作品一覧 2024/04/10更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー 口訳 古事記 値引きあり 試し読み フォロー 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 試し読み フォロー 特別試し読み版 日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集 池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 無料あり 試し読み フォロー Web新小説 試し読み フォロー 餓鬼道巡行 試し読み フォロー 記憶の盆をどり 試し読み フォロー きれぎれ 試し読み フォロー ギケイキ 試し読み フォロー ギケイキ 試し読み フォロー くっすん大黒 試し読み フォロー 告白 試し読み フォロー 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答 試し読み フォロー この世のメドレー 試し読み フォロー 湖畔の愛(新潮文庫) 試し読み フォロー ゴランノスポン(新潮文庫) 試し読み フォロー 権現の踊り子 試し読み フォロー 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首 試し読み フォロー 残響―中原中也の詩によせる言葉 試し読み フォロー 掌篇歳時記 秋冬 試し読み フォロー しらふで生きる 大酒飲みの決断 試し読み フォロー 真実真正日記 試し読み フォロー 実録・外道の条件 試し読み フォロー 浄土 試し読み フォロー 人生パンク道場(角川文庫) 試し読み フォロー スピンク日記 試し読み フォロー スピンク合財帖 試し読み フォロー スピンクの壺 試し読み フォロー スピンク日記 全4冊合本版 試し読み フォロー スピンクの笑顔 試し読み フォロー 生の肯定 試し読み フォロー 男性作家が選ぶ太宰治 試し読み フォロー 珍妙な峠 試し読み フォロー つるつるの壺 試し読み フォロー どつぼ超然 試し読み フォロー 入門 山頭火 試し読み フォロー 人間小唄 試し読み フォロー 猫のよびごえ 試し読み フォロー 猫とあほんだら 試し読み フォロー 猫にかまけて 試し読み フォロー 「猫にかまけて」シリーズ 全4冊合本版 試し読み フォロー 猫のあしあと 試し読み フォロー 猫のエルは 試し読み フォロー 走る? 試し読み フォロー バイ貝 試し読み フォロー パンク侍、斬られて候 試し読み フォロー 100万分の1回のねこ 試し読み フォロー 笛吹川 試し読み フォロー ふたつの波紋 試し読み フォロー へらへらぼっちゃん 試し読み フォロー ホサナ 試し読み フォロー 耳そぎ饅頭 試し読み フォロー 夫婦茶碗 試し読み フォロー 宿屋めぐり 試し読み フォロー リフォームの爆発 試し読み フォロー 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか? 試し読み フォロー 1~56件目 / 56件<<<1・・・・・・・・・>>> 町田康の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 入門 山頭火 町田康 とても素晴らしく面白い本。「私が携わっていた頃のパンクロックというものは、下手であればあるほど価値がある、」というフレーズを読んで、上手くなることを避けるパンクスピリッツを捨てられないと思っていたけど、いまのパンクは違うのかも、と考え直す。 Posted by ブクログ 口訳 古事記 町田康 audibleで。 神話が、関西弁になるだけで こんなにも頭に入ってくるものなのでしょうか。。。 始まりのナレーションが厳かにスタートして 天津神が、お話になるまで この本が口訳、それも関西弁!