はなくなっていない。AIはむしろ、人間による棋戦の価値を高めた気がする。 『144C』。創作分野へのAIの進出は時間の問題に思える。現在は定型的記事の自動生成に留まるが、小説のディープラーニングだって可能なはず。AIが物語を生成する未来は、読者にとって福音なのかどうか。怖いもの見たさという心理は、正直ある。 『きみに読む物語』。小説の評価の数値化は難しいとされるが、こんな指数が普及したとしたら。優れた作品が売れるわけではないし、読者に寄り添うのが悪いわけでもない。多くの作品が「4.0」以上であろう、作家・瀬名秀明の自虐という気がしないでもない。本作に限れば「3.5」くらいか。我々読者は気楽なものである。 表題作『ポロック生命体』。一世を風靡した画家や小説家の、輝いていた頃をAIが吸収し、さらに発展させた。人間のような創作の限界はない。やがて、開発者が辿り着いた結論とは。彼がやったことが「悪」とは思わない。古今東西、創作者たちは名声の裏でもがいてきた。もがかないAIの作品に、感動しないと言い切れるか。 読者に問いかけるという点では過去作品に通じるものがあるが、本作の問いは至ってシンプル。AIが大きく進歩した未来を、どう感じるか? 倫理だの人間らしさだのを持ち出しても、AIの進歩は止められない。ならば見届けよう。我々人類の選択を。 大御所中の大御所・島田荘司氏は、AIが書いた本格ミステリを読んでみたいと発言していた。実に懐が深いと思う。少なくとも、自分は創作の未来を悲観していない。
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ポロック生命体(新潮文庫)
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