山内マリコのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「1可愛い結婚」専業主婦になったひかりだが、家事ができず、今後に不安を募らせる。
自分も然り、主婦や女性を代弁してスッキリさせてくれる自然な文体が良かった。
山内さんの作品初めてだったけど、読みやすくって面白かった!!
「2悪夢じゃなかった?」サラリーマン裕司が朝起きると巨乳の可愛い女性になっていた。まずは身なりを整えようとショッピングしたり、電車に乗って女性の気持ちを理解したり…元カノと再会し、友達かのように仲良くなる感じが可愛かった。
「3お嬢さんたち気をつけて」親友のあや子とユリは互いに就職し、地元と東京という別々の環境で生きることに。価値観もズレていく中で、2人の友情にも亀裂が入りつつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙が可愛いけれど、ぬるいのに確固たる「絶望」が全編に漂っててしんどくなる読書でした。
面白かった…キッツい。
よく見たら英題に“Silly”ってついてる。ギャッ。
テンションと解像度、気味が悪いほど高くてお腹いっぱい。
宮﨑あおいが宣伝してる服屋って言われてハッキリ想像がつくのが怖いです。山内マリコさん同世代すぎる。
しかし、宮﨑あおいさんがearthの宣伝してたころこの話し方するかな?と思って3話目もまた違った魅力でした。
お嬢さんたちの将来が違っても、歩んでる道には同じように“絶望”しかないというところ、それでも友情は続いていくんだろうなという希望も諦念もありました。
「悪夢じゃなか -
Posted by ブクログ
ユーミンの幼少時代からデビューするまでの実体験を追ったノンフィクション小説。
後書きに膨大な参考資料が掲載されてる本って、どれも読み応えがある。
今までの様々なインタビュー記事を読んでいた話のそれぞれ繋がった感じ。
ただ、ユーミンが一番最初に作った曲が中1?中2?の時の「翳りゆく部屋」だってのは知らなかったなぁ。その時は、この題名じゃないんだけどネタバレになるので書かない。
この曲に限らず、荒井由実時代のたくさんの曲の逸話が読めるので楽しかった。
ただ、残念ながら1960年代に小中学校に通っていた世代でないと、その時の風景は共感できないだろうと思う。 -
Posted by ブクログ
映画もよかったけど、よりさらに面白かった
あるよね、閉鎖的な世界。。。
平和で穏やかなんだけど、親の人生のトレースしただけの面白みのない世界。
華子は結局踏み出して良かったんじゃないかな、ソワソワしちゃうのだって親が決めたレールをうまく行きたい気持ちがありつつなんとなく違和感があったからなんだろうし
最後なんとなくまた2人の未来が重なるような気がしたけどあくまで私の願望だね笑
美紀がなかなかイイ女だったな
美紀みたいな野心とガッツのある人がキラキラ見える東京を作ってるんだな
華子や幸一郎にとって東京はあくまで地元であり故郷。フツーの風景。
なんか色んな方向から面白い物語だった
男女、 -
Posted by ブクログ
可愛い表紙に惹かれ手に取り、著者紹介から著者の山内マリコさんは自身と同郷であることを知り、これは何かの縁なのでは...!と思い購入。
同郷を嬉しく思い購入にいたったが、家庭内の日記エッセイとのことで、その話が出てくることは期待していなかった。しかし、時折現れる“富山”の文字に心が躍った。ただ出身が同じというだけでこんなにも親近感が湧くのかと、思いがけず自分の地元愛を感じる一冊であった。
家事分担について家庭内の男女平等をめざしした作者とパートナーとの日々が日記形式で書かれた本書。春闘の毎日が目の前で起きているかのような分かりやすい文章と、コミカルな言葉選びに、スラスラと読み進めることができ -
Posted by ブクログ
これは、女性と自立、そして階層と分断の物語だと思った。
けれど読み終えて真っ先に私の頭に浮かんだのは、華子でも美紀でもなく幸一郎だった。物語の中で、最後まで不自由だったのは彼だからだ。
ラストシーンは、華子と幸一郎が初めて対等になれた瞬間であり、華子の著しい成長が見える場面でもある。だが同時に、「置いていかないでくれ」と懇願する、幸一郎の悲壮と諦観のにじむ声が聞こえた気がした。
似た形の別々の鳥籠に入れられた二羽の鳥——。
一羽は、籠の中こそが世界のすべてだと受け止め、飼い慣らされていることにも気づかず、優雅に囀る。
その姿を「なんて愚かで幸せなのだろう」と眺めていた、もう一羽の鳥。
しか -
Posted by ブクログ
短編小説やエッセイ、コラムなど多様なかたちで書かれたお話が詰まった、女性による女性に捧げる本。
昭和〜令和に生まれ、生きる様々な女性が登場し、「女性とは」という世間からの呪縛を解き放って生き生きと、でも時には悩みながらも前へ進んでいく姿が描かれていてすごくワクワク出来る本だった。
特に、昔のフランス映画や雑誌などに登場するファッションスターへの憧れをもつ女の子の話が度々出てきて、自分がどうだったかというよりは、そういうキラキラした憧れを胸に秘めている女の子って可愛いな、大人になってもあのトキメキを忘れないでいられたら、きっと前を向くことにビビらずにいられそうだな、と読みながら笑顔になれた。 -
Posted by ブクログ
ロードサイド小説、というものを意識して読んだことがなかったけれど、あまりの解像度の高さにグサグサ刺されながら読んだ。
地元の、大きな国道に家電量販店やニトリやファミレスが並ぶあの光景が眼前に蘇る。
少し車を走らせればなんでも揃っている、けれども退屈。じゃあ都会に行けば全てが叶うのかと言われればそうでもなくてみじめな思いをすることもある。自分が生きていく街、生き方を模索しながら24号線に思いを馳せる。
この本を読まなかったら絶対思い出さなかったであろう記憶がわんさか出てきて、退屈だと感じていたあの頃あの場所も案外悪くなかったな、と思った。地方で育ち東京で働き、これからまた地方都市に戻ろうとし