作品一覧

  • 私の身体を生きる
    3.9
    1巻1,599円 (税込)
    17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ 私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。 著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。 自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。 【目次】 島本理生「Better late than never」 村田沙耶香「肉体が観た奇跡」 藤野可織「「妊娠」と過ごしてきた」 西加奈子「身体に関する宣言」 鈴木涼美「汚してみたくて仕方なかった」 金原ひとみ「胸を突き刺すピンクのクローン」 千早茜「私は小さくない」 朝吹真理子「てんでばらばら」 エリイ「両乳房を露出したまま過ごす」 能町みね子「敵としての身体」 李琴峰「愛おしき痛み」 山下紘加「肉体の尊厳」 鳥飼茜「ゲームプレーヤー、かく語りき」 柴崎友香「私と私の身体のだいたい五十年」 宇佐見りん「トイレとハムレット」 藤原麻里菜「捨てる部分がない」 児玉雨子「私の三分の一なる軛(くびき)」
  • TIMELESS(新潮文庫)
    4.0
    1巻825円 (税込)
    うみは、ひとを好きになれない。アミは、好きなひとと子供をつくるのがこわい。お互い恋愛感情をもたず、交配の約束だけして結婚した。やがてうみが妊娠するとアミは去り、父親不在のまま息子のアオは17歳になった――。高校の教室、修学旅行の広島、江姫を弔う六本木、鰯売りの声が響く銀座カルティエ。人びとが結びつき織り成した時間の地層が、今生を生きる心の縁(よすが)となる、圧巻の長編。(解説・江國香織)
  • 細野晴臣 夢十夜
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    2006年7月~2007年3月、WEBメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載された人気連載・細野晴臣の「夢、それはドリーム 細野夢日記」がついに書籍化決定。 まるで「細野晴臣の脳内」を旅しているような気分にさせられる当時掲載された「ジャイロスコープ」「スノーボール」「バスタブの怪」「ピラミッド」「ユーモレスク」「聖者の行進」「超次元セグウェイ」「半島の兄弟」「無理解」……などの37篇の夢。 この中から10篇の夢を元に、芥川賞作家・朝吹真理子、作家・俳優等でマルチな才能を持つリリー・フランキー、そしてYMOマニアであるナイツの塙宣之の3著者が短編小説化。 細野晴臣×3つの才能がコラボした異色の短編小説集。 また、当時「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されていた「細野晴臣 夢日記」全37話も収録。「細野晴臣の夢」を元に各才能がどんな「新しい夢」を紡いでいくのか楽しみにしてほしい。
  • きことわ(新潮文庫)
    3.6
    1巻539円 (税込)
    貴子(きこ)と永遠子(とわこ)。葉山の別荘で、同じ時間を過ごしたふたりの少女。最後に会ったのは、夏だった。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。ときにかみ合い、ときに食い違う、思い出。縺れる記憶、混ざる時間、交錯する夢と現。そうして境は消え、果てに言葉が解けだす――。やわらかな文章で紡がれる、曖昧で、しかし強かな世界のかたち。小説の愉悦に満ちた、芥川賞受賞作。
  • きっとあなたは、あの本が好き。 連想でつながる読書ガイド
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    10人の作家・翻訳家・書評家が、とっておきの本を紹介する読書ガイドが登場!『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』の翻訳で知られる都甲幸治を中心に、芥川賞作家や翻訳家、書評家たちが集まって、ヨーロッパやアメリカから日本まで、不朽の名作からベストセラーまで、縦横無尽に語り尽くします。共通点は、読んで面白かったこと、という一点のみ。トールキンなんかのファンタジーからホームズものなどのミステリー、それから、日本近代文学の王者、谷崎潤一郎や太宰治まで。伊坂幸太郎の青春や『不思議の国のアリス』の少女ワールド、そして江國香織から村上春樹まで。大島弓子や萩尾望都についても熱く語ります。

ユーザーレビュー

  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    ここまで赤裸々に書いちゃうの?と驚くような内容もあり。
    だけど今まで言語化できなかった気持ちが表現されている部分もあって、あの時のあの感情ってこう言葉にするんだと感動もした。
    作家さんは流石だなと改めて感じた一冊。

    0
    2025年06月21日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    青山ブックセンターで、初めの方をチラリ
    体のこと、性のこと、
    自分個人のことで、公では禁忌されてるテーマ
    そんなテーマのエッセイ

    女性が書き手っていうのもあって入り込めた

    0
    2025年05月15日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    自分がぼんやりと思っていたことをここまで言葉にしてしまうのか、と思ったものが数編。
    わたしは残念ながら毎日のように痴漢に遭っていた時期も不同意性交の経験も、もちろん性を花や商品として扱われたこともあるけれど、そういった性被害ってなんとなく自分の中で遠ざける傾向があると感じていて
    矮小化して自分でも意識しないうちに忘れようとする(実際忘れていて、ふとした瞬間に蘇る)ものをここまで考え抜いて言葉にしたのか、というのが少しつらくてでも痛快だった。

    女性として受けた傷って、どうして矮小化してしまうんだろうな。
    すっかり忘れていた記憶が蘇ったり、笑えるわけないのに笑い話にしようとしたり
    他の傷と違って

    0
    2025年05月01日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    好きな作家さんが多く軽率に手に取ってみたが、内容の赤裸々さに驚いた。軽やかな文体と、語られる中身の重さのギャップにクラクラすることもあった。さらには、自分が誰にも話したことのないはずの記憶や感情が曝け出されているような感覚にもなった。
    「性」や「身体」にまつわる、至極“個人的”なはずの文章が、時に誰かの傷を抉ったり癒したりする。

    0
    2025年04月08日
  • きことわ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いい意味で気持ち悪さがある小説だった。文体はしなやかで所々ぴしりときまっていて、綺麗だった。特に『時』の描写がよかった。

    0
    2025年03月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!