とはつゆ知らず、 しばらく呆気にとられておりました。 いやはや楽しい古事記でした。 是非是非 aud...続きを読むibleで楽しまれるのがおすすめです。 Posted by ブクログ 口訳 古事記 町田康 いや~面白かった! これはちびちび読むより、一気読みが正解だと思う。その神の話だかわかんなくなっちゃうからね~ 『古事記』は50歳にもなって池澤夏樹訳を読んだのが初めてで、こんなに面白いものだったのかと感動したけど、町田康訳は関西弁で、リズムと疾走感がたまらない。加えて、ある神のことを「発達障害なの...続きを読むか」とか「サービスステーション」といった現代のワードを織り込んできてわたしたちに理解しやすく、より身近に感じられる訳になっている。 こんなふうにして古典が訳され読み継がれていくのって素晴らしいなあ。 Posted by ブクログ くっすん大黒 町田康 2024/03/7再読 くっすん大黒と、河原のアバラ、二篇収録。 ◾️くっすん大黒 町田康本人がモデルと思われる男、楠木。 かつては美男子だったと述懐するが、いまは酒ぶくれで目の下もだるだる、仕事もせず妻に養ってもらっていたが、その妻も先日出て行ったきり帰ってこない。金もないから酒も飲めない。乱...続きを読む雑な自室に、大黒様の置き物が転がっている。バランスが悪く自立できないくせに、にやにやと笑っている。なんやこいつ、腹立つ。捨てたろ。 捨てに行くが、周囲の目もありなかなかうまくいかない。不法投棄を企てるシーンは、梶井基次郎の檸檬を彷彿させる。しかし結局いろいろあって捨てられない。そうだ、菊池に買い取らせよう。 菊池は親からの仕送りでぶらぶらしている大学生でふざけた野郎だがその生活ぶりは自分と酷似しており、数少ない友人である。 菊池の家へ。菊池は大黒はいらないというが、まぁ飲もうぜって飲む。 2人とも金がない。金策のため菊池の知り合いのバイトへ。しょぼいブティックのようなところで店員をすることになるが、訳の分からん店長のババアと常連のババアにむちゃくちゃにされ、バックレる。 続いて楠木に仕事の依頼。ある芸術家のドキュメンタリーの聞き手をやってくれと。かつてバンドや映画出演などしたつながりでたまにこういう仕事がくる。渡りに船ってんで、菊池をマネージャーとして従え仕事へ。 芸術家の名は上田京一。オブジェやら写真やらを作る。上田に心酔する桜井という女、その補助役の椚沢などとともに上田の活動している街へ。しかし上田本人は行方不明だという。関係者へのインタビューをしてまわるが、みな、あいつは詐欺師だのなんだの言って、桜井の求める言葉は出てこない。上田がかつて使っていたというアトリエに行くと、桜井のように上田に心酔する弟子の女たちがおり、彼女らはまさに桜井が求める上田称賛の言葉ばかりを吐いてくれた。いやに盛り上がって、楠木たちはアホらしくなりその場を離れる。 楠木と菊池は、浜辺を散歩する。ドブに溜まった亀を都合8匹捕まえ、焚き火に焚べてみる。逃げ出すかと思ったら、亀はパンパンと爆発してしまった。亀って爆発するのか、知らなかったとかなんとか言ってる2人。 そこに上田が現れる。どうやら桜井と弟子たちがケンカをして傷害事件を起こした。上田は桜井を見舞うが、2階から飛び降りて怪我を重ねてしまったとのこと。 上田は、ここで起きたこととか誰にも言わないでくれという。 なんでそんなことせなあかんのといいつつ、楠木は、おれらまだギャラ半分しか貰ってないんだけどと言い、菊池の機転でやや多めに上田からギャラをもらい、仕事終了。 浜辺で木の棒を持って寝転ぶ楠木をみて、菊池は、あんたあの大黒みたいだなと笑う。楠木だからくっすんてあだ名はどうだと進言する。いやだよ馬鹿野郎。そうか。 ふたりは自立しない大黒の物真似をしつつ帰る。 相変わらず乱雑な自宅に帰った楠木は、豆屋になろうと思う。どうやったら豆屋なんかになれるのだろうか。彼は鉢巻を巻き大声で叫んだ。豆屋でござい。わたしは豆屋ですよ。なんて。 おわり。 ◾️河原のアバラ うどん屋で働く3人。主人公、淀川五郎、天田はま子。主人公と五郎は仲良し。天田は極度の吝嗇で頭がおかしい。 ある日、天田が猿を連れて出勤する。(ほんまこの人うどんとか猿とか好きやな)どうも出勤前に一目惚れして購入、そのまま持ってきてしまったらしい。邪魔なとこに置いたまま働き始まる天田。いやいや、そんなん飲食店であかんやろと問い詰めるがこれを無視。なんやかんやしてるうちに猿は逃げ出し厨房を飛び回る。主人公がちょっと棒でこづくとあっさり落ちた。うどんの茹で釜に。そして猿は死ぬ。店は猿臭く、うどんなど作れない。 天田はあろうことか、悲しむ前に猿の代金を請求する。主人公は激昂し、天田を殴り倒す。天田はさらに病院代を請求し、主人公はさらに殴る。 翌日、五郎から速達が。 「前略 元気ですか 天ハマが極悪です やべぇから逃げろ レンラクください ゴロー」 電話で詳細を聞くと、あの後天田は警察を呼び、自分の被害を盛って申告した。主人公は警察に追われることとなる。 しゃあないので、五郎が紹介してくれた変な格安物件に逃げる。 そんでまた、五郎の言うところ、その物件にかつて住んでいた男、津山幸男はちょっとした知り合いなのだが、死んでしまったという。そしてその妻?が、死んだ男の部屋の整理および遺骨を実家へ運んで欲しいという。謝礼も出ると言う。っつーことで2人で車で行くか、と。五郎が先輩に借りたシボレーで。 人気のない、民家もないところで迷い、うーんと唸り、河原で連れションをしているところ、極彩色の刺繍を施したつなぎを着たジジイに遭遇。ちよい話すと、その遺骨男の兄だという。うちへこいと。歩いた方が近いから車は置いてけと。 行ってみるとしかしこの男は気が狂っており、何らかの内臓肉で焼肉をやろうとし、しかし焼けぬまま上に上に肉を足すので下は丸焦げ上は生という地獄の焼肉で、妙な踊りを踊り、さらには遺骨をまき、焼肉にもふりかけ、供養ですから食ってくださいという。いや食えるかい、と思う2人だがどうも逃げられない。すると男は、酒を買ってくるから待ってろとどこかへ。しかし帰ってこん。様子を見に行くと、シボレーがない。あんにゃろ盗んでったか。 どうにもならないので歩く。3キロほど歩くと、あら?本来行こうとしていた住所に辿り着いてしまった。しかも目の前の家の表札が津山である。もしかしてあのジジイ、全部嘘か。 とりあえずその津山宅にすんませーんって入ると男がガラスを切断する作業中。事情を説明すると、ああそうですか、死にましたかと軽い。遺骨ももういいという。それよりおれの仕事ぶりを見てくれと言わんばかりにガラスの加工の続きをやる男。しかし調子に乗っていたら思い切り親指を切ってしまい鮮血が。主人公と五郎は、お暇する。 なんか食うべってまた歩くと、どうやら色街である。ふたり、それぞれ楽しむ。 そんでまた歩く2人。拾った新聞には、天田はま子さんが何者かに殺されたという事件の記述が。因果応報だぜ。 また河原で談笑する2人。五郎が誤って、鮒かなんか腐った魚が積み上げられたところに手を突っ込んでしまう。くせぇ、助けてくれ。対岸ではなにか映画の撮影隊らしきものたち。演技はうまいのに間に下手くそなオペラのようなものを挟み歌う男女。腐った鮒とオペラに挟まれ爆笑する2人。 おわり。 こう書くと、ほんまに無茶苦茶やな。 しかしだいたいこの通りである。それでもこの本がおもろいのは、町田康の文章がすごいからである。あらすじだけ読んでおもしろがれるものではない。とにかく読むしかない。 Posted by ブクログ ギケイキ③ 不滅の滅び 町田康 引き続き町田節炸裂! 擬古文から自由闊達な現代語、そして極めて現代的な口語、砕けまくりのめっさ関西弁、果ては英語まで駆使して、古典を訳すか! 超絶技巧。そして、原文の隙間を独自の解釈とノリで埋めていく凄さよ。町田康こそ日本語の天才。いよいよ次巻で終了か。 Posted by ブクログ 町田康のレビューをもっと見る